以前の記事で、驚異のコストパフォーマンスを誇る1万円台の格安タブレット『VASTKING KingPad K10』を紹介(レビュー)しました。
▼2021年2月発売モデル。
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『VASTKING KingPad K10』レビュー!コスパ抜群のAndroidタブレット
最近では新たな働き方や学び方を実現するために、自宅で仕事を行ったり(リモートワーク)、オンライン授業で学習する家庭も増えてきましたね! そこで今、タブレット端末が大きな注目を集めています。 しかしひと ...
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今回は、この『VASTKING KingPad K10』の上位互換モデルである2-in-1タイプのタブレットについて紹介したいと思います。
その名も『VASTKING KingPad K10 Pro』です!
▼キーボード付きケースとタッチペンが付属する2-in-1タブレット
▼下位モデルである『VASTKING KingPad K10』と比べてRAMが3GB ⇒ 4GBに増設されているほか、ストレージ容量も32G ⇒ 64GBに拡張されています。
ブランド | VASTKING |
OS | Android 10 |
CPU | T610 オクタコアプロセッサー(2X1.8Ghz + 6X1.6GHz) |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB |
ディスプレイサイズ | 10.1インチ |
解像度 | 1920×1200(フルHD) |
本体サイズ | 243.6 × 162.4 × 8.2mm |
本体重量 | 約550g |
内蔵カメラ | 13MP 背面カメラ 5MP 前面カメラ |
通信規格 | Wi-Fi, Bluetooth対応 |
マイクロSDカード | 対応(最大512GB) |
SIMカード | 非対応 |
『VASTKING KingPad K10 Pro』は、Android 10搭載の10.1インチ型タブレットです。
解像度は 1920×1080(フルHD)に対応しており、美しく色鮮やかな映像を楽しむことが出来ます。
CPUには下位モデルと同様のT610オクタコアプロセッサーを搭載しており、RAM(メモリ)は4GBに増設されています。
▼大抵の作業を快適にこなせるスペック。
ストレージ容量は下位モデルの 2倍(32GB ⇒ 64GB)に拡張されており、もしもまだ不足に感じる場合は、マイクロSDカードを挿入して最大512GBまで拡張することが可能です。
そして何より、本製品には『キーボード付きケース』と『タッチペン』が付属しており、タブレット本体と接続することで、タブレットPCとしての2-in-1利用が可能となります。
▼まるでノートPCのようにタイピングを行うことが出来る!
このように、性能的にもパッケージ内容的にも非常に充実したモデルとなっています。
価格も約25,000円ほどであり、同等のスペックを擁する2-in-1タブレットの中では実にコスパの良い製品であると言えます。
今回、提携先より本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を元に良かった点・悪かった点などを分かりやすくレビューしていきます!
製品本体および付属品
製品本体および付属品について紹介していきます。
▼製品外箱の様子
▼タブレット本体や付属品の入った箱がキッチリと収められています。
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧
- タブレット本体
- キーボード付きケース
- タッチペン
- USB Type-Cケーブル
- 充電用アダプター
- 説明書
- ユーザーマニュアル
- 保証カード
- カードスロット開閉用ピン
▼説明書やユーザーマニュアルは日本語に対応しているので安心です。
▼専用タッチペンも付属しており、イラストや文字などをディスプレイ上へ直感的に描くことが出来ます。
▼タブレット正面・ベゼルはそこそこの薄さであり、全体的にコンパクトなサイズ感です。なお、購入時点ではディスプレイに保護シートが貼られています。
▼タブレット背面。高級感はそこまでありませんが、ヒンヤリ・サラサラして手触りは心地良いです。
▼本体重量は約550グラムほどであり、10.1インチタブレットの中でもかなり軽い方です。
▼厚みは約8.2ミリ。持ち運びの邪魔にならない薄さ。
搭載インターフェース
続いて、タブレット本体に搭載されているインターフェースについて紹介していきます
▼前面中央部には、8メガピクセルのフロントカメラが内蔵。
▼背面右上には、13メガピクセルのリアカメラ、および発光部が内蔵。
▼本体左側面には『電源ボタン』『音量調節ボタン』『マイク穴』『USB TYpe-Cポート』が用意。
▼本体右側面には『カードスロット』および『3.5mmオーディオポート』が用意。
▼付属のピンを挿し込むことで、カードスロットを開けることが出来ます。
カードスロットには別売りのマイクロSDカードを挿入して、ストレージ容量を最大512GB拡張することが可能です。
▼タブレット下部には2機のスピーカー(デュアルスピーカー)と、キーボード接続用の端子が用意されています。
以上の通り、インターフェース自体は一般的なタブレットと同様の構成となっています。
キーボード付きケース
本製品にはキーボード付きケースが付属しています。
▼購入時点ではタッチパッドに保護シートが貼られています。
▼キーボードケースの端子を、上述したタブレット下部にあるポートへ接続して使用します。
▼装着感はシッカリとしており、使用中に抜けて落ちることはないでしょう。
▼キーボードは日本語配列に非対応である点がやや残念。タッチパッドが付属しているので、ノートPCのようにカーソルを操作することが出来ます。
▼キチンとした押し込み深さがあり、タイピングの感触は良好です。
▼ケースを閉じた様子。高級感があってスタイリッシュでカッコいいです。
▼ケースを装着しても体感的な重さはそこまで変化なく、厚みも5~6ミリほど増す程度です。
▼ケース側面には、タッチペンを収納できる場所が用意されています。
▼ちなみに、ケース背面を開くことで、スタンドとしても機能します。角度も柔軟に調節可能です。
▼見た目的にはほとんどノートPC!
このように、見た目も良く、機能性も充実したキーボード付きケースとなっています。
Bluetooth接続式ではないため、安定した接続が可能である点は嬉しいですね!
AnTuTuベンチマークスコア結果
『VASTKING KingPad K10 Pro』の AnTuTuベンチマークスコア を計測してみました。
AnTuTuベンチマークとは?
スマートフォンやタブレットなどのデバイスの性能を測るための、標準的なベンチマークのこと。
結果は 約16万点 でした!
20万点超えを叩き出した『Teclast M40』や『ALLDOCUBE iPlay 40』にはさすがに敵いませんが、それでも2万円台の2-in-1タブレットとしては、非常に優れたスコア結果となっています。
同じ2万円台の2-in-1タブレットである『VANKYO P31』のスコアが約11万点であったため、いかに『VASTKING KingPad K10 Pro』のコスパが優れているか分かると思います。
ウェブサイトや動画視聴、ゲームアプリなどいずれの用途においても快適に動作するでしょう。
なお、下位モデルである『VASTKING KingPad K10』のスコアが約159,200点であったので、誤差の範囲ではありますがProの方が若干高い結果となりました。
他機種とのベンチマーク比較
以下に、最新スマホ・タブレットの機種別ベンチマーク比較表を紹介します。【最新スマホ&タブレット 性能ランキング】
種別 | 機種名 | AnTuTuスコア | 価格 |
スマホ | moto edge X30 | 約 993,000点 | 6万円前後 |
スマホ | Xiaomi 12 | 約 943,000点 | 7万円前後 |
スマホ | Redmi K50 Gaming Edition | 約 852,000点 | 7万円前後 |
スマホ | OPPO Find N | 約 837,000点 | 14万円前後 |
タブ | Lenovo Xiaoxin Pad Pro 2021 | 約 720,000点 | 5万円 前後 |
スマホ | POCO X3 GT | 約 600,000点 | 4万円 前後 |
タブ | Xiaomi Pad 5 | 約 570,000点 | 4万円 前後 |
スマホ | POCO M4 Pro | 約 350,000点 | 3万円 前後 |
スマホ | Xiaomi Redmi Note 10 Pro | 約 330,000点 | 3万円 前後 |
タブ | Blackview Tab 13 | 約 257,000点 | 3万円 前後 |
タブ | ALLDOCUBE iPlay40 | 約 250,000点 | 3万円 前後 |
タブ | Teclast T40 Pro | 約 244,000点 | 2.7万円 前後 |
タブ | ALLDOCUBE iPlay40 Pro | 約 244,000点 | 3.3万円 前後 |
タブ | ALLDOCUBE iPlay40H | 約 240,000点 | 2.6万円 前後 |
スマホ | moto g50 5G | 約 238,000点 | 2.3万円 前後 |
タブ | Teclast T40 Plus | 約 234,000点 | 3万円 前後 |
タブ | BMAX MaxPad I11 | 約 216,000点 | 3万円 前後 |
タブ | Teclast M40 | 約 200,000点 | 2.3万円 前後 |
タブ | BMAX MaxPad I10 | 約 190,000点 | 1.7万円 前後 |
タブ | TECLAST M40SE | 約 188000点 | 1.8万円 前後 |
タブ | VASTKING KingPad K10 | 約 159,000点 | 1.6万円 前後 |
タブ | New Fire HD 10 Plus | 約 155,000点 | 1.9万円 前後 |
ぜひタブレット選びの参考にしてみてください!
実際に使用した感想
それでは、『VASTKING KingPad K10 Pro』を実際に使用した感想について紹介していきます。
タイピングしやすいキーボード
本製品に付属してるキーボードは、日本語配列に非対応のため、キー配置に慣れるまでやや時間がかかるかもしれません。
しかし、一度慣れれば、通常の日本語キーボードと同等のペースでタイピングすることが可能になります。
▼押し込み感も心地良い。
本記事も実際に『VASTKING KingPad K10 Pro』のキーボードを使用して執筆していますが、一般的なPCキーボードと同等の速度でタイピングすることが出来ています。
ただし、ファンクションキー(数字キー)が小さい点が気になりました。
指の大きい方は、数字キー入力時にミスタイプが頻発するかもしれないので注意が必要です。
一般的なタブレット用途は快適
一般的なタブレット用途に利用した際のパフォーマンスを確認してみました。
まずはブラウザアプリを用いて複数のウェブサイトを閲覧してみましたが、いずれのサイトもスムーズかつ迅速にページが表示されました。
ページスクロール時に読込遅延やラグが発生することもなく、ストレスのないウェブサイト閲覧が可能でした。
続いて、YouTubeやネットフリックスなどで動画を視聴してみました。
この場合も、スムーズに動画を再生することが出来ました。
▼再生中に動画がストップしたり、ラグったりすることもなく、安定した再生が可能。
▼実際に直撮りした様子。発色も良好で、カラフルな映像を楽しむことが出来ます。
このように、ウェブサイト閲覧や動画視聴など、大抵のタブレット用途を快適にこなせるだけの性能となっています。
リモートワークやオンライン授業、ウェブ会議用にタブレットを購入した場合でも、ストレスなくタブレットを利用できるでしょう。
立体的で高品質なサウンド
続いて、音楽を再生した際の "サウンド(スピーカー)品質" についても確認してみました。
上述した通り、本機には2基のスピーカー(デュアルスピーカー)が内蔵されているため、立体感こそないものの、透き通るようなクリアなサウンドを楽しむことが出来ます。
音質自体がクリアで、中~高音域に関しては明瞭で聞き取りやすいです。
ただし低音には弱く、EDMなどの低音がズンズン響く曲を流しても、迫力はあまり感じられません。もしも音質に不満な場合は、イヤホンや外付けスピーカーなどを使用すると良いでしょう。
実用的なカメラ品質
前後のカメラ性能について確認してみました。
まずは前面(フロント)カメラについて。
▼実際に撮影した画像
フロントカメラの画質はクリアであり、ヒトの輪郭から背景の様子まで明瞭に映し出されます。
色合いも、実際に肉眼で見た場合と大差ありませんでした。
▼カメラの前で素早く動いても、気になる残像などは発生しない。
リモートワークやオンライン授業時に利用するには、十分なカメラ品質であると言えます。
続いて、背面(リア)カメラについて。
▼実際に撮影した画像(遠景)
▼実際に撮影した画像(近景)
上画像を見ても分かる通り、さすがは13メガピクセルに対応しているだけあって、遠景から近景まで綺麗に撮影することが出来ました。
色合いもフロントカメラと同様に良好であり、肉眼で見た場合とほぼ同様の色温度で映し出されていました。
旅行時に記念撮影を行うなど、風景撮影にも十分に適した品質になっています。
ゲームアプリも快適にプレイ可能
最後に、いくつかゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスを確認してみました。
『PUBG』プレイ時
まずはオンラインバトルロワイヤルゲーム『PUBG』プレイ時について。
▼グラフィック品質は "HD" まで設定可能でした。
実際にいくつか試合に参加してみましたが、プレイヤーの密集する場所などでもカクつきを感じることはなく、全体的に快適なゲームプレイが可能でした。
▼HD画質プレイ時。光や影の表現が美しく、遠くの景色もクリアに描画されます。
素早く動いたり視点移動を行った場合にも遅延などを感じることはありませんでした。
PUBGや荒野行動など、バトルロワイヤルゲームを問題なく楽しめるだけの性能はあります。
『マインクラフト』プレイ時
続いて『マインクラフト』(旧マイクラPE)プレイ時について。
ワールドを作成した入ってみましたが、こちらも『PUBG』の場合と同様、スムーズで快適にプレイすることが出来ました。
▼遠くのチャンクまで素早く読み込まれます。
大規模なチャンクを読み込む場合でも、特にフレームレートが低下することも無く、ヌルヌル動かすことが可能です。
▼処理の重くなりがちな森林バイオームでも、フレームレート低下など目立った障害は発生しませんでした。
ちなみに、グラフィックを綺麗に向上させる『影MOD』を導入した場合でも、問題なく動作しました。
▼ゲーム内オブジェクトに影が付いて、全体的にリアルに見える。
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たくさんのMOD(アドオン)を導入してマイクラPEをバリバリ遊びたい方や、友達と一緒にマルチサーバーで遊びたい場合でも、問題なく快適に動作するでしょう。
ちなみに、PUBGやマイクラ以外にも『原神』などをプレイしてみましたが、さすがに原神クラスの激重ゲームではフレームレート低下が顕著に発生して、まともにプレイできませんでした。
もしも原神クラスのゲームを遊びたいのであれば、『Teclast M40』や『ALLDOCUBE iPlay 40』あたりのタブレットを購入すると良いでしょう。
圧倒的なコストパフォーマンスを誇る2-in-1タブレット
- 性能:(☆4.5)
- デザイン:(☆4)
- 扱いやすさ:(☆4.5)
- 価格(コスパ):(☆5)
- 総合評価:(☆4.5)
今回紹介した『VASTKING KingPad K10 Pro』について、特長をまとめると以下の通りです。
良かった点
- コンパクトかつ軽量なデザイン
- 価格に対して高い性能(高コスパ)
- キーボード付きケース&タッチペンが付属
- ゲームアプリも比較的快適にプレイ可能
- 実用的なカメラ性能
- 音質の良いスピーカー
悪かった点
- キーボードが日本語配列ではない
- タッチペンの反応精度はイマイチ
- SIMカード非対応
以上の通り、ウェブサイト閲覧や動画視聴、ゲームプレイまで、大抵の作業を快適にこなせるだけの性能を擁した高コスパタブレットとなっています。
キーボード付きケース&タッチペンが付属するため、仕事用アプリを利用して作業を行ったり、直感的にイラストを描いたりなど、非常に幅広い用途に適しています。
下位モデルである『VASTKING KingPad K10』と比べてRAM(メモリ)・ストレージ容量が増設されてはいるものの、CPUなどの構成が変わっていないためか、体感的なパフォーマンスにあまり違いは感じられませんでした。
2つのモデルの違いは、主に以下の通りです。
違い | KingPad K10 | KingPad K10 Pro |
本体ストレージ | 32GB | 64GB |
RAM(メモリ) | 3GB | 4GB |
キーボード&タッチペン | 別売り | 付属 |
価格(記事執筆時点) | 16,000円前後 | 25,000円前後 |
上記3つの違いに対して+9,000円を出せるかどうかは、人によって異なるでしょう。
個人的には、キーボード付きケースおよびタッチペンが不要なのであれば、『VASTKING KingPad K10』の方を購入しても十分に満足できるパフォーマンスを体験できると思います。
キーボード付きケースを装着したタブレットPCとしてバリバリ作業を行いたい場合は、『VASTKING KingPad K10 Pro』は間違いなく選択肢の1つに入れて良いでしょう!
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