以前の記事で、数ある格安Androidタブレットの中でも、最高クラスの性能を発揮するモデル『Teclast M40』について紹介(レビュー)しました。
▼数あるAndroidタブレットの中でも非常に人気の高いモデル
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約2万円のコスパ抜群タブレット『Teclast M40』レビュー | ゲーミング性能から動画視聴まで確認
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この『Teclast M40』の上位機種であり最新機種のモデルが、2021年4月より新たにリリースされました。
その名も『Teclast T40 Plus』です!
▼最新のAndroid11を搭載
ブランド | Teclast |
型名 | T40 Plus |
OS | Android 11 |
CPU | UNISOC Tiger T618オクタコアプロセッサー |
RAM(メモリ) | 8GB |
ストレージ | 128GB |
内蔵スピーカー | 4基(クアッドスピーカー) |
内蔵カメラ | フロントカメラ:5メガピクセル リアカメラ:8メガピクセル |
マイクロSDカード | 対応(最大512GB) |
SIMカード | 対応 |
本体サイズ | 24.1 x 15.9 x 0.92 cm |
本体重量 | 約840g |
『Teclast T40 Plus』は、Android 11搭載の10.4インチタブレットです。解像度は 亜2K(2000×1200)に対応しており、美しい映像を楽しむことができます。
CPUにはUNISOC Tiger T618オクタコアプロセッサーを採用しており、RAM(メモリ)は8GBを搭載。大抵の作業を快適にこなせるだけのスペック構成となっています。
内部ストレージ容量は余裕の128GBを搭載しており、大量のアプリやデータを保存しておくことができます。
▼もしも不足に感じる場合でも、別売りのマイクロSDカードを挿入することで最大512GB分の増設が可能です。
本体には4基のスピーカー(クアッドスピーカー)を搭載しており、立体的で高音質なサウンドを楽しむことが出来ます。
▼充実したインターフェース
通信規格はBluetooth、Wi-Fiに対応しているほか、SIMカードを挿入することでLTE(4G)回線での通信も可能です。
このように、格安タブレットの中でも非常に優れた性能を発揮するミドルハイ級のモデルとなっています。
なお、下位モデルである『Teclast M40』のスペック構成との比較は以下の通りです。
違い | Teclast M40 | Teclast T40 Plus |
解像度 | 1920x1200 | 2000×1200 |
マイクロSDカード | 最大256GBまで | 最大512GBまで |
RAM(メモリ) | 6 GB | 8 GB |
OS | Android 10 | Android 11 |
価格(記事執筆時点) | 21,000円前後 | 30,000円前後 |
上記の通り、M40よりも価格が高めであるぶん、解像度・RAM(メモリ)・OS の各点において更新されています。
Teclast M40のパフォーマンスで満足できなかった場合は、『Teclast T40 Plus』の方がオススメです。
今回、提携先より本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を元に、良かった点・悪かった点などを分かりやすくレビューしていきます!
製品本体および付属品
製品本体および付属品について紹介していきます。
▼製品外箱の様子。
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧
- タブレット本体
- USB Type-Cケーブル
- 電源アダプター
- 説明書(日本語対応)
- 保証カード
- カードスロット開閉用ピン
▼説明書は日本語にも対応しています。
タブレット本体
本製品は一般的なタブレットと変わらない、オーソドックスなデザインとなっています。
▼正面の様子。10.4インチディスプレイが搭載。
▼正面中央部には、5メガピクセルのフロントカメラが内蔵されています。オンライン授業やウェブ会議にも対応できますね!
▼背面の様子。高級感はあまり感じられませんが、手触りは良好で指紋などの汚れも付着しづらいです。
▼背面右上には、8メガピクセルのカメラが内蔵。美しい風景写真を撮影することができます。
▼本体重量は約840グラムほどであり、長時間持ち続けてもあまり疲れない軽さです。
▼厚みは約9.2ミリほど。持ち運びにも適した薄さです。
インターフェース構成
続いて、搭載されているインターフェース構成について紹介していきます。
▼本体上部。『電源ボタン』『カードスロット』『USB Type-Cポート』が用意。
▼付属のピンを用いることでカードスロットを開き、SIMカードやマイクロSDカードを挿入することができます。
もし本体ストレージ128GBに不足を感じる場合は、最大512GBまでのマイクロSDカードを挿入することで、ストレージを増設することが可能となっています。
▼本体下部には、3.5mmオーディオポートが用意。外付けスピーカー等への有線接続が可能です。
▼本製品の右側面には、『電源ボタン』および『マイク穴』が用意されています。
▼そして右側面には2基のスピーカーが搭載。
▼反対側には2基のスピーカーが搭載。
このように計4基のスピーカー(クアッドスピーカー)が内蔵されていることで、クリアかつ立体的なサウンドを楽しむことができます。
デザインやインターフェース自体は、一般的なタブレットと同様です。
しかしクアッドスピーカー内蔵、3.5mmオーディオポート搭載、SIMカード対応など、上位モデルに相応しい構成がなされています。
AnTuTuベンチマークスコア結果
『Teclast T40 Plus』の AnTuTuベンチマークスコア を計測してみました。
AnTuTuベンチマークとは?
スマートフォンやタブレットなどのデバイスの性能を測るための、標準的なベンチマークのこと。
結果は 約23.4万点 でした!
私が今までレビューしてきたAndroidタブレットの中でも、AnTuTuスコアが20万点を超えたのは『Teclast M40』と『ALLDOCUBE iPlay 40』『ALLDOCUBE iPlay40Pro』の3機種のみであり、非常に優れたスコア結果であると言えます。
ウェブサイトや動画視聴、ゲームアプリなどいずれの用途においても快適に動作するでしょう。
なお、下位モデルである『Teclast M40』のスコアは約20万点です。
RAM(メモリ)が増設され、OSがAndroid 11に更新された分、スコアが3万点以上も増す結果となりました。
他機種とのベンチマーク比較
以下に、最新スマホ・タブレットの機種別ベンチマーク比較表を紹介します。【最新スマホ&タブレット 性能ランキング】
種別 | 機種名 | AnTuTuスコア | 価格 |
スマホ | moto edge X30 | 約 993,000点 | 6万円前後 |
スマホ | Xiaomi 12 | 約 943,000点 | 7万円前後 |
スマホ | Redmi K50 Gaming Edition | 約 852,000点 | 7万円前後 |
スマホ | OPPO Find N | 約 837,000点 | 14万円前後 |
タブ | Lenovo Xiaoxin Pad Pro 2021 | 約 720,000点 | 5万円 前後 |
スマホ | POCO X3 GT | 約 600,000点 | 4万円 前後 |
タブ | Xiaomi Pad 5 | 約 570,000点 | 4万円 前後 |
スマホ | POCO M4 Pro | 約 350,000点 | 3万円 前後 |
スマホ | Xiaomi Redmi Note 10 Pro | 約 330,000点 | 3万円 前後 |
タブ | Blackview Tab 13 | 約 257,000点 | 3万円 前後 |
タブ | ALLDOCUBE iPlay40 | 約 250,000点 | 3万円 前後 |
タブ | Teclast T40 Pro | 約 244,000点 | 2.7万円 前後 |
タブ | ALLDOCUBE iPlay40 Pro | 約 244,000点 | 3.3万円 前後 |
タブ | ALLDOCUBE iPlay40H | 約 240,000点 | 2.6万円 前後 |
スマホ | moto g50 5G | 約 238,000点 | 2.3万円 前後 |
タブ | Teclast T40 Plus | 約 234,000点 | 3万円 前後 |
タブ | BMAX MaxPad I11 | 約 216,000点 | 3万円 前後 |
タブ | Teclast M40 | 約 200,000点 | 2.3万円 前後 |
タブ | BMAX MaxPad I10 | 約 190,000点 | 1.7万円 前後 |
タブ | TECLAST M40SE | 約 188000点 | 1.8万円 前後 |
タブ | VASTKING KingPad K10 | 約 159,000点 | 1.6万円 前後 |
タブ | New Fire HD 10 Plus | 約 155,000点 | 1.9万円 前後 |
ぜひ参考にしてみてください!
実際に使用した感想
それでは、『Teclast T40 Plus』を実際に使用した感想について紹介していきます。
非常に綺麗な "亜2K" 解像度
本製品を起動して真っ先に感じるのが、映像の綺麗さでしょう。
2000×1200のUHD解像度で表現される映像は実に美しく、色合いも綺麗です。
▼実際にディスプレイを直撮りした様子。
下位モデルである『Teclast M40』には、ディスプレイの発色が薄い(色温度が低い)という欠点がありました。
しかし『Teclast T40 Plus』ではその欠点が修正されており、十分にカラフルで美しい映像を楽しむことができます。
▼アニメや映画などを視聴した際も、とてもキレイで満足度の高いクオリティです!
ベゼル幅が公式画像と違う...?
Teclast公式が公開している製品画像は、以下のようにベゼルレス(狭ベゼル)デザインであると紹介されています。
しかし実物は一般的なタブレットと大差ないベゼル幅であり、お世辞にも "ベゼルレス" デザインであるとは言えません。
▼画像ほどベゼル(画面縁)の幅は細くありません。
そのため、ベゼルレスデザインを魅力に感じて購入を検討している方は、注意した方が良いでしょう!
大抵の作業は快適にこなせる性能
ウェブブラウジング(ウェブサイト閲覧)や動画視聴など、一般的なタブレット用途に利用した際のパフォーマンスを確認してみました。
まずはブラウザアプリを用いて複数のウェブサイトを閲覧してみましたが、いずれの場合もスムーズかつ迅速にページが表示されました。
▼画像多めのサイトでもスピーディーに読み込まれる。
ページスクロール時に読込遅延やラグが発生することもなく、ストレスのないウェブサイト閲覧が可能でした。
続いて、YouTubeやネットフリックスなどで動画を視聴してみました。
この場合も、スムーズに動画を再生することが出来ました。
▼再生中に動画がストップしたり、ラグったりすることもなく、安定した再生が可能。
▼映像品質を "最高" に設定しても、スムーズに再生されます。
このように、ウェブサイト閲覧や動画視聴など、大抵のタブレット用途を快適にこなせるだけの性能となっています。
リモートワークやオンライン授業、ウェブ会議用にタブレットを購入した場合でも、ストレスなくタブレットを利用できるでしょう。
立体的で高品質なサウンド
続いて、音楽を再生した際の "サウンド(スピーカー)品質" についても確認してみました。
上述した通り、本機には4基のスピーカー(クアッドスピーカー)が内蔵されているため、映像・音楽視聴時に 上下からの立体的なサウンドを楽しむことが出来ます。
普通の格安タブレットでは、スピーカーが2基しか用意されておらず、サウンド出力方向に偏りを感じがちです。
しかし本製品の場合は、上下両側から均一にサウンドが出力されるため、気持ち悪い偏りを感じることはありませんでした。
音質自体もクリアで、中~高音域に関しては透き通るようなサウンドを楽しむことができます。
ただし低音には弱く、EDMなどの低音がズンズン響く曲を流しても、迫力はあまり感じられません。もしも音質に不満な場合は、Bluetooth対応イヤホンなどを使用すると良いでしょう。
実用的なカメラ品質
前後のカメラ性能について確認してみました。
まずは前面(フロント)カメラについて。
▼実際に撮影した画像
やや暗めの印象ですが、画質自体はクリアで見やすく、ヒトの表情まで明瞭に撮影できていました。カメラの前で素早く動いても、気になる残像などは発生しません。
リモートワークやオンライン授業時に利用するには、十分なカメラ品質であると言えます。
続いて、背面(リア)カメラについて。
▼実際に撮影した画像(遠景)
▼実際に撮影した画像(近景)
上画像を見ても分かる通り、さすがに8メガピクセルに対応していることもあって、遠景から近景まで綺麗に撮影することが出来ました。
色合いもフロントカメラよりは良く、肉眼で見た場合とほぼ同様の色温度で映し出されていました。
旅行時に記念撮影を行うなど、風景撮影にも十分に適した品質になっています。
ゲームアプリも快適にプレイ可能
最後に、いくつかゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスを確認してみました。
『PUBG』プレイ時
まずは人気バトルロワイヤルゲーム『PUBG』プレイ時について。
▼グラフィック品質は "HD" まで設定可能でした。
実際にいくつか試合に参加してみましたが、プレイヤーの密集する場所などでもカクつきを感じることはなく、全体的に快適なゲームプレイが可能でした。
▼画面が10.4インチと大きめであるため、操作ボタンなども余裕をもって配置可能です。
▼HD画質プレイ時。光や影の表現が美しく、遠くの景色もクリアに描画されます。
素早く動いたり視点移動を行った場合にも遅延などを感じることはありませんでした。
また、クアッドスピーカーのおかげで、銃声や敵の近づく方向を立体的に把握することが出来るため、有利に立ち回ることが可能です。
本タブレットでプレイした場合でも、ランキング上位を狙うことは十分に可能でしょう。
『マインクラフト』プレイ時
続いて『統合版マインクラフト』(旧マイクラPE)プレイ時について。
ワールドを作成した入ってみましたが、こちらも『PUBG』の場合と同様、スムーズで快適にプレイすることが出来ました。
▼遠くのチャンクまで素早く読み込まれます。
大規模なチャンクを読み込む場合はフレームレートが若干低下しますが、それ以外の場合はヌルヌル動かすことが可能です。
ちなみに、グラフィックを大幅に向上させる "影MOD" を導入した場合でも問題なく動作しました。
▼影MOD適用時
▼マイクラ内のグラフィック表現が圧倒的に強化される!
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『原神』プレイ時
そして最後に、激重ゲームとしても有名な『原神』をプレイしてみました。
『原神』はかなり重めのゲームアプリであり、下手なタブレットでは起動すらできません。
『Teclast T40 Plus』では、ひとまず起動して遊ぶことは出来ました。
▼広大な世界をUHDグラフィックで冒険!
ただし、移動時やバトル時などにおいて、カクつき(フレームレート低下)が見られます。
▼グラフィック設定を『最低』にしてみましたが、それでも移動時にフレームレート低下やカクつきが発生しました。
カクつきはゲームプレイ自体に支障をきたすレベルではないので、最低限プレイできれば良いという方にとっては問題ないかもしれません。
ただし、完全にスムーズな状態でプレイしたい!という方は、ゲーミング対応スマホなど上位機種の購入をオススメします。
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よりパフォーマンスが洗練されたTeclast上位モデル
- 性能:(☆4.5)
- デザイン:(☆4)
- 扱いやすさ:(☆4.5)
- 価格(コスパ):(☆4.5)
- 総合評価:(☆4.5)
今回紹介した『Teclast T40 Plus』について、特長をまとめると以下の通りです。
良かった点
- 軽量かつコンパクトなデザイン
- 亜2K(2000×1200)解像度対応のディスプレイ
- 充実したインターフェース
- 立体的でクリアなサウンドを楽しめるクアッドスピーカー
- 実用的なカメラ性能
- 大抵の作業を快適にこなせるスペック
悪かった点
- 公式画像よりもベゼル幅が広い
以上のように、軽量かつコンパクトなデザインに対して、充実したインターフェースとスペックを誇る実用的なAndroidタブレットとなっています。
グラフィック・性能・拡張性のいずれの点においても下位モデルである『Teclast M40』より向上しており、大抵の作業を快適にこなせるだけの性能を擁しています。予算に余裕のある場合は本モデルを、数千円でも抑えたい場合は『Teclast M40』の方を購入すると良いでしょう。
クアッドスピーカーの音質は同価格帯のタブレットの中でも実に優れており、クリアで立体的なサウンドを楽しむことができます。
カメラも実用的な性能となっており、リモートワークやウェブ会議、オンライン授業にまで問題なく利用できるでしょう。
低コストで実用的な性能のタブレットを探している方には、是非オススメしたいモデルです!
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