最近では新型コロナウイルスの影響により、在宅ワークや自宅学習の機会が多くなったことで、"格安タブレット" の需要が増しています。
数ある格安タブレットの中でも、最もコストパフォーマンスに優れた製品の1つが『Teclast P20HD』です!
▼1万円台で購入可能な10.1インチタブレット
ブランド | TECLAST |
シリーズ | P20HD |
画面サイズ | 10.1 インチ IPSスクリーン |
解像度 | 1920×1200(フルHD) |
CPU | UNISOC SC9863Aオクタコアプロセッサ 1.6GHz |
メモリ(RAM) | 4 GB DDR3 SDRAM |
本体サイズ | 24.3 x 16.3 x 0.9 cm |
本体重量 | 531 g |
ストレージ | 64GB |
OS | Android 10 |
通信規格 | Wi-Fi, Bluetooth5.0対応 |
搭載カメラ | 前方:2メガピクセル 後方:5メガピクセル |
『Teclast P20HD』は、フルHD(1080p)解像度対応の10.1インチディスプレイを搭載したAndroidタブレットです。
当然インターフェースは完全日本語対応となっています。
CPUにはUnisocのSC9863Aオクタコアプロセッサ、CPUに関しては4GBを搭載しており、ブラウジングや動画視聴はもちろん、ゲーミング時においても 快適な動作 を実現します。
リモートワーク時のちょっとしたデータ処理や書類作成、またはお子さんの自宅学習にも十分活用できるスペックを擁しています。
内部ストレージには64GBを備えていますが、SDカードスロットを搭載しており、必要に応じて128GBまで増量することが可能です。
そして別売りのSIMカードを挿入することで4G LTE ネットワーク回線での通信にも対応。Wi-FI回線のない環境でもインターネット通信を楽しむことが出来ます。
対応する周波数帯域
- FDD-LTE:B1,B3,B5,B7,B8,B20
- TD-LTE:B34,B39,B40,B38,B41
- WCDMA:B1,B5,B8
- GSM:B2,B3,B5,B8
そして前方・後方の2か所にそれぞれ2メガピクセル・5メガピクセルのカメラを搭載。ウェブ会議用として使用することも可能です。
これだけのスペックを備えたうえで1万円台の価格となっているため、安い&性能の良いタブレットを求めている方にはオススメのモデル となっています。
今回は、この『Teclast P20HD』を実際に使用した感想を元に、各種パフォーマンスやゲーミング性能などをレビューしていきます!
本体外観および付属品について
本体外観および付属品について紹介していきます。
▼製品外箱の様子。
▼フタを開けると本体がスッポリ収まっています。
▼内容物をすべて取り出した様子。
なお、コード類が入っていた箱のフタ部分には、カードスロットを開けるためのピンが入っています。
▼間違えて廃棄してしまわないように注意しましょう。
内容物一覧
- タブレット本体
- USB Type-C ケーブル
- コンセントアダプタ
- カードスロット用ピン
本体デザインおよび搭載ポート
タブレット本体自体の重量は 約530グラム であり、片手で持っても疲れにくい軽さとなっています。
▼10.1インチタブレットとしては一般的なサイズ。購入時点でディスプレイに保護フィルムが貼ってあります。
ベゼルの厚みは7ミリほどとなっており、筐体サイズに対してディスプレイが大きく見えます。
▼厚みは9ミリ。カバンに入れて持ち運んでも支障にならないと思います。
▼本体裏面には金属特有の光沢とヒンヤリとした感覚で、高級感があります。
▼前面中央には2メガピクセルのカメラが搭載。なお、顔認証によるロック解除機能 にも対応しています。
▼本体上部。左から『電源ボタン』『音量調整ボタン』『リセット穴』が用意。
▼そして同じく上部に『USB Type-Cポート』が搭載。
▼本体右側面。『3.5mmイヤホンジャック』と『SD/SIMカードスロット』が搭載されています。
なお、カードスロットは付属するピンを挿し込むことで、開けることが出来ます。
購入時点では、約8.8GB分がシステム領域として使われており、ユーザーが実際に使用できるのは約55GB分となっています。
もしもストレージ容量に不満のある場合は、別途マイクロSDカードの購入をオススメします。
▼本体背面。5メガピクセルのカメラが搭載。
▼そして本体左側面には、音声出力用のスピーカー穴が2つ開いています。
このように、Androidタブレットとしてはオーソドックスな構成となっています。
▼各タブレットと比較した様子。
同じ10.1インチタブレットと比較しても、サイズ感にそこまで大差はありません。
重量・サイズ感ともに、持ち運びには非常に適したデザインとなっています!
AnTuTuベンチマークスコア結果
購入後、さっそく『Teclast P20HD』の AnTuTuベンチマークスコア を計測してみました。
AnTuTuベンチマークとは?
スマートフォンやタブレットなどのデバイスの性能を測るための、標準的なベンチマークのこと。
ベンチマークの結果は... 約100,000点!
さすがに2万円台のタブレット『Teclast M40』(21万点)には敵わないものの、1万円台のタブレットとしてはそこそこのスコア ではないでしょうか。
ただし、同じ価格帯にもかかわらず19万点以上のスコアを記録した、2021年最新のタブレット『BMAX MaxPad I10』と比べると、コスパ的には劣っています。
▼『BMAX MaxPad I10』のレビュー記事はこちら
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『BMAX MaxPad I10』レビュー!ゲーミング性能も確認 - 超高コスパAndroidタブレット
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他機種とのベンチマーク比較
以下に、最新スマホ・タブレットの機種別ベンチマーク比較表を紹介します。【最新スマホ&タブレット 性能ランキング】
種別 | 機種名 | AnTuTuスコア | 価格 |
スマホ | moto edge X30 | 約 993,000点 | 6万円前後 |
スマホ | Xiaomi 12 | 約 943,000点 | 7万円前後 |
スマホ | Redmi K50 Gaming Edition | 約 852,000点 | 7万円前後 |
スマホ | OPPO Find N | 約 837,000点 | 14万円前後 |
タブ | Lenovo Xiaoxin Pad Pro 2021 | 約 720,000点 | 5万円 前後 |
スマホ | POCO X3 GT | 約 600,000点 | 4万円 前後 |
タブ | Xiaomi Pad 5 | 約 570,000点 | 4万円 前後 |
スマホ | POCO M4 Pro | 約 350,000点 | 3万円 前後 |
スマホ | Xiaomi Redmi Note 10 Pro | 約 330,000点 | 3万円 前後 |
タブ | Blackview Tab 13 | 約 257,000点 | 3万円 前後 |
タブ | ALLDOCUBE iPlay40 | 約 250,000点 | 3万円 前後 |
タブ | Teclast T40 Pro | 約 244,000点 | 2.7万円 前後 |
タブ | ALLDOCUBE iPlay40 Pro | 約 244,000点 | 3.3万円 前後 |
タブ | ALLDOCUBE iPlay40H | 約 240,000点 | 2.6万円 前後 |
スマホ | moto g50 5G | 約 238,000点 | 2.3万円 前後 |
タブ | Teclast T40 Plus | 約 234,000点 | 3万円 前後 |
タブ | BMAX MaxPad I11 | 約 216,000点 | 3万円 前後 |
タブ | Teclast M40 | 約 200,000点 | 2.3万円 前後 |
タブ | BMAX MaxPad I10 | 約 190,000点 | 1.7万円 前後 |
タブ | TECLAST M40SE | 約 188000点 | 1.8万円 前後 |
タブ | VASTKING KingPad K10 | 約 159,000点 | 1.6万円 前後 |
タブ | New Fire HD 10 Plus | 約 155,000点 | 1.9万円 前後 |
ぜひ参考にしてみてください!
ブラウジング・動画視聴はスムーズで快適な動作
続いて、実際にタブレットを使用して、ブラウジングや動画視聴時のパフォーマンスを確認してみました。
まずウェブブラウジングについて。
画像が多く掲載されている重めのサイトを閲覧してみましたが、スクロール時にもカクつくことなく、快適に閲覧することが出来ました。
▼フルHDの解像度で、細かな文字でもクリアに読むことが可能。
続いて、YouTubeやニコニコ動画といった動画サイトや、ネットフリックスなどのオンデマンドビデオ配信サービスにて動画を視聴してみました。
結果としては、フルHD動画を読み込んだ場合においても、カクつきや遅延などが発生することもなく、スムーズに再生することが出来ました。
他にも表計算アプリなども使用してみましたが、動作に全く問題はありませんでした。
さすがにSC9863AオクタコアCPUと4GBのRAMを積んでいることもあり、ウェブブラウジングや動画視聴といった、一般的な用途で使用する分にはパフォーマンスに問題はないでしょう。
発色に関しては若干薄めか
以前紹介した『Teclast M40』でも指摘した点ですが、どうもTeclast製のタブレットは、発色が若干薄めに感じます。
▼映像自体は綺麗なのですが、iPadやBMAX等のタブレットと比較すると彩度は低めな印象
かと言ってそこまで気にするレベルではなく、動画視聴が目的で購入した方でも、十分に満足できるクオリティであると思います。
音質に関してはそこそこ
動画サイトやSpotifyなどで音楽を再生して、音質も確認してみました。
結果として中~高音に関しては明瞭に響き渡るため、セリフやボーカル音の聞き取りでストレスを感じることは無いでしょう。
一方で低音に関してはほとんど響きません。そのためEDMなどの低音をガンガン響かせる音楽や、映画での爆発シーンなどにおいては迫力が半減してしまうかもしれません。
ただし、決して低音質と言えるレベルでもないため、ウェブ会議や自宅学習等にも十分活用できます。
リモートワーク・自宅学習に十分対応できるカメラ性能
『Teclast P20HD』には、前面に2メガピクセル、背面に5メガピクセルのカメラがそれぞれ搭載されています。
いずれのカメラについてもタブレットを動かした際に多少の遅延や残像は見られるものの、リモートワークや自宅学習用として利用する分には問題のない画質となっています。
ただし、キレイな風景を撮影したい場合には期待しない方が良いでしょう。
あくまでカメラとして最低限の体裁を整えたスペックであることを念頭に置いておいてください。
ゲーミング性能について確認
最後に、ゲームアプリをプレイした際のパフォーマンスについて確認しました。
今回は『PUBG』と『マインクラフトPE』の2種類についてテストしていきます。
『PUBG』プレイ時のパフォーマンス
まずは『PUBG』について。
画質設定ではクオリティが『標準』、フレーム設定は『中』まで設定可能でした。
実際に何試合かプレイしてみましたが、多少のジャギやテクスチャの貼り遅れは発生するものの、ゲームプレイ自体はスムーズに行うことが出来ました。
ただし、プレイヤーが密集する場所や爆撃時などの処理の重くなる場面において、急激にフレームレートの低下が発生することがあります。
遅延によって敵がワープ移動することも多々あるため、快適にプレイするためにはグラフィック設定を最低まで落とす必要があります。
友達とワイワイ楽しみながら遊ぶ分には問題ありませんが、本気でスコア上位を狙うランカーの方々には向いていないでしょう。
あくまで『最低限の設定でPUBGが遊べればいい!』といった方向けの品質となっていました。
『マインクラフトPE』プレイ時のパフォーマンス
続いて『マインクラフトPE』について。
普通にプレイする分には、チャンク読み込み時に若干重くなる点以外、特に問題なく快適にプレイできました。
▼森林や海洋など、負担のかかるバイオームでも快適に動作することが出来ました。
また、試しに『影MOD』や 各種アドオン を導入してみましたが、こちらも問題なく動作させることが出来ました。
▼マイクラPEのグラフィックを飛躍的に向上させる『影MOD』
▼新しいオブジェクトや乗り物などを自由に追加できる『アドオン』
このようにマイクラPEを普通にプレイするのはもちろん、『影MOD』や『アドオン』を導入してもスムーズに遊ぶことが出来ました!
マイクラPEクラスの軽めのゲームアプリであれば、問題なく遊ぶことが出来るでしょう。
『Teclast P20HD』のまとめ
今回紹介した『Teclast P20HD』について、特長をまとめると以下の通りです。
良かった点
- 1万円台のリーズナブルな価格
- コンパクトで軽量な本体デザイン
- ウェブブラウジング・動画視聴に関しては快適
- 軽めのゲームアプリであれば快適に遊べる
- リモートワーク・自宅学習に対応できるカメラ性能
悪かった点
- 音質に関しては可もなく不可もなく(低音が弱い)
- 発色(彩度)が薄めに感じる
- 同価格帯の『BMAX MaxPad I10』に対して性能が低め
上記の通り、1万円台というリーズナブルな価格に対して、ウェブブラウジングや動画視聴、リモートワークといった用途で 快適なパフォーマンスを発揮できるスペック となっています。
本体のサイズ・重量もコンパクトであり、手に持ったり、カバンに入れて持ち運んでも支障にはならないでしょう。
フルHD解像度対応のディスプレイに映る映像は綺麗です。彩度は若干低めに感じますが、そこまで気になるレベルではありません。
リモートワークや自宅学習用、軽めのゲームアプリを遊ぶためのタブレットを探している方にはオススメです!
一方で、同じ1万円台という価格帯にもかかわらず、19万点以上ものAnTuTuスコアを叩き出した『BMAX MaxPad I10』と比べると、やはりコストパフォーマンスの面では負けていると言わざるを得ません。
発売時期が1年以上離れているため(MaxPad I10の方が最新)仕方が無いと言えばそうなのですが、記事執筆時点で格安タブレットの購入を検討しているのであれば、『BMAX MaxPad I10』の方がオススメ度は高いでしょう。
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