2020年7月10日(金)発売の、PS4, Xbox One, PC向けRPG『ソードアート・オンライン アリシゼーション リコリス』(SAO リコリス)。
本作は人気ラノベ作品である『ソードアート・オンライン(SAO)』を原作としたRPGです。家庭用SAOゲームシリーズとしては第6作目にあたります。
プレイヤーは主人公 "キリト" となり、アニメ版SAOに登場した広大な "アンダーワールド" を舞台に冒険を繰り広げます。
ハード | PS4, Xbox One, PC |
開発元 | Bandai Namco Games, Aquria |
価格 | 通常版:7,600円+税 デラックスエディション:11,800円+税 初回限定生産版:10,980円+税 |
ジャンル | RPG |
プレイ人数 | 1~4人(オンラインマルチ対応) |
リリース日 | 2020年7月10日(金) |
このゲームについて:
同じ瞬間を生きた。
永遠に一緒にいられると思っていた―――キリトが目覚めたのは全く知らない『仮想世界』。
ただ、心の奥でどこか懐かしいと感じていた。
仮想世界 ≪アンダーワールド≫ を舞台とした、どこか懐かしい、見知らぬ世界の物語。アニメ「ソードアート・オンライン」に登場する広大な ≪アンダーワールド≫ を舞台に、主人公キリトとなって冒険するRPG。
本作では広大な "アンダーワールド" を舞台に、たくさんの仲間たちと壮大な冒険を楽しむことが出来ます。
戦闘は常にシームレスバトルとなっており、剣戟・神聖術・パーティ連携技を駆使したスピーディな戦いが可能です。
なお、ストーリーは原作を再現しつつ、ゲーム版だけのオリジナル展開も用意。お馴染みのキャラクターに加え、今作のオリジナルヒロインである "メディナ" とも交流することが出来ます。
コンテンツボリュームは過去最大となっているほか、バトル・グラフィック・システムの各面も大幅にパワーアップされているとのこと。
なお、最大4人でのオンラインマルチプレイにも対応しており、フレンド達とサイドクエストなどに挑むことも可能です。
そんな本作について、海外メディアはどのようにレビューしているのでしょうか?
現時点で出ている海外メディアのレビュー点数(メタスコア)と、評価コメントを抜粋して紹介していきたいと思います!
※可能な限りネタバレを避けた内容を紹介しています。
海外メディアの評価スコア&レビューコメント
Noisy Pixel -SAOゲームの新時代を築く作品
Score:80点
シリーズ最新作となる本作は、グラフィック・ストーリーの両面で前作よりクオリティが大幅に向上しており、まさにSAOゲームの新時代を開いた作品であると言えるでしょう。
ストーリーは基本的に原作準拠ですが、一部のオリジナルストーリーを取り入れることで新鮮な楽しさを生み出しています。
登場キャラにはそれぞれ個性的なスキル・能力があり、装備品の数も膨大に用意されているため様々なプレイスタイルが可能です。
ワールドは広大で、家々が立ち並ぶ街ではやるべきことが沢山あり、バトル以外の楽しみ方を提供してくれます。
前作からの進化具合に驚かされた作品です。
良かった点
- 大幅に向上したグラフィック
- 作り込まれたストーリー
- 魅力的な新キャラクター達
- 原作に忠実な再現度
- 膨大なスキルの数々
悪かった点
- 読み込み時間が長い
- ストーリーの序盤は直線的で長い
SpazioGames -ファンにとって嬉しいオリジナルストーリーの追加
Score:70点
本作は原作を忠実になぞったシナリオに加え、完全オリジナルのストーリーも収録されており、SAOファンにとっては非常に嬉しい内容となっています。
戦闘システムにも多様性があり、プレイヤーごとに全く異なったスタイルの戦闘が可能です。
そしてアニメ版と同じ声優による演技は相変わらず素晴らしく、まるでアニメを動かしているかのような感覚になります。
他にも過去作からのキャラが登場するなど、昔からのSAOファンにとっては嬉しい要素が満載です。
ただし、登場キャラや独自の用語が多いため、過去作の知識がほとんど無い方にはあまりオススメできないかもしれません。
良かった点
- 多様性のある戦闘システム
- 声優の見事な演技
- オリジナルストーリーの追加
- ファンサービスの数々
悪かった点
- 技術的な面でのいくつかの不満(低いフレームレート・見えない壁など)
- アニメーション(動き)のクオリティが低い
- SAOをあまり知らない人にはオススメできない
Gamers Heroes -膨大なボリューム(やり込み要素を含めると100時間以上)
Score:70点
最新作となる本作には、サイドクエストを含む膨大な量のコンテンツが用意されており、すべてのやり込み要素を含めると100時間以上は楽しむことが出来るボリュームとなっています。
新キャラを含めたパーティーメンバーの技・能力は多種多様であり、戦闘エフェクトも前作より進化したため、戦闘がさらに楽しいものになりました。
全体的に素晴らしいJRPGですが、一方で入力遅延などの技術的な問題が散見されるのは実にもったいないことだと思います。
良かった点
- 膨大なボリューム(やり込み要素を含めると100時間以上)
- やりがいのある多くのコンテンツ
- パーティーメンバーの多種多様な武器・能力の組合せ
- 迫力のある戦闘エフェクト
悪かった点
- 深刻な入力遅延がある
- 戦闘中のロックオンがしづらい
- 戦闘中にフレームレートが下がる
Cubed3 -楽しいオンラインマルチプレイモード
Score:60点
本作にはメインストーリー以外にも多くの探索要素とサイドクエストが用意されており、それらをオンラインマルチモードでプレイすることも出来ます。
オンラインマルチは非常に楽しく、原作アニメのように互いに連携し合って目標を達成することができると実に爽快です。
ゲームの開始時には親切なチュートリアルが用意されており、複雑な戦闘システムも難なく理解することが出来ます。
ストーリーも全体的にクオリティが高いですが、一番最初の章は問題があります。何度もおなじような内容を繰り返しさせられる退屈な1章は12時間以上にわたって続くため、この間に少なからずプレイヤーは離れていくのではないでしょうか?
良かった点
- 楽しいオンラインマルチプレイモード
- 多くの探索要素とサイドクエスト
- 親切なチュートリアル
- 複雑な戦闘システム
- 原作ファンでも楽しめるストーリー
悪かった点
- 最初の章が冗長で長すぎる(12時間以上)
Screen Rant -技術的なクオリティが全体的に低い
Score:30点
本作にはオリジナル分を含む興味深いストーリーと、仲間とのスムーズな連携が可能な優れた戦闘システムがあります。
ビジュアル表現も、まるでアニメ版をそのまま動かしているかのように感じることもあり、出来は良いです。
しかしながら、全体的に技術的なクオリティが低いと言わざるを得ません。
フレームレートに関してはたびたび低下し、酷い時には1ケタ代にもなるためプレイアビリティに大きな支障をきたします。
戦闘中のカメラワークも悪く、ロックオンした相手が画面に捉え切れていないこともしばしば。
長いボス戦の前にオートセーブがなぜか機能せず、数時間のプレイが無駄になったこともありました。
そして何より、最初の章が長すぎます(約10~15時間程度)。遅い展開の中、チュートリアルのようなことを延々とやらされるためウンザリしてきます。
SAOの熱狂的なファンにとっても、オススメできる作品とは言えません。
良かった点
- 仲間キャラとの連携が制御しやすくなった
- 興味深いストーリー
- アニメを動かしているかのようなレンダリング表現
悪かった点
- 技術的なクオリティが低い
- 特定のボス戦の前にオートセーブ機能が働かない
- 非常に長い序盤の章(10~15時間程度)
- たまに1ケタ代まで落ち込むフレームレート
- 戦闘中の劣悪なカメラワーク
- 展開ペースの遅いストーリー
総評:膨大なコンテンツとオリジナルストーリーを含む一方で技術的な問題も
総合Score:60点
GOODな点
- 膨大なボリューム(やり込み要素を含めると100時間以上)
- オリジナルストーリーの追加
- 楽しいオンラインマルチプレイモード
- 多くの探索要素とサイドクエスト
- 親切なチュートリアル
- パーティーメンバーの多種多様な武器・能力の組合せ
BADな点
- 技術的なクオリティが低い
- 特定のボス戦の前にオートセーブ機能が働かない
- 非常に長い序盤の章(10~15時間程度)
- たまに1ケタ代まで落ち込むフレームレート
- 戦闘中の劣悪なカメラワーク
- 展開ペースの遅いストーリー
※『総合スコア』は、本記事で紹介している以外にも、現時点でレビューを出している全ての海外メディアのスコアを集計して算出されているスコアです。
以上が、『ソードアート・オンライン アリシゼーション リコリス』についての海外メディアの感想となります。
シリーズ経験者でも満足できる膨大なコンテンツ量
本作にはシリーズ最高ともいえるほどのコンテンツボリュームがあり、やり込み要素を含めると優に100時間以上は楽しめるとのこと。
原作を忠実に再現したメインストーリーに加え、新たな興味深いオリジナルストーリーも収録されたことで、原作を既に知っているファンでも新鮮な驚きをもって楽しむことができるとのこと。
最大4人でおオンラインマルチプレイにも対応しており、広大なワールドにおいてサイドクエストなどを一緒にプレイするのは楽しいとレビュアーからも好評でした。
戦闘は機能を増した半面、より複雑なものとなっていますが、序盤に親切なチュートリアルが用意されているため、誰でも難なく理解することが出来るようです。
技術的なクオリティが低い
一方で技術的なクオリティの低さに関して、いずれのレビュアーも指摘してます。
まずフレームレートが安定しておらず、シーンによっては酷い場所で1ケタ代にまで落ち込み、入力遅延の原因にもなるなどプレイアビリティに支障をきたすレベルだと述べられています。
また、戦闘中のロックオン機能がうまく働かなかったり、オートセーブ機能が無効になる場面があったりと、不満を感じる点が多々あるとのこと。
そして何より指摘が多かったのが、序盤の章の長さです。
特に進展があるわけでもない序盤の章が10~15時間も続くため途中で飽きたりウンザリしてしまうレビュアーが多く見受けられました。
SAOファンであればボリューム的にも満足度の高い作品
何はともあれ、過去作 + オリジナルのキャラも登場する本作は、SAOファンにとって満足度の高い作品であると言えます。
グラフィックはアニメ版に似せた表現が成されているほか、声優陣もアニメ版と同様なため、まるでアニメをそのまま動かしているかのような没入感が得られるとのこと。
SAOの世界観が好きで、オリジナルの展開を楽しみたい方は是非プレイしてみてはいかがでしょうか!(゚∀゚)
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