2021年7月20日（火）発売の、PS4, PS5, ニンテンドースイッチ, Xbox One, XSX|S向けRPG『クリステイルズ』（Cris Tales）。
本作は、多くのJRPGをリスペクトするインディーズゲームスタジオによって製作された、ファンタジーな世界観のRPGです。
E3 2019に合わせたショーケースにて発表されて以来、世界中で大きく注目を集めていたタイトルです。
開発元は “JRPGへのラブレター” と謳っており、古き良きJRPGの要素を取り入れつつ、昨今のゲームレベルにまで引き上げられた斬新なPRG作品となっています。
| ハード | PS4, PS5, Switch, Xbox One, XSX|S |
| 開発元 | Dreams Uncorporated |
| 価格 | 3,980円（税込） |
| ジャンル | ロールプレイング（RPG） |
| プレイ人数 | 1人 |
| リリース日 | 2021年7月20日（火） |
このゲームについて：
クラシックJRPGへのラブレター – 本作品は『Chrono Trigger』『Final Fantasy VI』『Valkyrie Profile』などのJRPG史に残る名作や、『Bravely Default』『Persona 5』といった近年の傑作にインスピレーションを受けています。個性的なパーティメンバーを仲間に加え、数々の敵に挑み、広大な世界を旅しましょう。
美しい世界との出会い – 船や飛行船などの乗り物に乗って、手書きのぬくもりの感じられる、けれど暗い影の忍び寄るファンタジー世界をめぐりましょう。光あふれるCrystallis王国やSaint Clarityのスラム街など、本作ならではのエリアを訪れ、あなたの手でその未来を変えましょう。
本作では目覚めたばかりの時使いである『Crisbell（クリスベル）』を主人公として、"時の女帝" の野望を阻み、世界の未来を描き直すための冒険を繰り広げていきます。
クリスベルは現在・未来・過去を行き来できる能力を擁しており、この能力を主柱とした独創的なゲーム体験が可能です。
▼画面上が現在・過去・未来の3つの時系列に分割されている。
道中では一緒に戦ってくれる仲間たちをパーティに引き入れることができ、仲間たちの力やクリスベル自身の魔法の力を駆使して強大な敵に立ち向かいます。
グラフィックはカートゥーンアニメのようなセル画風のビジュアルとなっており、
そんな本作について、海外メディアはどのようにレビューしているのでしょうか？
現時点で出ている海外メディアのレビュー点数（メタスコア）と、評価コメントを抜粋して紹介していきたいと思います！
※可能な限りネタバレを避けた内容を紹介しています。
海外メディアの評価スコア＆レビューコメント
GameMAG -いま最も注目すべきインディーズゲーム
Score：90点
開発元が本作のことを "西洋のJRPG" と称している通り、本作は典型的なJRPGの要素を取り入れたターン制のRPG作品となっています。
ただし独自の "時間魔法" システムを取り入れたことにより、他に類を見ないほどユニークなゲームシステムが構築されています。
主人公を含めた登場人物はいずれもユニークであり、コミック調のビジュアルも味があって面白いです。
ゲーム内の世界は活気に満ちており、クラシックなBGMを合わさって心地よい雰囲気で表現されています。
敵キャラクターにも多様性があり、毎回異なった戦法を試すことが出来るのでワンパターンに感じることはありませんでした。
間違いなく、いま見逃すことの出来ないインディーズゲームの1つです。
良かった点
- ユニークなキャラクター達
- 活気のある世界観
- 興味深い時間魔法のシステム
- 多様性のある敵キャラクター
- コミック調の独特なビジュアル
- 雰囲気の良いクラシック音楽
悪かった点
- 特になし
GameSpew -最後まで夢中になれるユニークなRPG
Score：80点
本作は数多くのJRPGを元としたゲームシステムに、ゴージャスなアニメ調のビジュアルと、壮大な物語を盛り込んだ作品です。
特にビジュアルに関しては見ているだけで非常に楽しい出来となっており、何度もスクリーンショットを保存してしまいました。
声優の演技も見事であり、アニメをそのまま操作しているかのような感覚になります。
個性的なキャラクター達によって展開される戦闘も楽しいものであり、時間魔法を始めとする各キャラの固有スキルを活かすことで、ユニークで爽快感のあるバトルを楽しむことが可能です。
エンディングクレジットが流れる最後の場面まで、私はこの作品に夢中になることが出来ました。
良かった点
- 美しいビジュアルスタイル
- 壮大なストーリー
- 素晴らしい声優の演技
- 個性的なキャラクター達
- 様々な能力を活かした戦闘が楽しい
悪かった点
- 次世代機のパワーを活かしきれていない（ロード時間が長い・解像度が低い等）
- ランダムエンカウントはメンドクサイ
Pure Playstation -アニメを遊んでいるかのような作品
Score：80点
本作におけるアニメ調のグラフィックは実にゴージャスであり、操作中はアニメや漫画をそのまま動かしているかのような楽しさを味わうことが出来ます。
ストーリーの内容も面白く、最後まで夢中になることが出来ます。
ターン制の戦闘システム自体は決して目新しいものではありませんが、時間魔法など独自のシステムを取り入れることにより、戦略性があり満足度の高いバトルが可能となっています。
様々なJRPGの要素を活用しつつ、それらを1つの作品に上手くまとめ上げている点は見事です。
ターン制のRPG作品に抵抗感が無いのであれば、本作は間違いなくプレイする価値のある作品でしょう。
良かった点
- 戦略性が高く、満足できる戦闘システム
- 漫画のようなアニメーション表現
- 面白いストーリー
悪かった点
- サイドクエストは反復的
- 経験値やお金稼ぎが面倒
- セーブは特定の領域のみでしか行えない
Pure Playstation -個性的なスキルをもったキャラクター達
Score：80点
本作に登場する全てのキャラクターには独自のスキルが用意されており、そのおかげで多様性のある戦闘を楽しむことが出来ます。
アニメーションは驚くほど美しいです。時間システムを活用した戦闘方法も巧妙に設計されており、戦略を考える甲斐があります。
そしてコンテンツ自体のボリュームも、クリアまで20～30時間ほどと満足度の高い内容となっています。
最初から最後まで、常に新鮮な気分で楽しみ続けられる作品です。
良かった点
- 驚くほど美しいアニメーション
- 巧妙な時間システムの活用方法
- 全てのキャラクターに独自のスキルが用意されている
- 多様性のある戦闘が楽しめる
- 20～30時間ほどのボリューム
悪かった点
- 時間魔法を使用した攻撃方法は、煩雑でたまに面倒に感じることもある
Hobby Consolas -いくつか時代遅れに感じる要素もある
Score：78点
本作のゲーム性自体は古典的なJRPGそのものですが、時間魔法を始めとしたいくつもの独自システムを搭載することで、ユニークな作品へと仕上がっています。
物語自体にもどこか惹き込まれるような魅力があり、結局最後まで夢中になって進めることが出来ました。
カラフルで独特なビジュアルによって描かれるアニメーションは壮観であり、特に各キャラの戦闘演出などは必見です。
一方で、面倒なランダム戦闘や、乏しい探索要素など、時代遅れに感じる面もいくつか存在します。
また都市部にはサブクエストなどが用意されているものの、その他の移動マップに関してはやることがほとんどなく、面倒なランダムエンカウントが待ち受けているのみです。
そしてサブクエスト自体も、同じような内容のものが多く、反復的に感じてしまいます。
これらの点をもっと見直せば、より良い作品となっていたでしょう。
良かった点
- カラフルで独特なビジュアル
- 壮観なアニメーション
- 時間魔法のユニークな使い方
- 戦略性の高いバトル
- 興味深い物語
悪かった点
- サイドクエストは同じような内容のものが多い
- 移動エリアではやることがほとんどない
- いくつかの時代遅れなシステム（ランダム戦闘やセーブポイント機能など）
- 探索要素が少ない
総評：アニメ調のビジュアルで描かれる、非常にユニークな "西洋風JPRG"
総合Score：79点
GOODな点
- ユニークなスキルをもったキャラクター達
- 興味深い時間魔法のシステム
- 美しいアニメ調のビジュアルスタイル
- 戦略性が高く、満足できる戦闘システム
- 最後まで惹き込まれるストーリー
- 20～30時間ほどのボリューム
BADな点
- 次世代機のパワーを活かしきれていない（ロード時間が長い・解像度が低い等）
- サイドクエストは繰り返し感が強い
- いくつかの時代遅れなシステム（ランダム戦闘やセーブポイント機能など）
- 探索要素が少ない
※『総合スコア』は、本記事で紹介している以外にも、現時点でレビューを出している全ての海外メディアのスコアを集計して算出されているスコアです。
以上が、『クリステイルズ』についての海外メディアの感想となります。
非常に独特なスタイルのRPG
本作は、あらゆる面において独特なスタイルのRPGとなっています。
アニメ調のビジュアルで描かれるアニメーションは非常に美しく、まるで漫画やアニメをそのまま動かしているかのような感覚を楽しめるとのこと。
そして本作のキモである "時間魔法" を活用したゲームプレイはユニークで楽しく、バトル時においては高い戦略性を生み出す要因となっています。
また登場キャラクター達にはいずれも個性的なスキルが用意されており、それらを活用することで、常に新鮮味のあるバトルが楽しめるとのこと。
ボリューム自体もクリアまで20～30時間ほどであり、満足度の高いコンテンツとなっています。
時代遅れに感じる要素も散見される
一方で、いたるとことで時代遅れに感じられる点が見受けられるとのこと。
たとえば戦闘はランダムエンカウント方式となっており、必要のない戦闘の発生がゲームテンポを阻害するなど、今の時代にあっていないと指摘されていました。
またセーブも、特定のポイント（セーブポイント）でしか行うことが出来ません。
都市部にはサイドクエストが多く用意されていますが、いずれも似たような内容のものが多く、こなしているうちに繰り返し感が強くなってくるとも述べられていました。
RPG好きはプレイする価値のあるインディーズ作品
いずれにせよ、『RPG好きであればプレイする価値のあるインディーズゲーム』であるとして、いずれのレビュアーからも高い評価を得ています。
本作特有の "時間魔法" が取り入れられたゲームシステムはとてもユニークであり、他のRPG作品とは一線を画す体験が可能です。
そしてアニメ調のビジュアルで描かれるアニメーションは見ているだけで面白いものであり、可愛らしいキャラクター達が個性的なリアクションを見せる点も必見です。
コンテンツボリューム自体も、価格に対して満足度の高い内容となっています。
JRPGをリスペクトして制作された "西洋風JPRG" を、是非プレイしてみてはいかがでしょうか！
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