旅行や出張で海外に行くとき、
といった悩みを抱える人も多いのではないでしょうか。
ホテルのWi-Fiだけで乗り切るのはさすがに不便ですし、海外ローミングは料金が気になる。かといって、現地に着いてからSIMカードを探して購入するのも、できれば避けたいところです。
そんなときに便利なのが、スマホだけで契約から設定まで完結する「eSIM」。最近は海外旅行向けのeSIMサービスもかなり増えてきましたが、その中でも今回使ってみたのが『Saily』です。
▼Sailyのトップページ
Sailyは、VPNサービスで有名な「NordVPN」と同じNord Securityが開発した海外向けeSIMサービス。渡航先に合わせてデータプランを購入し、事前にeSIMを設定しておけば、現地に着いてからすぐにネットを使い始めることができます。
今回は実際にSailyを使って、プランの購入からeSIMのインストール、初期設定、実際の通信まで一通り試してみました。
Sailyとは?NordVPNの開発元が手掛ける海外旅行向けeSIMサービス
Saily(サイリー)は、「NordVPN」を提供するNord Securityによって開発された、海外旅行向けのeSIMサービスです。
| サービス名 | Saily(サイリー) |
| サービス種別 | 海外旅行向けeSIMサービス |
| 開発元 | Nord Security(NordVPNの開発元) |
| 対応端末 | eSIMに対応したiPhone・Androidスマートフォンなど |
| 利用方法 | Sailyアプリからデータプランを購入し、eSIMをインストールして利用 |
| データ容量 | 1GB~無制限プランまで用意(渡航先によって異なる) |
| プラン | 国別プラン / 地域プラン / グローバルプランなど |
| 利用開始 | 目的地に到着して通信を開始した時点、または購入から180日後に自動有効化 |
| eSIMの再利用 | 対応。インストール済みのSaily eSIMに別の渡航先プランを追加可能 |
| セキュリティ機能 | 広告ブロッカー / ウェブ保護など |
| 電話番号 | アメリカの電話番号を追加できるプランを用意 |
| サポート | 24時間365日のチャットサポート |
| 専用アプリ | iOS / Android |
| 主な用途 | 海外旅行 / 海外出張 / 複数国を巡る旅行など |
Sailyでは、専用アプリから渡航先のデータプランを購入し、対応スマートフォンにeSIMを設定して利用します。物理SIMを差し替える必要がなく、出発前に準備しておけば、現地到着後すぐにデータ通信を始められるのが特徴です。
一度インストールしたeSIMは次回以降の旅行でも利用できるため、海外へ行く機会が多い人にも使いやすいサービスとなっています。
Sailyの主な特徴
Sailyの魅力は、単に「海外でネットが使えるeSIM」というだけではありません。実際に触ってみると、設定の分かりやすさやプランの選びやすさなど、旅行中の手間をなるべく減らす工夫が多いと感じました。
アプリだけで購入から設定まで完結
Sailyは、専用アプリから渡航先とデータ容量を選び、そのままeSIMの設定まで進められます。
現地の空港でSIMカード売り場を探したり、小さなSIMピンを使ってカードを入れ替えたりする必要がないのはかなりラクです。出発前に準備しておけば、現地に着いてから慌てずに済みます。
1つのeSIMを繰り返し使える
一度SailyのeSIMをスマホにインストールしておけば、次の旅行で別の国へ行く場合も、基本的には新しいeSIMを入れ直す必要がありません。
アプリから新しい渡航先のプランを追加するだけなので、海外へ行く機会が多い人ほど便利に感じやすい仕組みです。
1GBから無制限までプランを選べる
データプランは、渡航先や滞在日数に合わせて選べるようになっています。
▼実際のアプリ画面
「地図やメッセージが中心なので少量で十分」という旅行から、「動画やSNSも気にせず使いたい」というケースまで、使い方に合わせて容量を選べるのがポイントです。複数国を移動する人向けには、地域プランやグローバルプランも用意されています。
また、海外でも使える電話番号をオプションで取得することも可能です。
広告ブロッカーやウェブ保護にも対応
Sailyならではと感じるのが、広告ブロッカーやウェブ保護といったセキュリティ機能を備えていることです。
▼実際のアプリ画面
NordVPNを手掛けるNord Securityのサービスということもあり、単に通信環境を用意するだけでなく、ネット利用時の安全性にも配慮されています。海外では普段と違う環境でスマホを使う機会も増えるため、こうした機能があるのは嬉しいところです。
24時間365日のチャットサポート
海外でネットがつながらないと、地図や配車アプリ、翻訳なども使いづらくなり、一気に不便になります。
Sailyでは24時間365日のチャットサポートが用意されているため、設定や接続で困ったときに相談できるのも安心材料のひとつです。
総じてSailyは、「できるだけ簡単に海外でネットを使いたい」という人向けに、必要な機能をひとまとめにしたeSIMサービスという印象です。
実際にSailyを使ってみた|設定のしやすさと通信状態をチェック
今回はSailyの使い勝手を確認するため、日本国内向けの3GBプランをiPhone 16 Proに設定して実際に使ってみました。
eSIMサービスは便利そうな反面、「設定が面倒そう」「途中でつまずきそう」と感じる人もいると思います。筆者自身もSailyを使うのは今回が初めてでしたが、結論から言うと、導入で迷う場面はほとんどありませんでした。
eSIMの追加から利用開始までスムーズ
プランを購入すると、Sailyアプリ(アカウントログイン済み)のホーム画面に「eSIMを設定する」という項目が表示されます。そこから使用する端末を選び、画面の案内に沿って進めていくだけです。
▼インストール時には安定したWi-Fi環境が推奨されています
今回は「このデバイス(iPhone 16 Pro)」を選択。その後、iPhone側に表示される「eSIMをアクティベート」をタップすると設定が進み、しばらく待つとインストール完了画面が表示されました。
実際にやってみると、QRコードを別の端末で表示したり、長い設定情報を手入力したりする必要はなく、ほぼ画面の指示に従うだけ。初めての利用でも途中で詰まることなく、そのまま通信を開始できました。
残りのデータ容量をアプリですぐ確認できる
設定後は、Sailyアプリのトップ画面に利用中の国と残りデータ容量が大きく表示されます。
あと何GB使えるのかをアプリを開くだけで確認できるので、旅行中に「気づいたらデータを使い切っていた」という事態も避けやすいです。必要になれば同じ画面から新しいプランを追加できるため、データ容量が足りなくなった場合にもすぐ対応できます。
都市部から郊外まで通信は安定
肝心の通信状態についても、特に不満を感じませんでした。
高層ビルが立ち並ぶ都市部から、建物が少なく森林に近い郊外まで場所を変えながら使ってみましたが、どちらでも通信状態に大きな差はなく、Web閲覧やYouTubeなどを問題なく利用できました。
実際にiPhone側でも5G接続を確認でき、普段使っているモバイル回線と比べても、「eSIMだから遅い」「つながりにくい」と感じる場面はありませんでした。
もちろん、通信品質は渡航先や接続する現地ネットワーク、時間帯などによって変わるため、今回の国内テストだけで海外でもまったく同じとは言い切れません。それでも、設定の簡単さと日常利用での通信安定性については、初めて使った段階でもかなり好印象でした。
Sailyの料金・データプラン|1GBから無制限まで旅程に合わせて選べる
Sailyの料金は一律ではなく、渡航先・データ容量・利用期間によって変わります。基本的には1GBの小容量プランから選べるため、「旅行中は地図やLINEくらいしか使わない」という人でも無駄が出にくい料金設定となっています。
たとえばカナダ向けのeSIMの場合、執筆時点では以下のようになっています。
| データ容量 | 利用期間 | 料金 |
| 1GB | 7日間 | US$5.29 |
| 3GB | 30日間 | US$12.99 |
| 5GB | 30日間 | US$17.99 |
| 10GB | 30日間 | US$30.99 |
| 20GB | 30日間 | US$43.99 |
| 無制限 | 5日間~30日間 | US$19.99~85.99 |
数日程度の旅行で、GoogleマップやWeb検索、メッセージのやり取りが中心なら1~3GBあたりでも十分使いやすいでしょう。一方、SNSへ写真や動画を頻繁にアップしたり、外出先でYouTubeなどを楽しんだりするのであれば、5~10GB以上を選んでおくと安心です。
また、国ごとのプランだけでなく、複数の国をまたいで使えるグローバルeSIMも用意されています。こちらは1GB・7日間のUS$8.99から、20GB・365日間のUS$66.99まで選択可能。出張や周遊旅行など、一度の旅行で複数国を移動する場合にはこちらの方が適していると思います。
※価格は記事執筆時点のものです
なお、一部の国では無制限プランも選択できます。たとえばアメリカ向けの無制限プランでは、1日5GBまでは速度制限なし、それを超えた後も最大1Mbpsで通信可能という仕様になっています。
実際の料金は渡航先によってかなり変わるので、旅行先が決まったらSailyアプリ上で目的地を検索し、滞在日数と普段のデータ使用量を見ながら選ぶのがおすすめです。
Sailyのメリット・デメリット
実際にSailyを使ってみて感じたのは、とにかく導入が分かりやすく、海外用eSIMに慣れていない人でも使いやすいという点です。一方で、eSIMサービスならではの注意点もいくつかあります。
Sailyのメリット
まず大きいのは、購入からeSIMの追加、有効化までをアプリ上でほぼ完結できることです。今回初めてSailyを使いましたが、途中で設定方法を調べ直すこともなく、そのまま利用開始まで進められました。
また、アプリのトップ画面で残りのデータ容量をすぐ確認できるのも便利です。旅行中は写真のアップロードや地図の利用で思った以上にデータを消費することもあるので、残量を常に把握できるのは安心感があります。
通信についても、今回試した範囲では良好でした。ビルが密集する都市部から郊外まで移動して使いましたが、Web閲覧や動画視聴で大きく不安定になることはなく、普段使いの回線と同じ感覚で利用できました。
さらに、広告ブロッカーやウェブ保護といった機能が用意されているのも、Sailyならではの強みです。単にデータ通信を提供するだけではなく、セキュリティ面まで意識されている点は好印象でした。
Sailyのメリット
- アプリだけで購入から設定まで進めやすい
- 一度インストールしたeSIMを次回以降も利用できる
- 残りデータ容量をアプリですぐ確認できる
- 国別・地域別・グローバルなどプランの選択肢が多い
- 広告ブロッカーやウェブ保護機能を利用できる
- 24時間365日のチャットサポートがある
Sailyのデメリット
一方で、Sailyを利用するにはeSIM対応端末が必要です。比較的新しいiPhoneやAndroidスマートフォンであれば対応していることが多いものの、古い端末では利用できない場合があります。
また、プランの料金や容量は国によって異なります。どの国でも同じ条件で使えるわけではないため、渡航前に目的地の料金や有効期間を確認しておいた方がよいでしょう。
さらに、海外での実際の通信速度やつながりやすさは、現地で接続する通信事業者やエリア、混雑状況にも左右されます。今回の国内テストでは安定していましたが、すべての国・地域で同じ通信品質になるとは限りません。
加えて、多くのプランは基本的にデータ通信が中心なので、普段の電話番号での音声通話やSMSを重視する人は、利用するプランの内容を事前に確認しておく必要があります。
Sailyのデメリット
- eSIM非対応端末では利用できない
- 国や地域によって料金・プラン内容が異なる
- 通信品質は現地の回線状況に左右される
- 音声通話やSMSを使いたい場合はプラン確認が必要
使ってみた印象としては、細かな注意点はあるものの、「海外で面倒なSIM交換をせず、できるだけ簡単にネットを使いたい」という人にとってはメリットの方が大きいサービスだと感じました。
Sailyはこんな人におすすめ
Sailyは、特に以下のような人と相性の良いeSIMサービスです。
Sailyをおすすめできる人
- 海外旅行のたびに現地SIMを購入するのが面倒な人
- eSIMを初めて使うので、できるだけ簡単に設定したい人
- 出発前に通信環境を準備しておきたい人
- 旅行中のデータ残量をアプリでこまめに確認したい人
- 1か国だけでなく、複数の国・地域を旅行する機会が多い人
- 海外ローミングの料金をできるだけ抑えたい人
- 広告ブロッカーやウェブ保護など、セキュリティ機能も重視したい人
- トラブル時に24時間対応のサポートがあると安心な人
今回実際に使ってみても、設定のしやすさと管理の分かりやすさは特に良かったです。海外用eSIMに慣れていない人でも、比較的ハードル低く使い始めやすいサービスだと思います。
まとめ|海外旅行のネット手段としてSailyはかなり手軽
Sailyを実際に使ってみて一番印象に残ったのは、とにかく始めるまでが簡単だったことです。
今回は日本国内向けのeSIMで試しましたが、プランの追加からeSIMのインストール、有効化までほぼ画面の案内どおりに進めるだけ。初めて使うサービスだったにもかかわらず、途中で設定方法を調べ直すこともなく、そのまま通信を開始できました。
利用中はアプリのトップ画面で残りのデータ容量を確認でき、追加プランの購入も同じアプリ内で完結します。旅行中にわざわざSIMカードを入れ替えたり、現地で販売店を探したりする必要がないのは、やはりeSIMならではの便利さだと感じました。
通信についても、今回試した範囲では安定していました。ビルが多い都市部から郊外まで移動して使いましたが、Web閲覧や動画視聴でストレスを感じる場面はほとんどありませんでした。
もちろん、実際の通信品質は渡航先や現地のネットワーク状況によって変わります。ただ、設定の分かりやすさ、データ管理のしやすさ、プランの選びやすさを考えると、海外旅行用の通信手段としてかなり使いやすいサービスだと感じます。
「海外でもスマホは普通に使いたいけれど、SIMの交換や難しい設定はできるだけ避けたい」という人には、Sailyは有力な選択肢のひとつになりそうです。
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