2021年7月16日（金）発売の、ニンテンドースイッチ向けアクションアドベンチャー『ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD』。
本作は2011年11月23日にWii専用ソフトとしてリリースされた『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』をベースとしたリマスター版です。
コンテンツ内容自体は同じですが、グラフィックがSwitch向けに向上したほか、操作性がJoy-Con向けに最適化されているなど、より遊びやすい作品となっています。
| ハード | Nintendo Switch |
| 開発元 | 任天堂 |
| 価格 | 6,578円（税込） |
| ジャンル | アクションアドベンチャー |
| プレイ人数 | 1人 |
| リリース日 | 2021年7月16日（金） |
このゲームについて：
舞台は、空に浮かぶ島「スカイロフト」。人々は大きな鳥「ロフトバード」に乗り、大空を移動して生活を送っていました。騎士学校に通う主人公の青年リンクは、とある出来事によって離れ離れになってしまった幼なじみの少女ゼルダを探すため、雲の下に広がる未知なる大地に降り立ち、冒険へと旅立ちます。
※マスターソードの誕生などがストーリーに絡む、ゼルダの伝説シリーズの時系列で最も古い時代を描いたタイトルです。
HDリマスター版となる本作では、グラフィックやフレームレートが向上しているほか、カットシーンのスキップ機能や、チュートリアルカット機能などが実装されており、全体的により遊びやすい作品へと進化しています。
Wii版では『Wiiモーションプラス（Wiiリモコンプラス）』を用いてアクションを楽しむことが出来ましたが、今作では据え置き版スイッチのJoy-Con2本を活用して、実際にプレイヤーが剣や盾を振るなどしてリンクと同じアクションを体験できるようになっています。
一方で、通常のコントローラー・ボタン操作にも対応しており、携帯版（Switch Lite）でもプレイ可能となっています。
▼ちなみに、こんなユニークなコントローラアタッチメントも販売されています。
そんな本作について、海外メディアはどのようにレビューしているのでしょうか？
現時点で出ている海外メディアのレビュー点数（メタスコア）と、評価コメントを抜粋して紹介していきたいと思います！
※可能な限りネタバレを避けた内容を紹介しています。
目次
海外メディアの評価スコア＆レビューコメント
GameOver.gr -もう1度遊ぶ価値のあるリマスター版
Score：100点
本作は、オリジナル（Wii）版から大幅な改善が施されたリマスター作品となっています。
HD化したグラフィックは美しく、フレームレートが60fpsに対応したことで、アクションが滑らかで見やすくなりました。
またカットシーンやテキストのスキップ＆早送り機能などが実装されたことで、全体的なプレイアビリティが向上しています。
そして何より、通常のボタン操作にも対応したことで、モーションコントロールによる操作を快く思っていなかったプレイヤー達にも新たな選択肢を与えてくれています。
Switchを所有しているのであれば、オリジナル版をプレイ済みでも再度遊ぶ価値のあるタイトルです。
良かった点
- 素晴らしい物語
- 楽しい3Dアクションの数々
- 反応の良いモーションコントロール
- ボタン操作にも対応
- いくつものプレイアビリティの改善
悪かった点
- 一部のプレイヤーにとってモーションコントロールは不要に感じるかもしれない
Eurogamer Italy -シリーズで最も楽しい作品の１つ
Score：90点
本作におけるJoy-Con操作はWii版から非常に良く移植できており、攻撃・防御・移動といった各アクションを直感的かつ滑らかに繰り出すことが出来ます。
カメラ操作や回避アクションには最初のうちは苦労するかもしれませんが、慣れると爽快感があります。
物語の内容も実に魅力的であり、オーケストラの壮大なサウンドトラックがゲームの雰囲気を盛り上げてくれます。
そしてステージはバリエーション豊かなバイオームで構成されており、各所には多くの探索＆隠し要素が用意されています。
個人的には、シリーズで最も楽しい作品の１つです。
良かった点
- 鮮やかになったHDグラフィック
- 多くの探索＆隠し要素
- 壮大なオーケストラのサウンドトラック
- 操作性が良い（Joy-Con）
- 魅力的な物語
悪かった点
- アナログスティック操作はやや不正確でイライラすることがある
Video Chums -思い出に残る冒険を再び楽しめる
Score：88点
本作では興味深い物語や攻略が楽しいダンジョンの数々などが用意されており、思い出に残る冒険を楽しむことが出来ます。
リマスター化に伴いスキップ機能や早送り機能が実装されたことで、全体的な遊びやすさが改善されています。
そして何より、Joy-Con向けに最適化された操作性は実に快適であり、リンクになった気分で直感的にアクションを楽しむことが出来ました。
またボタン操作にも対応することで、プレイヤーに新たな遊び方の選択肢を提供している点も素晴らしいです。
オリジナル版をまだプレイしたことが無いのであれば、本作を是非オススメしたいです。
良かった点
- 思い出に残る冒険
- 大幅に改善＆拡張された操作性
- スキップ機能実装など、いくつかのプレイアビリティの向上
- 攻略が楽しいダンジョンの数々
悪かった点
- ステージ攻略は直線的
- グラフィックはそこまで改善されていない
COGconnected -ボタン操作への対応が非常に嬉しい
Score：80点
本作で何より素晴らしいのは、通常のボタン操作に対応したことです。
Wii版ではモーションコントロールでのみアクションを行うことが出来ましたが、いちいち腕で剣を振る動作を行うのは、のんびりゲームを楽しみたい私のようなプレイヤーには不向きでした。
しかしリマスター版でボタン操作に対応したことにより、移動から攻撃まで、あらゆるアクションが快適になりました。個人的にはとても嬉しいことです。
グラフィックもHD化により鮮やかさが増しています。
チュートリアルのスキップが可能になった点なども、ゲームテンポを改善することに貢献しています。
根本的なコンテンツ内容に変化はありませんが、ボタン操作への対応により優れたリマスター作品となりました。
良かった点
- 優れたボタン操作
- 鮮明で鮮やかなグラフィック
- チュートリアルのスキップが可能に
悪かった点
- モーションコントロールは未だに不正確で不要
- 飛行での移動がメンドクサイ
- ステージ設計はやや時代遅れに感じる
Player 2 -モーションコントロールはメンドクサイだけ
Score：67点
本作では確かにグラフィックが向上しており、カットシーンのスキップ機能等も実装されたことで、オリジナル版よりも改善された体験が可能なリマスター作品となっています。
一方で、モーションコントロールは相変わらず "ただメンドクサイ" だけの機能であり、もはや時代遅れで試そうとも思いませんでした。
また、せっかく実装されたボタン操作に関しても、攻撃の度にスティックをフリック操作（引っ掛けて倒す）する必要があり、家の中でカチッカチッという音が響き続けることになります。
戦闘中のカメラ操作もしづらく、ストレスを感じる場面も多かったです。
なぜ任天堂がこの操作性を改善しなかったのか、理由が分かりません。
良かった点
- 見栄えの良いHDグラフィック
- 素晴らしい音楽
- カットシーンのスキップ機能を実装
悪かった点
- ゲームプレイは直線的でワンパターン
- モーションコントロールはメンドクサイ
- 一部のボタン操作もメンドクサイ
- カメラ操作が煩雑
総評：ボタン操作対応・スキップ機能実装など、全体的に遊びやすくなったHDリマスター版
総合Score：82点
GOODな点
- 思い出に残る冒険
- 大幅に改善＆拡張された操作性
- スキップ機能実装など、いくつかのプレイアビリティの向上
- 見栄えの良いHDグラフィック
- 素晴らしい音楽
- 攻略が楽しいダンジョンの数々
BADな点
- アナログスティック操作はやや不正確でイライラすることがある
- ステージ攻略は直線的
- グラフィックはそこまで改善されていない
- モーションコントロールはメンドクサイ
- カメラ操作が煩雑
※『総合スコア』は、本記事で紹介している以外にも、現時点でレビューを出している全ての海外メディアのスコアを集計して算出されているスコアです。
以上が、『ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD』についての海外メディアの感想となります。
プレイアビリティが大幅に向上
本作ではHD化により鮮やかになったグラフィック、60fps対応の滑らかなゲームプレイなどを楽しむことが出来ます。オーケストラによるサウンドトラックもクオリティが高く、壮大な世界観の雰囲気を盛り上げてくれます。
また、カットシーンやチュートリアルのスキップ機能、セリフの早送り機能などが実装されたことで、全体的なプレイアビリティ（遊びやすさ）が向上しているとのこと。
何より、通常のボタン操作にも対応したことで、モーションコントロール（Joy-Conでの操作）に否定的なゲーマー達にも新たな選択肢を提供することが出来ています。
ステージ上やダンジョン内には多くの探索＆隠し要素も用意されており、純粋なアクションアドベンチャーゲームとしても出来の良い作品となっています。
Joy-Con操作に対しては賛否両論の声
本作ではJoy-Conによるモーションコントロールにより、直感的な動きでリンクを操作することが出来ます。
このモーションコントロールに関して、爽快感があって楽しいと評価するレビュアーがいる一方で、いちいち体を動かさなくてはならず、落ち着いてプレイできない or メンドクサイといった意見も見受けられました。
また、スティック操作に関しても、いちいち攻撃の度にアナログスティックを押したり引いたりしなくてはならず、こちらも煩雑に感じるというレビュアーも居ました。
本作の独特な操作性に関しては、プレイヤーによって評価が大きく分かれそうですね。
再び遊ぶ価値のある名作
いずれにせよ、多くのレビュアーが『オリジナル版をプレイ済みでも、再度プレイする価値のあるリマスター作』であるとして、高い評価を付けています。
根本的なコンテンツ内容自体は変わらないものの、ボタン操作への対応や、スキップ機能などが実装されたことにより、更に遊びやすいゼルダ作品へと進化を遂げています。
探索＆隠し要素やダンジョンなど、攻略しがいのあるコンテンツが多く用意されており、アクションアドベンチャー好きであればきっと楽しめる作品となっています。
オリジナル版の時点で非常に高い評価を得ていた名作を、是非この機会にもう一度プレイしてみてはいかがでしょうか！
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