2023年8月4日(金)発売の、PS5, PC向けRPG『Baldur's Gate 3』(バルダーズゲート3)。
※PS5版は2023年9月6日(水)に海外で発売予定。
※記事執筆時点で日本語非対応。
本作は、人気RPGシリーズ『Baldur’s Gate(バルダーズゲート)』の最新作です。2020年10月よりPC(Steam/GOG.com)向けに早期アクセスが行われていましたが、今回正式版がリリースされました。
現時点では日本語未対応。2023年9月6日(水)にはMacおよび海外PS5向けの発売が予定されているほか、XSX|Sなどその他のプラットフォーム向けの展開も検討されているとのこと。
ハード | PS5, PC |
開発元 | Larian Studios Games |
価格 | 本編:8,499円(税込) デジタルデラックスエディションDLC:1,399円(税込) |
ジャンル | RPG |
プレイ人数 | 1~4人(ローカル&オンラインマルチプレイ対応) |
リリース日 | 2023年8月4日(金) |
このゲームについて:
舞台となるのは広大なファンタジー世界The Forgotten Realms。主人公は人々の精神を操る存在・Mind Flayerにより、脳に幼生(Tadpole)を植え付けられてしまう。不思議な能力を与える一方で脳をむしばむTadpoleを取り除く方法を探すことになる。
本作には広大な都市や、魔法の洞窟、呪われた森などさまざまなロケーションが用意されている。
11の種族と31のサブ種族のほか、12クラスとそこから分岐する46のサブクラスが用意。呪文とアクションの種類は600以上存在するという。種族やクラスを選び、自由にキャラクターを作成・強化できるのも本作の持ち味となる。
本作は、ファンタジー・テーブルトークRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(D&D)を原作としたRPGです。シリーズのナンバリングタイトルとしては約20年ぶりとなります。
プレイヤーはオリジナルキャラを作成し、広大なファンタジー世界「The Forgotten Realms(フォーゴットン・レルム)」を冒険していきます。あらかじめ背景情報が設定された7人のOrigin Heroが登場し、彼らを主人公として冒険することも出来るほか、仲間にして共に冒険を楽しむことも可能です。
11の種族と31のサブ種族のほか、12クラスとそこから分岐する46のサブクラスが用意。呪文とアクションの種類は600以上存在するなど、非常に幅広いゲームプレイを楽しめます。シネマティックシーンは174時間を超えるなど、とてつもないボリュームの作品となっています。
なお、本作は最大4人での協力プレイに対応しており、フレンドたちと一緒に広大な世界を冒険することが出来ます。ただ、記事執筆時点で字幕・音声ともに日本語非対応となっている点に注意が必要です。
そんな本作について、海外メディアはどのようにレビューしているのでしょうか?
現時点で出ている海外メディアのレビュー点数(メタスコア)と、評価コメントを抜粋して紹介していきたいと思います!
※可能な限りネタバレを避けた内容を紹介しています。
海外メディアの評価スコア&レビューコメント
TRG -多くのプレイヤーにおすすめできる魅力的なRPG
Score:100点
本作は壮大なRPG作品です。ゲーム内での動物たちとの会話は、コミカルから感動的なものまで、幅広く描かれており、その度にプレイヤーを驚かせてくれます。このゲームは「Dungeons & Dragons(D&D)」のシステムを非常に忠実に再現しており、ゲーム自体もD&Dの世界を細部まで表現しています。
ストーリーはプレイヤーの選択によって大きく変わり、それにより一層ゲームへの没入感が増していきます。本作の真骨頂はなんと言っても、それぞれのキャラクターや場面で遭遇する多様な選択肢とその結果であり、それがこのゲームを他のRPGとは一線を画すものとしています。
また、アクセシビリティの設定も充実しており、多彩なプレイヤーに対応しています。
総じて、『Baldur’s Gate 3』は深く、魅力的なRPGとして多くのプレイヤーにおすすめできる作品です。
良かった点
- ゲーム内の動物キャラクターとのやり取りがユニークで面白い
- キャラクターとの関係が深く、プレイヤーの選択によって異なる物語が展開される
- Dungeons & Dragonsのシステムを正確に再現
- パズルや戦闘は多様性があり、プレイヤーを魅了する
- アクセシビリティのオプションが豊富で、プレイヤーのニーズに合わせてカスタマイズが可能
悪かった点
- D&Dの特定の要素や仕組みは、初めてのプレイヤーにとって難しいかもしれない
ZTGD -一つの芸術作品と言っても過言ではない
Score:95点
本作は、プレイヤーを惹きつけるストーリー、魅力的なキャラクター、壮大な世界観が魅力的なRPGです。プレイヤーの選択がストーリーに大きく影響し、様々なサブストーリーやイベントが楽しめます。驚きや笑い、感動の瞬間が数多くあり、プレイヤーに深い没入感を与えます。
キャラクター作成では11の種族と31のサブ種族を選ぶことが可能で、自分だけのオリジナルキャラクターを作成する楽しさがあります。
物語は「Dungeons and Dragons(D&D)」の世界観を基にしていますが、新規プレイヤーからシリーズのベテランまで、皆が楽しめる内容となっています。広大な世界観や細部まで作り込まれたストーリーは、70時間以上のプレイ時間を要する圧倒的なボリュームです。プレイ中に流れるナレーション音声はD&Dのダンジョンマスターのような役割を果たしており、実際のD&Dセッションのような雰囲気を醸し出しています。
本作は単なるゲームではなく、一つの芸術作品と言っても過言ではありません。私(レビュアー)自身、このゲームをプレイするたびにその世界に浸り、プレイしていない時でもその物語を考えてしまうほど魅了されました。
良かった点
- 全体を通して素晴らしいビジュアル
- 深い没入感
- 圧倒的なボリューム
- 非常に才能のあるキャストによる優れたムービー数々
- 自分のキャラクターを真に生きる自由度の高さ
- ほぼ完全なシミュレーションD&D再現
悪かった点
- いくつかのカメラワークの不具合
We Got This Covered -ターンベースのゲームやファンタジーが好きな人にとって、まさにピッタリの作品
Score:90点
『Baldur’s Gate III』は、RPGの新しいゴールドスタンダードとしての地位を確立しています。ゲームのシネマティック映像は非常にリアルで、細部までこだわったものとなっており、非常に才能豊かなアニメーターによって作成されています。古典的なファンタジーの要素を独自の方法で取り入れ、まったく新しいビジュアルを表現しています。
ゲームのストーリーはシンプルで、ダンジョン&ドラゴンズのキャンペーンとほぼ同じです。しかし、キャラクター作成の自由度が高く、選択したキャラクターの特性によって、物語の展開や遭遇するイベントが大きく変化することがあります。
ダイスを振る要素は非常に魅力的で、戦闘は綿密に考えられており、戦略的です。そして、このゲームの世界観は圧巻で、開発スタジオの環境アーティストたちは、その卓越したスキルで見事なワールドを創り出しています。
ゲームのサウンドデザインも素晴らしく、すべてのキャラクターがフルボイスで、非常にリアルで感情豊かに表現されています。
技術的な問題もありますが、その多くは正式版リリース時点ですでに修正されており、ゲームプレイに大きな影響を及ぼすものはありません。本作はあらゆる面で驚異的で、物語は鮮やかで、道徳的にグレーであり、プレイヤーの選択によってさまざまな影響が生じます。ターンベースのゲームやファンタジーが好きな人にとっては、このゲームはまさにピッタリです。興味がある人は、この傑作を経験するためにぜひプレイしてみてください。
良かった点
- Baldur’s Gate III はRPGの新しいゴールドスタンダード
- 映画のようなクオリティを持つシネマティックムービー
- キャラクター作成は詳細で、物語の進行に影響を与える
- 独自のダイスロール要素はゲームプレイの魅力を向上させている
- 素晴らしい環境ディテール
- キャラクターの声の演技やサウンドデザインが印象的
- 魅力的なキャラクター達
悪かった点
- いくつかのバグやエラーが存在(フレームレートの低下やゲームのクラッシュ)
- 戦闘は時間がかかることがあり、一部のプレイヤーには退屈に感じられるかもしれない
- ゲームの初めの方は非常に複雑で、新しいプレイヤーにとって情報量が圧倒的に感じることがある
Game Rant -システムが複雑すぎて、一部のプレイヤーには難しいかもしれない
Score:90点
本作は「Dungeons & Dragons(D&D)」の数値システムを深く取り入れており、ユニークである一方、非常に複雑で初心者プレイヤーにとっては理解しづらいでしょう。実際、ゲーム内のアイテムや装備の比較には、数多くの数字や情報を監視し続ける必要があり、一部のプレイヤーにとっては圧倒的過ぎるかもしれません。さらに、チュートリアルがほとんど存在しないため、初心者にとっては学習カーブが急すぎます。
小さな問題もいくつか見受けられます。例えば、他のキャラクターとの会話シーンが繰り返される、ゲームが突然クラッシュすることがある、また、カメラアングルの問題などが挙げられます。このような問題はゲームの没入感を損ない、ゲームの進行を妨げることがあります。また、ターン制の戦闘も一部のプレイヤーにとってテンポが遅く感じられるかもしれません。
しかし、これらの問題点を乗り越えれば、『Baldur’s Gate 3』はRPGファンにとって非常に魅力的なゲームと言えるでしょう。ゲームの複雑さやD&Dの要素を完璧に学び取ることで、非常に高い達成感を得ることができます。
良かった点
- 驚くほどの情報量とコンテンツボリューム
- 「ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)」の体験を忠実に再現
- 魅力的で記憶に残るキャラクター達
- ゲームプレイに絶妙に溶け込む、魅力的なナレーション
- 様々なプレイスタイルを体験できる、自由度の高いキャラクリエイト
- 多くのRPGを圧倒するゲーム体験
悪かった点
- ゲームのシステムの複雑さは、一部のプレイヤーにとってはやや圧倒的である可能性がある
- ゲームのチュートリアルは最小限であり、初心者が苦労するかもしれない
- あまりにも多くのことをする必要があるため、選択のオーバーロードがプレイヤーに頭痛を引き起こす可能性がある
- カメラの動きによって、一部のターゲティング問題が発生する
- ターンベースの戦闘はスピード感に欠け、退屈と感じることがある
総評:ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)を忠実に再現した、他とは一線を画す芸術的なRPG作品
総合Score:94点
GOODな点
- 『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(D&D)のシステムを正確に再現
- キャラクターとの関係が深く、プレイヤーの選択によって異なる物語が展開される
- 全体を通して素晴らしいビジュアル
- 深い没入感
- 圧倒的なコンテンツボリューム
- 細部まで素晴らしいワールドデザイン
- 映画のようなクオリティのシネマティックムービー
- 魅力的なキャラクター達
BADな点
- ゲームのシステムの複雑さは、一部のプレイヤーにとってはやや圧倒的である可能性がある
- カメラワークの不具合
- いくつかのバグやエラーが存在(フレームレートの低下やゲームのクラッシュ)
- 戦闘は時間がかかることがあり、一部のプレイヤーには退屈に感じられるかもしれない
- あまりにも多くのことをする必要があるため、混乱することがある
※『総合スコア』は、本記事で紹介している以外にも、現時点でレビューを出している全ての海外メディアのスコアを集計して算出されているスコアです。
以上が、『Baldur's Gate 3』についての海外メディアの感想となります。
芸術的なゲームデザイン
本作は、RPGゲーム界において新しい節目を迎えた作品であると述べられています。『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(D&D)のシステムを直接ゲームに取り込んでおり、実際のD&D体験に非常に近い複雑さと冒険感をゲーマーに提供しています。
キャラクター達も魅力的で、声優の演技も実に優れており、その一部はプレイヤーの感情に深く影響を与え、ゲーム終了後も記憶に残るとのこと。
さらに本作はオンライン、ローカルの協力プレイ機能も備えており、フレンドとのプレイによって新しい体験がもたらされます。キャラクリエイト機能も充実しており、プレイヤーは様々な髪型、メイク、人種固有の特徴を調整することで、自由自在に自身を表現できます。
広大なワールドは細部まで作り込まれており、デザインはまさに芸術的な域に達しているとのこと。探索要素やサイドクエストも豊富に用意されており、コンテンツボリュームは前作を優に上回っています。
全体的に本作は、他の多くのRPGゲームを圧倒する作品となっていると評されています。
初心者にとって複雑で難しすぎるかもしれない
一方で、「Dungeons & Dragons(D&D)」の数値システムを深く取り入れた本作のゲームシステムは非常に複雑で、初心者プレイヤーにとっては理解しづらいだろうとも指摘されていました。ゲーム内のアイテムや装備の比較には、数多くの数字や情報を監視し続ける必要があり、一部のプレイヤーにとっては圧倒的過ぎるように感じられるとのこと。さらに、チュートリアルがほとんど存在しない点も、初心者に優しくありません。
また、ターン制の戦闘は戦略性が高く達成感があるものの、一部のプレイヤーにとってテンポが遅く感じられるかもしれません。
その他には、キャラの顔ビジュアルの解像度が低い、いくつかのバグやエラーが存在(フレームレートの低下やゲームのクラッシュ)しており、ゲーム進行を阻害されることがある等の指摘が見受けられました。
少しでも興味のある方には是非オススメしたい傑作
いずれにせよ『少しでも興味のある方には是非オススメしたい傑作』であるとして、多くのレビュアーから非常に高い評価を付けられていました。
『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(D&D)のルールをベースにした戦闘システムは、戦略性と判断力が求められるため、RPGファンにはたまらない魅力となっているとのこと。各キャラクターの独自の能力やスキルを駆使して、敵との戦闘を有利に進めることができると、この上ない達成感を味わえます。
グラフィックは最先端の技術を駆使して制作されており、リアルなキャラクターモデルや壮大な風景、そして魔法のエフェクトに至るまで、細部にわたってこだわりが感じられます。音楽と声優のパフォーマンスも高く評価されており、ゲーム内の世界に深く没入することができます。
最大4人でのオンライン・ローカルマルチプレイに対応しており、広大な世界をフレンドたちと一緒に冒険するのも実に楽しい体験であるとのこと。
現時点では日本語非対応となっていますが、壮大な世界観の冒険を楽しみたい方は、ぜひ本作にチャレンジしてみてはいかがでしょうか!
▼こちらの記事もオススメ!
-
『Remnant II レムナント2』海外のレビュースコア&評価コメントまとめ
2023年7月25日(火)発売の、PS5, XSX|S, PC向けアクションRPG『Remnant II レムナント2』。 ※PS5パッケージ版は2023年9月26日(火)発売予定。 本作は、スピーデ ...
続きを見る
-
『ピクミン4』海外のレビュースコア&評価コメントまとめ
2023年7月21日(金)発売の、ニンテンドースイッチ向けダンドリアクションゲーム『ピクミン4』(PIKMIN 4)。 本作は、世界中で人気の高いゲームシリーズ『ピクミン』の最新作です。2013年にW ...
続きを見る