2022年8月19日(金)発売の、PS5, ニンテンドースイッチ, XSX|S, PC向けアクションRPG『Thymesia』(ティメジア)。
本作は、ダークファンタジー風の世界を冒険する、ソウルライクな高難易度アクションゲームです。
不気味な仮面をつけた主人公 "コルヴァス" を操作して、彼の記憶を取り戻すための戦いに挑んでいきます。
ハード | PS5, Nintendo Switch, XSX|S, PC |
開発元 | OverBorder Studio |
価格 | 3,520円(税込) |
ジャンル | アクションRPG |
プレイ人数 | 1人 |
リリース日 | 2022年8月19日(金) |
このゲームについて:
かつて栄えていたHermes王国に混沌の時代が訪れている。
王国のすべての疾病を解決するための答えが錬金術であると考えられ、王国中で広く使われるようになり、人々は錬金術を使って独自の強化や治療を行うようになった。錬金術の代償が大きくなりすぎると、その使用を止めようとする試みが行われたが、いずれも失敗に終わり、王国全体に壊滅的な影響を招いた。あっという間に王国は混乱に陥り、疾病に感染したモンスターが街を徘徊するようになり、治療の希望も失われてしまった。
そして、王国の最後の希望がCorvusだ。Hermesの運命は、彼の手に委ねられている。「真実」はCorvusが混沌の世界のあちこちに残してきた記憶の奥深くに埋もれており、この失われた記憶を集めることが王国を救う唯一の方法だ。しかし、真実を解明しようと記憶を遡るたびに見つかるのは、さらなる謎ばかりだ。
カラスのような "爪" と "羽" を活用した、スピード感あふれるスタイリッシュな攻撃・アクションが特徴的な作品です。
死ぬたびに死亡地点に経験値をドロップしたり、チェックポイントで回復薬が補充され敵が復活するなど、フロムソフトウェアのソウルシリーズのようなゲームデザインが採用されています。
爪攻撃により敵のアクションを奪うことが可能。強敵の力を奪い取り、新たな技を駆使して激戦を生き抜いていきましょう。
何度もリトライを繰り返して攻略法を探り、強敵を打倒していくなど、ソウルライクな高難度アクションゲームとなっています。
そんな本作について、海外メディアはどのようにレビューしているのでしょうか?
現時点で出ている海外メディアのレビュー点数(メタスコア)と、評価コメントを抜粋して紹介していきたいと思います!
※可能な限りネタバレを避けた内容を紹介しています。
海外メディアの評価スコア&レビューコメント
Digital Chumps -非常に楽しい戦闘とアップグレード要素
Score:82点
本作はソウルシリーズほどではありませんが、少人数スタジオによって制作された作品としては、実に優れたアクションRPGであると言えます。
本作では敵の武器や能力を奪い、自分の能力をアップグレードしながら最深部を目指していくことになりますが、これが非常に面白いシステムであり、多彩なアクションを楽しむことができます。
各アクションはスピーディで爽快感があり、ヒット時やクリア時のSE(効果音)もクセになる良い出来です。
ステージ設計にはそこまで多様性がありませんが、少なくともワールド全体のデザインに関しては優れた雰囲気が醸し出されています。
ソウルライクなシステムに独自性のある要素を取り入れた、素晴らしい作品となっています。
良かった点
- 非常に楽しい戦闘とアップグレード要素
- 多様性のあるアクション
- 爽快感のある効果音
- 見栄えの良いワールドデザイン
悪かった点
- ストーリーは魅力に欠ける
- 各ステージの設計には大した差はない
Wccftech -ソウルシリーズに近い体験を楽しめる
Score:81点
本作は、ソウルシリーズに近いゲーム性(システム)を手軽に体験できる作品です。キャンペーン全体のクリアまで10時間ほどであり、中だるみもせずちょうど良いボリュームだと感じました。
爪と羽を駆使した攻撃と回避、そしてSEKIROのような受け流しアクションを取り入れた戦闘には独自性があり、ソウルシリーズとはまた一味異なる戦いを体験できるでしょう。20種類の多彩な武器の数々も、アクションに多様性をもたらす存在となっています。
ソウルシリーズのファンであれば、きっと気に入る作品だと思います。
良かった点
- ペースの早い戦闘
- 20種類もの多彩なスタイルの武器
- SEKIROスタイルの受け流しアクション
- ソウルシリーズに近いゲーム性
悪かった点
- サイドクエストなどの要素はほとんどない
- PS5でも長いロード時間
- 必要素材のドロップ率が非常に低い
- 敵の理不尽な回復能力
GamingBolt -ソウルシリーズをベースに独自のアイデアを取り入れた意欲作
Score:80点
本作は、ソウルシリーズの魅力である高難易度アクションをよく理解して作られた作品であり、ストレスを感じることなく、終始挑戦しがいのある楽しい戦闘を楽しむことができました。
爪や羽を駆使した戦闘はペースが速くて楽しく、敵の能力や武器を活用したアクションも、多様性があって面白いです。
操作性に関しては、各アクションをスムーズに扱えるように設計されており、奥深さとシンプルさを両立させることに成功しています。
そしてストーリーの背景も非常に巧妙に作り込まれており、中世の街に疫病が蔓延するという設定が、コアゲームプレイにうまく溶け込んでいます。
ソウルシリーズ(特にBloodBorne)の影響を受けつつ、戦闘が楽しくなるような独自のアイデアを数多く取り入れた、素晴らしい作品であると言えます。
良かった点
- ペースが速くて楽しい戦闘
- 挑戦しがいのある難易度
- 巧妙に作り込まれた世界観
- 興味深い戦闘システム
悪かった点
- 重要なスキルがスキルツリーの後半までアンロックできない
4Players.de -スピーディで爽快感のある高速戦闘
Score:72点
本作では、記憶に残るクールな主人公を操作して、スピーディで電光石火の戦いを楽しむことができます。爪で相手の能力を奪い取るなど、いくつかの新鮮で素晴らしいアイデアの数々も取り入れられており、ソウルシリーズや仁王との差別化も図られています。
戦闘では幅広い武器・スキルを活用して、自身のスタイルに最適な戦い方を構築することが可能。高難度なボス敵たちとの戦いも、やり甲斐を感じられて満足度は高いです。
それでも、よく考えて造り上げられた高速戦闘と、難しすぎずストレスを与えない難易度を備えた、ユニークなソウルライク作品となっています。ただし、難易度バランスやビジュアル面での改善など、同スタジオの次回作に向けてクリアすべき課題もいくつかあります。
良かった点
- 非常にスピーディな戦闘
- プレイスタイルに合わて選択できるスキル
- いくつかの新鮮で素晴らしいアイデアの数々
- リーズナブルな価格
- 満足度の高いボス敵たち
悪かった点
- 変化に乏しい単調なステージ風景
- 難易度が調整不足に感じる部分がある
- 似たような敵が多い(亜種)
Push Square -多くの点で作り込みが甘い
Score:30点
本作における "能力強奪システム" は確かに素晴らしいアイデアです。チャージ攻撃で敵の必殺技を奪い、それを駆使して強力なコンボを繰り出すことができると、この上ない爽快感を味わえます。
アートディレクションの完成度も高く、サウンドトラックの質も優れています。
一方で、多くの点で作り込みが甘いと言わざるを得ません。
高難度アクションを謳ってはいますが、難易度曲線が不安定であり、最初こそやり甲斐のある戦闘を楽しめるものの、後半は簡単になりほとんど苦戦することはありませんでした。
また、操作入力が反応しなかったり、回避アクションの判定が曖昧になる場面が多々ありました。折角の高速戦闘もこれでは台無しです。ゲームが定期的にフリーズするなどの技術的な不具合も見受けられます。
せっかくユニークなアイデアが数多く取り入れられているので、技術的な面でもっと洗練されていれば素晴らしい作品となったでしょう。
良かった点
- 能力の強奪システムは素晴らしい
- 完成度の高いアートディレクション
- 優れたサウンドトラック
悪かった点
- 判定が曖昧な回避アクション
- 難易度曲線が不安定(後半はほとんど簡単になりすぎる)
- ゲームが定期的にフリーズする
- 操作入力が反応しないことが多々ある
総評:スピーディで爽快な戦闘を楽しめる高難度ソウルライクゲーム
総合Score:73点
GOODな点
- スピーディで非常に楽しい戦闘とアップグレード要素
- 多彩なスタイルの武器
- 巧妙に作り込まれた世界観
- 挑戦しがいのある難易度
- 能力の強奪システムが面白い
- 完成度の高いアートディレクション
BADな点
- ストーリーは魅力に欠ける
- 変化に乏しい単調なステージ風景
- 敵キャラの種類が少ない
- 判定が曖昧な回避アクション
- 難易度曲線が不安定(後半はほとんど簡単になりすぎる)
- 操作入力が反応しないことが多々ある
※『総合スコア』は、本記事で紹介している以外にも、現時点でレビューを出している全ての海外メディアのスコアを集計して算出されているスコアです。
以上が、『Thymesia』についての海外メディアの感想となります。
非常にユニークな能力強奪システム
本作のスピーディな高速戦闘は爽快感があり楽しいと、いずれのレビュアーからも高い評価を得ていました。特に敵の必殺技を奪うシステムはユニークなアイデアであり、獲得した新能力を駆使してコンボ技をキメられると、強い達成感を味わえるとのこと。
武器やスキルツリーの組み合わせにより、プレイヤーごとに好みのスタイルで戦闘を楽しむことができます。
ダークファンタジーな世界観も巧妙に作り込まれており、ステージ風景や敵キャラのデザインも見ごたえがあります。
そしてボス敵たちとの戦闘は難易度が高い一方でやり甲斐があり、何度も挑戦して攻略法を探っていくソウルシリーズのような面白さを味わえます。
作り込みが甘い部分が多々ある
一方で、作り込みの甘い部分が目立つとも指摘されていました。
各ステージは雰囲気こそ良いものの、風景は変化に乏しく単調で、構造も似たり寄ったりであるとのこと。
敵キャラの種類も少なく、亜種というかたちでモデルの使いまわしが目立ちます。
技術的な面では、回避行動の判定が曖昧な部分があり、たまに操作入力が反応しないなどの不具合が発生するという報告もありました。爽快感のある戦闘がウリの本作では、致命的な不具合だと言えます
手軽に遊べるソウルライク作品
いずれにせよ、多くのレビュアーが『手軽に遊べるソウルライク作品』であるとして、そこそこ高い評価を付けていました。
確かにソウルシリーズや仁王などのAAA級タイトルと比べると作り込みが甘い部分もありますが、能力強奪システムや高速戦闘など独自のアイデアもきちんと取り入れられており、堅実に楽しめるアクションRPGに仕上がっているとのこと。
全体的なボリュームもクリアまで10時間程度であり、価格もリーズナブルなため、手軽に遊べるソウルライク作品を探している方にはうってつけです。
エルデンリングも遊びつくして手持ち無沙汰になってしまった方は、ぜひ本作に挑戦してみてはいかがでしょうか!
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