2020年7月17日(金)発売の、PS4, Xbox One, PC向けアクションシューティングゲーム『SUPERHOT: MIND CONTROL DELETE』(スーパーホット:マインドコントロールデリート)。
本作は、2016年にVR対応タイトルとしてリリースされた『SUPERHOT』の続編にあたる、VR非対応のアクションシューティングゲームです。
"自分(プレイヤー)が動いたときだけ時間が進む" という独特なゲーム性はそのままに、キャラクタービルド・スキル・敵の種類&動きの追加など様々な要素が強化された続編となっています。
▼VR対応版
ハード | PS4, Xbox One, PC |
開発元 | SUPERHOT |
価格 | 2,480円 ※日本時間7月17日午前1時までのアーリーアクセスで本編を無料購入可能 |
ジャンル | アクションシューティング |
プレイ人数 | 1人 |
リリース日 | 2020年7月17日(金) |
このゲームについて:
お前は銃撃戦のただ中にいる。スローモーションになった弾丸の雨がお前の顔をゆっくりとかすめる。
鮮やかな赤色の敵はお前に向かって走るが、その場に凍りついている。奴らは武器を手に、お前が片付けたばかりの敵の残骸を踏みつけて向かってくる。
すべてがシャープで、静かで静止している。冷たいコンクリートの床の上、そこらじゅうに赤いクリスタルの欠片が散らばり、きらきらと輝く。
銃は宙に投げ出され、ゆっくりと回転している。爆発し、鮮やかな赤い欠片を四散させて死んだ敵が武器を落とす。
VRタイトルとしてリリースされた初作の時点で、その非常に独特なゲーム性により話題となった作品です。
続編となる本作では、VR非対応となったぶん前作よりもボリュームが大幅に増加しており、新たなプレイアブルキャラクターも追加されます。
ゲームを進めるにつれて自身を強化できるスキルや能力が身についてゆき、よりトリッキーで爽快感のある手段で敵を打ち倒していくことが出来るようになります。
敵の種類も追加されたりと、全体的にコンテンツが強化された作品となっているようです。
そんな本作について、海外メディアはどのようにレビューしているのでしょうか?
現時点で出ている海外メディアのレビュー点数(メタスコア)と、評価コメントを抜粋して紹介していきたいと思います!
※可能な限りネタバレを避けた内容を紹介しています。
海外メディアの評価スコア&レビューコメント
God is a Geek -挑戦的で素晴らしいシューティングゲーム
Score:95点
動いたときだけ時間が進むという本作の革新的なゲーム性は、非VRタイトルとなった本作でも楽しいままです。
敵の弾道を読み、それを避けつつ上手く敵を打ち倒していくゲームプレイは非常に中毒性があり、新しいスキル・能力がいくつか加わったことでプレイスタイルの幅がさらに広がっています。
ストーリーも前作より面白く、本作から始めても問題はありません。
依然として挑戦的なシューティングゲームであり、全体的に向上している続編です。
良かった点
- 非常に中毒性の高いゲームプレイ
- 革新的なゲームスタイル
- 面白いストーリー
- 多くの能力・スキル
悪かった点
- ストーリーは前作から繋がらない
- 一部のスキルが使えない(無駄)
Twinfinite -ファンが待ち望んだ続編
Score:90点
本作は、前作よりも多くのステージ・多くの武器・敵の種類・スキルなどが含まれており、まさにファン達が待ち望んでいた続編に相応しい作品となっています。
『エンドレスモード』で無限に襲い来る敵を様々な方法で倒したり、各ステージのハイスコアを狙ってチャレンジを続けたりと楽しみ方は多種多様。
コンテンツ量的には、オリジナル版の4倍近くはプレイすることが出来ます。
全作を面白いと感じた方には是非プレイをオススメしたい作品です。
良かった点
- 前作からのいくつかの追加要素
- 倒し甲斐のある新しい敵
- 何度もプレイしたくなる『エンドレスモード』
- ユーモアのある台詞の数々
悪かった点
- ストーリーが分かりづらい部分がある
DarkZero -より深く・ダイナミックになった
Score:90点
超常的な仕組みを利用した『SUPERHOT』のゲーム性は依然として非常に素晴らしく、新たに加わった能力を利用することでVR版とはまた異なったプレイスタイルが可能になりました。
個人的には、跳弾を利用して敵を上手く倒せた時などには、この上ない爽快感と達成感を感じます。
自動生成されるステージのエンドコンテンツも用意されており、長く遊び続けることのできるコンテンツとなっています。
ただしステージに関しては、もう少し構造にバリエーションやユニークさが欲しかったところです。
良かった点
- 素晴らしいゲームプレイシステム
- ゲームデザインに合った新能力の数々
- 跳弾を活用した攻撃が楽しい
- 遊び込むことができるエンドコンテンツ
悪かった点
- もっと面白い構造のステージが欲しかった
- 自動生成マップがどれも似たようなものばかり
Multiplayer.it -自身の限界に挑戦する2作目
Score:80点
続編となる本作では、新たな敵や能力が追加されており、魅力的なストーリーやユニークな台詞も相まって相変わらず素晴らしい作品です。
一方で、ゲーム性自体に大きな変化はありません。これは『SUPERHOT』自体は前作で完成されたコンセプトであり、開発スタジオは新たな体験を提供するために苦労したことでしょう。
前作をプレイ済みの方の中には似たようなゲームプレイを冗長に感じる人もいるかもしれません。
しかし、それでも2作目として新たな価値を確かに生み出している作品であり、プレイする価値はあります。
良かった点
- バリエーション豊かな敵
- 魅力的なストーリーとユニークな台詞
- 『SUPERHOT』独自のゲーム性
- 多様性の生まれた敵
悪かった点
- ステージの作り込みが足りない
- ゲーム性自体は前作と大差ない
Wccftech -自身の限界に挑戦する2作目
Score:65点
本作はオリジナル版の優れたゲームコンセプトを受け継ぎつつ、敵・武器に新たなバリエーションを取り入れることで戦闘の多様性を生み出しています。
一方で、本作ではローグライクなゲーム性となったため、"どのように攻略すれば良いか" といった謎解き的な要素が失われてしまっています。
各ステージはいずれも狭く、構造も似たようなものが多いため折角の戦略要素を潰してしまっています。
また、一部のステージでは敵AIを片隅に追いやってハメ倒すことも出来てしまいます。
ストーリーも展開が遅く繰り返し感が強いため、魅力的であるとは言えません。
良かった点
- 優れたゲームコンセプト
- 新しい敵のバリエーション
- 武器の追加
- 完璧に安定したパフォーマンス
悪かった点
- ローグライクなゲーム性のため、謎解き要素的な感覚が失われた
- ステージはいずれも狭く、戦略の幅を小さくしている
- 展開が遅く、繰り返しが多いストーリー
総評:独特なコンセプトを受け継ぎつつ、多くの要素が追加された続編
総合Score:81点
GOODな点
- 非常に中毒性の高いゲームプレイ
- 革新的なゲームスタイル
- 何度もプレイしたくなる『エンドレスモード』
- 新しい敵のバリエーション
- 武器の追加
- 魅力的なストーリーとユニークな台詞
BADな点
- もっと面白い構造のステージが欲しかった
- 自動生成マップがどれも似たようなものばかり
- ゲーム性自体は前作と大差ない
- ローグライクなゲーム性のため、謎解き要素的な感覚が失われた
- ステージはいずれも狭く、戦略の幅を小さくしている
※『総合スコア』は、本記事で紹介している以外にも、現時点でレビューを出している全ての海外メディアのスコアを集計して算出されているスコアです。
以上が、『SUPERHOT: MIND CONTROL DELETE』についての海外メディアの感想となります。
コンセプトはそのままに多くの要素を追加
非VRタイトルとなった本作ですが、前作『SUPERHOT』のゲームコンセプトを忠実に引き継ぎつつ、新たな敵や武器、モード等を追加することで、新たな楽しみ方を生み出すことに成功しています。
コンテンツのボリューム自体も大幅に増えており、エンドレスモードをやり込んだり、ハイスコアに挑んだりとチャレンジ要素も豊富世に用意されているため3倍以上のプレイ時間を費やすことが出来るとのこと。
追加された武器で新しい戦略を試すことも出来るため、前作既プレイの方でも問題なく楽しめる作品になっているようです。
ゲーム性自体は前作と大差ない
一方で、ゲーム性自体は前作と大差ないため、人によっては新鮮味に欠けるように感じるかもしれないと指摘されています。
また、自動生成されるステージはいずれも構造のバリエーションに乏しく狭いため、せっかく試したいことが沢山あっても制限がかかってしまうとのこと。
ローグライクなゲーム性も、受け入れがたく感じるレビュアーがチラホラといました。
革新的なゲーム性を体験できる作品
いずれにせよ、"革新的" ともいえるゲーム性・コンセプトはプレイする価値があると、いずれのレビュアーからも好評な様子でした。
元々VRゲームであった作品をFPS視点のアクションシューティングゲームへと上手く落とし込んでおり、体験自体は全く損なわれていないとのこと。
普通のアクションFPSとは一線を画す、まったく新しいシューティングゲームを是非プレイしてみてはいかがでしょうか!(゚∀゚)
▼VR対応版
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