2019年8月31日(土)国内発売のPC(Steam)・Xbox One向けサイケデリック・ホラーゲーム『Blair Witch』。
本作は1999年に公開され、大きな話題となった『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を原作に作られたゲームとなっています。
ハード | PC(Steam)、Xbox One |
ジャンル | サイケデリック・ホラーゲーム |
プレイ人数 | 1人 |
発売日 | Xbox One版:2019年8月31日(土)
PC(Steam)版:2019年8月31日(土) |
価格 | Xbox One版:3,500円(税込)
PC(Steam)版:3,090円(税込) |
CERO(対象年齢) | Z(18才以上のみ対象) |
あらすじ:
1996年。メリーランド州バーキッツビル近郊にあるブラック・ヒルズの森で、一人の少年が姿を消した。
元警官のエリスは相棒である犬のバレットとブラック・ヒルズの森での捜索を始める。
いつもと変わらぬ捜査から始まった出来事は、己の恐怖とブレアの魔女にかけられた森の呪いが立ちはだかり、終わりのない悪夢へと変わっていく。
原作である『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』は1999年7月30日に公開された映画で、6万ドルという低予算と少人数で製作されながらも、全米興行収入1億4000万ドルという大ヒットを飛ばして擬似ドキュメンタリー(モキュメンタリー)※映画という新たなジャンルを定着させた作品です。
※モキュメンタリ―:映画『クローバーフィールド』のように手持ちカメラの視点で撮影する手法
▼詳しくはコチラの記事にて紹介
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ホラーゲーム『Blair Witch』の発売記念に、原作となった映画『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を紹介
映画界に多くの衝撃を巻き起こしたホラー映画『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(1999年)をゲーム化した、『Blair Witch』が Steam / Xbox One 向けに、日本時間2019年8月 ...
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そのような名作を元に作られた期待の本作について、海外メディアはどのようにレビューしているのでしょうか?
今回は本作について、現時点で出ている海外メディアのレビュー点数(メタスコア)と、評価コメントを抜粋して紹介していきたいと思います!
※可能な限りネタバレを避けた内容を紹介しています。
海外メディアの評価スコア&レビューコメント
Attack of the Fanboy -正気を失わないようにしましょう
Score:80点
ゲーム版のBlair Witchは、映画とは異なる完全オリジナルのストーリーを提供しています。ですが原作の建物が再現されているな度共通点もあり、特に魔女の家を探索する部分は一番スリリングで、ゲームの最高の部分の1つです。
GOODな点
- 興味深い物語を取り巻く、革新的なゲームプレイ
- ビデオテープを使った革新的なギミック
- 心理的な恐怖をあおる音響効果
BADな点
- たまに発生するバグ(マップにひっかかる、ゲームがクラッシュするなど)
- 森が暗すぎて、たびたび迷う。
- 全体的にボリューム不足(最短でクリアまで4~5時間程度)
Windows Central -非常に優れたホラーゲーム
Score:80点
マップ上に散らばっている大量の収集可能なアイテムは、それぞれに物語があり、かつストーリーのプロットに大きく結びついているため、物語への没入感を高めるのに成功している。全体的に雰囲気が素晴らしい。
GOODな点
- 全体的に雰囲気が素晴らしい
- 細部まで作り込まれたマップ、オブジェクトの数々
- 木々の間を歩く時の音、カサカサ音、動物の鳴き声など、優れた音響効果
- マップ上に散らばっている大量のアイテムが、ストーリープロットに結びついており、物語をより深くしている
BADな点
- 木々が生い茂ったり、オブジェクトの散乱した場所を通るとフレームレートが大幅に低下し、ゲームが途切れることがある
- 遠くのマップテクスチャについて貼り遅れが生じることがある
- マップで迷子になりやすい
Xbox Achievements -刺激的で魅力的な物語
Score:75点
作り込まれたマップと音響効果は、ゲームの恐怖感と没入感をより一層高めるのに成功している。物語も刺激的かつ魅力的です。しかし夜間は暗く非常に迷いやすいため、このゲームで一番イライラする部分です。
GOODな点
- 上手い演技と森の不気味な音響が組み合わさって、非常に不気味な雰囲気を作り出すことに成功している
- 同じデザインの木が1つとして無いほどの、作り込まれた森マップ
- 刺激的で魅力的な物語
BADな点
- たまにフレームレートが急激に落ちる
- 森の中で迷子になりやすいのは一番の問題点
Jeuxvideo.com -よく考えられた謎解き要素
Score:75点
愛犬に隠された要素や痕跡を見つけたり、潜んでいる危険を警告してもらったりと、よく練られた謎解き要素やギミックがあります。そして森の視覚的な雰囲気は驚くほど素晴らしい。しかし一方で、愛犬や携帯電話での会話の存在は恐怖感を少し薄れさせてしまっています。
GOODな点
- 多くの探索要素や謎解き要素
- 森のビジュアルが非常に美しい
- カメラワークの良さ
- 映画ファンへのファンサービスが含まれている
BADな点
- たまに緊張感が薄れる
- 全体的に短い(クリアまで7時間程度)
- いくつかの小さなバグ(グラフィック面)
Hobby Consolas -プレイヤーの反応が物語に影響を与える
Score:70点
本作は『リアクショントラッキング』と呼ばれる画期的なシステムを用いており、戦いから逃げる人、よく探索する人など、プレイヤーごとに異なったエンディングが用意されます。ただ問題なのは、いつの時点で分岐したかが分からないことです。
GOODな点
- 犬とともに謎を解くシステム
- 多くの瞬間で恐怖を感じる
- サラウンドサウンドでプレイすると深い没入感を感じられる
- 上手く構成されたシナリオ
- 分岐するエンディング
BADな点
- ただ『歩いている』だけの時間が多い
- 同じ状況やギミックが多く、予想しやすい
- 引っかかるなどいくつかのバグ
Vandal -エンディングの展開が素晴らしい
Score:70点
ストーリーには面白い部分と、冗長な部分がある(短いストーリーを引き延ばすためのものか?)。しかしエンディングの展開は非常に素晴らしい。犬と一緒に進むことになるが、どちらかというと無機的な存在であり、単なるもの探しツールになっている。もうすこし有機的にできたのでは。
GOODな点
- 優れたエンディング展開
- 素晴らしいバイノーラル音響
- 面白く興味深いストーリー
BADな点
- いくつかのバグ
- 戦闘システムが不出来
- イヌが痕跡を探すためだけの、単なるツールになっている
- 一部の敵の倒し方についてヒントが無く、試行錯誤が必要になる
総合評価(トータルスコア)
総合Score(Xbox one版):75点
総合Score(PC版):74点
GOODな点
- 作り込まれたマップと美しいグラフィック
- より恐怖感をあおる、没入感の高い音響
- 全体的に雰囲気が良い
- よく練られたストーリー展開とエンディング
BADな点
- 夜間の森が暗すぎて、迷子になりやすくイライラする
- オブジェクトの多い箇所ではフレームレートが下がりやすい
- マップに引っかかるなどの小さなバグ
- 短い(ストーリ―クリアまで6~7時間程度)
以上が『Blair Witch』の、海外メディア評価のまとめとなります。
原作とは異なった完全オリジナルの展開が用意されており、プレイヤーの行動によってエンディングが分岐する『リアクショントラッキング』システムを搭載するなど、オリジナリティのあるホラーゲームに仕上がっている点が高評価を得ています。
また、美しいグラフィック、素晴らしい音響効果もゲームへの没入感や恐怖を高めるのに成功しているとのことで、雰囲気ゲーとしても遊べるかもしれません。
しかし一方で、ストーリークリアまでの時間が短い点や、マップ上に引っかかるなどいくつかのバグが発生する点が、低評価として挙げられていますね。ボリュームの少なさについては、まあ値段を考えれば妥当なところでしょうか。バグについても、今後のパッチやアップデートでの改善に期待しましょう。
いずれにせよ、各メディアとも高得点を出しており、ホラーゲームとしては良作の部類に入ることは間違いなさそうです。雰囲気のあるホラーゲームを探している方は、是非プレイしてみてはいかがでしょうか!