2019年10月3日(木)発売の、Nintendo Switch, PC(Steam), iOS端末向けタクシー運転アドベンチャーゲーム『Neo Cab』。
本作は、サイバーパンクなネオン街「ロス・オジョス」を舞台に、全てがオートメーション(自動化)に支配された世界で、最後の「人間の」タクシードライバーであるリナを操作して、お金と失踪した友人の手がかりを探すこととなるアドベンチャー型タクシー運転ゲームです。
ハード | Steam/ 海外Switch/iOS(Apple Arcade) |
開発元 | Chance Agency |
価格 | Steam:1,520円(税抜)
海外Switch:$17.99 iOS(Apple Arcade):無料 |
ジャンル | タクシー運転アドベンチャー |
プレイ人数 | 1人 |
リリース日 | 2019年10月3日(木) |
このゲームについて:
オートメーションが圧倒した世界で、人間性を保て。ロス・オジョス最後の人間雇われ運転手のリサとなろう。お金も、ライフラインもない。ただ、運転するのみ。
人々と出会え。ストーリーを聞き出せ。ヒトであれ!
ネオ・キャブアプリから、通行人を選び、グリッド都市を案内しよう。目的地まで運転し、彼らとつながり、打ち解けよう。運転を続けるには、完璧な評価をキープし続ける必要がある。自分の精神安定性で、自分の給料と通行人のニーズとのバランスを取ろう。もっと大切なのは、自信の精神状態か、星の数か?
『Neo Cab』は、ただ運転して乗客を送り届けるだけではなく、乗客と会話をしていくつかの正しい選択を選んでいき乗客からの高い評価をキープしなければいけません。
高い評価をキープすることで失踪した友人の手がかりを探り、ネオン街「ロス・オジョス」の謎を解き明かしていくことが目的です。
そんな今作について、海外メディアはどのようにレビューしているのでしょうか?
現時点で出ている海外メディアのレビュー点数(メタスコア)と、評価コメントを抜粋して紹介していきたいと思います!
※可能な限りネタバレを避けた内容を紹介しています。
海外メディアの評価スコア&レビューコメント
The Indie Game Website -リアルな選択肢と絶妙なセリフの織り交ざった、記憶に残るストーリー
Score:90点
本作はリアルな選択肢と絶妙なセリフが織り交ざった、記憶に残るストーリーとなっています。
実際に車を運転することは無く、車内の会話のみがメインとなるゲームですが、いずれの会話内容も成熟した出来となっており、まさに2019年の最高のインディーズゲームの1つです。
GOODな点
- 成熟した会話の数々
- 記憶に残るストーリー
- リアルな選択肢
BADな点
- 特に無し
RPG Fan -短いが、完全に夢中にさせるゲーム
Score:86点
本作に登場するキャラクターは多様性に富んでおり、ゲームプレイング次第で物語が分岐するので、会ったり・会わなかったりするキャラクターがいるため、何度でも周回して遊ぶことが出来ます。
ストーリ―自体は短いですが、非常に夢中になることのできるゲームです。サイバーパンクの世界観が好きな人であれば、この創造的で独立したタイトルをプレイする価値はあります。
原文
GOODな点
- 優れたSF設定
- サイバーパンクの世界観
- 多くの分岐要素
- 表現力豊かな素晴らしい登場人物
- 没入できるストーリー
BADな点
- 自動保存機能が十分に活用されていない
- 主人公の気分がゲームプレイングに悪影響を及ぼすことがある
GameSpew -豪華で未来的なアートスタイル
Score:80点
本作のアートスタイルは非常に豪華であり、色には活気があり、キャラクターや街並みにはネオンの色合いで溢れています。世界観も映画『ブレードランナー』のような未来的なものになっています。
各キャラクターとの会話はこのゲームのメインであり、いずれも非常に現実的で、興味深く、魅力的なものになっています。
GOODな点
- 豪華なアートスタイル
- 現実的で興味深く、かつ魅力的な会話
- 魅惑的な世界観
- 素晴らしいストーリー
BADな点
- その時の感情によって、選べる選択肢が限られることがある
GameSpot -技術の進歩により退廃した近未来社会がうまく表現されている
Score:70点
本作の主な魅力は、乗客ごとのサイドストーリーと、乗客とリナ(主人公)との関係にあります。
ほとんどの客は何度か乗せることができ、その都度物語が展開されていきます。出会ったすべての人々の人生をより深く掘り下げて、見たことの無い全てのストーリーをアンロックしていくといったやり込み要素もあります。
魅力的で刺激的な物語を体験することができるでしょう。
GOODな点
- 未来の都市のスマートな描写
- 興味深いキャラクター達
- リナ(主人公)と乗客との関係を発展させることの満足感
BADな点
- 多くの技術的な問題がある
- ミステリープロットはそれほど素晴らしいものではない
Nintendo Enthusiast -フラットであまり魅力の無いストーリー
Score:65点
本作ではユニークな乗客たちと会話をして、各々のストーリーを進めていきます。
誰を何度乗せるかによってストーリ―は変化します。また、乗客たちの間でも相互作用性があるため、プレイヤー自身の選択によりストーリーを好きなように形作ることができます。
一度クリアしても他の乗客の物語を楽しむことが出来るため、中々飽きることがありません。
一方で問題なのは、本作のストーリーです。ストーリ―自体はそこまで魅力的ではなく、物語の核となっている謎に関しても、そこまで気になるものではありません。
本作は非常に魅力的なゲームですが、素晴らしいストーリーのゲームを探している人に対してはオススメできません。
原文
GOODな点
- ユニークで面白く、人生に満ちた乗客たち
- ストーリーをプレイヤー自身で形作ることができる
- 乗客同士に相互作用性がある
- 興味をそそられる世界観
- 好感の持てる主人公
BADな点
- フラットであまり魅力の無いストーリー
総合評価(トータルスコア)
総合Score:76点(Switch版)
総合Score:78点(iOS版)
GOODな点
- 興味をそそられる、サイバーパンクな世界観
- 好感の持てる主人公
- 多種多様な物語のある乗客たち
- 素晴らしいゲームシステム
- 豪華なアートスタイル
- 現実的で魅力的な会話
BADな点
- 感情システムによって選択肢が限られることがある
- いくつかの技術的な問題
- フラットであまり魅力の無いストーリー
- 謎(ミステリープロット)については、それほど気になるものではない
※『総合スコア』は、本記事で紹介している以外にも、現時点でレビューを出している全ての海外メディアのスコアを集計して算出されているスコアです。
以上が、『Neo Cab』についての海外メディアの感想となります。
本作はタクシードライバーとなって物語を進めるゲームですが、運転するのではなく、乗客との会話によってストーリーが進行していくという独特なシステムになっています。
どの客を乗せるかによってストーリーが変わるため、何度も遊べるリプレイ性の高いゲームとなっています。
乗客たちにはそれぞれに独自の物語が用意されており、会話を進めるにつれて主人公と乗客との距離感を縮めていくのが楽しいと、高評価を付けられています。
世界観についても、映画『ブレードランナー』を彷彿とさせるサイバーパンクなものになっており、キャラクターや街並みについてもSFチックで魅力的なデザインになっています。
一方で、ストーリーに関しては賛否両論分かれており、"没入感が高い" と高評価を付けるレビュアーもいれば、"平坦であまり魅力が無い" 、"謎要素に関してもあまり気になるものではない" など、低評価を付けるレビュアーもいます。
しかし、全体的にはその独特な世界観と魅力的なキャラクター、そして現実的な会話システムによって、『2019年最高のインディーズゲーム』と評するレビュアーもいるほどです。
iOS(スマホ)でも気軽にプレイすることが可能なので、是非一度プレイすることをオススメします!