2021年12月9日(木)発売の、PS4(PS5), ニンテンドースイッチ, Xbox One(XSX|S), PC向けアクションFPSゲーム『クライシス リマスター トリロジー』(Crysis Remastered Trilogy)。
※海外版やXbox, PC版は2021年10月15日(金)に発売されています。
本作は、世界的に人気の高いFPS(ファーストパーソン・シューティング)ゲーム『クライシス(Crysis)』の全3部作をフルリマスターした作品です。
ビジュアルが大幅に向上しているほか、操作性が改善されるなど、全体的に遊びやすくなった集大成となっています。
ハード | PS4(PS5), Nintendo Switch, Xbox One(XSX|S), PC |
開発元 | Crytek |
価格 | 6,490円(税込) |
ジャンル | アクションFPS |
プレイ人数 | 1人 |
リリース日 | 2021年12月9日(木) ※海外版, Xbox, PC版は2021年10月15日(金) |
このゲームについて:
Crysis全3作品をこの1本に!
全世界のゲームファンを魅了したアクションFPS「Crysis」。
この人気作をリマスターし全3部作のフルボリュームゲームを収録した「Crysis Remastered Trilogy」がPlayStation®4に登場。最新機種のパフォーマンスを最大限引き出せるよう設計し、操作感を最適化したことで新鮮なプレイが楽しめる
クライシスとは、人類の敵対組織や強力なエイリアンと激しい戦いを繰り広げるシューティングゲームです。主人公の装着するナノスーツには、銃弾を跳ね返すマキシマムアーマーや、光学迷彩のクローク、機動力をアップさせるマキシマムスピードなど、作品によってさまざまな機能が存在しており、近未来的な装備を上手く活用して敵を打ち倒していきます。
本作には、過去に発売されたクライシスの3作品分が収録されています。
【収録タイトル】
- Crysis Remastered
- Crysis 2 Remastered
- Crysis 3 Remastered
1作目のリマスター作品である『Crysis Remastered』は2020年9月に発売されていますが、今回の『クライシス リマスター トリロジー』では2, 3作目のリマスター版もセットにした内容となっています。
ただし、マルチプレイモードは非搭載です。
PS5やXSX|Sの後方互換機能にも対応しており、レイトレーシングや高フレームレートへの対応、HDテクスチャの導入、そしてライティングの改善などにより、オリジナル版から大幅に向上したビジュアルで楽しめるようになっています。
そんな本作について、海外メディアはどのようにレビューしているのでしょうか?
現時点で出ている海外メディアのレビュー点数(メタスコア)と、評価コメントを抜粋して紹介していきたいと思います!
※可能な限りネタバレを避けた内容を紹介しています。
海外メディアの評価スコア&レビューコメント
WellPlayed -遥かに見栄えの良くなったビジュアル
Score:80点
クライシスは、発売から数年以上経過した今遊んでも十分に楽しい作品です。
PS5やXSXなど上位互換機よって描かれるビジュアルは実に見事であり、レイトレーシングや60fpsでのゲームプレイに対応した描画は、オリジナル版よりも遥かに見栄えが良くなっています。
滑らかになったパフォーマンスのおかげで銃撃戦などの爽快感も増しており、ゲームプレイもより楽しいものになっています。
向上したテクスチャで描かれる各ステージのデザインも素晴らしいものばかりです。
オリジナル版をプレイ済みの方でも、再度プレイする価値のある作品です。
良かった点
- 遥かに向上したグラフィック
- 最適化されたパフォーマンス
- 今遊んでも楽しいゲームプレイ
- ちょうど良い長さのキャンペーン
- 素晴らしいデザインのステージの数々
悪かった点
- 一度だけゲームクラッシュが発生
Metro GameCentral -今遊んでも楽しい作品
Score:80点
クライシスの1作目は10年以上も前に発売された作品ですが、今遊んでも十分に楽しめるコンテンツ内容となっています。
確かにCOD最新作やファークライ6など、昨今のFPSゲームと比べてゲームプレイ自体は単純ですが、ユニークなナノスーツの機能や個性的な敵や武器の数々のおかげで、銃撃戦は今でもとても面白いです。
シリーズのストーリーは綿密につながっている一方で、内容も理解しやすいです。そのうえ3作品にはそれぞれ異なった個性があり、作品ごとに異なった楽しみ方を見つけられるでしょう。
クライシスシリーズを見栄えの良くなったビジュアルで再プレイするのは、オススメできる体験です。
良かった点
- 独自の個性をもつ3作品を収録
- 非常にプレイしやすい調整
- ナノスーツのユニークな機能の数々
- 優れた難易度バランス
- 理解しやすいストーリー
悪かった点
- いくつかのバグ
- 2, 3作目は1作目よりも自由度が低い
God is a Geek -改善されたテクスチャと照明効果
Score:80点
リマスター化に伴いテクスチャや照明効果が改善されたことにより、ゲーム体験の大幅な向上を遂げています。
ステージ上のオブジェクトは隅々までシャープな見た目になっており、質感も増しています。敵キャラクターや銃火器の見た目も遥かに良くなっており、動き(アニメーション)自体も滑らかになりました。そしてHUD表示や雨などの天候表現までクリアに描画されるなど、大きな進化を遂げています。
シリーズ特有の装備であるナノスーツは今遊んでも革新的であると言える機能です。極限の環境でスーツの機能を駆使して切り抜ける体験は実にスリリングであり、やりごたえがあります。
ストーリーの素晴らしさも相変わらずであり、再度プレイする価値のある作品だといえるでしょう。
良かった点
- 改善されたテクスチャと照明効果
- 今でも素晴らしいゲームプレイ
- 面白いストーリー
- 優れたナノスーツの機能
悪かった点
- 新規の追加要素は無い
- 敵AIの頭が良すぎることがある
SpazioGames -FPSゲーム好きであれば購入する価値のある作品
Score:70点
本作は、FPSゲーム好きであれば購入する価値のある作品でしょう。
流石に昨今の最新FPS作品と比べるとゲームプレイ自体は前時代的ですが、向上したグラフィックや最適化されたパフォーマンスのおかげで、現代でもプレイに耐えうるクオリティとなっています。
ストーリーは相変わらず興味深い内容であり、戦闘時にはナノスーツのおかげで戦術的な立ち回りを楽しむことができます。
しかし個人的には、PS5やXSX|Sなど次世代機版もリリースしてほしかったところです。
良かった点
- 興味深いストーリー
- 向上したグラフィック
- シリーズ3部作をこれ1つで遊べる
- 戦術的な動きが出来るナノスーツ
悪かった点
- 前世代機(PS4, XB1等)向けのバージョンのみリリース
- いくつかの小さなバグ(不具合)
- ゲームプレイ自体は前時代的
But Why Tho? -中途半端なリマスター版
Score:40点
今作のビジュアルは確かにオリジナル版より向上しており、美しく細部まで詳細に描かれた景色を楽しむことができます。
しかしグラフィック以外の点に関しては、正直言って向上している点はありません。
当時は革新的でスピーディに感じたゲームプレイも、今遊ぶと古臭くて退屈です。敵に出会うと面倒な銃撃戦やステルス要素を余儀なくされるため、ゲームテンポが阻害されだんだんと面倒に感じてきます。
ストーリー自体も昨今のタイトルと比べると革新的な要素がなく、特に興奮もしません。
本作はハッキリ言って中度半端なリマスター版であると言えます。ビジュアル以外の点においても現代向けの水準に高めるべきでした
良かった点
- グラフィックの向上
悪かった点
- グラフィック以外で向上している点は無い
- ゲームプレイは今遊ぶと古臭い
- 戦闘はゲームテンポを阻害する
- 敵AIの察知能力が高すぎる
総評:向上したビジュアルで興奮が蘇るクライシスシリーズ集大成
総合Score:74点
GOODな点
- 遥かに向上したグラフィック
- 最適化されたパフォーマンス
- 素晴らしいデザインのステージの数々
- ナノスーツのユニークな機能の数々
- 優れた難易度バランス
- 3作品分のコンテンツを収録
BADな点
- いくつかのバグ
- 新規の追加要素は無い
- 前世代機(PS4, XB1等)向けのバージョンのみリリース
- グラフィック以外で向上している点は無い
- ゲームプレイは今遊ぶと古臭い
※『総合スコア』は、本記事で紹介している以外にも、現時点でレビューを出している全ての海外メディアのスコアを集計して算出されているスコアです。
以上が、『クライシス リマスター トリロジー』についての海外メディアの感想となります。
現代向けに大幅に改善されたビジュアル
クライシスシリーズ3部作のリマスター版セットとなる本作では、オリジナル版と比べてグラフィック面で圧倒的な進化を遂げており、ステージの細部から銃火器の見た目に至るまで、あらゆる点で美しくなったビジュアルを楽しむことができます。
またパフォーマンスも最適化されたことで動きなどがより滑らかに描画され、ゲームプレイ自体の爽快感も増しているとのこと。ナノスーツを利用した戦術的な立ち回りは、今遊んでも楽しいと評価されています。
3作品分のストーリーが含まれたコンテンツはボリューミーであり、値段相応の満足感が得られるようです。
ゲームプレイに時代を感じる
一方で、ゲームプレイ自体は今遊ぶと流石に古臭く感じられ、昨今の最新FPS作品と比較すると深みに欠けるとも指摘されていました。
またビジュアル面以外での改善点はほとんどなく、新規追加コンテンツも実装されておらず、逆にマルチプレイモードが削除されてしまっている点に不満を述べるレビュアーもいました。
そして前世代機(PS4, XB1等)向けのバージョンのみリリース点も不評をかっていました。互換機能のおかげでPS5やXSX|Sでも本作を遊べるものの、せっかく2021年にリリースするのであれば、次世代機向けにパフォーマンスを最適化したエディションを出してほしかったですね。
既プレイ・未プレイでも遊ぶ価値のある作品
いずれにせよ、『既プレイ・未プレイ者問わず、今でも遊ぶ価値のある作品』であるとして、比較的高く評価されている作品です。
確かにゲームプレイ自体には時代を感じる部分もありますが、ナノスーツを活用した戦闘は今遊んでも楽しい内容であり、作中に登場するステージの数々も見ごたえのあるデザインがなされています。
そしてレイトレーシング対応のビジュアルは次世代機向けタイトルに負けず劣らずのクオリティとなっており、PS5やXSX|Sで本作をプレイすると、さらに見栄えの良くなったクライシスの世界を堪能できます。
FPSゲーム好きの方は、この機会にせひクライシスシリーズを再訪してみてはいかがでしょうか!
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