2023年5月12日(金)発売の、ニンテンドースイッチ向けアクションアドベンチャーゲーム『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』(ゼルダの伝説 TotK)(ティアキン)。
本作は、2017年3月3日に発売され、世界中で大きな人気を博した『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の続編です。
オープンワールドアクションアドベンチャーゲームであり、キャッチコピーは「翔ける、創る、紡ぐ。果てなき冒険は、大空へ広がる。」となっています。
ハード | Nintendo Switch |
開発元 | 任天堂 |
価格 | ダウンロード版:7,900円(税込) パッケージ版:7,920円(税込) |
ジャンル | アクションアドベンチャー |
プレイ人数 | 1人 |
リリース日 | 2023年5月12日(金) |
このゲームについて:
どこまでも続く広大な「大地」、そしてはるか雲の上の「大空」まで広がった世界で、どこへ行くのも、何をするのもあなた次第です。空を翔けめぐり、不思議な空島を探索するのか?リンクの手にした新たな力で、ハイラルの異変に立ち向かうのか?あなただけの果てなき冒険が、再び始まります。
本作は、2017年3月3日に発売され、全世界累計3,000万本近い大ヒットを記録した傑作『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(BotW)』の続編です。また、『BotW』の前日譚を描いた『ゼルダ無双 厄災の黙示録』の正式な続編でもあります。
前作『BotW』では、100年の眠りから目覚めたリンクが各地を巡って仲間の力を頼り、かつてのパートナーであるゼルダ姫と力を合わせ、厄災ガノンの“完全な封印”に成功。ハイラルに平穏を取り戻しました。
『ティアーズ オブ ザ キングダム(TotK)』では、封印したはずの厄災ガノンが再び胎動。不穏な瘴気と共にハイラル城が空へ押し上げられるなど、ハイラル全土で天変地異が生じる光景から幕を開けます。
ティアーズ オブ ザ キングダム(TotK)では、物体の動作を逆再生できる「モドレコ」や、物体同士を接続する「スクラビルド」と「ウルトラハンド」、密閉空間からの脱出経路を確保できる「トーレルーフ」などの新アクションが追加されており、遊びの幅が広がっています。
また本作では新たな "クラフト要素「スクラビルド」" が実装されており、木の枝に石をつけて武器の攻撃力を上げたり、盾にガスを出すキノコをつけて煙幕のように利用するなど、剣・弓・盾などにさまざまなものをつけることが可能となっています。
そして前述した「ウルトラハンド」を応用して物質同士をくっつけることで、イカダや車、飛行機のような乗り物まで作れてしまいます。
遊びの幅も冒険のスケールも大幅に向上した、ゼル伝最新作となっています。
そんな本作について、海外メディアはどのようにレビューしているのでしょうか?
現時点で出ている海外メディアのレビュー点数(メタスコア)と、評価コメントを抜粋して紹介していきたいと思います!
※可能な限りネタバレを避けた内容を紹介しています。
海外メディアの評価スコア&レビューコメント
Vooks -任天堂がこれまでに制作した中で最も壮大なゲーム
Score:100点
前作がシリーズの伝統を打ち破り、世界観を一から構築したのに対し、本作はプレイヤーの期待と想定を飛び越え、全ての要素で新たな視点を得た続編となっています。
ゲーム中の全ての要素は意味を持っています。クラフトや融合システムは移動方法、クエストの達成手順、戦闘のアプローチと言ったすべての事象に影響しており、プレイヤーは全てのツールを活用して、計画的に思考する必要があります。
本作は、任天堂がこれまでに制作した中で最も壮大なゲームであり、最高のゼルダゲームであり、そして再び史上最高のゲームの一つとなりました。新たな要素や機能、ストーリー、キャラクターの探索など、ゲーム内のあらゆる面が見事に組み合わさっており、この完成度の高さは、ゲーム史上最高の作品の一つとして記憶されるでしょう。
良かった点
- 新鮮味のある完璧な続編
- ユニークなクラフトや融合
- 壮大な世界観
- 深みを増した戦闘
- 車両、飛行機、ホバークラフト、タンクなどを作ることができる
- 大量のコンテンツボリューム
悪かった点
- 武器の劣化システムは、一部のプレイヤーにとっては不評かもしれない
- 融合は使いこなすまでに時間がかかる
- アイテムを大量に持つと、スクロールメニューが長くなり、必要なものを見つけるのに時間がかかる
TheGamer -前作の偉大さに匹敵する作品
Score:100点
本作は、前作の偉大さに匹敵する作品です。すでに登場したキャラクターやワールドマップを再構築するだけでなく、拡張することで、それぞれの人物や場所への理解度をさらに深めることが出来ます。
新たな能力の数々が実装されており、その可能性は無限大です。様々なことを試しているうちに、簡単にプレイ時間が70時間を超えてしまいました。探検・探索するごとに新たな発見が待ち受けており、ゲームの広大さを実感します。
また、リンクは一人ではなく、呼び出すことができる仲間もいるので孤独ではありません。本作はシリーズの伝統に固執することなく、プレイヤーに高い自由度を与え、実践する機会を提供しています。
「ティアーズ オブ ザ キングダム」は、プレイヤーの創造的な可能性を最大限に引き出しつつ、その世界をより活き活きと描き出すことに成功した続編となっています。
良かった点
- 前作の壮大さに匹敵する
- 既存キャラクターや概念への理解度がさらに増す
- 斬新な新能力の数々
- 広大なワールド
- 膨大な探索・探検要素
- 独自の解決策を見つけられる自由度の高さ
- 深みのある物語
悪かった点
- プレイヤーがゲームプレイの一部に挫折を感じる可能性がある
Stevivor -最も創造的で満足感のあるゲームの一つ
Score:100点
『ティアーズ オブ ザ キングダム』は、前作の世界観を踏襲しつつ、前例のない自由度を実現し、ゲームプレイへの新たなアプローチを提供した続編となっています。謎解き、戦闘、探索はすべてプレイヤー次第。リンクの新たな能力を駆使して、遊び方は無限大に広がります。
リンクの能力は前作から進化しており、プレイヤーは自分だけの車両や構造物を作成することが可能になりました。ゲームプレイの独創性が飛躍的に向上しています。
本作は、最も創造的で満足感のあるゲームの一つであり、より大きく拡張されたハイラルでの冒険がプレイヤーを待っています。ワールド上のすべての要素が意味をもっており、ゲームプレイはプレイヤーの数だけ無限に広がります。一般的なオープンワールドゲームの問題である目的のなさを回避することにも成功しています。
ビジュアルやとゲームプレイの感覚こそ前作に近いものの、斬新な新アイデアをいくつか取り入れることで、再びゲーム界に革命を起こしました。
良かった点
- 新たなアプローチを提供するゲームプレイ
- 非常に高いゲームプレイの自由度
- 独自の車両や構造物を作成可能
- ワクワクする膨大な探索・探検要素
- より一層魅力的になったオープンワールド
悪かった点
- 料理が少し手間がかかる
- 低解像度やフレームレートの問題がテレビの大画面で目立つことがある
- 戦闘が激しくなったり破壊を連鎖させたりすると時々、フレームレートが低下する
MGG -新しい要素を追加して体験をさらに進化させた続編
Score:95点
本作は、そのシンプルながらも魅力的なシナリオと、前作(BotW)の4つの大きな部族とともに作り上げられた壮大なストーリーにより、惹き込まれる壮大な世界観を描いています。
このゲームは、プレイヤーの探索による発見に重きを置いています。その結果、慎重な探索が、物語の完全な理解に不可欠な要素となっています。また、新たな能力の数々がゲームプレイを一新しており、リンクの冒険をより興奮するものへと進化させています。
オープンワールドには非常に多くの要素が詰め込まれており、すべてを遊びつくしたらプレイ時間は膨大なものになるでしょう。そしてただ要素が散らばっているだけでなく、それらを活用してクラフトするなど遊び方の幅をプレイヤー自身が広げられるため、その可能性は無限大です。
ゼルダのゲームとしての伝統を引き継ぎつつ、新しい要素を追加して体験をさらに進化させた続編となっています。
良かった点
- 惹き込まれるストーリー
- 新しいパワーアップ能力やゲームプレイの要素が追加
- ゲーム体験が大幅に向上
- 堅実な物理演算
- 非常に大規模で、多くの要素を含んだオープンワールド
- ゼルダのゲームとしての伝統を受け継ぎつつ、新しい要素を追加して体験を進化させている
悪かった点
- 一部の新しいゲームプレイ機能は、初めて利用するプレイヤーにとっては難解に感じられる可能性がある
- ゲーム内の敵の種類には多様性が欠けている
- ゲームの一部のエリア(特に天空の島々)は、設計において多少繰り返し感がある
- ダンジョンは、ゼルダシリーズの以前の作品と比較して、やや物足りないと感じられる
- ゲームのフレームレートには改善の余地がある
Gfinity -前作をプレイした時ほどのインパクトはない
Score:60点
本作は、前作(BotW)の壮大な世界に新たな物語を織り交ぜつつも、残念ながら前作の問題点をそのまま引き継いでいます。
例えば、ダンジョンの複雑さや長さが不足しており、やり甲斐に欠けます。また、新しい能力やアイテムが有能すぎて、パズルを解く楽しみを奪っているなど、長年のゼルダファンにはがっかりさせる要素が多いと感じられました。
オープンワールドのゲームプレイは探索を奨励していますが、その報酬が不十分です。物語の進行も遅く、物語自体も特に惹き込まれるものではありません。加えて、キャラクターの声優化は一部の主要キャラクターに限定されており、これが不自然さを生んでいます。
全体的に見て、本作は前作の偉大さを踏襲しようとするものの、そのインパクトを取り戻すまでは至っていません。大胆な探索や驚きの発見、伝統的なゼルダの要素が欠けているため、期待したほどの作品とは言えませんでした。
良かった点
- 前作から続く壮大なストーリー
- 前作キャラや地形が再登場
- 魅力的なボス敵たち
- 多くの探索、発見要素
- 狡猾に設計された謎解き要素の数々
悪かった点
- 各ダンジョンが短すぎる
- 新能力や新アイテムが便利すぎて、謎解きの達成感が薄まっている
- 探索の報酬が薄い
- 物語が進行するのに時間がかかりすぎる
- 前作プレイ時ほどのインパクトはない
総評:前作を上回る自由度と創造性を含んだ傑作
総合Score:97点
GOODな点
- 壮大な世界観
- ユニークなクラフト要素
- 車両、飛行機、ホバークラフト、タンクなどを作ることができる
- 大量のコンテンツボリューム
- 膨大な探索・探検要素
- 既存キャラクターや概念への理解度がさらに増す
- 深みのある物語
- 非常に高いゲームプレイの自由度
BADな点
- 武器の劣化システムは、一部のプレイヤーにとっては不評かもしれない
- 低解像度やフレームレートの問題がテレビの大画面で目立つことがある
- 戦闘が激しくなったり破壊を連鎖させたりすると時々、フレームレートが低下する
- 前作プレイ時ほどのインパクトはない
- 新能力や新アイテムが便利すぎて、謎解きの達成感が薄まっている
※『総合スコア』は、本記事で紹介している以外にも、現時点でレビューを出している全ての海外メディアのスコアを集計して算出されているスコアです。
以上が、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』についての海外メディアの感想となります。
ニンテンドースイッチの力を最大限に引き出した作品
前作以上の広がりとボリュームを見せるオープンワールドは、隅々まで探索・探検・謎解き要素が散りばめられています。空中の岩の形成や自然洞窟など、新たな探索領域が加わっています。あまりにも膨大なコンテンツボリュームのため、すべてを遊びつくしたらプレイ時間は膨大なものになるとのこと。
そしてただ豊富な要素が散らばっているだけでなく、それらを活用してクラフトするなど、遊び方の幅をプレイヤー自身が広げられるため、その可能性は無限大です。前作に増して自由度の高いゲームプレイが可能となっています。
シンプルながらも魅力的なシナリオと、前作(BotW)の4つの大きな部族とともに作り上げられた壮大なストーリーにより、惹き込まれる壮大な世界観が描かれています。『ゼルダ無双 厄災の黙示録』をプレイ済みであればより理解を深められて、楽しめるでしょう。
あらゆる点において高いレベルで作り込まれているため、ニンテンドースイッチの力を最大限に引き出した作品とも評価されていました。
プレイ時のインパクト自体は前作に劣る
一方で、前作をプレイした時ほどのインパクトはないとも述べられています。
ダンジョンの複雑さや長さが不足しており、やり甲斐に欠ける。また、新しい能力やアイテムが有能すぎて、パズルを解く楽しみを奪っているなど、長年のゼルダファンにはがっかりさせる要素が多いと述べるレビュアーもいました。
また、オープンワールドは探索要素に溢れていますが、探索の報酬がイマイチなものが多いため、モチベーションの維持が難しいという意見も見受けられました。
他には、激しいエフェクトが生じる場面や、大勢の敵が登場する場面において、フレームレート低下が生じるとも指摘されていました。
前作に匹敵する、もしくは上回る完成度の傑作
いずれにせよ『前作に匹敵する、もしくは上回る完成度の傑作』であるとして、多くのレビュアーから非常に高い評価を付けられていました。
ストーリーは前作からの続きであり、ゲーム内の雰囲気や世界観など根本的な部分は前作を引き継いでいます。しかし新たな能力やクラフト要素などを取り入れつつ、ワールドを再構築することで、前作を遊びつくしたプレイヤーでも新鮮な気分で楽しめるようになっています。
コンテンツボリュームは膨大であり、隅々まで探索しているうちにプレイ時間は軽く100時間を超えてしまうとのこと。
ゼルダのゲームとしての伝統を受け継ぎつつ、新しい要素を追加して体験を進化させている続編です。
ゼルダシリーズのファンだけでなく、壮大な冒険を楽しみたい方も、ぜひ本作を遊んでみてはいかがでしょうか!
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