録画から編集まで、動画メディアに関するほとんど全ての作業をこの一本で行うことができるソフトとして、当サイトでは以前の記事で多機能ビデオ編集ソフト『VideoProc』を紹介しました!
ソフト名 | VideoProc |
開発元 | Digiarty.Inc |
対応OS | Windows、Mac |
対応言語 | 日本語、英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、中国語 |
有料製品版 | 年間ライセンス: 永久ライセンス:税抜8,980円 ⇒ 税抜4,980円(〃) 家庭ライセンス:税抜12,280円 ⇒ 税抜6,680円(〃) |
無料体験版 | あり(透明ロゴが表示) |
主な機能 | 動画・音声変換、DVD変換、画面録画 |
VideoProcは、この一本で動画の録画・編集・変換まで、ほとんどの作業が完結する万能ツールです。
そして今回は、VideoProcのもう一つの機能である『DVD変換&バックアップ(リッピング)機能』について紹介していきます。自前のDVDメディア内の動画データをコピー・変換できるほか、直接編集を行うことも出来る便利な機能です。
DVDから動画データを読み込む
実際に私が撮影した動画データが保存されているDVDを、ソフト上で読み込んでみました。
VideoProcのトップ画面から『DVD』を選択し、上部のメニューバーから動画データを読み込みます。
▼PCにDVDメディアを挿入している場合は『ディスク』よりDVD内の動画データを読み込みます。その他、特定のフォルダ内のデータやISOデータの読み込みも可能。
DVDもしくはフォルダが読み込まれると、以下のようにメディア内のビデオクリップがズラッと一覧で表示されます。
この状態で、DVDメディア内に保存されている各ビデオクリップについても、直接コピーや形式変換、編集といった作業を行うことができます。
ちなみに読み込まれたビデオクリップは右側の小画面にてプレビュー再生することができ、『カメラ』アイコンをクリックすることでスクリーンショットを簡単に撮影して保存することができます。
また、ビデオクリップ右側の『チャプター一覧』より、選択したビデオクリップを一本の動画としてまとめる(結合する)かどうかを設定できます。
このように、VideoProcではDVDを読み込んだ時点で、各動画データに対しワンクリックで様々な操作を行うことができます!
次からは、このDVDウィンドウで行うことのできる具体的な操作について、それぞれ紹介していきます!
ビデオクリップの編集
DVDの編集機能では、VideoProcに読み込んだDVDメディアのビデオクリップについて、効果付けや画像・文字の挿入など、直接編集を行うことが簡単にできます。
読み込んだビデオクリップの右側に表示されている『編集』アイコンをクリックすることで、編集画面が表示されます。
編集画面では、編集を"加える前(左画面)"と"加えた後(右画面)"の状態を動画を再生しながら比較することが出来るのでとても分かりやすいです。
▼隣り合わせで同時再生できるため、編集を加えたらどうなるかが一目で分かる。
ページ中央のタブメニューより、各編集項目を選択できます。編集項目は以下の通り。
主な編集機能
- 効果(エフェクト)の追加
- 文字や画像などの"透かし"を追加
- トリミング(長さ調整)
- クロップ(範囲指定)
- 回転&再生速度・オーディオ調整
- 字幕データの追加
基本的には『データ変換&編集編』で紹介した使い方と同じです。
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4K・8K動画も高速変換!多機能ビデオ編集ソフト『Video Proc』機能紹介(データ変換&編集編)
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編集機能①:透かし文字や画像の挿入
『透かし』では、入力したテキストや画像を、動画内の好きな位置に追加することが出来ます。
▼『透かしを有効にする』にチェックを入れ、テキストや画像などを動画に挿入。
追加したテキストはマウスで自由に位置を変更できるほか、フォント・色・大きさも選択可能。また、下部にある『透明度』のパラメータを調整することで、追加したオブジェクトを透過させることも出来ます。
▼画像を挿入し、透過させて表示させることも可能。
編集機能②:画面効果(エフェクト)の追加
『効果』では、画面全体に色反転やノイズ、ブラー(ぼかし)などといったエフェクトを追加することが出来ます。
▼一覧に表示されたエフェクトを選択するだけで簡単に効果を付与。なお明るさ・コントラストなどの微調整も可能。
編集機能③:トリミング(動画の切り抜き)
『トリミング』では、読み込んだ動画を好きな長さでいくつかに分割し、つなぎ合わせることが出来ます。
トリミングの編集画面にて、タイムライン上に表示された左右の "緑色のつまみ" を移動させて、分割する部分を指定します。
▼タイムバー上の緑色のつまみ(左右)をドラッグし、切り抜きたい部分を選択して『トリミング』で分割する。
分割する部分を指定したら『トリミング』をクリック。すると分割されたクリップが枠内に追加されていきます。
これらの分割されたビデオクリップは、出力時に自動でつなぎ合わされます。
このようにトリミングでは、読み込んだ動画からお気に入りの部分だけを抜き出し、つなぎ合わせて出力することが出来ます。
編集機能④:クロップ(範囲指定)
『クロップ』では、動画の出力したい範囲を指定することが出来ます。
クロップの編集画面にて『クロップを有効にする』にチェックを入れ、画面に表示されている白点付きの破線枠で範囲を指定します。するとその部分のみがズームして抽出されます。
▼破線で囲まれた部分だけが抽出される。
この機能を利用することで、動画上の映したくない部分を避けて、出力したい部分だけをズームしてピックアップすることができます。
▼なお『プリセット』では事前に用意されているスケールや縦横比で範囲を指定することができます。
編集機能⑤:回転(&再生速度・オーディオ編集)
『回転』では動画を回転させることが出来るほか、『再生速度の変更』や『オーディオボリューム・遅延の調整』なども行うことが出来ます。
▼回転・反転に加え、再生速度やオーディオに関する調整も可能。
編集機能⑥:字幕データの追加
『字幕』では、自身が所有している、もしくはオンライン上で公開されている字幕データを動画に追加することが出来ます。
▼編集画面より『字幕ファイル追加』もしくは『字幕ファイル検索』をクリック。
『字幕ファイル検索』をクリックした場合、以下のような検索画面が表示されます。ここで字幕を検索したい映画名を入力し検索。データが見つかると一覧で表示されます。
▼試しに『Star Wars』で検索すると、各エピソードの字幕データが表示された。下部の『ダウンロード』をクリックして字幕データを動画に追加。
追加した字幕は、位置の調整はもちろんのこと、フォントの変更も可能。字幕データさえ見つかれば、好きな位置に、好きなフォントで字幕を追加できてしまうスゴイ機能です!
これらの編集作業を、PCに読み込んでいるDVDメディア内のデータに対して簡単に行うことができます。
しかもプレビュー再生中や編集中に重くなって作業がフリーズしたり、エラーが起きてソフトが落ちてしまうなんてこともありませんでした。非常にスラスラとビデオ編集を行うことができます!
選択したビデオクリップを好みの形式に変換して出力
DVDから読み込んだビデオ、もしくは読み込んで編集したビデオは、特定の形式へ変換してPC上へ出力することができます。
出力したいビデオクリップに "チェック" を入れた状態で、下部の『ビデオ』タブより変換したいデータ形式を選択します。
ちなみに、ビデオタブを右側にスクロールすると出現する『+(プラス)』ボタンをクリックすると、主要デバイス・主要サイトに対応した変換プロファイルが表示されます。
▼AppleデバイスやSonyデバイスなど、新たな変換プロファイルを選択し、右下の『追加』をクリック。
これらのプロファイルを利用することで、データ形式に詳しくない初心者でも、自身のデバイスに対応した形式を簡単に選ぶことができます。
- 変換したいビデオクリップにチェックを入れる
- 変換する形式を選択
以上2点が完了したら『RUN』ボタンをクリックすると、データ変換が開始されます。
▼データ変換自体は短い時間で完了し、品質の劣化はほぼ皆無。
なお、『音楽』タブより音楽データ形式を選択することで、ビデオクリップの音声データのみを出力することも可能です。
▼動画の音声データのみを『音楽データ』として好みの形式で保存できる。
高速データ変換を可能にする『ハードウェアアクセラレーション』機能
VideoProcは『ハードウェアアクセラレーション』機能に対応しており、変換作業は非常に短い時間で完了します。
これは『Intel』『AMD』『NVIDIA』のGPUの支援技術を利用して、高速でデータ分析・変換を行う機能です。この機能により、4K・8K動画などの重いデータでも他ソフトに比べ非常に速い速度で変換作業を行うことが出来るのです!
画面右側のチェック欄にチェックを入れることで、ハードウェアアクセラレーション機能を利用することができます。
なお、オプションでは自身のハードウェアが、ハードウェアアクセラレーション機能を利用できる対象を確認できます。
▼チェックを入れたものに対し高速データ分析・変換が行われる。チェックを入れられる場合は極力全部入れておきましょう。
DVDデータのバックアップ(リッピング)
VideoProcでは読み込んだDVDメディア内の各種データをPC上にバックアップ(リッピング)することができます。
※DVDディスクをVideoProcに読み込む際、ファイルシステムタイプを選択する項目が出現しますが、DVDのタイプによって以下の項目にチェックを入れてください。
- 一般DVD:『自動検出』にチェック
- アダルトDVD:『強制ISO』にチェック
バックアップしたいDVDを読み込んだ後、ビデオクリップに "チェック" を入れた状態で、下部の『バックアップ』タブより、バックアップしたい内容を選択します。
ここで選択できる内容は以下の通りです。
バックアップ項目一覧
- メインコピー:選択したクリップのトラックを単一のMPGファイルとしてコピーします。
- タイトルコピー:選択したクリップのデータ内容すべてをコピーします。
- ISO:DVD内のデータ(タイトルメニュー・チャプターメニュー・ビデオ・オーディオ・字幕)を無劣化で丸ごとISOファイルにコピーします。
- VIDEO_TS:DVD内のデータ(タイトルメニュー・チャプターメニュー・ビデオ・オーディオ・字幕)を無劣化で丸ごとVIDEO_TSフォルダにコピーします。
- MKVコピー:エンコードせず、DVDのMPEG2コーデックで、選択したクリップの全てのデータをMKVにコピーします。(エンコードを行わないため無劣化ですが、容量が非常に大きくなります)
- H264 MKV:クリップを丸ごとコピーします。
上記のように細かく項目が用意されており、バックアップしたい任意のデータ内容を選択することができます。選択した後、『RUN』ボタンをクリックするとバックアップが開始されます。
VideoProcのダウンロード&インストール方法
VideoProcのダウンロード ~ インストールの手順はいたって簡単です。
まずはVideoProc公式サイトにアクセスします。
公式サイトTOPの『無料ダウンロード』をクリックすると、VideoProcのインストーラ(.exe)がダウンロードされます。
ダウンロードしたEXEファイルをダブルクリックして起動します(※以下のような画面が出現したら『はい』をクリックします)
インストール画面が出現したら、左下の『同意する』にチェックを入れた状態で『インストール』をクリックするとVideoProcのインストールが開始されます。
▼インストール自体はわずか数秒で完了します。
インストール完了後、VideoProcのトップ画面が表示され各機能をすぐに利用することが出来ます。
透明ロゴを消したい場合は有料版を購入
ちなみに無料版のVideoProcでは、録画データに透明なロゴが入ります。
もし透明ロゴを消したい場合は、有料版のVideoProcライセンスを購入する必要があります。ライセンスには以下の3種類が用意されており、公式購入ページより購入手続きが可能。
年間更新ライセンス | 利用期間:1年間 | 利用可能PC:1台 |
永久ライセンス | 利用期間:永久 | 利用可能PC:1台 |
家族ライセンス | 利用期間:永久 | 利用可能PC:2~5台 |
※価格はキャンペーン期間のものです。
『年間更新ライセンス』に+1,000円ほど出せば永久にVideoProcを利用できるため、個人的には『永久ライセンス』が最もおすすめです。もし家族数人でVideoProcを利用する場合は、迷うことなく『家族ライセンス』を購入しましょう。
ライセンス購入後、無料版VideoProcの起動時に出現する以下の画面で『ソフト購入時に購入したメールアドレス』と『ライセンスコード』を入力すると、本製品版に移行することが出来ます。
VideoProcの『DVD変換&バックアップ』まとめ
今回紹介したVideoProcの『DVD変換&バックアップ機能』についてまとめると以下の通りです。
DVD変換&バックアップ機能まとめ
- DVDメディア内のデータに対し、直接編集・変換をスムーズに行うことが可能
- AppleやSonyなど、様々なメーカーのデバイスに合わせた変換プロファイルが用意
- GPUアクセラレーション技術を利用した高速変換
- DVDのバックアップ(リッピング)を非常に簡単に行うことが可能
読み込んだDVDメディアに対し、これ一本で編集からバックアップに至るまで全ての作業を行うことができるオールマイティなソフトです。
VideoProcには『録画機能』も搭載されており、まさに動画関連作業ソフトの決定版となっています!無料体験版があり、製品版も30日の返金保証期間が設けられているため、まずは試してみることをおすすめします。