最近では、インターネットに接続することで様々な付加機能を可能にする次世代家電、いわゆる『IoT家電』が大きな注目を集めています。
中でも人気が高い製品が、インターネット接続やBluetooth接続に対応した一般家庭向けの多機能照明器具『マルチファンクションライト』です。
▼BGM再生機能など、様々な機能をもたせた次世代の照明器具。
マルチファンクションライトは、リモコンだけでなくスマホやタブレットと接続することでBGMを流したり明るさを調節したり、外出先からも照明のON/OFFを切り替えることが出来るなど、非常に多くの機能をもたせた照明器具です。
数あるマルチファンクションライトの中でも特にオススメのモデルが『Sony マルチファンクションライト MFL-2100S』です!
▼ソニー製のハイエンドモデル
メーカー | Sony(ソニー) |
モデル型番 | MFL-2100S |
適用畳数 | 8-10畳相当(4,300lm) |
平均演色性指数 | Ra85 |
色温度 | 電球色(2800K)〜白色(6600K) |
消費電力(照明部) | 42W |
最大外形寸法 | 520mm(直径)×111mm(高さ) |
質量 | 3.1kg以下 |
通信方式 | 無線LAN IEEE802.11 b/g/n Bluetooth 5.0(対応コーデック:SBC、AAC、 aptX LL) |
センサー | 人感センサー、照度センサー、温湿度センサー |
マイク指向特性 | 全指向 |
使用スピーカー | 直径46mm(フルレンジ)×1 |
スピーカー実用最大出力 | 約5W |
IRコントロール | テレビ、エアコン |
マルチファンクションライト MFL-2100Sは、ソニーが現時点(記事執筆時点)でリリースしている中で最新のハイエンド多機能照明です。
見た目は普通のモダンな照明器具ですが、Wi-Fi・Bluetooth5.0などの主要通信規格に対応しており、スマホ・タブレットやPCなどと接続して様々な機能を使用することが可能です。
▼照明自体にスピーカーが内蔵されており、スマホなどから好きなBGMを流すことも可能。
また、自宅の他のIoT家電と連携することで、声で家電を操作できるようになります。
▼AIスピーカー『アレクサ』と接続して声で指示を出すことが可能。
そして本体に人感センサーを備えており、留守のあいだに 部屋の中で不審な動きを感知したら録音を開始する『みまもり異常検知』機能も搭載しています。
▼セキュリティ面でも安心の "みまもり機能" 。
このように、非常に多くの機能を搭載した次世代の照明器具となっています。
今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を元に良かった点・悪かった点などを分かりやすく紹介していきます!
製品本体および付属品
製品本体および付属品について紹介していきます。
▼製品本体は結構大きな段ボール箱に入れられて送られてきます。
▼シーリングライト、マルチファンクションユニット、コントローラーなどに分けられて梱包されています。
内容物一覧
- シーリングライト本体
- マルチファンクションユニット
- 専用スマートコントローラー
- 照明コントローラー
- 単四電池 ×2
- コントローラーホルダー
- シーリングアダプター
- 説明書一式
▼シーリングライト本体の直径は約52センチほど。
▼シーリングライトを覆うカバーは乳白色の流線的なデザインとなっており、モダンで落ち着いた雰囲気があります。
▼シーリングライト本体の下部には360度を取り囲むようにLED発光部が備え付けられています。
▼基本的な構造は一般的なシーリングライトとほぼ同じ。
▼Wi-FiやBluetooth機能、サウンド出力など主たる機能を司る心臓部分のマルチファンクションユニット。
▼サウンド出力用のスピーカーが内蔵。
▼ヒトの動きを感知する "人感センサー" が搭載。
▼マルチファンクションユニットの裏側には、Wi-Fi接続に必要な『SSID』と『パスワード』が記載されています。取り付ける前にあらかじめ控えておきましょう。
▼照明を操作できるスマートコントローラー。電池が同梱されており、すぐに使用を開始することが出来ます。
▼照明のON/OFF、音量調整、みまもり機能など様々な操作を行うことが出来ます。
このように、通常の照明器具よりも部品の多い構成となっています。
マルチファンクションライトの取り付け
マルチファンクションライトの取り付け方はいたって簡単です。
まず付属のシーリングアダプターを、天井の引っ掛けシーリングに取り付けましょう。
▼カチッと音がするまで捻って取り付ける。
▼続いて、シーリングライト本体を、アダプターに押し付けるカタチで取り付けます。
▼シーリングライトを取り付けたら、アダプターから伸びるコードを接続しましょう。
▼そしてシーリングライトカバーを回しながら取り付けます。
▼最後にマルチファンクションユニットを押し付けるカタチでシーリングライトに取り付けましょう。
異常が完了したら、照明の電源を付けてみましょう。
無事にシーリングライトが点灯したら、取付作業は完了です!
設置手順自体は単純であり、本体重量もそこまで重くないため、誰でも簡単に取り付けられると思います。
専用アプリとペアリング(接続)
マルチファンクションライトの設置が完了したら、専用アプリをインストールしてペアリング(接続)しましょう。
▼専用アプリ
専用アプリをスマホやタブレット等の端末にインストールして、マルチファンクションライトの初期設定を完了しましょう。
なお、初期設定の際にWi-Fi接続設定が必要になります。その際に入力する『SSID』および『パスワード』は、上述した通りマルチファンクションユニットの裏側に記載されています。
▼初期設定完了後、デバイスとスマホ・タブレット端末とをBluetooth接続できるようになります。
注意
正直、公式アプリである『MF light 2』の出来があまり良くなく、初めて起動した際にペアリングに失敗することがあります。
そのような場合は、一度アプリを強制終了し、マルチファンクションライトも再起動した状態で再度ペアリングを行ってみてください。
ペアリング後、アプリ上でマルチファンクションライトの状態が表示されるようになります。
▼温度や湿度といった情報も確認可能。
▼サウンド出力に関する詳細な設定も可能。
▼IoT対応のテレビと接続した場合、アプリ上からテレビの操作も可能になります。
▼その他の詳細設定や、機器のバージョン更新など様々な操作を行うことが出来ます。
このように専用アプリと接続することで、もはや照明のみの機能に留まらず、1つの 多機能オンラインデバイス の機能を果たすようになります。
実際に使用した感想
それでは、実際に『Sony マルチファンクションライト MFL-2100S』を使用した感想について紹介していきます!
明るさ・色温度を自由自在に調整できる!
本製品は、付属のコントローラーもしくはアプリを利用することで、照明の 光量(明るさ)や 色温度(色合い)を簡単に調整することが出来ます。
アプリの方が、より柔軟な調整が行えるのでオススメです!
▼縦軸が明るさ、横軸は色合いのパラメータを表しており、好きな場所をタップすることで対応する照明の光に変化する。
写真では分かりづらいですが、実際では部屋の雰囲気はガラッと変わるほど照明の様子が変化します。
▼なお、好きなシーンに合わせて自動で調光できるプリセットも用意されています。
この機能のおかげで、狭い部屋から広い部屋まで、床面積に合わせて最適な光の強さに調節することが可能です。
また...
- 今日は落ち着いカフェのような雰囲気にしたいな~
- 今から仕事の書類を作成するから、文字が見やすいように明るめの光にしておこう!
といったように、気分や場面に合わせて自由に光を調節できるため、実際に使用してみると非常に便利です。
一度マルチファンクションライトを体験すると、その便利さを手放せなくなると思いますよ( ゚∀゚)!
BGMを流してリラックス
本製品の目玉機能の1つとして、Bluetoothで接続した機器の音楽(サウンド)をマルチファンクションライト側のスピーカーから出力できる機能があります。
実際に私もスマホを接続して、在宅ワーク中にクラシック音楽などを流して気分をリラックスさせています(*´∀`)
▼クラシック音楽を流している時の様子。
上動画はタブレットで撮影したものであり、やや音がつぶれてしまっていますが、実際にはもっとクリアで部屋中に心地よく響き渡ります。
例えるならば、喫茶店や美容院などで絶えず音楽がかかっている時と同様の気分に浸ることが出来ます。
ただし、本製品のスピーカーは中~高音こそクリアに出力できるものの、低音の出力に関しては弱く潰れてしまっています。
▼洋楽を流した時の様子
クラシックやオーケストラ、アンビエント音楽などを何気なく流しておくには適したスピーカーです。
一方で、EDMやポップミュージックなど、低音をガンガン響かせたい音楽などの再生にはあまり適していないと言えるでしょう。
『伝言・呼びかけ機能』が便利
本製品をインターネット接続しておくと、外出先からでも伝言・呼びかけ機能を利用することが出来ます。
▼ヒトの出入りを感知した際に、録音しておいた音声をスピーカーから自動再生できる『伝言機能』
伝言機能を利用すれば、家族が自宅に帰って来た際に、『あと10分で帰るから待っててね!』など、自分が伝えたいメッセージを肉声で伝えることが出来ます。
また『よびかけ機能』では、マルチファンクションライトに搭載されたスピーカーとマイクを電話機代わりとして、スマホやタブレットなどの端末と通話することが出来ます。
この機能を利用すれば、例えば2階にいる家族に対して『ご飯できたよ~!』と伝える際、いちいち大声を出さなくても照明のスピーカー越しに呼びかけるといったことが可能となります。
このように、日々の暮らしの中で役立つ機能も多く搭載されているのです!
セキュリティ対策も可能な『タイマー機能』
また本製品には、事前に設定しておいた時刻に自動で照明を点灯させる『タイマー機能』が備わっています。
▼アプリからタイマーを設定することが可能。
通常のタイマー機能だけであれば、そこまで珍しい機能ではありません。
しかし本製品には『警戒』『いるふり点灯』といった機能が備わっています。
『警戒』では、毎日決められた時刻に人感センサーを発動させ、ヒトの出入りを監視することが出来ます。
『いるふり点灯』では、照明を決められて時刻ではなくランダムに点灯させることが出来ます。
これらの機能を活用することで、長期間のあいだ自宅を留守にする場合でも、まるで自宅に誰かが在宅しているかのように見せることが可能となります。
空き巣・泥棒対策としては非常に助かる機能ですね!
※2021年8月18日追記:スマホと接続できなくなった場合
数か月ほど使用しているうちに、スマートフォンと接続できなくなる現象が生じました。
このような場合、マルチファンクションライト裏面の初期化ボタンを長押しすることで、再度接続が可能となりました。
同様の現象で悩んでいる方は、ぜひ試してみてください。
(ってか製品の品質がいい加減すぎる...)
『Sony マルチファンクションライト MFL-2100S』のまとめ
- 性能:(☆3)
- デザイン:(☆4)
- 扱いやすさ:(☆1)
- 価格(コスパ):(☆3)
- 総合評価:(☆2)
今回紹介した『Sony マルチファンクションライト MFL-2100S』について、特長をまとめると以下の通りです。
良かった点
- 取付(設置)が簡単
- スマホやタブレットからワンタッチで設定変更が可能
- Bluetooth接続デバイスから音楽を手軽に流せる
- 『伝言・呼びかけ機能』が便利
- 『タイマー機能』で空き巣・泥棒対策が可能
- その他のIoT対応デバイスとの連携も可能
悪かった点
- 公式アプリが非常に使いづらい
- スマホとの接続が出来なくなる現象が発生
- スピーカーは低音出力に弱い
このように、非常に多くの機能が備わった次世代の照明器具となっています。
特にアプリから調光が簡単に出来る点、Bluetooth接続で音楽を流せる点は、一度体験してみると病みつきになるほど魅力的な機能であると言えます!
またタイマー機能の『警戒』『いるふり点灯』などを利用することで、空き巣・泥棒に対する対策も可能であるなど、セキュリティ・実用面でも優れた製品となっています。
そして上記で紹介した以外にも、多くの便利機能が備わっています。
マルチファンクションライトに興味のある方は、ぜひ本製品を一度ためしてみることをオススメします!
※2021.8.18追記:利用中の不具合が多すぎます。正直言って、あまりお勧めできる製品ではありません。
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