- イラスト制作やオンライン会議用にペンタブが欲しい!
- 出来るだけ性能が高くて実用的なものが良い!
- デザインもオシャレなモデルが欲しい...
上記のような考えで、ペンタブレット(板タブ)を探している方も多いのではないでしょうか?
新型コロナウイルスの影響により、最近ではオンライン通話ツールを用いたオンライン授業や、ウェブ会議などに参加する方々が増えてきましたね!
それに伴い、PC上へ直感的に文字やイラストを描くことの出来るペンタブの需要が高まりつつあります。
▼イラスト作成だけでなく、最近ではオンラインプレゼン用ツールとしての需要も高いペンタブ。
しかしネット上では数多くの種類が販売されており、どのモデルを選べば良いのか迷ってしまう方も多いと思います。
また人によっては、オシャレなデザインのモデルが良い!と考えている方もいるでしょう。
そこで今回は、機能面・携行面・デザイン面のいずれにおいても高いクオリティを誇る『XENCELABS Medium バンドル SE ペンタブレット』について紹介したいと思います!
公式サイト | https://www.xencelabs.com/jp/ |
ブランド | XENCELABS(センスラボ) |
モデル名 | Medium Bundle SE |
型番 | BPH1212W-A(XMCTBMJPKR-SE) |
対応OS | Windows, Mac OS, Linux |
接続方式 | USB有線, ワイヤレス(Bluetooth) |
バッテリー稼働時間 | ペンタブ:最大16時間 クイッキーズ:最大52時間 |
筆圧レベル | 8192 |
傾き検知機能 | ±60度 |
本体サイズ | 320.5 x 232.5 x 8 mm |
製品重量 | 約710.5g+142g |
描画領域 | 262.4 x 147.4 mm(16:9) |
今回紹介する『XENCELABS Medium SE』は、優れた機能性とデザインを両立しつつ、付属品も充実したオススメのペンタブです。
付属ケーブルによるUSB有線接続に対応するほか、Bluetoothによるワイヤレス接続も可能。本体内部には最大16時間持続する3,000mAhバッテリーを内蔵しており、完全コードレス状態で使用することが可能です。
▼Windows, Mac OS, Linuxとの互換性を備えています。iOS・Android端末は非対応なので注意してください。
高性能ながら非常にコンパクトかつ軽量なデザインを実現しており、見た目もスタイリッシュで美しく、デザイナーや女性の方にもうってつけのモデルとなっています。
▼コンパクトな筐体に必要な機能がすべて詰め込まれた設計。持ち運びにも適しています。
▼利便性を極限まで向上させるため、持ちやすいサイドエッジ形状や盗難防止用スロットなど、筐体の細部まで作り込まれています。
製品には2種類のペンが付属しています。太い手持ちの3ボタン型ペンは片手で多彩な機能へ瞬時にアクセスすることが出来るため、複雑な作業に適しています。また細い手持ちのスリムペンは、鉛筆やペンと同様の手持ち感覚で利用できるため、より詳細な文字・イラストを描くことに適しています。
いずれも8192レベルの筆圧感度、および±60度の傾き検知機能を搭載しており、非常にスムーズで直感的な書き心地を実現します。
▼用途に応じて2種類のペンを使い分けることが出来る!
そして本製品には、ペンタブとは別にファンクションキー等が集約された "クイッキーズ" が付属しています。
▼バッテリー内蔵型の、独立型リモートファンクションデバイス。業界初となる有機ELディスプレイを搭載した設計。
このクイッキーズを活用することで、アプリごとに設定した好みの機能へワンタッチでアクセスすることができ、作業効率を飛躍的に向上させることが可能です!
公式の無料ソフトウェアを利用することで、クイッキーズとペンタブ本体、そしてペンに搭載された各操作インターフェースに対して機能を自由に割り当てることも出来ます。
自身に最適な作業環境を作り出すことの出来る、高性能かつ多機能なハイエンドペンタブとなっています。
今回、提携先より本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を元に良かった点・悪かった点などを分かりやすく紹介していきます!
製品本体および付属品
製品本体および付属品について紹介していきます。
▼製品外箱の様子
▼フタを開けると、サンキューカード兼クイックスタートガイドが入っています。
▼ペンタブレットの下には付属品一式がスッポリ収まっています。
▼さらにその下にはスリーブケースが入っていました。
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧
- ペンタブレット本体
- クイッキーズ
- 3 ボタンペン
- スリムペン
- ペンケース
- タブレットスリーブケース
- POM 替え芯×6
- フェルト替え芯×4
- 替え芯抽出器
- USB C - USB A 変換アダプタ
- レシーバー
- USBケーブル×2
- グローブ(ミディアム;グレー)
- クイックスタートガイド / サンキューカード
- 三角形ステッカー
- 保証書
▼サンキューカードの裏面は、クイックスタートガイドとなっています。英語表記ですが、扱い方は簡単なので心配する必要はありません。
▼ペンタブレット本体およびクイッキーズを有線接続/充電するために、2本のケーブルが付属しています。
▼グローブも付属。使用中にペンタブへの汚れの付着を防止することが出来ます。
そしてこれら充実した付属品を収納・持ち運ぶためのスリーブケースも付属。
▼ペンタブ本体と付属品一式を十分に収めることの出来る容量があります。
このように、ペンタブ以外の充実した付属品が同梱されている点は嬉しいですね!
ペンタブの外観
▼ペンタブ本体の外観。シンプルかつスタイリッシュなデザインです。
▼ペンタブ下部のハンドレストにあたる部分は6.5度の緩やかな傾斜になっており、作業時に手を置きやすい形状です。
▼汚れに強い素材で作られており、ペンタブ表面をベタベタと触っても、指紋などの汚れはほどんど付着しませんでした。
▼表面上部には3つのファンクションボタンが用意されています。
▼裏面の様子。四隅+上下2箇所にゴム製の滑り止めが施されており、ペンタブ使用中にズレたり滑るのを防いでくれます。
▼本体重量は約710グラムと軽く、片手でもラクラク持ち運ぶことが出来ます。
▼金属製の筐体は独特な光沢を放っており、手触りも良好で高級感があります。
▼左右の裏面縁は、持ちやすいように面取りされたサイドエッジ形状となっています。
▼厚みは約8ミリと非常に薄いです。カバンなどに入れて持ち運んでも支障にならないでしょう。
▼ペンタブの上部には、インターフェースが集約されています。
▼電源スイッチ(画像左)と給電・有線接続用のUSB Type-Cポート。
▼盗難防止用のセキュリティスロットも用意。比較的高価なペンタブなので、あると安心ですね。
ペンケース、ペン一式、USBアダプタ
2本のペンやUSBアダプタ等は、ペンケースに全て収納されています。
▼ペンケースも高級感のある、シッカリとした造りになっています。
▼ケースを開いた様子。すべての付属品がスッポリと収納されています。
▼6本のPOM替え芯と、4本のフェルト替え芯が付属。
▼前述した通り、ペンは細・太の2種類が付属しています。
▼太い『3ボタンペン』
▼先端に3うのファンクションボタンが用意されており、指先ワンタッチで様々な機能へ瞬時にアクセスできます。
▼上部端にも "消しゴム機能" が付属。
▼細い『スリムペン』。『3ボタンペン』と比べて、持った感じは一般的な鉛筆やペンに近いため、自然で繊細な描画に適しています。
▼スリムペンにも、先端に2つのファンクションボタンが用意されています。
▼こちらも上部端に "消しゴム機能" が付属。
いずれのペンも、手持ち部分がゴム製で滑りづらくなっています。
クイッキーズの外観
そして本製品には、ペンタブから独立して複数のファンクションボタンを搭載した『クイッキーズ』が付属しています。
▼クイッキーズ自体にもバッテリーが内蔵されており、最大52時間の連続使用が可能です。
▼手のひらに収まるほどのサイズ
▼裏面は全面的にゴム製の滑り止めが施されており、ペンタブと同様、ズレたり滑るのを防ぎます。
▼上部には給電・有線接続用のUSB Type-Cポートが用意。
▼クイッキーズにも盗難防止用のセキュリティスロットが用意されています。
▼下部には電源スイッチが用意。
▼正面上部にはダイヤルクリックシーケンスが搭載。
▼中央には有機ELディスプレイを取り囲むカタチで、計8つのファンクションボタンが搭載されています。
▼そして下部にはボタン設定のプリセットを切り替えるボタンが用意。
実際にペンタブを利用する際に、これらのツールを並べると以下のような配置になります。
いずれも色調の統一された、オシャレで高級感のあるデザインとなっています。
▼実際に私が使用した際の様子。
見た目を重視する方でも満足できるでしょう!
デバイスとの接続は簡単
本製品はプラグアンドプレイに対応しており、有線・ワイヤレス(Bluetooth)のいずれの場合も簡単に接続できます。
有線で接続したい場合、付属のケーブルを用いて、ペンタブとクイッキーズをPC等のデバイスに接続するだけで、あっという間に利用を開始できます。
一方でBluetoothによるワイヤレス接続を行いたい場合は、付属のUSBドングルを使用します。
▼ドングルはペンケースに収納されています。
ドングルをPCのUSBポートに接続すると、自動的にアダプタのセットアップが完了します。
この状態でペンタブとクイッキーズの電源を入れると、自動的にPCへ接続されます。
▼ペンタブの電源を入れると、インジケータが点灯してBluetooth接続が行われます。
▼ペンタブが使用可能状態になると、作業領域の四隅が点灯します。
▼クイッキーズを起動すると、ディスプレイに文字が表示されて接続状態となります。この状態ではまだクイッキーズを利用することが出来ません。
専用の無料ソフトウェアをインストール
クイッキーズを利用するためには、公式が配布している専用の無料ソフトウェアをインストールする必要があります。
無料ソフトウェアでは各種ファンクションボタンの機能カスタマイズや、ペンの感度調整などを行うことも出来るため、クイッキーズを利用しない方でもインストールしておくことをオススメします。
上記公式サイトより、ソフトウェアドライバをダウンロード出来ます。
ソフトウェアをインストールする際は、"ペンタブレット" と "クイッキーズ" の両方にチェックを入れましょう。
ソフトウェアを起動すると、接続中のXENCELABSデバイス一式が認識されます。
この時点で、クイッキーズの機能を使えるようになります。
▼ディスプレイが表示され、各機能が利用可能に。
操作インターフェースのカスタマイズ&調整
ペンタブの利用を開始する前に、インストールしたソフトウェアを用いて、各操作インターフェースのカスタマイズ&調整を行っておきましょう。
▼ペンタブ本体に関しては、搭載された3つのファンクションボタンの機能カスタマイズや、コーナーライト色の変更を行うことが可能です。
▼自身の利用方法に応じて、自由な機能を割り当てることが出来ます。
▼作業領域を示すコーナーライトの点灯色を変更することも可能。
付属する2種類のペンに関しても、ファンクションボタンや筆圧の調整を行うことが出来ます。
そしてクイッキーズに関しても、8つのファンクションボタンやダイヤルクリックシーケンス等について、詳細なカスタマイズを行うことが出来ます。
▼設定内容をプリセットとして保存することも可能。
ダイヤルクリックシーケンスでは、クイッキーズのダイヤル中央のボタンを押すたびに、モードを切り替えることが出来ます。
▼モード切替ごとに、ダイヤル周囲のLED発行色も変化します。
また、"回転方向" を90度 or 270度に設定することで、クイッキーズの縦向き利用が可能となります。
▼回転方向を変更すると、それに伴ってディスプレイの表示向きも変更されます。
そして環境設定では、ペンタブの作業エリアを適用するディスプレイ範囲の調整が可能です。
このように、ソフトウェアを利用することでペンタブ本体・ペン・クイッキーズのいずれに対しても、詳細な機能カスタマイズ&調整を行うことが出来ます。
本製品を利用する際には、ぜひ事前に設定を完了しておきましょう!
対応アプリケーションごとに設定内容を分けることが可能
なお、本製品の優れている点の1つとして、対応アプリケーションごとに設定内容を分けることが可能な点が挙げられます。
▼『フォトショップ』やその他アプリケーションの場合で、設定内容を分けることが出来る。
これにより、自身が利用するアプリケーションごとに、インターフェース設定を適切に保持しておくことが出来ます。
アプリケーションを切り替える度にいちいち設定内容を変更する必要が無いため、作業効率を飛躍させることの出来る便利な機能となっています!
実際に使用した感想
それでは、実際に『XENCELABS Medium SE ペンタブ』を使用した感想について紹介していきます。
非常に心地よい描き心地
本製品を使用して、ペイントソフトやIllustrator、フォトショップ等で色々と描いてみました。
率直な感想としては、非常に快適な書き心地を実現できていると感じました。
まずペンタブの描画面の感触がとても滑らかでサラサラしており、指に強い力を入れてペンを走らせても、ガリガリとした不快な感触は一切ありません。
▼とてもスムーズにスラスラとペンを走らせることが出来ます。と同時に適度な摩擦感もあるため、シッカリとした描き心地があります。
▼作業領域がLEDライトで囲まれているため、パッと見で認識できて使いやすいです。
ペンの反応性も良く、さすがは8192レベルの筆圧感度に対応していることもあり、ペンを握ってペンタブ表面を軽くなぞるだけで、流れるように描くことができました。
▼実際に描いている様子
また、約10~15mmほどの可読高度があり、ペン先がペンタブ表面に触れない程度に近づけても認識されます。
▼ペンタブがペン先に対して敏感に反応してくれるため、力を入れずに描くことが出来て手が疲れづらいです。
▼描いている時も、ほとんど腕に力を入れていません。ペン先の沈み込みもほとんど感じられませんでした。
流石に価格相当の描き心地を実現できていると感じられました。
残念ながら私には絵心が無いため、今回のレビューでは主に文字を書くだけの用途で試すのみでしたが、これだけ快適な書き心地であれば、高度で詳細なイラストを描く用途でも問題なく対応できると思います。
用途に応じて使い分けられる2種類のペン
本製品に付属している2種類のペンは、いずれも8192レベルの筆圧感度と±60度の傾き検知機能に対応している点は同様です。しかし太さや搭載インターフェースで確かな差別化が図られており、用途に応じて使い分けることで作業効率が変わってくると思います。
細い『スリムペン』の場合は、握り心地が普段使用するペンや鉛筆に近く、細かな描画や素早く走り書きを行う用途に向いています。
▼イラスト制作のほか、オンラインプレゼン時の際にも扱いやすいでしょう。
対して太い『3ボタンペン』では、胴回りが太い分指の力を伝えやすく、大胆な描画や大雑把な作業に適していると感じました。
▼力加減を調整して描画の強弱をつけやすいです。
また、搭載されているファンクションボタンが1つ多い分、3Dアート制作など複雑な操作を要求される作業にも向いているでしょう。
作業効率を飛躍させるクイッキーズ
ペンタブ本体から完全に独立している分、多くの機能を搭載しているクイッキーズは非常に便利な存在です。
前述したソフトウェアを利用して、アプリケーションごとに好きな機能を割り当てておくことが出来ます。
またディスプレイ上に各ボタンの機能名が表示されるため、あれ?このボタンって何の機能だっけ...?となることもありません。
ボタンやダイヤルの応答性も良好であり、Bluetoothによるワイヤレス接続時でも、入力時に遅延等は一切感じられませんでした。
▼ズームイン・アウトなどもダイヤル回転で直感的に操作!
またクイッキーズの各種ボタンに対する設定内容をプリセットとして保存・呼び出すことも出来るため、同じアプリケーションに対しても場面に応じて異なる設定内容に切り替えることが可能です。
本製品では、このクイッキーズをうまく使いこなすことで、作業効率を間違いなく飛躍させることが出来るでしょう。
デザインと機能性を両立させた、高性能・多機能ペンタブレット
- 性能:(☆5)
- デザイン:(☆5)
- 扱いやすさ:(☆5)
- 価格(コスパ):(☆4.5)
- 総合評価:(☆5)
今回紹介した『XENCELABS Medium SE ペンタブ』について、特長をまとめると以下の通りです。
良かった点
- オシャレなデザイン
- 軽量かつ薄型で持ち運びに適した筐体
- 充実した付属品
- 多機能インターフェース
- 優れた拡張性&カスタマイズの幅
- 便利なクイッキーズ
- 心地よい描き心地と優れた反応性
悪かった点
- iOS・Android端末に非対応
以上の通り、スタイリッシュな外観と実用的な機能性とを両立させた、高性能かつ多機能なハイエンドモデルとなっています。
とにかく見た目がオシャレで、なおかつ主張しすぎない色合いと形状になっているため、ガジェット自体のビジュアルを重視する方には非常にオススメしたいモデルです。
筐体サイズが薄型かつ軽量で、専用のスリーブケースも付属しているため、ペンタブ本体と周辺機器を持参して外出先で作業する用途にも適しています。
そしてクイッキーズが便利すぎます。ペンタブからファクションボタン類を独立させたクイッキーズのおかげで、非常に多くの機能へ瞬時にアクセスすることが出来ます。ディスプレイを搭載している点も革新的ですね。
専用ソフトウェアで機能を細かくカスタマイズして、自身に最適な作業環境を実現することも出来ます。設定プリセットの保存・切り替えが可能であったり、アプリケーションごとの設定を保持出来たりと、ユーザーの利便性をシッカリ考慮して作られていることが伺えます。
ただし、個人的にはiOS・Android端末に対応していればさらに良かったですね。
何はともあれ、イラスト制作からプレゼンまで、幅広い用途で重宝するペンタブとなっています。
多少値が張っても高性能なペンタブを求めている方には、間違いなくオススメしたい一品です!
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