2019年9月17日(火)発売の、 PC(Steam)向けサバイバルホラーゲーム『Daymare: 1998』。
※現時点(記事執筆時点)で日本語未対応。2020年初頭にPC・PS4向けに日本語版がリリース予定。
本作は、バイオハザードファンのコミュニティで制作が進められていた『バイオハザード2 非公式リメイク版』の開発が中止になったことで、その技術を流用して、たった10人によって作られたオリジナル作品です。90年代の古き良きサバイバル・ゾンビホラーの雰囲気が再現されたゲームとなっています。
ハード | PS4, PC(Steam) |
開発元 | Invader Studios |
価格 | PS4版:未定
PC版:3,490円(税抜) |
ジャンル | サバイバルホラー |
プレイ人数 | 1人 |
リリース日 | PS4版:2020年初頭予定
PC版: 2019年9月17日(火) |
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このゲームについて:
DAYMARE:1998は、中毒性のあるサバイバルメカニクスと、なかなか死なない敵が特徴のサードパーソンサバイバルホラー。
戦いや謎解きでは戦略的アプローチが求められる。ストーリーは複数のキャラクター視点で展開し、曖昧な古い言い伝えを明らかにしていく。
舞台は秘密の研究施設。恐ろしい化学兵器や、単なるセキュリティ違反をはるかに超える可能性を持つ事故の調査を行う特別なセキュリティチームが登場する。エリート兵士、ヘリコプター操縦士そして 森林レンジャーと共に行動する。彼らはこの平和な小さな町を恐怖の地へ、そして市民を血に飢えたモンスターへと変えてしまった事件の中で自分の役割を果たしていく。
この異常事態を解明するヒントや証拠を探すよりも先に、まずは恐ろしいゾンビたちを倒そう。このような状況では資源が乏しいため、旅の記録をつけること!白昼の悪夢が現実のものとなった時、何が起きても不思議ではない...
元々バイオ2のリメイクを目指して作られていただけあって、非常にバイオハザードに近いゲーム性となっています。
エリート兵のLiev、ヘリ操縦士のRaven、レンジャーのSamuelという3人の主人公の視点で物語を進めていき、平和で小さな町を恐怖の地へ、そして市民を血に飢えたモンスターへと変えてしまった事件の真相を暴いていきます。
本ゲームに登場するゾンビは耐久度が高く、体を撃ちまくっても中々死にません。また、弾薬やセーブポイントも限られているため、少ない資源を上手く活用して生き残らなくてはいけないハードコアなゲームとなっています。
そんな今作について、海外メディアはどのようにレビューしているのでしょうか?
現時点で出ている海外メディアのレビュー点数(メタスコア)と、評価コメントを抜粋して紹介していきたいと思います!
※可能な限りネタバレを避けた内容を紹介しています。
海外メディアの評価スコア&レビューコメント
GamingTrend -古き良き90年代バイオハザードが感じられる作品
Score:80点
本作は90年代における初期のバイオハザードを上手くオマージュした作品であり、昔懐かしのバイオシリーズファンであれば必見です。難易度も高く設定されており、限られた物資をよく考えて使っていく必要があり、やりがいを感じることが出来ます。
GOODな点
- 初期のバイオハザードの魅力を感じるオマージュ作
- やりごたえのある難易度
- 3つのキャラクター視点で進行する物語
BADな点
- ボス戦は大抵が退屈(特にラスボス)
- 声優の下手な演技に萎える
Vandal -アクション・ホラーゲーム好きには非常にオススメの一作
Score:80点
本作をバイオハザードの続編としてプレイすると、ガッカリするかもしれません。しかし、全体的にクオリティは高く仕上がっています。グラフィックは良く、ルート上に設置されたいくつかの謎解き(パズル)要素も難易度が高くてやりがいがあります。
また、3人の視点で展開するストーリ―自体にも、値段の割にボリュームがあるため、同ジャンルのゲームが好きな方であれば非常にオススメの一作です。
GOODな点
- バイオハザードっぽさが良く出ている
- 非常に楽しい瞬間のあるゲームプレイ
- 値段の割にボリュームのあるストーリー
- 中々良いグラフィック
BADな点
- 操作性には調整が必要
- クオリティはバイオシリーズより劣る
- ボスはただ手を広げて追いかけて来るだけなので、単純で退屈
Multiplayer.it -最高の雰囲気を味わえるホラーゲーム
Score:75点
本作はたった10人の試作チームによって作られたため、若干マンパワーが足りなかったと思わせる部分がいくつかあります。
それでも中々よくできたゲームであり、古典的なサバイバルホラーゲームの特徴を良くとらえています。特に、作り込まれたステージと照明効果の調整により、非常に良い雰囲気のホラーゲームとなっています。
GOODな点
- 古典的なサバイバルホラーゲームの良さを上手く表現
- 雰囲気が出ている
- 使いやすいインターフェース
- 独自のシステムの数々(弾が残っている時にリロードすると、新しいマガジンと交換するため、残っていた弾は廃棄させられるなど)
BADな点
- つまらないボス
- ストーリーが説得力に欠ける
IGN Italia -敵が固すぎる理不尽な難易度
Score:68点
本作は様々な問題を抱えています。まず敵が固すぎて簡単によろめいたりせず、倒すのが難しいわりに弾薬やアイテムの数は少ないため、残弾数などを逐一確認しなくてはならず、イライラする難易度になっています。
しかしゲーム内のサウンド(音楽)と雰囲気は素晴らしく、マップ上の謎解き(パズル)要素もアイデアのあるものが多くて面白いです。
同スタジオの今後に、強い期待が持てる作品です。
GOODな点
- 多彩で魅力的な謎解き(パズル)要素の数々
- 素晴らしいサウンドと雰囲気
BADな点
- 面倒な在庫(アイテム・弾薬等)の管理
- 全体的に難しすぎる
- マネキンのようなアニメーション
The Games Machine -クオリティに一貫性が無い
Score:65点
場所によってグラフィックやアニメーションの質が明らかに悪くなったり、フレームレートの著しい低下が発生するなど、お世辞にも完璧なゲームだとは言えません。
しかし、サウンドトラック(曲・BGM)に関してはよくできており、マップ上のギミックも面白いです。また、探索の合間に発生する戦闘も、安らぎと恐怖の緩急バランスがよく取れています。
ホラー・アドベンチャー好きであれば楽しめる一作です。
GOODな点
- 素晴らしいサウンドトラック
- いくつかの興味深い仕掛け
- 探索と戦闘のバランスがとれている
- ユニークなリロードシステム(リロード時にマガジンごと交換)
BADな点
- クオリティに一貫性が無い(グラフィック・アニメーションなどが、良い箇所と悪い箇所がある)
- たまにFPSが著しく下がるバグが発生
- ストーリーが単純
- 面白みのない敵デザイン
Jeuxvideo.com -本家バイオハザードよりも凝っている謎解きギミック
Score:60点
ストーリ―は急展開ですが、全体的なゲームプレイは悪くありません。また、謎解き要素に関しては本家バイオハザードよりも凝っています。
一方で、武器やゾンビのバリエーションが少ないという問題。そして、チェックポイントの設定が下手なため、場合によっては死んでしまうと非常に遠くからのリスタートになってしまいます。
しかし、限られた予算の中で制作されたゲームとしては、非常に面白い謎解き要素が用意されており、十分に楽しむことができます。
GOODな点
- 悪くないゲームプレイ
- バイオハザードシリーズよりも考えられた謎解き要素
- 興味深い独特なアイデアの数々
- 作り込まれたマップ
BADな点
- 説明過多なストーリー
- 武器の種類が少ない(4種類)
- ゾンビのバリエーションが少ない
- チェックポイント(セーブポイント)の設定が下手
TrueGaming -ゲーム内の音声は悲惨で、雰囲気を損ねている
Score:55点
本作のゲーム内の "音" は悲惨です。ゾンビの足音や叫び声すら聞こえないことがあります。BGMに関しては無いに等しく、たまに数秒の音楽が聞こえてきたかと思えば、バグか演出かは分かりませんが、すぐに消えてしまいます。全く雰囲気が高まりません。
グラフィックの中の下程度であり、演出やキャラクターのデザインも悪いため、ストーリーに集中できません。
ただ一つ、本ゲームの謎解き要素(パズル)に関してはよく作られており、唯一楽しむことのできる要素です。
GOODな点
- 美しく革新的な謎解き要素
BADな点
- キャラクターの出来が悪い
- AIの頭が悪い
- 多くのバグ
- 音ズレが激しい
- 中の下レベルのグラフィック
総合評価(トータルスコア)
総合Score:65点
GOODな点
- 90年代の古き良きバイオハザードを感じることが出来る
- やりがいのある難易度
- 3人の視点で展開するストーリー
- グラフィックはなかなか良い
- 謎解き(パズル)要素が、作り込まれていて面白い
- ユニークなシステムの数々(リロード等)
BADな点
- ボス戦が単調で退屈
- ストーリー展開は単調
- 敵および武器のバリエーションが少ない
- AIの頭が悪い
- アイテム・弾薬の管理がめんどくさい
※『総合スコア』は、本記事で紹介している以外にも、現時点でレビューを出している全ての海外メディアのスコアを集計して算出されているスコアです。
以上が、『Daymare: 1998』についての海外メディアの感想となります。
非公式バイオハザードとして作られた本作は、90年代における理不尽かつやりがいのあるホラーゲームに仕上がっているようです。
難易度は高めに設定されており、何発撃っても敵は中々死にません。また、アイテムや弾薬もあまり落ちておらず、限られた物資の中でやり繰りしなくてはなりません。しかしこの点が、逆にやりがいがあって良いと、おおむね高評価を得ています。
また、本作の最も評価されている点は、謎解き(パズル)要素の数々です。いずれも非常に上手く作られており、中には『本家バイオハザードを超えたギミック』と称賛するレビュアーもいました。
一方で、難易度が高すぎてイライラするというレビュアーもいました。また、ボス戦に関しては、ただ腕を広げて迫ってくるボスばかりで、単調かつ退屈であるとされています。
また、武器や敵ゾンビのバリエーションが少ないことも懸念点として挙げられています。制作チームがたったの10人なので、さすがにそこまで手が回らなかったといった感じでしょうか。
いずれにせよホラーアドベンチャーゲームとしては良くできており、同ジャンルのゲームが好きな人であれば、必ず楽しめる作品とのことです。
バイオ新作までに何のゲームを遊ぼうか迷っている方は、是非プレイしてみることをオススメします(゚∀゚)!