2020年3月24日(火)発売の、PS4(PSVR対応)向けVRアドベンチャーゲーム『Paper Beast』(ペーパービースト)。
※現時点(記事執筆時点)で英語版のみのリリースとなっており、日本語版の発売は未定です。
本作は、PS4(PSVR)専用に開発されたVRアドベンチャーゲームです。
『アウターワールド』や『From Dust』で知られるゲームデザイナーEric Chahi氏のチームが手掛けており、VR世界で自由に地形をクリエイトできたり、天候をイジったりすることのできる、サンドボックスゲームとなっています。
ハード | PS4(PSVR対応) |
開発元 | Pixel Reef |
価格 | £24.99(約3,000円) |
ジャンル | VRアドベンチャー |
プレイ人数 | 1人 |
リリース日 | 2020年3月24日(火)※日本での発売日は現時点で未定 |
本タイトルは北米PSストアにて購入が可能です。
▼北米ストアにてゲームを購入する方法はコチラ
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このゲームについて:
『Paper Beast』では、大自然の中で、折り紙や金属、サンゴなどで折られたさまざまな動植物を発見することができます。中には水や砂といった馴染み深いものもあれば、ときには超現実的な生物との素敵な出会いもあるはずです。
また、ゲームを進めていくと、パズルや、障害といったサプライズに出くわします。言葉を使わずに進行されるこの物語では、生物たちも、言葉を使わずプレイヤーに直感的なヒントを出して助けてくれます。
このゲームには、進化と進歩をし続ける事といった、プレイヤーと生物たちのとの共通の目標があります。同じ目標を持つ生物たちと関わり合い、旅を続けていくと、強い絆が芽生えていくと思います。
インターネット上のサーバー内の世界を舞台に旅をしていきます。
カラフルに描かれる電子世界には奇妙な動物たちが多く生息しており、彼らと触れ合ったり、パズル(謎)を解くヒントを与えてもらうといったことが可能です。
世界を冒険する "アドベンチャーモード" と、VR内で様々な物体を自由に操作できる "サンドボックスモード" が搭載されています。
ゲーム中に言葉は一切存在せず、プレイヤーの直観のみに従ってプレイする斬新なゲーム性となっています。
また『PS Move』を使ったプレイにも対応しており、より直感的で没入感の高い操作が可能になります。
▼かなり高度な物理演算に対応していることもポイント
プレイヤーの想像力しだいで遊び方は無限に広がるため、『Dreams Universe』などのクリエイティブ系ゲームが好きな人にはオススメしたいタイトルであると言えます。
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そんな今作について、海外メディアはどのようにレビューしているのでしょうか?
現時点で出ている海外メディアのレビュー点数(メタスコア)と、評価コメントを抜粋して紹介していきたいと思います!
※可能な限りネタバレを避けた内容を紹介しています。
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海外メディアの評価スコア&レビューコメント
Daily Star -豪華で包み込まれるVRゲーム
Score:100点
本作に説明はほとんどなく、すべてがプレイヤーの直観により進んでいきます。
そのことが自由度を高めることに成功しており、ゲームがいかに雄大・壮大であるかを感じさせてくれます。
ワールド内で出会う生き物・植物・オブジェクトはすべてイジることができ、優れた物理演算によって動作するのを見るのは実に素晴らしいものです。
非常に単純な体験ですが、PSVRの所有者であれば絶対にプレイすべき一作です。
GOODな点
- 美しくデザインされた世界と生き物
- やりがいのあるパズル要素
- すべての良く相互作用する物理演算
- VR内での快適な操作性
BADな点
- 一部のパズルの出来が悪い
PlayStation Universe -ゲームの進め方はプレイヤー次第
Score:95点
このゲームの進め方はプレイヤー次第です。
ワールド上に存在する生き物・植物・風景・水の流れなど、すべてのものに対して直観的に干渉することができ、視覚的・聴覚的にも本当に存在しているかのように感じられます。
世界観のデザインは非常に独創的で美しく、プレイヤーを魅了します。
パズル要素も若干抽象的にかんじるものの、大きなやりがいがあります。
本作は、VRゲームデザインの雛型となるでしょう。
GOODな点
- 非常に独創的なワールドデザイン
- 驚くべきアニメーション(物理演算)
- 実在感のある生き物たち
- やりがいのあるパズル
- ユニークで自由度の高いゲーム性
BADな点
- 特に無し
The Digital Fix -"完全に別の世界に居る" という没入感
Score:90点
本作は、私が想像していたものと全く違いました。
進行は完全にプレイヤーの手にゆだねられており、生き物・植物・地形などすべての要素を操作することで、環境や風景が常に移り変わっていきます。
それらは本当に生きているかのように反応し、プレイヤーはまるで本当に別次元に居るかのように感じます。
物語自体は数時間で完了しますが、各地に収集物が散りばめられており、アンロック要素も用意されてるため何度でも遊ぶことが出来ます。
そしてグラフィックの面についても、今までPSVRで見た中で最も印象的なアートデザインの一つです。
他のVRゲームと一線を画す体験がしたいのであれば、ぜひ購入してください。
原文
GOODな点
- 自分で世界を発見していく
- 美しいアートスタイル
- "完全に別の世界に居る" という没入感
- 素晴らしいサウンドトラックと効果音
- 素敵なパズルの数々
BADな点
- 全体的なボリュームとしては少し短い
GameSpew -目の保養になる美しいアニメーション
Score:80点
生き物・植物の動きから環境の変化まで、すべてのアニメーションが非常に美しく、息を呑むような瞬間がたくさんあります。
PSVRの低解像度であっても、絶対に感動することができます。
ワールド上の全ての要素に触れながらVR世界を旅するのはとても楽しく、PSVR所有者であればプレイすべきタイトルの上位にランクインするでしょう。
GOODな点
- たくさんの息を呑むような瞬間
- 美しいアニメーション
- 魅惑的な世界観
- 瞑想的な体験
BADな点
- ボリューム自体は小さい
- アドベンチャーモードでは、行けない場所(進入禁止)が多い
Push Square -リプレイ性に欠ける
Score:70点
本作では生き物だけでなく、環境もパズル要素の一つとなっています。
とある場所に移動するために、川の水の流れを変えたり、砂の橋を作ってみたりなど、環境ごとに様々な試みを試すことが出来ます。
異次元にも感じる世界観は素晴らしい感覚を与えてくれ、昔から本当に存在しているかのように感じ、物語全体を通じて素晴らしい瞬間の連続です。
ただし、一部のパズルは出来が悪く、直観的に解決することができません。
またやり込み要素にも欠けており、一度物語をクリアしてしまうと、再度プレイする理由がほとんどなくなってしまう点は残念です。
GOODな点
- 奇妙で豪華な世界
- 複雑な生態系
- 終わりのないサンドボックスモード
- ステージ毎に様々な実験・操作が可能
- 素晴らしい瞬間の連続
BADな点
- いくつかのパズルの出来が悪い
- もう一度プレイする理由がほとんどない(やり込み要素に欠ける)
総評:前作から確実に進化してはいるが、大きな変化はない
総合Score:81点
GOODな点
- 美しくデザインされた世界と生き物
- やりがいのあるパズル要素
- すべての良く相互作用する物理演算
- VR内での快適な操作性
- "完全に別の世界に居る" という没入感
- 非常に独創的なワールドデザイン
- 美しいアートスタイル
BADな点
- 一部のパズルの出来が悪い
- 全体的なボリュームとしては少し短い
- もう一度プレイする理由がほとんどない(やり込み要素に欠ける)
※『総合スコア』は、本記事で紹介している以外にも、現時点でレビューを出している全ての海外メディアのスコアを集計して算出されているスコアです。
以上が『Paper Beast』についての海外メディアの感想となります。
PSVR専用タイトルの中では、かなり評価の高い部類に入るゲームとなりました。
独特なアートスタイルで描かれる世界は実に美しく、生き物の動きや環境の変化など、すべての要素に関して高度な物理演算が働いているため、本当に実在しているかのような没入感が感じられるようです。
また、ゲーム内で "〇〇をせよ" といった指示や説明文は一切ないため、プレイヤー自身が考えて、直観的に操作して進めていくゲーム性も、自由度が高く斬新だと好評でした。
ステージを進んでいくと、道中で様々なパズル(謎解き要素)が用意されています。
これらも自分で生き物・環境・地形・植物など、身近にあるものに干渉してパズルを解く必要があるため、とてもインタラクティブな(相互作用性のある)ゲームだと述べられています。
一方で、一部のパズルに関しては出来が悪く、直観的に解くことが無理なものもあるようです。
また、アドベンチャーモード自体は数時間で完了してしまい、やり込み要素もほとんどないため、リプレイ性(ボリューム)に欠けるとの指摘もありました。
そのあたりは、流石に値段相応と言えるかもしれませんね。
何はともあれ、ゲーム性・世界観ともにかなり独特なタイトルとなっており、他のVRゲームとはまた一線を画す体験ができると好評でした。
普通のVRゲームに食傷気味の方は、ぜひ本作をプレイして、一風変わった世界を体験してみてはいかがでしょうか!