2020年3月12日(木)発売の、PS4向けアクションRPG『仁王2』(Nioh 2)。
本作は、2017年に発売された『仁王』の続編であり、妖怪がはこびる戦国時代を舞台に、ダークソウルシリーズのような歯ごたえのある敵たちに立ち向かっていく、やりがいのある "死にゲー" となっています。
ハード | PS4 |
発売元 | コーエーテクモゲームス |
価格 | 通常版:8,580円(税込) デラックスエディション:11,880円(税込) |
ジャンル | アクション・ロールプレイングゲーム |
プレイ人数 | 1~3人 |
リリース日 | 2020年3月12日(木) |
このゲームについて:
時は1555年、徳川家康により天下統一が成される幾らか前の時代。
人と妖怪の間に生まれた主人公は、
美濃の国で暮らしながら、妖怪退治や傭兵に明け暮れていた。ある日、主人公は凶暴な妖怪を討ち果たすも、
その過程で自身の妖怪としての力も暴走してしまう。そこへ駆けつけ、主人公の暴走を止めたのは
“霊石”を売り歩く商人、藤吉郎。二人が戦国時代を”仁王”の如く駆け上がる、「秀吉」の物語の幕開けであった。
"関ヶ原の戦い" の前が物語の舞台となっており、織田信長や豊臣秀吉、明智光秀といった顔ぶれが登場します。
主人公は前作と異なり、妖怪と人間の間に生まれた半妖を操作していきます。
今作からは "キャラメイキングシステム" が搭載されており、主人公の見た目を非常にこまかくカスタマイズすることが可能です。
刀や槍などの多種多様な武器が登場するほか、妖怪の能力を利用した派手な技(妖怪化・妖怪技)を繰り出すことも出来ます。
ゲーム自体は前作同様に "死にゲー" となっており、歯ごたえのある敵に何度も倒されつつ、試行錯誤して攻略法を探していくことが醍醐味の一つとなっています。
オンライン協力プレイについては前作の2人 ⇒ 最大3人に増えており、強力な敵にも仲間と協力して立ち向かっていくことが出来ます。
戦闘・アクション・武器収集などのシステムに関しては、前作のユーザーから寄せられた意見を元に綿密な調整を行っており、"簡単に入手出来て強すぎる装備" や "やっと入手できたのに弱すぎる装備" などが無いようにしているとのこと。
全体的にユーザービリティが向上しているようですね!
そんな今作について、海外メディアはどのようにレビューしているのでしょうか?
現時点で出ている海外メディアのレビュー点数(メタスコア)と、評価コメントを抜粋して紹介していきたいと思います!
※可能な限りネタバレを避けた内容を紹介しています。
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海外メディアの評価スコア&レビューコメント
Wccftech -より迫力を増した、深みのある戦闘
Score:96点
今作は、前作と同様に "死にゲー" です。どんな重装備を身に着けていても、気力の管理をミスるだけで2, 3回攻撃されて死んでしまいます。
しかし、妖怪の能力が追加されたことで戦闘に新たな戦略性が生まれており、より深みの増した、迫力のある戦闘が可能になっています。
また、最大3人でのオンライン協力プレイは非常に心強く、1人では到底かなわなかった敵を、上手く連携してなんとか倒せた瞬間は、非常に嬉しい気分になります。
全作の『仁王』はソウルシリーズと酷似している点が多かったですが、今作では独自の路線を歩んでおり、全体的に洗練された作品となっています。
GOODな点
- 妖怪の能力は、圧倒されると同時に戦闘に深みを与える
- 心強いマルチプレイモード
- 非常に種類が豊富な鎧(装備)
- 前作『仁王』のデータを持ち越すと、ウィリアム(前作主人公)の見た目でプレイできる
- ブラッドボーンを彷彿とさせる素晴らしい変形武器
BADな点
- 得られるすべての戦利品はランダム入手のため、望んだ装備を揃えるのに時間がかかる
- 気力の管理に慣れるまでかなりの練習が必要
- 武器アクションに関しては、前作とあまり変わっておらず革新的とは言えない
- 重装備でも、2, 3回の攻撃で死んでしまう
RPG Site -前作の良さを引き継ぎつつ、全体的に体験を向上したゲーム
Score:90点
今作は、前作で良かったゲーム性を引き継ぎつつ、全体的に体験をより向上させた作品となっています。
高難易度の戦闘は率直に言って楽しく、頑張って敵を倒した後に良い戦利品を受けとることができると、強い喜びを感じます。
敵が強すぎた場合には、オンライン協力プレイに加え、他プレイヤーのAIを呼び出して一緒に戦ってもらえる『義刃塚』システムも実装されており、理不尽過ぎないようにバランスが調整されています。
能力・スキルを管理するためのスキルツリーシステムも改善されており、プレイスタイルの幅が広がっています。
また、描画に関する3つのモードも用意されており、アクション性(フレームレートの安定化)を重視するか、グラフィックを重視するかなど、プレイヤーの嗜好に合わせて設定を変更することも可能です。
ソウルシリーズとはまた異なった、独自性のあるタイトルへと進化したと言えます。
GOODな点
- 優れたストーリー
- 能力の素晴らしいカスタマイズシステム(スキルツリー)
- プレイスタイルの自由度が向上
- より独自路線を強めた内容
- 3つのゲームモードを選択可能
- 他プレイヤーのAIが助けてくれる『義刃塚』システム
BADな点
- 気力の管理が難しい
TheSixthAxis -個人的なゲームオブザイヤーの候補の1つ
Score:90点
今作の戦闘はよりスピーディになっており、独特なデザインのモンスター達とより刺激的なバトルを楽しむことが出来ます。
妖怪とサムライとを合体させた世界観も素晴らしく、たまにテンポは悪くなるものの、ストーリーには没頭することができます。
私が一番嬉しかったのは、協力プレイシステムの改善についてです。
フレンドと一緒に部屋(ルーム)を作り、メインミッション・サイドミッション・カットシーンなどゲーム全体を一緒にプレイし続けることができ、協力プレイの利便性が向上しました。
その他、多くの点で改善が施され、素晴らしい新システムも多く追加されています。
個人的には、今年(2020年)のゲームオブザイヤー候補の1つです。
GOODな点
- 優れた新システムの数々
- 刺激的な戦闘
- 独特なデザインのモンスター達
- 体験がより向上した協力プレイ
- 素晴らしい世界観と設定
- やりがいのある戦利品システム
BADな点
- ストーリーはたまにテンポが悪くなることがある
- ヘビにおっぱ〇は要らなかっただろ...
Hobby Consolas -繰り返し遊べる、楽しいゲーム性
Score:85点
今作では、前作と同様に敵・ダンジョンなどが多くのミッションで使いまわされており、難易度も極端に高すぎるなどの問題があります。
しかし、ゲーム性自体が非常に楽しいため、なんどでも繰り返しプレイすることができました。
日本の歴史に妖怪民話をミックスさせた世界観は独創的で、質の高いサウンドトラックがプレイ中の雰囲気を盛り上げてくれます。
ボリュームも満点で、エンドクレジットを見るまでに64時間ほどかかりました。しかもその後は、やり込み甲斐のあるエンドコンテンツも用意されています。
忍耐力を必要としますが、素晴らしいゲームには違いありません。
GOODな点
- 繰り返し遊べる、楽しいゲーム性
- 日本の歴史に妖怪民話をミックスさせた世界観
- サウンドトラックの品質が向上
- ボリュームのあるコンテンツ(クリアまで60時間以上)
- 数種類のグラフィックオプションが用意
BADな点
- 過度な難易度
- 繰り返し使いまわされている要素が多い(敵・ダンジョンなど)
- グラフィックに関しては変化を感じない
SpazioGames -非常に堅実でやりがいのあるタイトル
Score:84点
スキルツリーが見直され、能力がより多岐にわたり詳細に派生するようになったことで、戦闘スタイルの自由度が高まりました。
その他、マルチプレイや装備取得などに関するシステムも大幅に改善されており、依然として堅実で楽しいタイトルとなっています。
コンテンツ量も豊富であり、隠し要素を探しつつストーリーを進めていくと、本編クリア時には60時間ほどにもなっていました。
一方で、敵やサウンドトラックなど、一部の要素に関してリサイクル(使いまわし)が目立った点は残念です。
もう少し、創造力を使っても良かったのではと思います。
GOODな点
- さらに自由度の高まった戦闘
- 能力の詳細なカスタマイズ
- 豊富なコンテンツ量と隠し要素
- ゲームシステムの大幅な改善
- 強力で激しいモンスター達
BADな点
- 一部の敵や音楽が何度も使いまわされている
- 物語自体は希薄
- 脈略のないサイドミッション
3DJuegos -多くの点で前作からの使いまわしが目立つ
Score:75点
私が初めて『仁王』をプレイした時、ニンジャと神話とを組み合わせたような世界観に斬新さを感じました。
今作でもその独特な雰囲気は健在で、『妖怪』の能力は世界観にも戦闘にも新鮮さを与えています。
ボスと闘いは、相変わらずどれも非常に挑戦的で、やりがいがあります。
しかし一方で、敵・インターフェース・シナリオの流れに至るまで、多くの点で前作からのリサイクル(使いまわし)が目立ちます。
一部のボス敵については多くのミッション中に何度も登場するため、ゲーム性が楽しいとは言えども、さすがにウンザリしてきます。
多くの点で改善が見られたものの、前作と似ており目新しさが感じられなかった点は残念です。
GOODな点
- 前作同様に楽しいゲーム性
- 『妖怪』の能力は戦闘に新たなリズムを与えている
- 非常に挑戦的なボスとの戦い
- 豊富なコンテンツ量
BADな点
- インターフェース・敵・ボス・シナリオなど、多くの点で前作からの使いまわしが目立つ
- あまり目新しさがない
- ラスボスはちょっとがっかり
- 一貫性がなく、こんがらがるストーリー
総合評価(トータルスコア)
総合Score:86点
GOODな点
- 繰り返し遊べる、楽しいゲーム性
- 妖怪の能力は、圧倒されると同時に戦闘に深みを与える
- 非常に挑戦的なボスとの戦い
- 能力の素晴らしいカスタマイズシステム(スキルツリー)
- 体験がより向上した協力プレイ
- 素晴らしい世界観と設定
- ボリュームのあるコンテンツ(クリアまで60時間以上)
BADな点
- 気力の管理に慣れるまでかなりの練習が必要
- 難易度が高すぎる(重装備でも、2, 3回の攻撃で死んでしまう)
- 繰り返し使いまわされている要素が多い(敵・ダンジョンなど)
- あまり目新しさがない
- 一貫性がなく、こんがらがるストーリー
※『総合スコア』は、本記事で紹介している以外にも、現時点でレビューを出している全ての海外メディアのスコアを集計して算出されているスコアです。
以上が、『仁王2』についての海外メディアの感想となります。
前作『仁王』の良さを受け継ぎつつ、全体的なゲームシステムが大幅に改善され、いくつかの要素も追加された素晴らしい作品として高評価を受けています。
スキルツリーシステムが見直されており、能力派生の自由度が高まったことで、戦闘スタイルにより幅が広がったと述べられています。
また、新たに追加された『妖怪』の能力については、戦闘に新たなリズムを与えてくれることに加えて、世界観にも新鮮さが生まれると、いずれのレビュアーからも好評です。
"死にゲー" と評されるほど難易度の高いボス戦については、緊張感のある白熱したバトルが楽しめると高評価を付けるレビュアーがいる一方で、重装備でも数回のダメージを受けただけで死んでしまうため、難易度が高すぎる!と不満の声もありました。
このあたりは各プレイヤーのアクションゲームに対する習熟度によって、評価が分かれるでしょうね。
本編自体はクリアまで約60時間ほどとなっており、クリア後も繰り返し遊べるエンドコンテンツが用意されているため、相当なコンテンツ量となっているようです。
そして協力プレイについては、同時プレイ人数が最大3人までに増えたことと、マッチメイキングシステムが改善されたことで、より快適にフレンドと攻略していくことが可能になったと喜ぶレビュアーが多くいました。
一方で、敵やインターフェースなど、多くの点について前作からの流用(使いまわし)が目立ち、目新しさが薄れると指摘する声も少なくありませんでした。
一部のボス敵に関しても、多くのミッションで何度も登場するため、流石にウンザリさせられるとのこと。
また、ストーリー自体は希薄であり、クリア後もあまり頭に残らないと述べるレビュアーもいました。
この点についても、ゲーム性自体を目的にプレイする人と、ストーリー性を重視する人とで評価が分かれると思います。
全体的には、堅実で楽しいアクションRPGとなっているようで、ソウルシリーズとはまた一味違った "死にゲー" が楽しめる作品となっています。
やりがいのある高難易度なアクションゲームを探している方は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか!(゚∀゚)