2021年9月2日(木)発売の、PS4, PS5, ニンテンドースイッチ, Xbox One, XSX|S, PC向けのレーシングゲーム『WRC 10』(World Rally Championship 10)。
※日本語版の国内発売日は2021年10月28日(木)を予定されています。
本作は、世界ラリー選手権(WRC)の公式ライセンスゲームである『WRC(World Rally Championship)』シリーズの最新作です。
前作から数多くの新機能やモード、アイデアが詰め込まれているほか、世界ラリー選手権50周年記念作品として、往年のラリーファンを歓喜させるレジェンドマシン群も収録されています。
ハード | PS4, PS5, Switch, Xbox One, XSX|S, PC |
開発元 | KT Racing |
価格 | 通常版:6,800円+税 限定版:9,800円+税 |
ジャンル | レーシング |
プレイ人数 | 1~8人(画面分割・オンラインマルチプレイ対応) |
リリース日 | 2021年9月2日(木) ※日本語版は2021年10月28日(木) |
このゲームについて:
【ラリーの歴史を味わう 50周年記念タイトル】
世界ラリー選手権50周年を飾る記念タイトルとなる本作では、ラリーファンの記憶に残る名車を全20台収録さらに、新たに収録された「50周年記念モード」では、1973年アクロポリスラリーや1993年サファリラリーなどの “伝説のレース”に参加可能です。
【日本語音声で“二人で走る” ラリーならではの体験!】
急カーブや危険な路面などを助手席からドライバーに伝えてナビゲートするコ・ドライバーの音声を日本語化。刻々と変化するサーキットの状況を、耳から入る情報で判断しながら走るラリー特有の走行が、日本語音声でより遊びやすくなりました。
本作ではキャリアモードのリアルさを高めるため、現実のマシンやレギュレーション、チーム、国などシーズンの特徴を可能な限りゲーム内に持ち込んでいます。新たに搭載された『50周年記念モード』では、ラリーファンがWRC史上最高の瞬間を楽しめるように、歴史き残る名シーンを追体験したり、ラリーの豆知識を学んだりすることも可能となっています。
また、サスペンションモデルやシャシー、タイヤのグリップ、ブレーキ、エンジンの電子制御システム等も一新されたことにより、シリーズ最高の物理演算を適用したドライビングエクスペリエンスを実現しています。
そしてPS5やXSX|Sなどの次世代機版では、高解像度・高フレームレート化、ロード時間の短縮、デュアルセンスコントローラのハプティックフィードバック機能など、次世代機ならではの多くの恩恵を受けることができます。
世界的人気を誇るラリーレーシングゲームシリーズが、さらに進化を果たした最新作となっています。
そんな本作について、海外メディアはどのようにレビューしているのでしょうか?
現時点で出ている海外メディアのレビュー点数(メタスコア)と、評価コメントを抜粋して紹介していきたいと思います!
※可能な限りネタバレを避けた内容を紹介しています。
海外メディアの評価スコア&レビューコメント
Pure Playstation -ラリーファンが喜ぶ素晴らしい『50周年記念モード』
Score:80点
WRC 10は、長期にわたって展開されるシリーズの最新作として、堅実なクオリティとなっています。
今年はWRCの50周年記念であり、往年のラリーファンにとっては特別な年です。そのことを、このゲームは上手く取り入れており、ファンが喜ぶコンテンツを多数提供してくれます。
高グラフィック・高フレームレートで描かれるレースは相変わらず素晴らしいクオリティであり、PS5版ではデュアルセンスコントローラのおかげで、悪路を走行する際などに地形のガタガタ感を直接感じられ没入感が高まります。
深みのあるキャリアモードに加えて、オンラインマルチプレイ、協力モード、フリーモードなど多くのコンテンツが用意されており、長く遊び続けることができます。
そしてシリーズ初心者でも安心してプレイできるように、豊富な難易度調整オプションが用意されている点も嬉しいです。
ラリーファンにとって、本作は必見の一作であると言えます。
良かった点
- 膨大なカスタマイズオプション
- 深みのあるキャリアモード
- ラリーファンが喜ぶ素晴らしい『50周年記念モード』
- 60fps対応の滑らかな描画
- 没入感の増すデュアルセンスコントローラの機能
悪かった点
- 一部のビジュアルに低品質な部分が見られる
- ティアリング(映像が乱れる現象)が目障り
GameSpew -没入感を高めるデュアルセンスコントローラの機能
Score:80点
本作では『50周年記念モード』に加えて多くの実車・実在コースの数々が追加されたことで、シリーズ最新作としての新鮮さをアピールしています。
『50周年記念モード』クリア後には多くのオプションをアンロックできるようになり、コンテンツボリューム自体も豊富です。
ビジュアルや物理演算の出来はさらに良くなっており、よりリアルで現実に近いレースを体験できるようになりました。
そしてPS5版ではデュアルセンスコントローラの機能(ハプティックフィードバック&アダプティブトリガー)に対応したことで、悪路を走る感覚やブレーキ感覚を直接感じ取れるようになっており、今までで最も高い没入感を得ることができました。
本作は、間違いなく現時点で購入できる最高のラリーゲームです。
良かった点
- デュアルセンスコントローラの機能を活用
- 『50周年記念モード』の追加
- 多くの実車、実在コースの追加
- 出来の良い物理演算
- 見事なビジュアル
悪かった点
- 画面のティアリングやフレームレート低下が発生する
Push Square -改善された操作性と物理演算
Score:80点
本作は従来作よりも操作性や物理演算システムが改善されており、ハンドリングも素晴らしく、スリルと爽快感のあるレースを楽しむことができます。
コンテンツとしては『50周年記念モード』やレトロな車体を始めとする多くの要素が追加されており、いくつかはアンロックする必要がありますが、その分やり込み甲斐を増しています。
マルチプレイモードでは最大8人でレースを楽しめるほか、コ・ドライバーとしてフレンドに参加してもらい、2人でレースをこなす協力モードも用意されています。
そして初心者に対しては、コースのコンディションや天候、地形タイプなどを細かくカスタマイズしてテストドライブできるモードも用意されているため、十分に練習を重ねることが可能です。
前作よりもさらに体験を向上させたラリーゲームとなっています。
良かった点
- 改善された操作性と物理演算
- デュアルセンスコントローラの機能の素晴らしい活用方法
- 往年のWRCイベントや車体の実装
- 深みの増したキャリアモード
- 豊富なコンテンツボリューム
悪かった点
- いくつかのビジュアルが荒い
- たまに画像のティアリングが発生
- 小さなバグの数々
TheSixthAxis -歴史を感じられる『50周年記念モード』
Score:80点
本作は、前作にも増してリアルで優れたドライビングシミュレータとなっています。
操作性や物理演算はより洗練され研ぎ澄まされており、PS5版ではデュアルセンスコントローラの機能も加わることで、実車に近い感覚で運転することが可能です。
また車体のカラーリング機能など豊富なカスタマイズオプションが用意されているため、車体を自分好みに細かくカスタムすることができ、車に愛着が湧きます。
そして新たに実装された『50周年記念モード』は、ラリーの歴史を感じることの出来る素晴らしいモードとなっており、歴史的なラリーイベントを追体験できるため、ファンにとってはたまらないコンテンツです。
一部技術的な問題が散見される部分もありますが、全体的にはラリーファンが気に入る作品となっています。
良かった点
- 豊富なコンテンツ
- 洗練され研ぎ澄まされた操作性
- 歴史を感じられる『50周年記念モード』
- 車体のカラーリング要素の実装
- デュアルセンスコントローラの機能
悪かった点
- キャリアモードは初心者にとってかなり難しい
- 画面のティアリングが頻発
SpazioGames -ゲーム体験自体は前作とほぼ同じ
Score:78点
本作のキャリアモードは前作よりも深みを増しており、ドラマのような感覚でドライバーのキャリアを体験することができます。
新たに追加された『50周年記念モード』は、まさにラリーファンのためのコンテンツであり、往年のラリーイベントを追体験することができる感慨深いモードです。
またデュアルセンスコントローラの機能に対応したことで、ドライバーが感じる衝撃の一部をプレイヤーに伝えるため、今まで以上に高い没入感を生み出しています。
しかし、根本的なゲーム体験は前作とほとんど変わっていません。
画面上のティアリングが頻発するなど、技術的な問題も散見されます。コース上のオブジェクト(人間・低木など)のテクスチャも荒いままです。
確かに上述したような機能・コンテンツ面での向上は見られますが、残念ながら期待したほどの変化をもたらしてくれるものではありませんでした。
良かった点
- キャリアモードの改善
- ラリーファンのための『50周年記念モード』
- デュアルセンスコントローラの機能に対応
悪かった点
- ゲーム体験自体は前作とほぼ同じ
- ティアリングなど技術的な欠陥が目立つ
- コース上のモデルのクオリティが低い(人間・低木など)
総評:現時点で最高のラリーゲームの1つ
総合Score:80点
GOODな点
- 見事なビジュアル
- 深みの増したキャリアモード
- 没入感の増すデュアルセンスコントローラの機能(PS5版)
- 出来の良い物理演算
- ラリーファンが喜ぶ素晴らしい『50周年記念モード』の追加
- 膨大なカスタマイズオプション
BADな点
- キャリアモードは初心者にとってかなり難しい
- ティアリング(映像が乱れる現象)など技術的な欠陥が目立つ
- ゲーム体験自体は前作とほぼ同じ
- コース上のモデルのクオリティが低い(人間・低木など)
※『総合スコア』は、本記事で紹介している以外にも、現時点でレビューを出している全ての海外メディアのスコアを集計して算出されているスコアです。
以上が、『WRC 10』についての海外メディアの感想となります。
よりリアルさを増したラリー体験
本作は前作と比べて、グラフィック・操作性・物理演算といった面で向上を果たしており、現時点で遊べる中で、最も優れたラリーシミューレション作品であると高く評価されています。
次世代機版では60fpsのゲームプレイに対応したことで、より滑らかでスピード感のあるレースを楽しめるようになっています。
さらにPS5版ではデュアルセンスコントローラの機能(ハプティックフィードバック・アダプティブトリガー)に対応しており、悪路を走った際に車体が受ける衝撃や、ブレーキの重さなどをプレイヤーが直接感じられるようになり、没入感が増しているとのこと。
そして何より、本作で追加された『50周年記念モード』では、WRCの歴史に残るレースやコースを追体験することが可能であり、まさにラリーファンのためのモードであると好評です。
技術的な問題が散見
本作では、操作性が改善されたり、キャリアモードが見直されるなど一定の向上を遂げているものの、根本的なゲーム体験は前作とあまり変わっていないと述べるレビュアーもいました。
長年続くシリーズ作品にはありがちなマンネリ感が強くなっており、シリーズを長く遊び続けているプレイヤーほど、変化に乏しい点が気になるようです。
また、レース中のティアリング(映像が乱れる現象)が多く報告されていました。ゲームプレイ自体に支障をきたすレベルではないものの、気になって集中が途切れると指摘する声も多く見受けられます。
技術的な問題に関しては、パッチやアップデートなどで早急に改善してほしいところですね。
ラリー好きは必見の作品
いずれにせよ、全体的な没入感や爽快感は前作よりも増しており『ラリーファンであれば必見の一作』であると高く評価されています。
『50周年記念モード』が実装された点以外にも、協力モードを含む多くのコンテンツが用意されており、長く遊び続けられるボリュームがあります。
そして、初心者でも遊びやすいように豊富な難易度オプションが用意されているほか、条件を細かくカスタマイズしてテストドライブを楽しめるモードも用意されています。
WRCファンやレース好きの方は、ぜひ本作を体験してみてはいかがでしょうか!
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