2019年12月12日(木)発売のPlayStation4(プレイステーション4)・PC向けアクションアドベンチャーゲーム『CONTROL(コントロール)』。
※北米版は8月27日に既に発売しています。
E3 2018にてアナウンストレーラーが公開されて以来、その独特な世界観と、重力を無視した戦闘シーンで話題となりました。開発元は『アランウェイク』や『マックスペイン』などを手掛けた "Remedy Entertainment" が行っています。
ハード | PS4、PC |
ジャンル | アクションアドベンチャーゲーム |
プレイ人数 | 1人 |
発売日 | 北米版:2019年8月27日(火) 日本版:2019年12月12日(木) |
価格(税抜) | パッケージ版 / ダウンロード版:6,800円+税 ダウンロード版デラックス:8.800円+税 |
CERO(対象年齢) | D(17歳以上) |
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あらすじ:
異世界の脅威に侵略されたニューヨークの機密機関で、あなたは新たな指揮官として「CONTROL」を取り戻すため立ち向かう。
「Remedy Entertainment」が送る超能力を駆使して戦う三人称視点のアクションアドベンチャー。超能力、カスタマイズ可能な武器、様々に変化する戦場のすべてを駆使して、予測不能な世界に挑め。
「CONTROL」は主人公「ジェシー・フェイデン」のストーリーであり、彼女が指揮官として成長していく過程が描かれる。「CONTROL」の世界ではジェシーが物語の中で出会う人物たちにも、個別のストーリーが存在する。ジェシーは他の局員たちと共に協力し、不可解な実験や秘密を暴いていく。
アランウェイクなど独特な世界観のゲームを創り上げたスタジオだけに、期待の大きい本作『CONTROL(コントロール)』について、海外メディアはどのようにレビューしているのでしょうか?
今回は本作について、現時点で出ている海外メディアのレビュー点数(メタスコア)と、評価コメントを抜粋して紹介していきたいと思います!
※可能な限りネタバレを避けた内容を紹介しています。
海外メディアの評価スコア&レビューコメント
ZTGD - 2019年最高のゲームの1つ
Score:95点
CONTROLの戦闘は早いペースで行われ爽快感があります。初めは超能力パワーやシンプルな拳銃で敵を倒していきますが、後々にショットガンやサブマシンガン、その他集めたアイテムを利用してグレードアップしたカスタム銃を使用してなぎ倒せるようになります。また、ダメージ・連射速度・リロード速度を改善するMODをアンロックして強化する要素もあり、何の武器を使うかは、プレイヤーに多くの選択肢があります。
メインストーリー終了後もやり込み要素がたくさんあり、探索など引き続きゲームを楽しむことができます。
ストーリーの結末については少しがっかりさせられました。個人的にはクレイジーで驚かせてくれるような結末を望んでいたのですが、明らかに続編を意識した終わり方だったのが残念です。また、メニュー画面で銃やMODを変更しようとすると、たまにカーソルが動かせなくなるバグが発生するもの問題です。
何はともあれ、私は奇妙でSFチックな世界観のCONTROLが大好きです。結末を除けばストーリ自体は説得力のあるものでしたし、俳優の演技も見事です。2019年最高のゲームの1つと言えるでしょう。
GOODな点
- 建物やオブジェクトの出来が良い
- キャラクターの演技が素晴らしい
- 爽快なゲームプレイ
- たくさんの探索要素
- 奇抜でユニークなアイデアの数々
BADな点
- いくつかの技術的なバグ
- ストーリーの結末に多少不満を感じる
Screen Rant - 従来作の良い要素を取り入れた最高傑作
Score:90点
本作の探索要素は豊富です。主人公は以前に探検したエリアにいつでも戻ることができ、新しく身に着けた能力や、拾得したアイテムで新たな扉を開いたり、物語の秘密を明らかにすることができます。
戦闘における戦略性の幅は非常に広く、周りの環境を駆使して、小さいオブジェクトからフォークリフトのような重い物体を持ち上げて投げつけることができます。また、弱った敵を洗脳して味方にすることも可能。武器についてもハンドガンからショットガン・SMG・グレネードランチャーに至るまで様々な形態に切り替えることができ、それらのカスタマイズ要素も豊富です。
何かを破壊した際に飛び散る粒子や爆発の表現は見事です。キャラクターの挙動についても、モーションキャプチャー技術で細かい動きや表情の変化をリアルに再現できており、演技に没入することができました。
Remadyスタジオは常に独特な世界観とストーリーで高い評価を得てきました。CONTROLも例外でなく、全く新しい探索ベースのゲームプレイと、魅力的な世界観とを見事に融合させています。
GOODな点
- 充実した探索要素
- 美しい破壊表現
- キャラクターの動きの再現が現実に忠実
- ゲーム性と世界観とが見事に融合している
BADな点
- 終わり方が若干唐突
VGC - マックスペイン以来の最高のアクションゲーム
Score:80点
CONTROLの戦闘は非常に想像力に富んでおり、様々な武器、マップ上のオブジェクトを駆使して敵を倒していきます。新しい超能力のスキルをアンロックした際は夢中になります。ライバルの超能力者との戦闘は非常にエキサイティンで華やかです(フレームレートがしばしば苦しむことになりますが)。
自動回復システムでないので、回復するには前に進み続けて敵を倒すしかありませんが、それもまた良いバランスとなっています。
物語やそれを展開するステージは非常に練り込まれています。また、アランウェイクのように、本作の主人公ジェシーにも内なる独白が練り込まれていますが、そのセリフ回しのレベルも高く巧妙です。
CONTROLは、マックスペイン以来のRemedy Entertainment社の最高のアクションゲームだと言えます。
GOODな点
- 素晴らしいゲームデザイン
- 夢中になる超能力の数々
- 巧妙なセリフ選び
BADな点
- そこまで革新的なゲームではない
Digital Trends - アクションは熱狂的だがストーリーは平坦
Score:70点
CONTROLの戦闘は、バリエーションこそ無いものの超能力などは素晴らしく、気味の悪い雰囲気が良い感じにマッチして盛り上げている。
また本作は、本当に生きているかのような顔、照明効果、そして一瞬一瞬どの場面を切り取っても美しく映える粒子表現が非常に素晴らしい。
ストーリーには起伏が無く平坦だ。サイドミッションを含め、本作のミッション全てをコンプリートしようとすると数十時間もかかるだろうが、ストーリークリア自体は10時間ほどで出来た。サイドミッションでかさ増ししている感が否めない。ただ、ストーリークリア後に開放されるコンテンツもあり、それらを続けたくなる面白さはあるため、個人的には購入をオススメしたい。
GOODな点
- スタイリッシュで楽しい戦闘
- 洗練された超能力の数々
- キャラクター演技が見事
- 斬新な設定の世界観
BADな点
- ストーリーは平坦
- サイドミッションでかさ増ししているように感じる
We Got This Covered - 今年最大の失望の1つ
Score:40点
サードパーソンシューティングの核となる銃撃戦はエキサイティングであり、武器のカスタマイズ要素も豊富に用意されているため楽しい。超能力を使った戦闘は特に良く、コンクリートを吹き飛ばす瞬間などは間違いなく本作が一番輝く瞬間です。
しかし一方でストーリ―には一貫性が無く、大体の流れが予想できてしまい、アランウェイクのような説得力のあるストーリーには程遠い、不均一なストーリーテリングとなっています。
また、本作の舞台であるビルは複数のフロア(階)で構成されているのですが、マップが階層を区別しないため行き先が分からずイライラします。目的地だと思ったら違うフロアだったなんてことがザラです。
敵のデザインも平凡で当たり障りのないものになっており、BGMに至ってはほとんどの状況で『無』なので雰囲気を感じることができません。本作はもっと冒険すべきだったにもかかわらず、驚くほどソウルレスな(魂の無い)作品になってしまいました。
GOODな点
- 武器の豊富なカスタマイズ要素
- 超能力を使った戦闘がとても楽しい
BADな点
- 敵のデザインは想像を絶するほど当たり障りのない平凡なもの
- オーディオの大部分は『無』であり雰囲気が全くない
- 不親切なマップ
- 途中からめんどくさくなる戦闘
- 一貫性のないストーリー
総合評価(トータルスコア)
総合Score:81点
GOODな点
- 超能力を駆使した戦闘が楽しい
- 武器のカスタマイズ要素が豊富
- マップの探索要素が豊富
- キャラクターの演技、モーション、破壊表現が見事
- 斬新で引き付ける世界観
BADな点
- ストーリーの終わり方が唐突で、あからさまに続編を意識したもの
- アクション自体にそこまでの斬新さは無い
- マップが不親切
- 敵のデザインが平凡で、戦闘が途中からダレる
※『総合スコア』は、現時点でレビューを出している全ての海外メディアのスコアを集計して算出されています。
※ここで紹介している総合評価は記事執筆時点のものです。
以上が『CONTROL(コントロール)』の、海外メディア評価のまとめとなります。
アランウェイクを制作したスタジオだけあって、その独特な世界観とストーリーテリングに魅せられた人が多くいます。しかし一方で、起伏の無いストーリーがつまらないという声もちらほらと出ており、人によって完全に好みが分かれるようです。
しかし戦闘システムについてはおおむね評判が良く、特に武器のカスタマイズ&アンロック要素が豊富である点については、いずれのメディアも高得点を出しています。
また、キャラクターの挙動や顔の細かい表現、そして戦闘時の粒子(パーティクル)の描画などは高いレベルで仕上がっているようです。スタイリッシュでSFチックな戦闘を楽しみたい方は是非購入を検討してはいかがでしょうか!
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