2022年11月18日(金)発売の、ニンテンドースイッチ向けRPG『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』(ポケモン スカーレット バイオレット)。
本作は、世界中で高い人気を誇るRPGシリーズ『ポケットモンスター』完全新作の、第9作目にあたる作品です。
『ポケットモンスター スカーレット』と『ポケットモンスター バイオレット』の2種類が用意されており、出現ポケモンや通える学校、出会える博士などが違ってきます。
ハード | Nintendo Switch |
開発元 | 株式会社ゲームフリーク |
価格 | パッケージ版:6,578円(税込) ダウンロード版:6,500円(税込) ダブルパック(パッケージ版):13,156円(税込) ダブルパック(ダウンロード版):13,000円(税込) |
ジャンル | RPG |
プレイ人数 | 1人(対戦・交換・冒険など:最大4人) |
リリース日 | 2022年11月18日(金) |
このゲームについて:
『ポケットモンスター』シリーズはオープンワールドへ。ポケモンを捕まえたり、交換したり、育ててバトルに挑んだり。『ポケットモンスター』シリーズならではの遊びを、"オープンワールド"の世界で楽しめます。大自然や街には、至る所にポケモンたちが息づいており、境目なく広がるフィールドを自由に冒険することができます。
そして、本作で出会うことのできる伝説のポケモン「コライドン」。他のポケモンたちをはるかに凌駕する力を持つといわれていますが、その生態は謎に包まれています。
本作では、ポケモンをゲットしたり育てたり、バトルに挑んだりという従来の体験を広大なオープンワールドで楽しむことが出来ます。ストーリーに決められた順序のない新たな冒険スタイルを体験しましょう。
従来通りにジムバトルとチャンピオンリーグが存在していますが、ジムの周回順は決められておらず、どのジムからでも自由に挑戦が可能となっています。
最初に選ぶ3匹はニャオハ、ホゲータ、クワッスです。
『Pokémon HOME』と連携することでこれまでのシリーズに登場したポケモン(『LEGENDS アルセウス』に登場するポケモンも含め)を連れてくることも可能です。
なお、『ポケットモンスター スカーレット』と『ポケットモンスター バイオレット』の各エディションには、主に以下の違いがあります。
スカーレット・バイオレットの違い
- 出現ポケモンが違う(最も大きい要素)
- 探検記が違う
- 出会える博士が違う
- クラベルの服装が違う
- スター団の服装が違う
- 通う学校が違う
自身が持つテラスタイプに対応する技が強化される "テラスタル" や、トレーナー4人でテラスタルポケモンに挑む "テラレイドバトル" など新たなシステムが搭載。
そして最大4人でのマルチプレイが可能であり、これまでおなじみのポケモン交換や対戦はもちろん、他のプレイヤーと一緒にフィールドの様々な場所を駆け巡ることができます。初めて出会うポケモンとの遭遇や、未知のフィールドの探索を友達や家族とともにすることで、冒険はさらに楽しく、かけがえのないものになるでしょう。
そんな本作について、海外メディアはどのようにレビューしているのでしょうか?
現時点で出ている海外メディアのレビュー点数(メタスコア)と、評価コメントを抜粋して紹介していきたいと思います!
※可能な限りネタバレを避けた内容を紹介しています。
海外メディアの評価スコア&レビューコメント
The Enemy -オープンワールドで表現されたポケモンの世界を冒険
Score:100点
本作では、オープンワールドで表現されたポケモンの世界を冒険することが出来ます。
最初の街を出ると、好きな場所で自由に探索を楽しめます。鉱山の町や商業で栄えた地域など、各地の町や村は差別化されており、新しい場所を訪れる度にワクワクします。
魅力的なキャラクター達が登場する物語も惹き込まれる内容となっており、素晴らしいサウンドトラックと併せて、最初から最後まで夢中になって冒険を楽しむことが出来ました。
戦闘システムも改善されており、プレイヤーが自分のペースで攻撃などのアクションを実行できるため、以前のシリーズ作と比べてはるかに応答性が高いように感じます。
新たな域に足を踏み入れた、現代向けのポケモン最新作となっています。
良かった点
- 自由度の高いオープンワールド
- 魅力的なキャラクター達
- 惹き込まれる物語
- 優れた戦闘アニメーション
- 素晴らしいサウンドトラック
- 新しいポケモンを発見する楽しさ
悪かった点
- マルチプレイ要素は中途半端な出来
- フレームレート低下が顕著に発生
Screen Rant -新鮮なオープンワールドポケモン体験
Score:90点
新たな試みとして取り入れられたオープンワールドポケモン体験は、シリーズ経験者に新鮮な風を与えると同時に、長年続くシリーズを現代向けに進化させており、ポケモン未プレイの方にもオススメできる作品となっています。
自由度の高いオープンワールドにおける冒険は実に楽しいものであり、過度に難易度の高いエリアを訪れて理不尽な目に遭うのもまた一興です。
新ポケモンたちのデザインも実にユニークなものが多く、最初期に訪れる地区でも幅広い属性のポケモンをゲットすることが出来るため、早い段階で戦力を拡充できる点も嬉しいです。
一部、技術面・パフォーマンス面での不具合は見受けられるものの、誰もが体験すべき冒険であることには違いありません。
良かった点
- 新鮮なオープンワールドポケモン体験
- ユニークな新ポケモンたちのデザイン
- オートセーブ機能に対応
- 興味深いストーリー
- 楽しい冒険
悪かった点
- パフォーマンスの低減(特にフレームレート低下)が目立つ
- 不安定なカメラワーク
TierraGamerVGC -多くのファンが求めていた冒険体験
Score:80点
本作は、多くのポケモンファンが求めていた "広大なオープンワールドを探索する” という期待に応えた作品であり、縛りがなく自由度の高い、驚きに満ちた冒険を提供しています。
"テラスタル" をはじめとした、ゲームシステムに大きな変化を与える新要素もいくつか実装されており、シリーズ経験者でも新鮮な気分で楽しむことが出来るでしょう。
新ポケモンの数・種類も豊富でバリエーションに富んでおり、見たことのないポケモンを捕まえたり、進化させるのが楽しいです。
ストーリー中に登場するキャラクター達も魅力的な人物が多く、彼らとの交流も冒険の醍醐味の1つでしょう。
パフォーマンス面での問題はあるものの、従来シリーズ作と同様、堅実で楽しいポケモン作品となっています。
良かった点
- 可能性に満ちたオープンワールド
- ゲームシステムに大きな変化を与える新要素の数々
- バリエーション豊かな新ポケモンたち
- 自由度の高い冒険
- 魅力的なキャラクター達
悪かった点
- パフォーマンスが非常に悪い
- ビジュアル品質は低い
- フレームレート低下が頻繁に発生
Everyeye.it -豊富なコンテンツと楽しさが詰まったアドベンチャー
Score:75点
本作のオープンワールドには、確かに豊富なコンテンツと多くの楽しさが詰まっており、従来のポケモンファンに刺激的な冒険を提供してくれるでしょう。
海岸から山脈、栄えた町から乾燥した砂漠などロケーションの種類も豊富で、各地の風景を眺めているだけでも刺激的な体験が可能です。
道中で登場する学校では多数の面白いサブストーリーを体験でき、校内を自由に探索したり、教師やスタッフらとお喋りして冒険に役立つツールを強化するなど、ペルソナ5に近い交流を楽しむことが出来ました。
しかし一方で、技術的問題が深刻であることも事実です。
多くのオブジェクトが表示される場面では処理落ちが顕著に発生してスローモーションのようになり、携帯モードではフレームレート低下が生じます。
作品のコンセプト自体は現行世代に合わせたものになっていますが、残念ながら技術部門の水準が追い付いていないと言わざるを得ません。
良かった点
- 多くの楽しさが詰まったオープンワールド
- 惹き込まれるストーリー
- 楽しいキャラクター達
- 新鮮で興味深い新要素 "テラスタル"
- 豊富なカスタマイズ要素(衣装・見た目)
悪かった点
- 技術的問題が深刻
- カメラの操作性が悪い
- オブジェクト数が多い場面において、処理落ちが顕著に発生
Guardian -ベータテストを行っているかのような感覚
Score:60点
本作は、根本的には楽しいゲームプレイを提供している作品と言えます。
オープンワールドで表現されたポケモンの世界を探検するのは非常に楽しく、バトル時のアニメーションも表現力豊かで、見ていて楽しいです。
しかし残念ながら、その野心的な挑戦に、技術的には全く追いついていないと言えます。
野性ポケモンが多数出現する場面、大きな町に入ったときなど、多くの場面で激しい処理落ちが発生します。
また、ストーリーを進めることでポケモンに乗ることができますが、その高速移動時に処理が追いついておらず、頻繁にスローモーションのような描画になります。
大規模な町でもほとんどの建物に入ることができず、利用できる施設は限られていました。
どう考えても発売に向けて開発時間が足りなかったと考えざるを得ず、プレイ中にはまるでベータテストを行っているかのような感覚になります。
せっかくの楽しさに満ちた冒険が台無しになっています。
良かった点
- 表現力豊かなバトルアニメーション
- オープンワールドを自由に歩き回って探索する楽しさ
- 根本的には楽しいゲームプレイ
悪かった点
- 処理落ちが激しい
- 高速移動時に処理が追い付かず、スローになる
- ほとんどの建物に入ることが出来ない
- ベータテストを行っているかのような感覚になる
総評:自由度が高く、多くの楽しみが詰まったオープンワールドポケモン体験
総合Score:77点
GOODな点
- 自由度の高いオープンワールド
- 魅力的なキャラクター達
- 惹き込まれる物語
- 優れた戦闘アニメーション
- 素晴らしいサウンドトラック
- ゲームシステムに大きな変化を与える新要素の数々
- バリエーション豊かな新ポケモンたち
BADな点
- マルチプレイ要素は中途半端な出来
- ビジュアル品質は低い
- カメラの操作性が悪い
- 技術的問題が深刻
- 高速移動時に処理が追い付かず、スローになる
- ほとんどの建物に入ることが出来ない
※『総合スコア』は、本記事で紹介している以外にも、現時点でレビューを出している全ての海外メディアのスコアを集計して算出されているスコアです。
以上が、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』についての海外メディアの感想となります。
広大な世界を自由に歩き回って探索する楽しさ
オープンワールドで表現されたポケモンの世界を探検する本作のコンセプトは非常に楽しいものであり、海岸から山脈、栄えた町から乾燥した砂漠などロケーションの種類も豊富で、新たなエリアを訪れる度にワクワクするとのこと。
新ポケモンたちもバリエーションに富んでおり、見た目のデザインやアニメーションの出来も素晴らしく、このあたりはさすが長年続いたポケモンシリーズだと言える出来になっています。
ストーリー中に登場するキャラクター達も魅力的な人物が多く、訪れる先々で彼らと交流し、仲を深めるのも冒険の醍醐味の1つです。
物語も惹き込まれる内容となっており、素晴らしいサウンドトラックと併せて、最初から最後まで夢中になって冒険を楽しむことが出来ると述べられています。
技術的な問題が深刻
一方で、多くのレビュアーが技術的な問題について指摘していました。
多くのオブジェクトが表示される場面では処理落ちが顕著に発生してスローモーションのようになり、携帯モードではフレームレート低下が生じるとのこと。
野性ポケモンが多数出現する場面、大きな町に入ったときもフレームレート低下が生じ、カクつきが気になってゲームに集中できないという意見もありました。
マルチプレイで一緒に冒険する要素も、ただ一緒に歩くだけで多くの進行状況が同期されないため、中途半端な要素になっているとのこと。
一部のレビュアーは「発売に向けてどう考えても開発時間が足りなかった」と述べていました。
根本的なゲームプレイ自体は確かに楽しい
いずれにせよ、『根本的なゲームプレイ自体は確かに楽しい作品』であるとして、そこそこ高い評価を付けられていました。
オープンワールドで表現されたポケモンの世界を冒険し、新たなエリア・町・ポケモンと出会う旅にワクワクする体験を味わうことができ、ポケモン好きだけでなく、RPGファンにもオススメできるとのこと。
"テラスタル" やポケモンに乗ることの出来る新要素も実装されており、従来シリーズ経験者でも新鮮な気分で楽しむことが出来るでしょう。
ただし、やはりフレームレート低下や処理落ちをはじめとする技術的な問題を指摘する声が多く、これらの点に関しては今後のパッチなどで何とか修正してほしいところですね。
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