2020年に国内公開(予定)の、ヴィン・ディーゼル主演映画『ブラッドショット』(英題:Bloodshot)。
※北米などでは2020年3月13日に公開開始されています。
本作は、人気のアメコミ『Bloodshot』を実写映画化したものです。
ワイルドスピードシリーズでお馴染みのヴィン・ディーゼルが主演を務め、Netflixオリジナル作品『ラブ・デス&ロボット』の "ソニーの切り札" で監督を務めたデイヴ・ウィルソンの初監督映画作品となります。
監督 | デイヴ・ウィルソン |
ジャンル | アクション |
制作会社 | コロンビア映画 |
配給会社 | ソニー・ピクチャーズ・リリーシング |
公開日 | 日本:2020年内(予定) 北米:2020年3月13日 |
主な出演者 | ヴィン・ディーゼル エイザ・ゴンザレス サム・ヒューアン トビー・ケベル |
上映時間 | 109分 |
あらすじ:ある日、アメリカ海兵隊員のレイ・ギャリソンとその妻が何者かに殺害されるという事件が発生した。
科学者チームはナノテクノロジーを駆使してレイを蘇生させた。
蘇生後のレイは圧倒的なパワーと回復能力を有しており、ブラッドショットと呼ばれるようになった。
レイは記憶を消された後、スーパーソルジャーの訓練施設に放り込まれたが、彼は過去の記憶を必死に思い出そうとしていた。
やがて、レイは記憶を取り戻し、自分と愛する妻を殺した男に復讐するべく施設を脱走した。
ほどなくして、レイは男を殺して復讐を果たしたが、その直後に意識を失い、気が付いたときにはベッドの上だった。しかも、記憶はまたしても消されていた。
自身の記憶をめぐる謎を執念深く追い続けた結果、レイは恐るべき陰謀の存在に辿り着いた。
妻と共に殺害されたアメリカ海兵隊員の主人公 "レイ・ギャリソン" が、ナノテクノロジー技術によって記憶を消され、超人『ブラッドショット』として蘇生し、犯人への復讐を目的として陰謀に挑んでいくというもの。
驚異の再生能力を得た主人公が、戦いの中で少しづつ記憶を取り戻しつつ、巨大な陰謀に迫っていく様がヴィン・ディーゼルの迫真の演技によって描かれます。
ブラッドショットを実写映画化するのは今回が初めてだとのこと。
なお、ナノテクノロジーの実験を施したマッドサイエンティストとして、日本人の "岩田秀吉" というキャラクターも登場します。
そんな今作について、海外メディアはどのようにレビューしているのでしょうか?
現時点で出ている海外メディア、および一般視聴者のレビュー点数(メタスコア)と、評価コメントを抜粋して紹介していきたいと思います!
※可能な限りネタバレを避けた内容を紹介しています。
海外メディアの評価スコア&レビューコメント
variety -ヴィン・ディーゼルはアクションのカリスマ
Score:70点
ヴィン・ディーゼルは熱狂的かつ積極的に、素晴らしいパフォーマンスを披露しています。
彼はアクションのカリスマであり、戦闘の動きは激しくしなやかで、筋肉と頭脳とを融合させたものになっています。
クライマックスの高層ビルでのバトルは、非常に刺激的なシーンの連続です。
Bloodshotは、ヴィン・ディーゼルのおかげで完全に熱狂できる作品となっています。
GOODな点
- ヴィン・ディーゼルの激しくもしなやかな戦闘シーン
- ラストバトルにおける、刺激的なシーンの連続
The Austin Chronicle -適切な俳優たちによる見栄えの良いシーンの連続
Score:60点
本作は見栄えの良いシーン(ハイライト)の連続です。
映画は常にヴィン・ディーゼルのタフガイっぷりを映し出しているため、素晴らしい戦闘シーンを楽しむことができます。
ガイ・ピアースの演技も見事なもので、安っぽい悪役でさえ演技の中にカリスマ性を見出しています。
物語の背景設定自体に疑問を感じる点はいくつかありますが、それでも適切な俳優が "適切な演技" をしているおかげで、娯楽映画としては成功しています。
GOODな点
- 適切な配役
- 見栄えの良いシーンの連続
- 素晴らしい戦闘シーン
TimeOut -クールなCG映像の数々
Score:60点
本映画のシナリオは適度に捻りが効いており、程よくのめり込むことができます。
一方で、戦闘シーンが非常に多く、そのカットも早すぎるため集中しづらくなっています。
ただし、場面場面のCGは見事です。
特に主人公の撃たれた顔が再生するシーンや、クライマックスの戦闘シーンなどは見ものです。
GOODな点
- 適度に捻りが効いて関心を惹くシナリオ
- クールなCG映像の数々
BADな点
- アクションシーンのカットが早すぎて集中できない
IGN -容赦のないペースで進行する、白熱した映画
Score:60点
本作は、素晴らしい視覚効果(CG)と魅力的な一連のアクションシーンによって、容赦のないペースで進行する白熱した映画となっています。
ただし、最初のシーン(ブラッドショット誕生まで)は、正直言って陳腐な流れに感じます。
またアクションシーンに関しても、素早いカットの連続でしつこく感じる部分もあります。
それでも、ヴィン・ディーゼルによる優秀な娯楽映画としての価値は損なわれていません。
GOODな点
- 素晴らしい視覚効果(CG)
- 容赦のないペースで白熱する内容
- 非常に魅力的な一連のアクションシーン
BADな点
- アクションシーンのカット(シーンの移り変わり)が素早すぎる
- 原作から細かな修正が入ったシナリオ
- 初期のシーン(ブラッドショット誕生まで)は陳腐
The Guardian -ヴィン・ディーゼルのアクションで救われている映画
Score:40点
本作は、ヴィン・ディーゼルによる傑出した戦闘シーンと、素晴らしいCG技術によって救われています。
残念ながら他の点に関しては、専門用語に満ちた不可解なセリフの数々によって想像力に欠けたストーリーが展開するのみです。
GOODな点
- ヴィン・ディーゼルによる傑出した戦闘シーン
- 素晴らしいCG映像
BADな点
- 想像力に欠けたストーリー
- 専門用語に満ちた、不可解なセリフの数々
Washington Post -ほとんどのシーンが陰気かつカオスな展開で、結末が気にならない
Score:37点
スローモーションのシーンや、ガラス張りのエレベーターシャフトで繰り広げられる戦闘シーンは素晴らしいです。
しかし見どころはその程度で、ほとんどのシーンが陰気かつカオスな展開なので、結末が気になりません。
主人公のキャラクター(ブラッドショット)も、フランケンシュタイン・ジェイソンボーン・ウルヴァリンなどを混ぜ合わせたようなキャラクターで魅力がありません。
暴力的なシーンの数々も、どこかほかの映画で観たことがあるようなものばかりです。
GOODな点
- スローモーションシーンや戦闘は素晴らしい
BADな点
- 他のキャラクターの特徴を取って付けたかのような主人公
- 他の映画で見たことのあるような、暴力シーンの数々
- ほとんどのシーンが陰気かつ無秩序で、結末が気にならない
総評:展開自体に突出した点は無いが、ヴィン・ディーゼルのアクションは見事
総合Score:44点
GOODな点
- 適切な配役
- 見栄えの良いシーンの連続
- ヴィン・ディーゼルによる傑出した戦闘シーン
- クールなCG映像の数々
- スローモーションシーンや戦闘は素晴らしい
BADな点
- アクションシーンのカットが早すぎて集中できない
- 初期のシーン(ブラッドショット誕生まで)は陳腐
- 想像力に欠けたストーリー
- ほとんどのシーンが陰気かつ無秩序で、結末が気にならない
- 他のキャラクターの特徴を取って付けたかのような主人公
※『総合スコア』は、本記事で紹介している以外にも、現時点でレビューを出している全ての海外メディアのスコアを集計して算出されているスコアです。
以上が『ブラッドショット』についての海外メディアの感想となります。
ヴィン・ディーゼルのアクションについては高評価
ほとんどのレビュアーが、主人公を演じるヴィン・ディーゼルの戦闘アクションについて高い評価を付けています。
激しくもしなやかな動きで白熱した戦いの連続であり、見どころも沢山あったと好評です。
また、主人公の体が再生するシーンや戦闘中のスローモーションなどを演出するCG技術も見事であると述べられています。
これらの点に関しては、さすが "アクションのカリスマ" とも評されるヴィン・ディーゼルといったところですね!
アクション以外の点に関しては、突出したものはあまり無い
ただし、アクション以外の点に関しては、他のアクション映画と比べて特筆すべき点はあまり無いとも指摘されています。
ブラッドショットが誕生するまでのシーンが冗長かつ退屈であるほか、ほとんどのシーンが暗くて陰気だと述べられています。
主人公のキャラ自体も、他のアクション映画キャラのパーツを取って付けただけのように感じ、目新しさが無いとのこと。
また肝心の戦闘シーンについても、しつこいカットが多用されているため集中できないという意見もありました。
ヴィン・ディーゼルの洗練されたアクションを楽しみたい方にオススメ!
何はともあれ、いずれのレビュアーからも戦闘シーンについては好評でした。
難しいことを何も考えずに観ることができる娯楽映画になっているようですね。
ヴィン・ディーゼルの洗練されたアクションを楽しみたい方は、ぜひ本作を視聴してみてはいかがでしょうか!