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ガジェットレビュー

『Beelink SER4』レビュー!ゲーミングにも適したRyzen 7 4800U搭載の高性能ミニPC

2022年5月3日  

新型コロナウイルスの影響により、最近では在宅ワーク(テレワーク)やオンライン授業などの機会が増え、自宅でPCを使用する方が増えてきましたね!

安定したパフォーマンスで作業したい場合は "デスクトップPC" がオススメです。しかしデスクトップPCはノートPCやタブレット端末と比べてサイズが大きく、自宅のスペースを取ってしまうというデメリットもあると思います。

そこでオススメなのが、手のひらサイズの "小型デスクトップPC(ミニPC)" です。

しかしミニPCには性能が低いモデルが多く、下手な製品を選ぶと、せっかく購入したのに使い物にならなかった... なんて事態にもなりかねません。

そこで今回は、手のひらに載るほどコンパクトかつ軽量な筐体サイズに対して、仕事からPCゲームまで快適に行うことの出来る高い性能を擁するオススメのミニPCBeelink SER4について紹介したいと思います!

▼Ryzen 7 4800U搭載の実用的なミニPC

Beelink SER4ミニPC Windows 11 、AMD Ryzen 7 4800U(最大4.2GHz)、Kingston RAM DDR4 32GB+NVMe SSD 512GB、Radeon Vega Graphics 8コア(1750MHz)、Wi-Fi 6、HDMIx2、Bluetooth 5.0、USB3.0x3、ほぼ無音、Mini PC
Beelink
ブランド Beelink
型名 SER4
OS Windows 11 Pro
CPU AMD Ryzen 7 4800U
RAM 32GB DDR4 SDRAM
ストレージ 512GB ‎SSD
グラフィック ‎Radeon Vega Graphics
インターフェース イーサーネット(有線LAN) x1
USB 3.0 x3
USB 2.0 x1
USB Type-C x1 (フル機能)
HDMI x2
3.5mmイヤホンジャック
本体サイズ ‎126×113×40mm
本体重量 約339g

今回紹介する『Beelink SER4』は、小型デスクトップPCの開発・販売を手掛ける Beelink(中国)が2022年3月に発売したモデルです。

OSには最新のWindows 11 Pro(64bit)を採用。CPUには "AMD Ryzen 7 4800U"、RAMは32GBを搭載しており、大抵の作業を快適にこなせるだけのスペック構成となっています。

▼仕事やゲーム、クリエイティブ作業など幅広い用途に活用できる性能の高さ。

ストレージには512GB SSDを採用。大量のデータを保存できるほか、本体起動からデータ転送まで高速で行うことが可能です。

拡張性にも優れており、RAMは最大64GBまで、SSDは最大2TB(NVMeサポート)まで拡張できます。

通信規格はイーサネット(有線LAN)に加え、Wi-FiとBluetoothに対応。

"‎Radeon Vega Graphics" による強力な描画処理能力を擁しており、DP(ディスプレイポート)とHDMIポート、そしてType-Cポートを介した 3画面同時出力にも対応しています

そして何より筐体サイズが‎‎126×113×40mm、約339gと 非常にコンパクトかつ軽量 で、持ち運びにも適した大きさとなっています。

▼置き場に困らず、外出先での作業用デバイスとしても重宝するでしょう。

筐体には充実したポート類が用意されており、一般的なデスクトップPCとほぼ同様に扱うことが可能です。

【搭載インターフェース】

  • イーサーネット(有線LAN) x1
  • USB 3.0 x3
  • USB 2.0 x1
  • USB Type-C x1 (フル機能)
  • HDMI x2
  • 3.5mmイヤホンジャック

小型デスクトップPCと言えば放熱性能が心配されるところですが、本モデルは内部に冷却能力を高める独自の放熱機能が備えられており、長時間の高負荷利用時でも、内部温度の過度な上昇を防ぐことが可能となっています。

▼CPU温度テスト(公式テスト値)。長時間稼働させ続けても、内部温度を適正範囲内に保ちます。

このように、実用的な性能・省スペース性・携行性・放熱性のいずれにおいても優れた、オススメの小型デスクトップPCとなっています。

今回、提携先より本製品(32GB RAM + 512GB SSDモデル)を提供していただいたので、実際に使用した感想を元に良かった点・悪かった点などを紹介していきます!

製品本体および付属品

製品本体および付属品について紹介していきます。

▼製品外箱の様子

▼内容物をすべて取り出した様子

内容物一覧

  • PC本体
  • ユーザーマニュアル
  • 電源アダプタ
  • HDMIケーブル(長・短)
  • 壁掛け式ブラケット&ビス類

▼説明書は日本語にも対応しているので安心です。

▼付属の金具マウント&ビス類を使って、モニター裏への取り付けが可能です。

▼HDMIケーブルが2種類(長・短)付属しています。

▼電源アダプタは比較的コンパクトなサイズに収まっています。

▼持ち運び時にもそこまで邪魔にならないでしょう。

PC本体の外観

▼PC本体の外観。黒を基調としたスタイリッシュなデザイン。

▼金属エッジの施された筐体は頑丈で、高級感もあります

▼片手にスッポリ収まるほどのサイズ。

▼126×113×40mm、約339gの軽量かつコンパクトな筐体サイズのおかげで、どこに設置しても邪魔になりません。

▼厚みも4cmと薄く、カバンなどに入れて持ち運んでも支障にならないでしょう。

▼背面の様子。左右両側にゴム製の滑り止めが施されているほか、マウント取り付け用の穴が空いています。

インターフェース構成

続いて本体インターフェースについて紹介していきます。

▼本体正面には、画像左から『USB 3.0ポート』×2『USB Type-Cポート』『イヤホンジャック』『電源ボタン』が搭載。

▼両側面には吸排気用の穴が空いています。赤色のメッシュ穴が良い感じのアクセントになっています。

▼背面の様子。画像左から『LANポート』『USB 3.0ポート』『USB 2.0ポート』『HDMIポート』×2『電源(DC)ポート』が用意。

以上の通り、限られたスペースに充実のポート類が集約されたインターフェース構成となっています。

HDMIポートを2つ、Type-Cポートを1つ併用して3画面同時出力が可能。作業用PCとしても十分に実用性の高い構成と言えます

また、旧モデル(SER3)では4つのポートがUSB3.0で統一されていたところ、本モデルでは1ポートがUSB2.0となっています。これにより旧世代のデバイスと接続が可能になった点は嬉しいですね。

実際に使用した感想

それでは、『Beelink SER4』を実際に使用した感想を紹介していきます!

▼今回のレビューではウルトラワイドモニター(3440×1440)に接続して使用しました。

HDR描画にも対応。

▼実際に接続した様子。主要USBポートが背面に集約されているため、スタイリッシュに利用したい方は、Bluetooth対応マウス&キーボードを接続すると良いでしょう。

▼電源アダプタがコンセント側に位置しているため、デスク上をスッキリと保てる点がGOOD!

▼マウスと並べた様子。筐体のコンパクトさが際立ちます。

▼デバイスの仕様。今回のレビューでは32GB RAM + 512GB SSDモデルを提供していただきました。

▼512GBストレージモデルでは、474GB分が利用可能領域として割り振られています。

なお、本製品は Radeon Vega グラフィックス を搭載しており、AMDドライバがプリインストールされていました。

▼ゲーミング向けにパフォーマンス最適化などを行うことが可能。

▼グラフィックス仕様

ほとんどの作業を快適にこなせる性能

最初に、一般的なPC用途として考えられるウェブブラウジング(Webサイト閲覧)や、動画視聴時のパフォーマンスを確認してみました。

ウェブブラウジングに関しては、画像多めのサイトからスクリプトが多用されたサイトまで、いずれもスムーズに読み込むことが可能でした。

▼ページスクロール時にも画面がカクついたり、遅延の発生などはほとんどありません。

▼画像や動画といった埋め込みファイルもスピーディに描画されます。

また、YouTuberなどの動画サイトにて動画を再生した場合でも、高画質映像を問題なく視聴することが出来ました。

4K動画もスムーズに視聴可能!ただし再生時の快適さは通信速度に依る部分もあります。

▼4K画質動画を再生中に固まったり、カクつくこともありませんでした。

そして Microsoft Officeなどの作業用ソフトウェアを使用して、様々な作業を行ってみました。

この場合においても、計算処理や描画処理、ファイル出力などがスムーズに行われ、ストレスを感じることなく作業を行うことが出来ました。

▼複数ウィンドウを同時表示した場合でも、快適に作業をこなすことが可能です。

このように、根本的なスペック自体が優れているため、一般的なPC用途に関しては何の問題も無く動作することが確認できました。

32GB RAMのおかげで、いくつかの作業を並行して行った場合も、いたってスムーズに動作します。

リモートワーク用や、オンライン授業用のメインPCとしても、オススメできる性能となっています。

ゲーミングもある程度快適にこなすことが可能

本製品のゲーミング性能についても確認してみました。

FF14ベンチマークテスト』を実行してみます。

テスト条件①

  • 1920×1080
  • 高品質(デスクトップPC)
  • ウィンドウモード
  • DirectX 11

上記①の条件でベンチマークテストを行った結果、スコア3190点、評価は "設定変更を推奨" でした。

3,000点は超えるものの、さすがに高画質設定では満足できないパフォーマンスとなるようです。

続いて、品質設定を落として再テストを行ってみました。

テスト条件②

  • 1920×1080
  • 標準品質(デスクトップPC)
  • ウィンドウモード
  • DirectX 11

上記②の条件でベンチマークテストを行った結果、スコア4962点、評価は "普通" でした。

画質はやや落ちるものの、普通にFF14をプレイする分には十分に快適なパフォーマンスを期待できる結果となりました。

この筐体サイズでここまでのゲーミングパフォーマンスを擁する点は驚きですね!

また他にも『マインクラフト』(PC・Java版)もプレイしてみましたが、その場合も軽量化MODなしで、常時40fps~60fps以上の快適なパフォーマンスで遊ぶことが出来ました。

▼マイクラ程度のPCゲームであれば、実にスムーズに動作します。

仕事やクリエイティブ作業、そしてゲーミングにも利用できる高性能なミニPCとなっています。

ミニPC最新モデル FF14ベンチマークスコア比較表

当サイトで今まで紹介したミニPCの最新モデルについて、FF14ベンチマークテストを実行した際のスコアを一覧で紹介しています。

ミニPCのゲーミング性能に興味のある方は、是非参考にしてみてください!

※いずれもレビュー時点で配布されていたベンチマークテストツールによる、1920×1080ウィンドウモードでの実測値です。

モデル名 スコア
標準品質 高品質
MINISFORUM TL50 6719 4002
Beelink GTR5 6161 3805
MINISFORUM EliteMini HX90 5144 3053
Beelink SER4 4962 3190
Minisforum EliteMini HM90 4680 2980
GMK NucBox2 3640 -
Beelink SEI 8 3282 1738
Beelink SER3 2201 1381
NiPoGi Radeon Vega 3 1883 -
Beelink U59 1190 -
ACEPC Mini PC AK2 1184 -
Beelink MINI S 1137 -
CHUWI LarkBox 1052 -

なお、スコア値の目安は以下の通りです。

引用元:ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマークとは

優れた廃熱性・静音性

本製品は、発生する熱を内蔵ファンによって外部へ逃がします。

高負荷時にはファンが高速回転してPC動作音がフォーンと大きくなりますが、それでも耳を近づけない気にならないほどの動作音でした。

▼耳を近づけると、かすかに排気音が聞こえてくる程度

レビュー時には重めの処理を実行するなどして、本製品を4時間ほど連続使用して、本体に負荷を与えてみました。

それでも、ファンの音は気になるほど大きくならず、本体もほとんど熱を持ちませんでした。

▼数時間連続使用しても、全然熱くならない。

▼背面に手を当てると、わずかに暖かい熱が伝わってくる程度。

さすがに独自の廃熱機構を採用しているだけあり、優れた静音性・排熱効率を実現できていると言えます。

長時間の作業用途を前提にミニPCを探している方でも、安心して利用することができるでしょう。

仕事からゲーミングまで、幅広い用途に活用できる高性能ミニPC

【個人的な評価】

  • 性能:(☆4.5)
  • デザイン:(☆5)
  • 扱いやすさ:(☆5)
  • 価格(コスパ):(☆4.5)
  • 総合評価:(☆5)

今回紹介した『Beelink SER4』について、特徴をまとめると以下の通りです。

良かった点

  • コンパクトかつ軽量で持ち運びにも適したサイズ
  • スタイリッシュな見た目
  • HDR対応
  • 大抵の作業をこなせる実用的な性能
  • ゲーミングもある程度快適
  • 優れた静音性と廃熱性能
  • 比較的リーズナブルな価格

悪かった点

  • 特になし

以上のように、ウェブサイト閲覧・動画視聴・データ作業など、幅広い用途をスムーズこなすことのできる、実用的な性能を擁するミニデスクトップPC となっています。

ゲーミング性能も高く、FF14やマイクラなどのPCゲームでも、画質設定をある程度抑えることで快適に動作しました。

この性能と充実したインターフェース構成にもかかわらず、本体サイズおよび重量は実にコンパクトかつ軽量なため、ディスプレイ裏に取付けるも良し、外出先に持参するも良しの、汎用性に優れたモデルと言えます。

また静音性や廃熱性能も優れており、長時間の連続使用時でも顕著なパフォーマンスへの影響は見られませんでした。

そして AMD Ryzen 7 4800U + 32GB RAM + 512GB SSD搭載 というスペック構成に対して、比較的リーズナブルな価格を実現できています。

金属エッジの施された筐体デザインにも高級感と所有感があり、長期にわたって愛用できると思います。

実用的な性能のミニデスクトップPCの購入を検討している方には、ぜひオススメしたいモデルです!

Beelink SER4ミニPC Windows 11 、AMD Ryzen 7 4800U(最大4.2GHz)、Kingston RAM DDR4 32GB+NVMe SSD 512GB、Radeon Vega Graphics 8コア(1750MHz)、Wi-Fi 6、HDMIx2、Bluetooth 5.0、USB3.0x3、ほぼ無音、Mini PC
Beelink

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ふかふか

SNSフォロワー13万人以上、ウェブコンテンツクリエイターとして活動しています!国内・海外の多数の企業と提携し、年間250以上のガジェットレビューを行っています。見やすく・分かりやすくがモットー!

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