2019年10月11日(金)発売の、PS4, Xbox One, PC向けアクションアドベンチャーゲーム 『Deliver Us The Moon: Fortuna』。
※アーリーアクセス権のあるユーザーは、9月28日(土)からプレイできます。
※10月11日の配信開始は、あくまでPC版のみであり、PS4, Xbox One版の発売日は未定となっています。
本作は、資源が枯渇し終末を迎えた近未来の地球を舞台にしたSFスリラーです。プレイヤーは最後の宇宙飛行士となり、エネルギー源が途絶えた要因の調査、および人類救済のために、宇宙コロニーにおける任務に挑みます。
ハード | PS4, Xbox One, PC |
開発元 | KeokeN Interactive |
価格 | 19.99ドル(約2,000円) |
ジャンル | アクションアドベンチャー |
プレイ人数 | 1人 |
リリース日 | PC版:2019年10月11日(金)※北米時間10月10日
PS4, Xbox One版:未定 |
このゲームについて:
この冒険の旅であなたに同行するのは小さなロボットである ASEのみです。力を合わせて月を踏破し、放棄された施設を探索して手がかりを見つけましょう。最終目標は長い間隠匿されていた秘密や謀略を明らかにすることです。
あなたは人類の救世主となれるでしょうか。それとも宇宙の塵となり人々の記憶から抹消されてしまうのでしょうか?
気候変動や、地球の天然資源の枯渇といった現実的な問題がテーマのゲームとなっています。
本作では、一人称視点と三人称視点を切り替えて進めていきます。まっさらな月面や、ほとんど廃墟となってしまっているコロニー内を冒険して、様々なギミックを解きつつストーリーの謎に迫ります。
そんな今作について、海外メディアはどのようにレビューしているのでしょうか?
現時点で出ている海外メディアのレビュー点数(メタスコア)と、評価コメントを抜粋して紹介していきたいと思います!
※可能な限りネタバレを避けた内容を紹介しています。
海外メディアの評価スコア&レビューコメント
GameSpace -没入感のある楽しい宇宙ゲーム
Score:85点
酸素ゲージに気を付けつつ、時には信頼できるロボットの手を借りながら、ステーション内を探索してきます。道中にはエリアを通過するための様々なパズル要素が用意されており、常に考えつつ進んでいく、没入感のある楽しいゲームとなっています。
GOODな点
- 没入できるストーリー
- 素晴らしいグラフィック&ビジュアル
- 高い没入感
- マップ上の楽しいパズル要素
BADな点
- いくつかのバグ(ミッションが完了できない等)
GameCritics -次に何が来るのか予想できない展開
Score:70点
本作の素晴らしい点は、様々なプレイスタイルが絶えずミックスされている点です。場面によって、三人称視点で惑星を探索したり、無重力の主観視点で起動エレベータを探索したり、巨大なトラックに乗って月面を走り回ったりと、次に何が来るのか予想できず、退屈することはありません。
物語に登場する場所についても、いずれも印象的なものばかりで、息を呑むような素晴らしい光景の場所もありました。
GOODな点
- 非常に魅力的な、ストーリーの導入部分
- 様々なプレイスタイルがミックスされていて退屈しない
- 次に何が来るのか分からない、緊張感のある展開
- リアルで印象的な施設の数々
BADな点
- ストーリ―の結末が不満
- ストーリーを補完する無料DLCが配信されるらしいが、今のところ未定
Eurogamer Italy -SFジャンル好きや、宇宙のリアルな恐怖を体感したい人にオススメ
Score:70点
本作では、マップの先に進む(ロックを解除する)ための探索・収集・パズル要素が含まれており、同時に酸素残量に気を付けなければならないサバイバル要素も含まれているため、冒険のリズムが良くなり、飽きにくくなっています。
また、無重力状態での物理演算も見事に表現されています。
一方で、グラフィックに関しては最高峰の出来となっていますが、しばしばフレームレート低下が起き、プレイアビリティに影響します。
GOODな点
- 多くのパズル要素
- 緊張感を保たせる酸素残量システム
- 無重力状態における、優れた物理演算
- 非常に美しいグラフィック
BADな点
- フレームレート低下が頻繁に発生する
Everyeye.it-クリアまで退屈しないゲーム展開
Score:65点
本作では場面ごとにゲームのプレイングが変化していき、道中にはストーリ―プロットを説明する文書や録音音声、ホログラムのメッセージなどを集めることが出来、クリアまで退屈することなくプレイし続けられます。
ナレーターやサウンドトラックについても、SFの世界観に非常にマッチしたものになっています。
一方で残念なのは、本作のストーリーが短い点です(クリアまで5~6時間程度)。また、設定をいくら調整しても、急激なフレームレートの低下が発生します。
GOODな点
- SFの雰囲気に合った素晴らしいナレーターとサンドトラック
- 絶妙なグラフィック表現
- 物語のプロットを説明する、ホログラムメッセージ・録音音声・ドキュメント等の収集品
- クリアまで退屈しないゲーム展開
BADな点
- ストーリーが短い(クリアまで5~6時間程度)
- フレームレートが大幅に低下する
GameGrin -価格に見合わないボリューム
Score:65点
道中に点在しているホログラムメッセージや音声を拾うことで、過去に何が起こったのかが次第に分かってくるという、興味深い物語となっています。
また、無重力・半無重力状態で操作するのは中々楽しいです。
一方で、本作のフレームレートは非常に不安定で、グラフィック設定を下げたとしても、ひどい遅延を感じ、PCがクラッシュしたこともあります。
また、約2,000円の価格に対して、およそ4時間ほどのプレイボリュームとなっており、価格に見合っているとは思えません。
GOODな点
- 無重力・半無重力状態でのプレイは楽しい
- いくつかの難しいパズル要素
- 興味深い物語
- ストーリープロットを説明する、道中でのホログラム
BADな点
- 非常に不安定なフレームレート
- わずか4時間ほどのボリューム(価格に見合わない)
4Players.de -唐突に終わる、未完成のゲーム
Score:39点
本作では、無重力状態の宇宙ステーションを探索するという、最高の冒険が体験できます。
しかし、ストーリー展開自体は浅く、特に終盤にかけての展開は雑です。
さらに、結末に関しては何の前触れもなく唐突に終わってしまいます。公式は、エンディングを無料のDLCで補完すると言っていますが、そもそも未完成のゲームを、アーリーアクセスなどで販売しないでほしいものです。
GOODな点
- 多様性のあるゲームプレイング
- 宇宙ステーションを無重力で探索する、最高の冒険が体験できる
BADな点
- ストーリ―終盤の展開が雑
- 唐突に結末を迎える物語
- 未完成のゲーム
総合評価(トータルスコア)
総合Score:62点
GOODな点
- 多様性があり、飽きさせないゲームプレイ
- 無重力・半無重力状態での楽しい操作
- 道中のパズル要素
- ストーリーを補完する、文書・録音データ・ホログラムメッセージ等の収集要素
- 目を見張るようなグラフィック
- SFの雰囲気に合っているサウンドトラック
- 緊張感のある展開
BADな点
- フレームレートが大幅に低下する
- 4時間程度のプレイボリューム
- 終盤の展開が雑
- 唐突に結末を迎えるストーリー
※『総合スコア』は、本記事で紹介している以外にも、現時点でレビューを出している全ての海外メディアのスコアを集計して算出されているスコアです。
以上が、『Deliver Us The Moon: Fortuna』についての海外メディアの感想となります。
本作で最も評価されている点は、多様なゲームプレイングでした。主観視点で無重力の宇宙ステーションを探索したり、三人称視点で基地内を歩き回ったり、月面をバギーで走り回ったりと、場面に応じてゲーム性が大きく変化していくため、クリアまで飽きずに遊び続けられると、高評価を得ています。
グラフィック面は目を見張るような見事な仕上がりになっており、基地の細部に至るまで作り込まれており、世界観に説得力が増すと述べられています。サウンドトラックについても、SFの雰囲気に見事にマッチした仕上がりになっているようです。
一方で、本作について問題だと指摘されている点が "急激なフレームレートの低下" です。グラフィック設定をいくら下げたところで、急に激しい遅延が発生し、中にはゲームがクラッシュしたと報告するレビュアーもいました。
また、ストーリも4時間程度でクリア可能と非常に短く、これが約2,000円という価格に見合っているのかどうか、疑問を呈するレビュアーも多くいました。
そして、エンディングに関しては非常に唐突に終わるため、未完成品を売られたと激怒するレビュアーも、中にはいます。
しかし公式は、今後配信する無料のDLCでエンディングを補完するとしています。ただ、配信がいつになるかは現時点で未定です。
何はともあれ、宇宙の雰囲気(グラフィック・無重力)については非常に良くできた作品であり、『ゼロ・グラビティ』や『インターステラー』、『アド・アストラ』などの宇宙映画が好きなゲーマーであれば、楽しめるゲームだと思われます!