2021年11月19日(金)発売の、ニンテンドースイッチ向けRPG『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』(ポケモン ダイパリメイク)。
本作は、ポケットモンスター完全のナンバリング4作目であるニンテンドーDS用ソフト『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』を、ニンテンドースイッチ向けにアレンジしたリメイク作品です。
ストーリーはオリジナル版を忠実に再現しており、フィールドのグラフィックも当時のドット絵をそのまま3DCGに起こしたようなビジュアルとなっています。
ハード | Nintendo Switch |
開発元 | ILCA, Inc. |
価格 | 6,578円(税込) |
ジャンル | ロールプレイング(RPG) |
プレイ人数 | 1人(対戦・交換など:2~4人) |
リリース日 | 2021年11月19日(金) |
このゲームについて:
『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』は『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』のリメイク作品です。当時プレイした人は懐かしのあの場所を、思い出のシーンとともに、もう一度冒険することができ、初めてシンオウ地方を冒険する人には、行く先々でたくさんの出会いや驚きが待ち受けています。
舞台は、多くの神話が残る自然豊かな地「シンオウ地方」。湖のほとりで見つけた博士の落とし物のカバンをきっかけに、ポケモンたちとの物語が動き出す。さまざまな出会いと困難の先に、主人公を待ち受けるものとは?
今作では、『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』で登場した懐かしのシンオウ地方を、再度冒険することのできるリメイク作品となっています。
オリジナル版のドット絵を基に、フィールドマップやバトルはすべて3D化されています。さらに鮮明になったビジュアルも当時の懐かしさを思い出させるものとなっており、当時プレイした人は懐かしのあの場所を、思い出のシーンとともに再訪することが出来ます。
根本的なゲーム性やストーリーなどはオリジナル版と同じですが、いくつかの追加要素、および変更点などがあります。
【主な追加要素】
- ビジュアルの3D化
- ブティック(コスチュームチェンジ要素)の追加。
- 連れ歩き要素の追加
- 地下洞窟にポケモンの隠れ家と呼ばれる新しいエリアが追加。
- フェアリータイプの追加
【主な変更要素】
- スーパーコンテストショーに音ゲー要素が追加。
- ゲームコーナーからブティックに変更された。
- 殿堂入り後に行けるパルパークから、伝説のポケモンに出会えるハマナスパークに変更された。
- ポケッチから秘伝技を使用可能に。
- がくしゅうそうち廃止(デフォで全ての手持ちポケモンに経験値が行き渡る)
以上の通り、新たな遊び方を提供する新要素や変化がいくつも追加されており、オリジナル版を遊びつくした方でも楽しめる内容となっています。
そんな本作について、海外メディアはどのようにレビューしているのでしょうか?
現時点で出ている海外メディアのレビュー点数(メタスコア)と、評価コメントを抜粋して紹介していきたいと思います!
※可能な限りネタバレを避けた内容を紹介しています。
海外メディアの評価スコア&レビューコメント
TheSixthAxis -今までで最も面白いリメイク作
Score:90点
今作の3D化されたビジュアルはオリジナル版から大きく進化しており、いたるところが鮮明かつカラフルに描かれているため、ワールドマップを走り回っているだけでも楽しいです。
また、今作ではがくしゅうそうち無しで手持ちポケモン全てに経験値が行き渡るシステムとなっており、難易度がやや低下するものの、個人的にはかなり遊びやすくなったと感じました。
ストーリーが魅力的であることは言うまでもなく、3D化されたポケモン達の愛らしさも大きく増しました。
そして何よりコンテンツボリュームが豊富であり、長い期間、夢中になって遊び続けることが出来るでしょう。
今までプレイしたあらゆる作品のリメイク作の中で、最も楽しいタイトルの1つです。
良かった点
- ビジュアルの向上
- 魅力的なストーリー
- 深みのあるゲーム性
- 愛らしいポケモン達
- ボリューミーなコンテンツ
悪かった点
- オリジナル版と比べて目新しい要素が足りない
NintendoWorldReport -クレジット映像後にもやることが沢山ある
Score:85点
ビジュアルやサウンドなど、本作における技術的なパフォーマンスは全面的に強化されています。これにより、ワールドマップの特に屋外環境は見栄えのよい景色になっており、冒険する楽しさが増しています。
また3D映像で描かれるポケモン達の挙動や仕草も可愛いです。
クレジット映像(殿堂入り)までは10~20時間ほどといったところですが、クリア後にもやるべきことはたくさんあります。図鑑を埋めたり、秘密基地を作ったり、希少ポケモンを探したり、化石などの収集品を探すなど多種多様なコンテンツが用意されているため、コンテンツ寿命は長いです。
より魅力的になったシンオウ地方をもう一度冒険したい方には、絶好の作品です。
良かった点
- 可愛らしいビジュアル
- クレジット映像後にもやることが沢山ある
- 向上したパフォーマンス
- 多種多様なコンテンツ
悪かった点
- オリジナル版経験者にとって目新しい要素が少ない
- 経験値シェアシステムが難易度を下げる
VGC -ダイパの堅実なリメイク作品
Score:80点
今作では刷新されたアートスタイル(ビジュアル)や新要素の数々が追加されたおかげで、全体的には堅実なクオリティのリメイク作となっています。
シンオウ地方を隅々まで冒険してポケモン図鑑を埋めていく過程は相変わらず楽しいものであり、手持ちポケモンすべてに経験値が行き渡るシステムが引き継がれたことで、遊びやすさも向上しています。
地下洞窟のポケモンの隠れ家が追加されるなど、オリジナル版プレイ済みのプレイヤーでも楽しめる新要素が追加された点は嬉しいです。
真に革命的なリメイク版ではありませんが、長時間夢中になるには十分なクオリティであると思います。『Pokemon LEGENDS アルセウス』発売までのつなぎとして役立つでしょう。
良かった点
- 刷新されたアートスタイル
- 遊びやすい経験値共有システム
- 地下洞窟にポケモンの隠れ家が追加
- やりがいのあるポケモン図鑑埋め
悪かった点
- 新要素の数々はそこまで影響力がない
Millenium -再度ダイパを遊べるのが嬉しい
Score:75点
今作で再びダイパを遊びなおせるのは実に嬉しいことです。何十時間も遊べるほどのコンテンツボリュームを擁しており、技術的にも確かな向上を果たしています。ビジュアルはもちろん、リマスターされた音楽も聴きごたえがあります。
音ゲー要素を取り入れたコンテストショーを始めとする新要素もいくつか用意されており、クリア後にも楽しめるコンテンツが多々用意されています。
ただし、折角のスイッチ版にもかかわらず、タッチ機能がそこまで活かされていない点は残念でした。
また、根本的なゲーム性自体はオリジナル版のダイパと大差なく、やや繰り返し感を感じるかもしれません。
良かった点
- 素晴らしい新機能の数々
- 安定したパフォーマンス
- 優れたサウンドトラック
- 何十時間も楽しめるコンテンツ
- 音ゲー要素を取り入れたコンテストショー
悪かった点
- 一部のグラフィックがぼやけている
- タッチ機能が活かされていない
- ゲーム性はオリジナル版とほぼ一緒
Nintendo Life -目立った完全新規コンテンツはない
Score:60点
今作はダイパを基に制作されたリメイク作であり、根本的なゲームプレイは今だに楽しいものです。
ワールドマップは印象的なロケーションをいくつも含んでおり、広大な世界で冒険しているような感覚を与えてくれます。また各地で流れるサウンドトラックは相変わらず素晴らしく、聴いているだけでも心地よい雰囲気になります。
一方で、いくつかの新規要素が追加されたものの、ゲーム性自体に大きな変化を与えるものはなく、オリジナル版と同様のゲーム体験に留まっています。
また手持ちポケモンへの経験値シェアリング機能や、地下洞窟で珍しいポケモンをすぐ捕まえることができることで、ゲーム全体の難易度が下がっているように感じられます。
また、ソード&シールドから逆行して再びランダムエンカウントシステムに戻った点も残念です。
オリジナル版をプレイしたことのない方にとっては遊ぶ価値がありますが、プレイ済みの方にとっては物足りなく感じるかもしれません。
良かった点
- 印象的な風景を含んだワールドマップ
- 素晴らしいサウンドトラック
- 優れたポケモン管理システム
悪かった点
- 目立った新規コンテンツはない
- 難易度が簡単すぎる
- ドット絵の方がまだ魅力的だった
- ランダムエンカウントに逆戻り
総評:再びシンオウ地方を冒険できる、やり甲斐のあるリメイク作品
総合Score:77点
GOODな点
- ビジュアルの向上
- 魅力的なストーリー
- ボリューミーなコンテンツ
- クレジット映像後にもやることが沢山ある
- 音ゲー要素を取り入れたコンテストショー
- 素晴らしい新機能の数々
BADな点
- オリジナル版と比べて目新しい要素が足りない
- 経験値シェアシステムが難易度を下げる
- ゲーム性はオリジナル版とほぼ一緒
- ランダムエンカウントに逆戻り
※『総合スコア』は、本記事で紹介している以外にも、現時点でレビューを出している全ての海外メディアのスコアを集計して算出されているスコアです。
以上が、『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』についての海外メディアの感想となります。
いまだに面白いストーリーとゲームコンテンツ
今作はニンテンドーDS時代に発売されたタイトルをリメイクした作品ですが、そのストーリーやゲームコンテンツは今遊んでも十分に楽しめるものとなっています。また、新要素や機能がいくつか追加されたことで、オリジナル版を遊びつくした方でもある程度新鮮な気分でプレイ可能であるとのこと。
3D化されたビジュアルで描かれるポケモン達は愛らしく、コンテストなどで彼らの挙動を眺めているだけでも癒されます。サウンドトラックもリマスターされており、ゲーム内の雰囲気がより深く感じられるものになっているようです。
そしてコンテンツボリュームも満足度の高いものになっており、クレジット映像後(殿堂入り後)でも豊富なやり込み要素が用意されているため、何十時間も遊ぶことが出来ます。
特に目新しい新規コンテンツは無い
一方で、今作ではオリジナル版からいくつかの新機能が追加されているものの、ゲーム性自体に大きな影響を与えるような新規コンテンツは特に無く、根本的なゲームプレイ自体はオリジナル版と大差ないとも指摘されていました。
また今作では新たに前ナンバリングタイトルから引き継がれた経験値共有システム(手持ちポケモンに経験値が共有される)が実装されています。この点に関して、テンポよくレベリングを進められると好意的にとらえるレビュアーがいる一方で、全体的な難易度を下げる要因にもなっているというコメントも見受けられました。
オリジナル版をプレイ済みか未プレイか、もしくはプレイヤーごとのゲームスキルに応じて評価が大きく分かれそうですね。
『Pokemon LEGENDS アルセウス』発売までのつなぎとしてオススメの作品
いずれにせよ、『再び懐かしのシンオウ地方を冒険できる優れたリメイク作品』であるとして、いずれのレビュアーからも比較的高い評価を付けられていました。
元々からストーリーやゲームコンテンツに人気の高かったダイパをリメイクした今作は、堅実に楽しい内容に仕上がっており、新規プレイヤーはもちろん、オリジナル版をプレイ済みの方でも十分に楽しむことが出来ます。
また、新規要素やシステムの改善、そしてビジュアルやサウンドの向上により遊びやすさも向上。ボリューミーなコンテンツで何十時間も夢中になって遊べるとのこと。
一方で、根本的なゲーム性自体はオリジナル版から大きく変化していないため、人によっては物足りなく感じるかもしれませんね。
『Pokemon LEGENDS アルセウス』の発売まで待ちきれない方は、ぜひ本作を遊びつくしてみてはいかがでしょうか!
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