2020年4月10日(金)発売の、PS4向けロールプレイングゲーム(RPG)『ファイナルファンタジーVII リメイク(FF7 リメイク)』(FINAL FANTASY VII REMAKE)(FF7R)。
本作は、1997年にPS1向けソフトとして発売された『ファイナルファンタジーVII(FF7)』を、PS4向けにリメイクした作品です。
グラフィック・サウンドの両面でクオリティが格段に向上しているほか、戦闘システムやストーリーの一部にもオリジナルの要素が取り入れられています。
なおボリュームの都合上、FF7リメイクは分作としてリリースされることになっており、今作では "ミッドガル脱出" までのストーリーが収録されています。
ハード | PS4 |
開発元 | スクウェア・エニックス |
価格 | 通常版・ダウンロード版:9,878円(税込) デジタルデラックスエディション:11,501円(税込) パッケージ+フィギュアセット:37,378円(税込) |
ジャンル | ロールプレイング(RPG) |
プレイ人数 | 1人 |
発売日 | 2020年4月10日(金) |
CERO | C(15歳以上対象) |
このゲームについて:
1997年にPlayStationで発売された『FINAL FANTASY VII』の主要スタッフが手掛ける『FINAL FANTASY VII REMAKE』。
壮大な物語や魅力的なキャラクター、当時の最先端技術が駆使された映像で多くの人を魅了した不朽の名作が、時を経て「新たな物語」として生まれ変わります。
コマンドバトルと直観的アクションが融合することで戦略性は高くなり、現代のグラフィック技術によって『FINAL FANTASY VII』の世界をリアルに再現、再生しております。
世界的に大きな人気を誇るJRPGシリーズ『ファイナルファンタジー』作品の中でも、特に人気の高いFF7がリメイクされると発表された瞬間は、世界中が大いに沸きました。
▼E3 2015(2015年)における発表の瞬間
私がまだ小学校のころに、親戚のお兄ちゃんがプレイしていたのを傍らで見させてもらっていたので、個人的にも思い出深い作品です。
シリーズでお馴染みの "野村哲也" 氏がディレクターを務めており、ユーザーの思い出を壊すことのないよう、ゲームデザインレベルから再構築したリメイク作となっています。
バトルシステムに関しても、オリジナル版のコマンドシステムを採用しつつ、FF15のようにスピーディなアクションバトルが可能。
また、シナリオも原作から手が入っているため、既に原作をプレイし尽くしたユーザーでも新たな演出を楽しむことが出来ます。
そんな今作について、海外メディアはどのようにレビューしているのでしょうか?
現時点で出ている海外メディアのレビュー点数(メタスコア)と、評価コメントを抜粋して紹介していきたいと思います!
※可能な限りネタバレを避けた内容を紹介しています。
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海外メディアの評価スコア&レビューコメント
VGC -最高のストーリー体験を提供するゲーム
Score:100点
長年に渡って最高傑作との呼び声が高いFF7を、最先端のビジュアル、キャラクター・マップデザイン、戦闘システム、サウンドで蘇らせた、最高のストーリー体験を提供する作品です。
どのような場所でも驚くほどの精巧さで再現されており、エアリスと一緒に歩いて回るだけでも楽しい体験ができます。
メインストーリーは基本的にはオリジナル版を追ったものですが、所々に重要な追加シーンが挟まれており、そのたびに力強くシーンを盛り上げる音楽が流れます。
古い友人のようなゲームを、最先端の技術を用いて現代に再現しています。
GOODな点
- 信じられないほど精巧に再現されたキャラクターとステージ
- 巧妙に作り直された戦闘システム
- 力強く感動的なストーリー
- 戦術性の高い戦闘
- シーンを盛り上げる、力強い音楽
BADな点
- 探索要素は少なめ
- いくつかのイベントが冗長
Digitally Downloaded -人間味があって愛情の沸くキャラクター達
Score:100点
私はオリジナル版では、ポリゴンで表現されたFF7のキャラクター達に、これといって興味は沸きませんでした。
しかし今作では、キャラクターのグラフィックとアニメーション(素振り)は非常に素晴らしく、声優の見事な演技も相まって、各キャラクターのユニークな個性が一段と際立っており、皆に愛着が湧きました。
何よりも印象的だったのが、ジェシーやウェッジ、その他の町民などの "脇役" 達に個性が与えられてよりユニークな存在になっている点でした。
ちなみに私は本当に、本当にジェシーが好きになりました!
そして、それらの豊かなキャラクター達によって織りなされるストーリーは、ダイナミックで、楽しく、悲しみのあるシーンをいくつも作りだしています。
リメイクされたFFは、より活気があり、面白く、そして感情的で魅力的になりました。
GOODな点
- 人間味があって愛情の沸くキャラクター達
- キャラクターの豪華なグラフィックとアニメーション(素振り)
- 映像・サウンドの両面で優れている
- 素晴らしい声優の演技
- 印象的なボス戦
BADな点
- サイドクエスト(サブ要素)に関してはボリューム・質ともに弱い
IGN Italia -技術的には今世代で最高峰の1つ
Score:95点
本作は、技術的には間違いなく今世代で到達した最高峰のタイトルの1つでしょう。
風景は光の反射、吹き出す煙、火花、揺れるカーテンにいたるまで非常に高度なリアリズムを感じさせ、キャラクターの表情についても、感情がキチンと感じられる見事な表現がなされています。
マップも細部までこだわって作り込まれており、常に新鮮な雰囲気を味わうことができ、探索が楽しくなります。
本作はあくまで巨大な "FF7" というプロジェクトの一部ですが、完全に自立して楽しめるようになっている作品です。
GOODな点
- 本当に素晴らしい日本語声優の演技
- キャラクターの感情が伝わる表情の表現
- 非常に優れた技術(グラフィック、サウンド、フレームレートの安定性等)
- 細部までこだわって作り込まれたマップ
- タフでやりがいのあるボス敵
- 1つのゲームとして自立して楽しめる作品
BADな点
- 特に無し
スマホで高画質なPCゲームをプレイ可能!
Destructoid -かつてないほど活気にあふれたミッドガル
Score:90点
リメイク版では原作で空気だった脇役たちにも個性が与えられており、街中も生活感のある雰囲気が良く出ているなど、ミッドガルはかつてないほど活気にあふれた街となっています。
ストーリーの途中からはミッドガルのスラム(ティファのバー)を拠点としてサイドクエストを受けたり、ストアで物を購入したりすることができ、ある意味オープンワールドゲームのような体験もできます。
新しい戦闘システムは、各キャラクターの個性(戦闘スタイル)がより輝くものに進化しており、戦術性のある複雑な戦いが可能になっています。
私は約35時間ほどで全ての要素をクリアしましたが、思い出補正を除いても、素晴らしいゲームであるという結論に達しました。
GOODな点
- 原作で空気だったキャラクター達に個性が与えられている
- 原作ストーリーに自然に溶け込んできた新キャラ達
- かつてないほどに活気を感じるミッドガルの雰囲気
- エアリスと関わる機会が多い
- 楽しいサイドクエストの数々
- 初心者でも遊びやすい、充実の難易度オプション
- キャラクターごとの個性の増した戦闘スタイル
BADな点
- あくまで全体の一部(パート1)のため、いくつか不完全燃焼な部分もある(レッドXIIIがパーティキャラとして操作できない等)
USgamer -下水道など、いくつかのマップ攻略が冗長で長すぎる
Score:70点
リメイク版では各キャラクター間の関係性がより描写されるようになっており、バレットのマリンへの愛情や、ティファとエアリスのぎこちない友情などが垣間見えて楽しいです。
ミッドガル全体もより生活感が感じられるものになっており、龍が如くシリーズを彷彿とさせるようなウォールマーケットに加え、新羅の従業員が暮らす裕福な地区を垣間見ることも出来ます。
一方で、下水道などいくつかのマップに関しては攻略に時間がかかり過ぎます。
原作では20~30分ほどで済んだところが、スイッチを引いたり、ハシゴを登ったりを繰り返すことで4時間近くもかかってしまいました。
また、サイドクエストの内容もありきたりであり、あまり満足できるものではありませんでした。
GOODな点
- 非常に優れたサウンドトラック
- 生活感の増したミッドガル
- キャラクター同時の関係性が良く描写されている
- ミッドガルの新しいセクション(地区・側面)を垣間見ることが出来る
- 退屈しない戦闘
BADな点
- 下水道など、いくつかのマップ攻略が冗長で長すぎる
- いくつかのNPCモデルのクオリティが低い(視覚的に)
- サイドクエストの内容はありきたり(アイテム収集・敵の討伐など)
総評:グラフィックだけでなく、街の雰囲気・登場人物の個性などを含むすべての要素を向上させたリメイク作
総合Score:87点
GOODな点
- 信じられないほど精巧に再現されたキャラクターとステージ
- シーンを盛り上げる、力強い音楽
- 人間味があって愛情の沸くキャラクター達
- 素晴らしい声優の演技
- タフでやりがいのあるボス敵
- 原作ストーリーに自然に溶け込んできた新キャラ達
- かつてないほどに活気を感じるミッドガルの雰囲気
BADな点
- サイドクエスト(サブ要素)に関してはボリューム・質ともに弱い
- あくまで全体の一部(パート1)のため、いくつか不完全燃焼な部分もある
- 下水道など、いくつかのマップ攻略が冗長で長すぎる
- サイドクエストの内容はありきたり(アイテム収集・敵の討伐など)
※『総合スコア』は、本記事で紹介している以外にも、現時点でレビューを出している全ての海外メディアのスコアを集計して算出されているスコアです。
以上が、『ファイナルファンタジーVII リメイク(FF7 リメイク)』についての海外メディアの感想となります。
活気にあふれるミッドガル
PS1時代の最高傑作との呼び声高いタイトルのリメイクだけあって、かなりハードルの上がっていた作品ですが、全体的な評価としては十分に満足できるクオリティに達しているようです。
グラフィックやサウンドに関する技術面に関しては、言うまでもなく最高の品質に達しており、声優の演技に関しても、日本語が分からないであろう海外レビュアー達が絶賛するほどの熱演が見られるようです。
そして今作では主要キャラのみならずサブキャラや道中のNPC達に関してもより個性が強調されており、ミッドガル全体に活き活きとした活気が溢れていると述べられています。
各マップやオブジェクトも細部まで精巧に作り込まれており、本編であまり関わり合えなかったエアリスと一緒に歩くだけでも楽しい!と喜ぶレビュアーもいました。
各メンバーの個性が強調された戦闘システム
戦闘システムについても概ね評判は良く、難易度のオプションが充実しているため、初心者からやりがいのある戦闘を求めるゲーマーまで、皆が楽しめるものになっています。
また、各メンバーの個性(戦闘スタイル)もバトルに色濃く反映されており、キャラによって戦略の異なったバトルが可能なため、飽きずに戦闘を楽しみ続けられると述べられています。
また、いくつかのサイドクエストでは新モンスター達とも戦えるとのことで、原作をプレイし尽くしたレビュアー達も喜んでいました。
一部のマップ&サイドクエストに関しては不満がちらほら
一方で、一部のマップに関しては攻略に要する時間が長すぎて冗長に(めんどくさく)感じると指摘されています。
また、サイドクエストの内容もありきたりなもの(アイテム収集・討伐など)ばかりで、量も満足できるほどではないと述べるレビュアーもいました。
JRPGの最高傑作
何はともあれ、総評としてはPS1時代の傑作をさらに向上させた "最高傑作" であるとの意見が多数見られました。
本編に自然に溶け込んでいる新キャラクター・追加要素に関しても、続編への今後の展開を感じさせ、ワクワク感が増したとのこと。
子供の頃にFF7をプレイしたことのある方は、現代によみがえった傑作を再度プレイしてみてはいかがでしょうか!(゚∀゚)