2019年9月3日(火)国内発売のPS4・Nintendo Switch・Xbox One・PC(Steam)向けロールプレイングゲーム『FINAL FANTASY VIII Remastered(FF8リマスター版)』。
※PC(Steam)版のみ2019年9月4日(水)発売です。
本作は、1999年にPS1向けにリリースされ、国内だけでも400万本以上売り上げた名作『ファイナルファンタジー8』を、各プラットフォーム向けにリマスターしたものです。リマスター版では新たに、3倍速スピードアップ機能や、エンカウントOFF機能など様々な機能が追加されています。
ハード | PS4・Nintendo Switch・Xbox One・PC(Steam) |
ジャンル | RPG(ロールプレイングゲーム) |
プレイ人数 | 1人 |
発売日 | PS4・Nintendo Switch・Xbox One:2019年9月3日(火)
PC(Steam):2019年9月4日(水) |
価格 | PS4・Nintendo Switch・Xbox One・PC(Steam):2,500円(税込)
※全てDL販売のみとなっています。 |
CERO(対象年齢) | B(12才以上対象) |
あらすじ:
太古より受け継がれる「魔女の力」が存在する世界。
軍事大国ガルバディアが、魔女イデアと手を組み平和を脅かそうとしていた。
傭兵育成学校バラムガーデンに所属する特殊部隊SeeDの一員であるスコールは、
ガーデン所属の仲間たちやレジスタンスのメンバーであるリノアとともに、
ガーデンを敵視する魔女イデアとの戦いの渦へと巻き込まれてゆく――。
PS1版のFF8は、前作FF7の成功を受けて、その倍以上の予算をつぎ込まれて作成されたゲームです。発売当時はメディアにも頻繁に取り上げられ、TVで芸能人が話題にするほどの人気作となりました。
従来のFFに比べグラフィックが非常にキレイになっており、音楽もシリーズ初の生オーケストラを使用。またシリーズで初めての主題歌『Eyes On Me』は、洋楽チャート2週連続首位を獲得するなど、さまざまな分野で『ファイナルファンタジー』の名前を知らしめることになった作品です。
ちなみに、10,000超えダメージを与えることが出来るのも、FFシリーズでは本作が初です。
そのような名作をリマスターしてリリースされた期待の本作について、海外メディアはどのようにレビューしているのでしょうか?
今回は本作について、現時点で出ている海外メディアのレビュー点数(メタスコア)と、評価コメントを抜粋して紹介していきたいと思います!
※可能な限りネタバレを避けた内容を紹介しています。
海外メディアの評価スコア&レビューコメント
Digitally Downloaded -JRPGの素晴らしさが全て詰まっている
Score:100点
最近の新しいタイトルと比較すると、確かに本作は技術的には古臭く感じるかもしれません。しかし、価値のあるストーリー、魅力的なキャラクター、鮮やかなアートディレクション、そしてサウンドトラックなど、JRPGの良さを全て体験することができる傑作となっています。新世代のプレイヤーには是非とも遊んでほしいものです。
GOODな点
- 美しくなったグラフィック
- 素晴らしいストーリー
- 魅力的なキャラクター(ゼル以外)※レビュアーはゼルが嫌いらしい
- 今もなお、色あせないサウンドトラック
- 中毒性の高いカードゲーム(ミニゲーム)
BADな点
- 技術的には古臭く感じる
PlayStation Universe -JRPGの歴史で最も戦術性に優れたゲームの1つ
Score:95点
私が10歳のころにPS1版をプレイした時は、複雑な戦闘システムに苦労させられました。しかし今振り返ってみると、ジャンクションシステムは完全にバランスの取れたシステムであり、パーティの選択も自由にできるため、昨今のFFシリーズ以上に戦闘に戦術性を与えています。
キャラクターモデルに関しても、テクスチャが非常にシャープになっており、より魅力的になっている。
GOODな点
- リマスターされ、より魅力的になったキャラクター
- 非常に戦略性の高い戦闘・ジャンクションシステム
- 主題歌を始めとして、サウンドトラックが素晴らしい
- ミニゲーム(カードバトル)だけでも買う価値はある
BADな点
- 背景グラフィックについてはリマスターが不十分で、キャラクターモデルとは対照的にぼやけて見える
Digital Chumps -ミニゲームのアイデアに革新をもたらした
Score:90点
前作FF7では、レールシューティングやタワーディフェンス、スノーボードなどのゲームを遊ぶことが出来ました。しかしFF8では完全にカードゲームに焦点を当て、地球上のカードを集め、地域ルールを広げ、そしてレアカードを特殊アイテムに変換するなど報酬的にもやりがいを感じることができます。従来のミニゲームのアイデアに革新をもたらした素晴らしいシステムです。
GOODな点
- キャラクターモデルの一新
- 植松伸夫氏による今までで最も素晴らしいサウンドトラック
- スピードアップ、エンカウントOFFなど追加機能の実装
- 美しくなった背景グラフィック
- 革新的なミニゲーム
BADな点
- いくつかの弱いキャスティング(Disc1以降のキスティス、重要なプロットを台無しにするアーヴァインはストーリーに不要ではないか?)
- キャラクターモデルをリアルにしたことによる違和感(下ツイッター参照)
??? pic.twitter.com/7e0cNgOeZg
— FINAL FANTASY (@FinalFantasy) August 13, 2019
Game Revolution -現代でも色あせないストーリーとゲームプレイ
Score:80点
FF8は従来の伝統的なFFシリーズとは一線を画した作品であり、発売当初こそストーリーや戦闘システムに賛否両論がありました。しかし本作のストーリーはどんでん返しに満ちており、初めは頑固で好感の持てない主人公スコールですが、仲間との不器用なやり取りを通じて段々と自分自身を表現するようになっていく過程が描かれており、魅力的なストーリープロットになっています。
GOODな点
- キャラクターモデルが更新され、見栄えが良くなっている
- スピードアップ機能やエンカウントOFFなど、再プレイ組には嬉しい機能が追加されている。
- 優れた戦略性をもつジャンクションシステム
BADな点
- プラットフォームによって追加された機能が異なるので、統一してほしかった。(PC版には能力全解除、G.F.のレベル最大化など特に多くの機能が追加されている)
Power Unlimited -古さを感じさせない、時代を超越したゲーム
Score:80点
確かにキャラクターモデルは美しくなっていますが、それでも時代遅れであり、マップ背景やCGIムービーなどはリマスターするのが困難だったのか、本バージョンでも見づらいものになっています。しかし壮大なボスとの闘い、愛と友情の物語、ミニゲームの数々、そして魅力的なキャラクターなどは今でも十分に素晴らしく感じ、FF8は時代を超越した傑作と言えます。
GOODな点
- キャラクター、ミニゲーム、ストーリーなど、今プレイしても面白い要素の数々
- 古き良きランダムエンカウントとターン性のバトルシステム
- FF8ファンにとっては最高のゲームバージョン
BADな点
- リマスターされたとはいえ、時代遅れなグラフィック
Vandal -グラフィックの大幅な改善は期待できない
Score:80点
3倍速機能やエンカウントOFF機能は、懐かしのゲームを再度プレイしたいゲーマーにとっては非常に有用なものです。しかし新規プレイヤーにはオススメしません。そしてグラフィックの改善についてはあまり期待しない方が良いでしょう。キャラクターの見た目は良くなっていますが、背景グラフィックの変更はほどんどなく、逆に少しぼかして誤魔化しているように見えました。
GOODな点
- ファンタジー性とロマンスを併せ持った素晴らしいストーリー
- ゲームのリズムをより良くする追加機能
- キャラクターモデリングの改善
BADな点
- ほとんど改善されておらず、ぼやけた背景
- エキストラやギャラリーなど、完全新要素が何もない
DarkStation -FF8好きにとっては至高の一作
Score:70点
追加機能で全体の進行ペースを早くすることができ、更新されたビジュアルによってゲームの魅了自体は向上しましたが、ストーリーは同じです。従来のFFシリーズより何重ものひねりを入れた物語と、少し強めのラブ要素。そして進行するにつれて孤独なスコールが成長するさまを描いたストーリーは、PS1版で合わなかった人にとっては今作も合わないでしょう。しかし、FF8を好きな人にとっては、これ以上にないバージョンに仕上がっています。
原文
GOODな点
- 新機能の追加により、より快適なゲームプレイを実現
- 美しく更新されたキャラクターモデル
- 驚くほど楽しいカードゲーム
BADな点
- 背景グラフィックは変更されておらず、当時とあまり変わらないように見える
- 音楽、サウンドトラックはリニューアルされていない
- 長くてスキップできない召喚シーン
総合評価(トータルスコア)
総合Score:84点
GOODな点
- 美しくなったキャラクターグラフィック
- 今プレイしても古臭く感じない、洗練された戦闘・ジャンクションシステム
- 素晴らしいストーリーと魅力的なキャラクター
- 非常に楽しいカードゲーム
- ゲームのリズムを良くする追加機能の数々
BADな点
- 背景グラフィックは変更されておらず、当時とあまり変わらない
- ゲーム性自体は変わっておらず、流石に古臭く感じる
- コンシューマ版とPC版とで追加機能が異なるため、統一してほしかった
※『総合スコア』記事執筆時点のものであり、レビューを出している全ての海外メディアのスコアを集計して算出されています。
以上が『FINAL FANTASY VIII Remastered(FF8リマスター版)』の、海外メディア評価のまとめとなります。
いずれのメディアのレビュアーも、PS1版が発売された当時のことを懐かしんで語っていたので、読んでいて中々面白かったです 笑。
リマスター版ではキャラクターグラフィックが大幅に向上し、それぞれのキャラクターがより魅力的になっていると、いずれのレビュアーも述べています。
▼参考:各キャラグラを比較した記事を投稿しています。
-
FF8リマスター版の配信日と価格が決定!各キャラの顔グラフィックを無印版と比較してみた
スクエア・エニックスは昨日、PS4 / Nintendo Switch / XBOX one / PC(Steam)向けのダウンロードソフト『FINAL FANTASY VIII Remastered ...
続きを見る
一方で背景グラフィックやムービーシーンについては、ほとんど変更が無く、PS1当時のレベルとあまり変わっていない点をBADとしているレビュアーが多かったですね。さすがに背景グラのリニューアルは、この短時間では難しかったのでしょうか...。
しかし本作のストーリー・ゲームシステム・カードゲームは今プレイしても決して古臭いものではなく、完全新規プレイヤーの方でも、RPG好きであれば十分に楽しむことが出来ると思います。3倍速等の機能が追加されたことにより、既プレイヤーの方でもテンポ良く再プレイできるようになっています。
本作は、私がまだ小学校低学年のころに、親戚のお兄ちゃんにプレイしているところを見せてもらっていたので、個人的にも思い出深いゲームです(゚∀゚) 今度は自分自身でプレイしてみて、傑作と言われる本作の良さを再度体験したいと思います!