ミニPCやタブレット端末をリリースしてきたブランドである「BMAX」は、同ブランドの最新ミニデスクトップPCとして、2023年7月に『BMAX B6 Plus』をリリースしました!
Intel Core i3-1000NG4を搭載し、筐体自体には充実のインターフェースが用意。手のひらサイズのコンパクトさながら、一般的なデスクトップPCと遜色ない実用性を実現したミニデスクトップPCとなっています。
今回、同製品について提携先より提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思います!
ブランド | BMAX |
型名 | BMAX B6 Plus |
OS | Windows 11 Pro (64bit) |
CPU | Intel Core i3-1000NG4 |
GPU | Intel Iris Plus Graphics |
RAM | 12GB DDR4 |
ストレージ | 512GB SSD(M.2 2280 SATA)※容量拡張に対応 |
対応通信規格 | Wi-Fi 5(802.11a/b/g/n/ac/ax), Bluetooth4.2, 有線LAN |
インターフェース | 3.5mmイヤホンジャック USB Type-C USB3.0 Type-A x3 HDMI x2 有線LAN |
本体サイズ | 124.5 x 111.8 x 35.6mm |
『BMAX B6 Plus』は、最新のWindows 11 Pro(64bit)を搭載したミニデスクトップPCです。
CPUには "Intel Core i3-1000NG4"、RAMは12GB搭載しており、大抵の作業を快適にこなせるだけのスペック構成となっています。
ストレージには512GB SSDを採用。大量のデータを保存できるほか、本体起動からデータ転送まで高速で行うことが可能です。ストレージ拡張用のスペースも用意されています。
通信規格は有線LANに加え、Wi-Fi 5(802.11a/b/g/n/ac/ax)とBluetooth 4.2に対応。
そして124.5 x 111.8 x 35.6mmのコンパクトかつ軽量な筐体には充実のインターフェースが用意されており、2つのHDMIポートとType-Cポートを利用した3画面同時出力も可能です。
▼筐体側面には充実のインターフェースを搭載。
▼4K・60fps出力をサポート
【インターフェース構成】
- 3.5mmイヤホンジャック
- USB Type-C
- USB3.0 Type-A x3
- HDMI x2
- 有線LAN
持ち運びにも適した手のひらサイズの筐体に対して、実用的なスペック構成を実現したミニデスクトップPCとなっています。
製品本体および付属品
製品本体および付属品について紹介していきます。
▼製品外箱の様子
▼内容物一覧をすべて取り出した様子
内容物一覧
- PC本体
- HDMIケーブル
- 電源アダプタ
- VESAマウント&ビス類
- ユーザーマニュアル
▼ユーザーマニュアルは日本語にも対応しています。
▼電源アダプタはコンパクトなサイズです。
▼VESAマウントと専用ビスが付属。モニター裏などへ取り付けて省スペース化を実現出来ます。
PC本体の外観
▼PC本体の外観。綺麗な光沢を放つスタイリッシュなデザイン。
▼124.5 x 111.8 x 35.6mmのコンパクトな筐体サイズで持ち運びにも適しています。
▼底面の様子。四隅にゴム製の滑り止めが施されているほか、VESAマウント取り付け用の穴が空いています。
底面のカバーをドライバーで取り外すと、ストレージ拡張用のスペースが現れます。
▼内部の様子。
インターフェース構成
続いて本体インターフェースについて紹介していきます。
▼正面には3.5mmオーディオジャック、USB Type-Cポート、USB3.0 Type-Aポート×2、電源ボタンが用意。
▼両側面の様子。吸排気口が空いています。
▼背面にはHDMIポート×2、USB3.0 Type-Aポート、LANポート、電源DCポートが用意。
以上の通り、限られたスペースに充実のポート類が集約されたインターフェース構成となっています。
2つのHDMIポートとType-Cポートを利用した3画面同時出力も可能です。
実際に使用した感想
それでは、『BMAX B6 Plus』を実際に使用した感想を紹介していきます!
▼今回のレビューではウルトラワイドモニター(3440×1440)に接続して使用しました。
▼マウスと並べると、筐体のコンパクトさが際立ちます。
▼HDR描画にも対応。
▼ウルトラワイドモニターに接続しても、100Hz高リフレッシュレート安定でスムーズに動作しました。
▼実際に接続した様子。スタイリッシュに利用したい方は、Bluetooth対応マウス&キーボードを接続すると良いでしょう。
▼デバイスの仕様。
▼467GB分が利用可能領域として割り振られています。
▼CrystalDiskMarkのベンチマークテスト結果。
非常にコンパクトで置き場所に困らない
本製品は124.5 x 111.8 x 35.6mmという非常にコンパクトな筐体サイズのおかげで、小さなデスク上に設置して場所を取らず、全く邪魔に感じません。
PCの設置場所に制限がある場合には、うってつけのミニPCだと言えます!
大抵の作業を快適にこなせる性能
最初に、一般的なPC用途として考えられるウェブブラウジング(Webサイト閲覧)や、動画視聴時のパフォーマンスを確認してみました。
ウェブブラウジングに関しては、画像多めのサイトからスクリプトが多用されたサイトまで、いずれもスムーズに読み込むことが可能でした。
▼ページスクロール時にも画面がカクついたり、遅延の発生などはほとんどありません。
▼画像や動画といった埋め込みファイルもスピーディに描画されます。
また、YouTuberなどの動画サイトにて動画を再生した場合でも、高画質映像を問題なく視聴することが出来ました。
▼4K動画もスムーズに視聴可能!ただし再生時の快適さは通信速度に依る部分もあります。
▼高画質動画を再生中に固まったり、カクつくこともありませんでした。
そして Microsoft Officeなどの作業用ソフトウェアを使用して、様々な作業を行ってみました。
この場合においても、計算処理や描画処理、ファイル出力などがスムーズに行われ、ストレスを感じることなく作業を行うことが出来ました。
▼複数ウィンドウを同時表示した場合でも、快適に作業をこなすことが可能です。
このように、根本的なスペック自体がそこそこ優れているため、一般的なPC用途に関しては何の問題も無く動作することが確認できました。16GB RAMのおかげで、いくつかの作業を並行して行った場合も、いたってスムーズに動作します。
リモートワーク用や、オンライン授業用のメインPCとしても、オススメできる性能となっています。
ゲーミングは厳しい
FF14のベンチマークソフトを利用して、ゲーミング性能についても確認してみました。
テスト条件
- 1920×1080
- 標準品質(デスクトップPC)
- ウィンドウモード
- DirectX 11
上記の条件でベンチマークテストを行った結果、スコア2270点、評価は "設定変更を推奨" でした。
ブラウザ上で動作するゲームであればそこそこ遊べるとは思いますが、本格的なPCゲームを遊ぶのはキツいという結果でした。
優れた静音性
本製品の静音性は実に優れており、高負荷な作業を長時間続けた場合でも、ほとんど動作音が聞こえてきません。
▼耳を近づけると、かすかにフォーンという排気音が聞こえてくる程度。
レビュー時には重めの処理を実行するなどして、本製品を4時間ほど連続使用して、本体に負荷を与えてみました。
それでも、ファンの音は気になるほど大きくなりませんでした。
ただ、稼働中は筐体右側面から結構熱い風が吹き出てきます。
夏場などは、PC周辺の熱がこもらないように、設置場所に気を付けた方が良いでしょう。
Core i3-1000NG4搭載の高コスパミニデスクトップPC
今回紹介した『BMAX B6 Plus』について、特徴をまとめると以下の通りです。
良かった点
- コンパクトかつ軽量で持ち運びにも適したサイズ
- スタイリッシュな見た目
- 充実したインターフェース構成
- 大抵の作業をこなせる実用的な性能
- 優れた静音性
- 比較的リーズナブルな価格
悪かった点
- ゲーミングやクリエイティブ用途には向かない
- 高負荷稼働中の排気が結構暑い
以上のように、ウェブサイト閲覧・動画視聴・データ作業など、幅広い用途をスムーズこなすことのできる、実用的な性能を擁するミニデスクトップPC となっています。
この性能と充実したインターフェース構成にもかかわらず、本体サイズおよび重量は実にコンパクトかつ軽量なため、ディスプレイ裏に取付けるも良し、外出先に持参するも良しの、汎用性に優れたモデルと言えます。
静音性にも優れており、長時間の連続使用時でもパフォーマンスへの顕著な影響は見られませんでした。ただ、高負荷稼働中の排気が結構暑いため、PC周辺の熱がこもらないように、設置場所に気を付けた方が良いでしょう。
また、ゲーミングやクリエイティブ用途にはあまり向かないので注意してください。
何はともあれ、これだけの性能を擁しつつ2万円前後の価格を実現しており、コストパフォーマンス的には優れていると言えるでしょう。
ちょっとした作業用に実用的なミニデスクトップPCの購入を検討している方には、ぜひオススメしたい高コスパモデルです!
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