誰でもプロ級の動画を作ることのできる多機能編集ソフトとして、以前の記事で『VideoProc』を紹介しました!
ソフト名 | VideoProc |
開発元 | Digiarty.Inc |
対応OS | Windows、Mac |
対応言語 | 日本語、英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、中国語 |
有料製品版 | 年間ライセンス: 永久ライセンス:税抜8,980円 ⇒ 税抜4,980円(〃) 家庭ライセンス:税抜12,280円 ⇒ 税抜6,680円(〃) |
無料体験版 | あり(透明ロゴが表示) |
主な機能 | 動画・音声変換、DVD変換、画面録画 |
『VideoProc』は動画・音声変換、DVD変換、画面録画といった4大機能がすべて実装されている編集ソフトです。動作自体も非常に軽く、4K動画、ドローンの空撮映像、iPhoneやGoProで撮影したH.265ビデオでも快適に編集・圧縮を行うことが出来ます。
また、GPUアクセラレーション機能により低スペックPCでも作業ができる点も、大きな魅力の一つです。
今回はこの『VideoProc』の機能のうち、『データ変換&編集機能』について、使い方や何ができるか等について紹介していきます!
数多くのデータ形式に対応!初心者でもラクラク動画編集
VideoProcはAVI、WMV、MP4、MPG、FLVなど様々な動画形式の読み込み・編集に対応しており、高品質かつ高速で変換や圧縮、リサイズの作業を行うことが出来ます。
編集インターフェース自体も非常にシンプルで理解しやすく、動画編集初心者でも直観的な作業が可能です。動作も軽いため、作業中にフリーズしたりソフトが落ちてしまう心配もありません。
VideoProcのメインメニューより『ビデオ』を選択し、編集(変換)を行いたい動画データを追加します。
▼『動画フォルダ』を選択すると、特定のフォルダに入った動画データを丸ごと一気に追加する。
データを追加すると、ビデオクリップが一覧となってズラリと表示されます。
▼動画データがVideoProcに読み込まれた状態。この状態でデータの編集・変換を行うことが出来る。
VideoProcで利用できるメインの編集項目は以下の通りです。
主な編集機能
- 効果(エフェクト)の追加
- 文字や画像などの"透かし"を追加
- トリミング(長さ調整)
- クロップ(範囲指定)
- 回転
- 字幕データの追加
▼動画下部のアイコンをクリックすると各編集を行う。
編集画面では、編集を"加える前"と"加えた後"の状態を動画を再生しながら比較することが出来るのでとても分かりやすい!
▼隣り合わせで同時再生できるため、編集を加えたらどうなるかが一目で分かる。
以下、各編集機能の使い方について紹介していきます。
編集機能①:効果(エフェクト)の追加
『効果』では、動画に色反転やノイズ、ブラー(ぼかし)などといったエフェクトを追加することが出来ます。
▼一覧に表示されたエフェクトを選択するだけで簡単に効果を付与。なお明るさ・コントラストなどの微調整も可能。
編集機能②:テキスト・画像などの透かしを追加
『透かし』では、好みに入力したテキストや画像を、動画内に追加することが出来ます。
▼『透かしを有効にする』にチェックを入れ、テキストや画像などを動画に挿入。
追加したテキストはマウスで自由に位置を変更できるほか、フォント・色・大きさも選択可能。また、下部にある『透明度』のパラメータを調整することで、追加したオブジェクトを透過させることも出来ます。
▼なお『タイムコード』にチェックを入れると、編集時点のリアルタイムの時刻を挿入できます。
編集機能③:トリミング
『トリミング』では、読み込んだ動画をいくつかの部分で分割し、つなぎ合わせることが出来ます。
トリミングの編集画面にて、タイムライン上に表示された左右の "緑色のつまみ" を移動させて、分割する部分を指定します。
分割する部分を指定したら『トリミング』をクリック。すると分割されたクリップが枠内に追加されていきます。
これらの分割されたビデオクリップは、出力時に自動でつなぎ合わされます。
このようにトリミングでは、読み込んだ動画からお気に入りの部分だけを抜き出し、つなぎ合わせて出力することが出来ます。
編集機能④:クロップ(範囲指定)
『クロップ』では、動画の出力したい範囲を指定することが出来ます。
クロップの編集画面にて『クロップを有効にする』にチェックを入れ、画面に表示されている白点付きの破線枠で範囲を指定します。
すると、破線の枠で囲まれた部分のみを抽出することができます。
▼なお、プリセットからは『16:9』や『4:3』など事前に用意されているスケールで動画を抽出することも可能。動画の見せたくない部分を避けて出力したり、再生機器に合わせた縦横比に調節することも出来ます。
編集機能⑤:回転(&再生速度・オーディオ編集)
『回転』では、その名の通り動画を回転させることが出来るほか、上下反転・左右反転などの操作も可能。
また、回転の編集画面からは『再生速度の変更』や『オーディオボリューム・遅延の調整』なども行うことが出来ます。
▼回転・反転に加え、再生速度やオーディオに関する調整も可能。
編集機能⑥:字幕データの追加
『字幕』では、自身が所有している、もしくはオンライン上で公開されている字幕データを動画に追加することが出来ます。
▼編集画面より『字幕ファイル追加』もしくは『字幕ファイル検索』をクリック。
『字幕ファイル検索』をクリックした場合、以下のような検索画面が表示されます。ここで字幕を検索したい映画名を入力し検索。データが見つかると一覧で表示されます。
▼試しに『Star Wars』で検索すると、各エピソードの字幕データが表示された。下部の『ダウンロード』をクリックして字幕データを動画に追加。
追加した字幕は、位置の調整はもちろんのこと、フォントの変更も可能。字幕データさえ見つかれば、好きな位置に、好きなフォントで字幕を追加できてしまうスゴイ機能です!
その他のオプション機能
以上で紹介したメイン編集機能以外にも、VideoProcには多くのオプション機能が用意されています。
▼下部のメニュータブより『ツールボックス』を選択し、対象の動画を選択した状態で各オプションをダブルクリックすると効果を追加できる。
用意されているオプション機能は以下の通り。
利用可能なオプション機能一覧
- 手ブレ補正(GoPro特化機能):動画のブレを修正する。
- ノイズ除去(GoPro特化機能):動画のノイズ(雑音)を除去する。
- 結合:読み込んでいる全てのビデオクリップをMP4形式に結合する。
- GIF作成:動画データから任意の部分を抜き出し、GIF画像を生成する。
- スナップショット:読み込んでいる動画の好きな場面をスクリーンショット撮影し、JPG・PNG形式で保存する。
- M3U8:Apple端末対応形式である『.M3U8』のセグメントファイル(動画を数秒毎に分割したデータ)について設定する。
- 3D → 2D:3Dのステレオビデオを2Dに変換する。
- MKV:ビデオクリップからMKVファイルを生成する。
- レンズ補正:録画時の魚眼レンズの歪みを補正する。
- 字幕エクスポート:動画の字幕をSRTやASSファイルで出力する。
また、各動画クリップ右側の『オプション』アイコンをクリックすることで、動画の品質(クオリティ)に関する設定画面が表示されます。
▼動画および音声の品質を調整することで、データ容量を抑えることも可能。
以上で挙げたような豊富な編集機能を、いずれも数クリックで非常に簡単に利用することが出来ます。特に『GIF作成』のオプション機能は、ツイッターなどに目立たせたいコンテンツを投稿する際には便利な機能なので、個人的には一番汎用性の高い機能だと思いました!
音楽データの編集も可能
またVideoProcでは動画データだけでなく、多種類の形式の音楽データについても編集・変換を行うことが出来ます。
▼動画データと同じように、メニューバーの『音楽』より音楽データを追加。
音楽データを読み込んだ状態で、右側の『オプション』アイコンをクリックすると以下の編集画面が表示されます。ここで品質(クオリティ)や変換形式を選択することができます。
もし出力されるデータ容量の大きさを抑えたい場合は、品質を低く設定して容量を小さくしましょう!
ハードウェア加速技術を利用した超高速データ変換
VideoProcは『ハードウェアアクセラレーション』機能に対応しています。
これは『Intel』『AMD』『NVIDIA』のGPUの支援技術を利用して、高速でデータ分析・変換を行う機能です。この機能により、4K・8K動画などの重いデータでも他ソフトに比べ非常に速い速度で変換作業を行うことが出来るのです!
VideoProcのデータ変換&出力方法は非常に簡単。
出力したいデータを選択した状態で、下部のタブから変換したい形式を選択します。
▼動画データの場合は『ビデオ』タブ、音楽データの場合は『音楽』タブの中から形式を選択。
変換形式を選択した状態で、右下の『RUN』ボタンをクリックします。すると、あっという間に変換が完了し指定フォルダにデータが出力されます。
データ変換・出力の手順
- 出力したいデータを選択
- 下部のタブから変換形式を選択
- 『RUN』ボタンをクリック
以上のたった3ステップで、素早く簡単にデータ変換&出力が完了するのです!
Apple・Sonyなど各メーカ―のデバイスに合わせた変換プロファイルも用意
ちなみに、形式タブを右側にスクロールしていくと現れる『+(プラス)』アイコンをクリックすることで、変換プロファイルを加えることが出来ます。
VideoProcにデフォルトで用意されているプロファイルの中にはiPhoneなどのApple端末から、PS VitaやPS4といったSony端末まで、主要メーカーのデバイスに対応する変換プロファイルが用意されています。
自分の所有しているデバイスが一体何の形式に対応しているのか分からない初心者でも、このプロファイルを利用することで、迷わず簡単に変換を行うことが出来ます。
▼何気に次世代フォーマットである『H.265(HEVC)』形式にも対応しているのがポイント。
ダウンロード&インストール方法
VideoProcのダウンロード ~ インストールの手順はいたって簡単です。
まずはVideoProc公式サイトにアクセスします。
公式サイトTOPの『無料ダウンロード』をクリックすると、VideoProcのインストーラ(.exe)がダウンロードされます。
ダウンロードしたEXEファイルをダブルクリックして起動します(※以下のような画面が出現したら『はい』をクリックします)
インストール画面が出現したら、左下の『同意する』にチェックを入れた状態で『インストール』をクリックするとVideoProcのインストールが開始されます。
▼インストール自体はわずか数秒で完了します。
インストール完了後、VideoProcのトップ画面が表示され各機能をすぐに利用することが出来ます。
透明ロゴを消したい場合は有料版を購入
ちなみに無料版のVideoProcでは、録画データに透明なロゴが入ります。
もし透明ロゴを消したい場合は、有料版のVideoProcライセンスを購入する必要があります。ライセンスには以下の3種類が用意されており、公式購入ページより購入手続きが可能。
年間更新ライセンス | 利用期間:1年間 | 利用可能PC:1台 |
永久ライセンス | 利用期間:永久 | 利用可能PC:1台 |
家族ライセンス | 利用期間:永久 | 利用可能PC:2~5台 |
※価格はキャンペーン期間のものです。
『年間更新ライセンス』に+1,000円ほど出せば永久にVideoProcを利用できるため、個人的には『永久ライセンス』が最もおすすめです。もし家族数人でVideoProcを利用する場合は、迷うことなく『家族ライセンス』を購入しましょう。
ライセンス購入後、無料版VideoProcの起動時に出現する以下の画面で『ソフト購入時に購入したメールアドレス』と『ライセンスコード』を入力すると、本製品版に移行することが出来ます。
VideoProcの『ビデオ変換・編集機能』まとめ
今回紹介したVideoProcの『ビデオ変換・編集機能』についてまとめると以下の通りです。
ビデオ変換・編集機能まとめ
- 動作が軽く、初心者でも扱いやすい編集インターフェース
- 動画、音楽データともに多くの形式に対応
- メイン、オプション含め豊富な編集機能
- AppleやSonyなど、様々なメーカーのデバイスに合わせた変換プロファイルが用意
- GPUアクセラレーション技術を利用した高速変換
次世代フォーマットに対応するなど、動画編集に慣れた人にとってありがたい機能が搭載されている一方で、初心者でも扱いやすい面も併せ持っているオールマイティなソフトです!無料体験版があり、製品版も30日の返金保証期間が設けられているため、まずは試してみることをおすすめします。