2022年7月19日（火）発売の、PS4, PS5, PC向けアドベンチャーゲーム『Stray』（ストレイ）。
本作は、家族と離れ離れになり、ひとりぼっちになってしまった一匹の迷い猫が、忘れ去られたサイバーシティから脱出するため、古代の謎を解き、家族の元へ帰る方法を探していく三人称視点のアドベンチャー作品です。
フランス南部を拠点とする少数精鋭のクリエイター集団“BlueTwelve Studio” が開発を手掛けています。
| ハード | PS4, PS5, PC |
| 開発元 | Bluetwelve, BlueTwelve Studio |
| 価格 | 3,520円（税込） |
| ジャンル | アドベンチャー |
| プレイ人数 | 1人 |
| リリース日 | 2022年7月19日（火） |
このゲームについて：
『Stray』の舞台は細部まで緻密に描写された衰退したサイバーシティ。プレイヤーは猫となり三人称視点でネオン街や、ダークな雰囲気の裏路地を自在に歩き回り、真相を追っていく。
迷い猫の目を通して世界を観察し、遊び心を発揮してこの環境で生き残るのだ。
『Stray』を開発したのは、フランス南部を拠点とする少数精鋭のクリエイター集団“BlueTwelve Studio”。クリエイターよりも猫の数が多いチームが手掛けた、オリジナルタイトルだ。
本作では、怪我をして一人ぼっちになってしまった一匹の迷い猫を操作して、忘れ去られた都市から脱出するため、この異世界の謎を解き明かしていきます。
細部まで緻密に描写された衰退したサイバーシティを舞台に、プレイヤーは猫となり、三人称視点でネオン街や、ダークな雰囲気の裏路地を自在に歩き回り、時には謎を解いて先に進んでいきます。
辺りにはドロイド以外にも危険な生物などが生息しており、時には友達となったドロイドの力を借りて道を見つけます。
物を落とす・寝る・ミャアと鳴く・爪をとぐ、などといった猫特有のアクションを駆使することで、思いがけない道が切り開けるなどの発見もあります。
さらにPS5版ではデュアルセンスコントローラーのハプティック（触覚）フィードバックを活用して、それらの動作の感触を感じられるようになっています。
そんな本作について、海外メディアはどのようにレビューしているのでしょうか？
現時点で出ている海外メディアのレビュー点数（メタスコア）と、評価コメントを抜粋して紹介していきたいと思います！
※可能な限りネタバレを避けた内容を紹介しています。
海外メディアの評価スコア＆レビューコメント
Screen Rant -猫の視点で描かれる、素晴らしいSFアドベンチャー作品
Score：90点
本作には息を呑むほど素晴らしくデザインされたサイバーパンクの世界と、深みのあるストーリー、そして可愛らしい猫が含まれており、非常に素晴らしいアドベンチャー作品に仕上がっています。
ステージ上には謎解き要素やサイドクエスト、隠し要素などが沢山用意されており、隅々まで探索するのは楽しい体験です。
また、多種多様なディティールで描かれるロボットたちも登場し、彼らとのやり取りもスムーズで興味深いものです。
ストーリー自体も魅力的な内容となっており、物語を進めるうちに猫と他キャラクターとの間に感情的なつながりも生まれていき、終盤には涙を流すことさえありました。
本作にはいくつかの小さな欠陥はあるものの、ほぼ完璧なタイトルであると言えます。
良かった点
- 魅力的な世界観
- 非常に素晴らしいサイバーパンクの風景
- 惹き込まれるストーリー
- デュアルセンスコントローラーの機能の有効活用（PS5版）
- 洗練された操作性
悪かった点
- 視覚的な不具合が散見（カメラワークの問題）
- コンテンツ自体は短め
IGN Japan -奥深い探索と素敵なキャラクターで彩られた、刺激的なゲーム体験
Score：90点
本作に登場する街並みはいずれも細部までディテールが非常に凝っており、探索要素も多く用意されているため、ずっと冒険していたくなる気持ちになりました。
サウンドデザインも素晴らしく、ストーリーや街の雰囲気をうまく醸し出してプレイヤーに伝えてくれます。音楽は同じ場所でも状況に応じて変化していき、アクションや謎解き主体のパートでも旅情感を煽る役割を担っています。
そして何より "猫らしさ" がこの上なく良く表現されているほか、猫にも負けないくらいキュートなこのロボットたちとの交流はとても楽しいものでした。
「猫として不思議なSFの街を歩く」というトレーラーで約束された体験に満遍なく答えるだけではなく、奥深い探索と素敵なキャラクターで彩られた、刺激とバリエーションに満ちたゲーム体験となっています。
良かった点
- 猫らしさが上手く表現されている
- 細部までディティールの凝った街並み
- 刺激に満ちた冒険
- 愛らしいロボットたち
- 素晴らしいサウンドデザイン
悪かった点
- ストーリー自体はそこまで記憶に残るものではない
- いくつかの技術的な問題（読みづらい台詞スクロールなど）
Video Chums -心のこもった猫ゲーム
Score：83点
本作は、美しいビジュアルと愛らしいキャラクターでいっぱいの楽しい冒険を体験できる作品です。猫のユニークな視点から、終末後の街を探索する時間を満喫しました。
根本的なコンテンツボリュームは8時間ほどとそこまで長くありませんが、各エリアを探索して様々なアイテムを見つけるサイドクエストのコンプリートを目指すと、少し長く遊ぶことが出来るでしょう。
本作に登場するロボットたちは驚くほど愛情深い存在であり、最初は突然現れる奇妙な猫を怖がっていますが、仲良くなることで、ドアキーの使用、キーパッドでの数字入力、攻撃など、猫が実行できないタスクを行ってもらうことが出来ます。新しいキャラクターと猫との出会いは、物語に本物の心を与え、愛情が芽生えるという点でとても大切です。
そしてPS5版では、アダプティブトリガーやハプティックフィードバック機能により猫アクションの触覚を直に感じることができ、開発者の猫に対する愛情が表れています。
良かった点
- 非常に楽しい探索
- 息を呑むようなステージ環境デザイン
- ユニークなゲームプレイ
- 面白い猫視点のゲーム性
- 愛らしいキャラクター達
- アダプティブトリガーとハプティックフィードバック機能の有効活用（PS5版）
悪かった点
- 地図が無く、一部のマップで迷子になりやすい
- コンテンツボリューム自体は短い
Digital Trends -好奇心に満ちた、探索しがいのある複雑なステージデザイン
Score：80点
猫を操作してSFの世界観のワールドを探検する本作は、実にクリエイティビティに富んだ作品であると言えます。
各マップは九龍城にも似たような非常に複雑な設計がなされており、老朽化したアパートや狭い路地、ジャンプで飛び乗れる棚やキャットタワーなど、探索しがいのある好奇心に満ちたスポットが多々用意されています。
ストーリーは重みのある魅力を含んだ内容となっており、現代社会の抱える問題とSFチックな世界観とを織り交ぜた物語に没入することが出来ました。
この規模のインディーズゲームスタジオが開発した作品としては非常にユニークなゲームであり、アドベンチャー好き、猫好きのいずれの方にとってもプレイする価値があります。
良かった点
- クリエイティビティに富んだゲームプレイ
- 素晴らしい雰囲気
- 複雑なステージデザイン
- インパクトのあるSFチックなストーリー
- 優れたサウンドトラックの数々
悪かった点
- コンテンツは短い（ストーリー完了まで5時間程度）
Attack of the Fanboy -ストーリーはあっという間に終わってしまう
Score：60点
本作は、卓越したビジュアル＆オーディオデザイン、そしてユニークな謎解き要素などが含まれた、楽しい猫アドベンチャーゲームです。
登場するキャラクター達との会話はいずれもユニークに富んでいて面白く、ステルスアクションで見つからないように進むパートも緊張感がありました。
しかし、根本的なコンテンツボリュームが少なく、ストーリー自体は4～5時間ほどであっという間に終わってしまいます。世界観自体が魅力的であっただけに、もっと拡張してほしかったところです。
また、各マップは複雑に入り組んでおり探検が楽しいですが、ミニマップなどが存在していないため、非常に迷いやすいです。
そして猫の動きをトレースしたアクションは基本的に滑らかに操作できますが、たまにイラつきを覚える部分もありました。
猫好きの方にとってはオススメできる作品ですが、快適な操作性とやり甲斐のあるボリュームのアドベンチャーゲームを求めている方は、注意した方が良いでしょう。
良かった点
- 卓越したビジュアル＆オーディオデザイン
- 面白いステルスアクション要素
- ユニークな謎解き
- ユーモアに富んだキャラクター達との会話
悪かった点
- ミニマップが無く、迷いやすい
- ストーリーはあっという間に終わってしまう
- たまに操作性の点でイラつくことがある
総評：猫視点でサイバーパンクな世界を探検する、非常にユニークな意欲作
総合Score：84点
GOODな点
- 非常に素晴らしいサイバーパンクの風景
- 魅力的な世界観
- デュアルセンスコントローラーの機能の有効活用（PS5版）
- 細部までディティールの凝った、探索しがいのある街並み
- 愛らしいロボットたち
- 卓越したビジュアル＆オーディオデザイン
BADな点
- ストーリー自体はそこまで記憶に残るものではない
- いくつかの技術的な問題（読みづらい台詞スクロールなど）
- 地図が無く、一部のマップで迷子になりやすい
- コンテンツは短い（ストーリー完了まで5時間程度）
- たまに操作性の点でイラつくことがある
※『総合スコア』は、本記事で紹介している以外にも、現時点でレビューを出している全ての海外メディアのスコアを集計して算出されているスコアです。
以上が、『Stray』についての海外メディアの感想となります。
再現度の高い猫アクションで複雑なSF都市を探索
本作では、荒廃した複雑な地形のサイバーパンク都市を、猫の視点で探検するという非常にユニークな冒険を楽しむことが出来ます。
いずれもステージも細部まで作り込まれており、多くの隠し要素も用意されているため、夢中になって探索できます。
そして猫のアクション（動き）はリアルに再現されており、PS5版では各アクションに対応する触覚や衝撃をハプティックフィードバック機能やアダプティブトリガー機能で直に体感することができ、本当に猫と一緒に冒険しているかのような没入感を楽しめるとのこと。
愛らしいロボットたちとの会話も楽しいものであり、物語に深みを与えています。
コンテンツボリュームは短い
一方で、コンテンツボリュームは短く、ストーリークリアのみであれば5時間ほど、収集品などのやり込み要素をこなしても10時間程度で終わってしまうとのこと。せっかくの魅力的な世界観とゲーム性だけに、もっとたくさん遊びたかったという声が多く見受けられました。
地図が無く、一部のマップで迷子になりやすいという意見もありました。
また、台詞スクロールが速すぎて読みづらい、一部の操作やカメラワークでストレスを感じることがあるなど、細かな技術的問題も指摘されていました。
世界中の猫好きにオススメしたい作品
いずれにせよ、多くのレビュアーが『世界中の猫好きにオススメしたい作品』であると、高い評価を付けている作品となっています。
操作する猫が可愛いだけでなく、道中に登場するロボットたちも魅力にあふれた愛らしい存在となっており、物語と世界観に没入することができるとのこと。
荒廃したサイバーパンクな世界観と、九龍城のように複雑に入り組んだ建造物が組み合わさって表現されたマップは、細部まで見ごたえのある素晴らしいデザインがなされています。
猫好きの方にはもちろん、退廃的な未来都市の世界観を好む方にも、是非オススメしたい意欲作となっています！
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