2021年末、Powkiddyは携帯型ゲーム端末の新モデルとして『Powkiddy A20』を発売しました。現在はECサイトBanggood等において、約16,000円前後で販売されています。
デザイン自体は、同社の旧モデルであるPowkiddy A19とほとんど変わらないものの、性能が全体的に高められており、PSPやDSなどのタイトルも快適にプレイできるエミュレータ対応端末となっています。
OS | Android 9.0 |
ディスプレイ | 3.5 inch IPS HD screen |
解像度 | 640 x 480 |
CPU(SoC) | S905D3 Quad-core A55 |
GPU | Dual core Mali-G31 MP2 |
RAM | DDR4 2GB |
ストレージ | TFカード(16 ~ 256GBまで対応)※別売り |
対応通信規格 | Bluetooth, WiFi |
対応コンソール | PSP, PS, N64, DC, CPS1, CPS2, CPS3, FBA, NEOGEO, GBA, GBC, GB, SFC, FC, MD, PCE, MAME, WSC 等 |
バッテリー容量 | 3000mAh(約4時間持続) |
対応言語 | 日本語, 中国語, 韓国語, 英語, スペイン語 |
本体サイズ | 87 x 140 x 19 mm |
本体重量 | 185 g |
3.5インチIPSスクリーンを搭載しており、解像度は640 x 480に対応。レトロゲームをカラフルかつ高解像度なビジュアルで楽しむことができます。
CPU(SoC)はS905D3 Quad-core A55を採用、2GB DDR4 RAMを搭載するなど、PSPなどの3Dタイトルも快適に遊べる性能を擁しています。
OSはAndroid9.0に対応していますが、現時点(記事執筆時点)で販売されているモデルは発送時点でOS未インストール(TFカード非付属)状態となっているため、自身でAndroid OSを導入する必要があります。
約18種ものコンソールに対応しており、自身でエミュレータやゲームタイトルのROMをインストールすることで、膨大な数のゲーム作品が遊べる携帯ゲーム機として造り上げることができるでしょう。
筐体サイズは87 x 140 x 19 mm、本体重量は185 gで、コンパクトかつ軽量な手のひらサイズ端末となっています。
▼持ち運びに適した携帯ゲーム機。
コンパクトな筐体には充実したインターフェースが搭載されており、どのようなコンソールの操作にも対応可能です。
▼イヤホンジャックが用意されており、外出先でも音を気にせずゲームを楽しめます。カードスロットは最大256GBまでのTFカード挿入に対応。
▼幅広いゲームパッドの操作に対応できる、充実した操作インターフェース。
Wi-FiとBluetoothによるワイヤレス通信にも対応。Bluetooth対応ゲームパッドを接続することで、最大4人でのマルチプレイを楽しめます。
▼背面のマイクロHDポートを利用して、外部ディスプレイに映像を出力することも可能。
このように、筐体デザインと性能がより洗練された携帯ゲーム機となっています。
今回、提携先より本製品を提供していただいたので、実際に手に取った感想などについて紹介していきます。
目次
製品本体および付属品
製品本体および付属品について紹介していきます。
▼製品外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧
- ゲーム機本体
- 説明書
- USB Type-Cケーブル
- 検品済証
▼説明書は日本語と英語のみに対応しています。
ゲーム機本体の外観
▼『Powkiddy A20』本体の外観。ぱっと見のデザインはゲームボーイカラーなどに似ています。
▼背面の様子。やや安っぽさが感じられるものの、指紋の付着しづらい、肌触りの良い素材で造られています。
筐体サイズは87 x 140 x 19 mm、本体重量は185 gで、片手にすっぽり収まるコンパクトさ。
▼背面には段差が付けられており、LRトリガーが両人差し指で押しやすいデザインとなっています。
搭載インターフェース
続いて、搭載インターフェースについて紹介していきます。
▼正面にはアナログスティック、十字キー、ABCDXYボタン、HOMEボタン、SELECTボタン、STARTボタンが搭載。幅広いコンソールの操作に対応することができます。
▼本体下部にはカードスロット、Type-Cポート、およびスピーカーが1基搭載。
▼左側面には、音量調整ボタン、電源ボタンが用意。
▼背面にはLRトリガー、リセットボタン、イヤホンジャック、マイクロHDポートが搭載。
このように、限られた筐体サイズの中に、必要最低限のインターフェースがすべて詰め込まれたデザインとなっています。
OSやエミュレータは自身でインストールする必要がある
側面の電源ボタンを長押しすると、本体が起動します。
ただし購入時点でOSやエミュレータがインストールされておらず、利用を開始するためには、自身でTFカードを用意してOSやエミュレータ、ゲームタイトルを導入する必要があります。
参考:REVIEW AND GUIDE: POWKIDDY A20
発売開始時点では、エミュレータや多数のゲームタイトルがインストール済みのTFカードが付属していました。
しかしゲームタイトルのROMを同梱して販売する中華製ゲーム機のあり方に批判が集まった結果、現在(記事執筆時点)のゲーム機はほとんどが、購入者自身にエミュレータやゲームタイトルを導入してもらう方針に転換したようです。
そのため、本デバイスを購入して利用を開始するまでに、多少の知識と手間が必要となります。購入後すぐにゲームを楽しめるわけではないので、購入する方は注意した方が良いでしょう。
PSPやN64などのタイトルを快適に遊べる程度の性能
S905D3 Quad-core A55を搭載した『Powkiddy A20』は、PSPやニンテンドー64程度の3Dタイトルであれば十分快適に遊べるほどの性能を擁しています。
※別記事で読者の方からご指摘をいただいたため、今回は私自身はエミュをインストールせず、他の方がプレイする様子を紹介させてただいております。
▼PSP『モンスターハンター3rd』をプレイする公式動画
▼様々なコンソールのタイトルをプレイする様子
この筐体サイズに対して、十分に優れたパフォーマンスを実現できていると言えます。
優れた性能の一方で、上級者向けの端末
今回紹介した『Powkiddy A20』について、特徴をまとめると以下の通りです。
良かった点
- コンパクトかつ軽量な筐体サイズ
- PSPやN64などの3Dタイトルを快適に遊べる程度の性能
- 満足度の高い3.5インチディスプレイ
- 充実したインターフェース
悪かった点
- 端末を利用するために知識と手間がかかる(エミュ・OS等を自身でインストールする必要あり)
今回は短評というカタチで、簡単に『Powkiddy A20』を紹介させていただきました。
以上の通り、非常にコンパクトかつ軽量な筐体サイズに対して、パワフルな性能を発揮する携帯ゲーム機となっています。
PSPやニンテンドー64程度の3Dタイトルであれば、3.5インチディスプレイで十分に満足度の高いゲームプレイが可能です。
搭載インターフェースも充実しており、多種多様なプラットフォームの操作に対応できるほか、外部ディスプレイへの映像出力も可能。Bluetoothで複数ゲームパッドを接続することでマルチプレイが可能など、幅広い遊び方に対応できるでしょう。
一方で、現時点(記事執筆時点)で販売されている製品はOS・エミュレータともに非搭載となっており、本機の利用を開始するためには、ユーザーが自分でOSやエミュレータ、ROMを導入する必要があります。
そのため、システムに知識のある上級者向けの端末となっています。
筐体デザインや性能的には申し分のない携帯ゲーム機ですが、購入後すぐにゲームが遊べるわけではないので、この手のデバイスに関するノウハウのある方のみ購入をオススメします。
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