Aviutlでx264出力(GUI)Exエンコードを行う際、音声のエンコード設定を行う欄には『MP4Box.exe』を選択するのが一般的でしょう。
しかし、音声エンコード設定画面のmp4タブ(画像赤枠)にて、なぜか『MP4Box.exe』を指定できなくて困っているという方も多いと思います。
▼『拡張x264出力(GUI)Ex』エンコード設定画面
▼mp4タブにて『MP4Box.exe』が選択できず『remuxer.exe』などが選択されてしまう
仮に『remuxer.exe』や『muxer.exe』が選択された状態でエンコードを行っても、
・エンコード後の動画の音声が出ない
・激しく音ズレが生じてしまう
といった問題が発生すると思います。そこで今回は、『MP4Box.exe』を指定できない場合の対処法について、簡単に解説していきます!
※Aviutl内のデータに変化を与えるため、本記事で紹介する方法を試す前に、念のためAviutlフォルダのバックアップを取っておくことをおすすめします。
『MP4Box.exe』を指定できない原因
MP4Box.exeを指定できない原因として考えられるのは、Aviutlのファイルをインストールした際に、『MP4Box』ではなく『L-SMASH』を使用するようにインストールしてしまったことが考えられます。
※『L-SMASH』は様々なファイル形式を読み込ませるためのプラグインです。
なのでMP4Box.exeを指定できるようにするためには、もう一度x264出力に関するデータのインストールをやり直す必要があります。
『MP4Box.exe』のダウンロード
下記のサイトにアクセスし、『MP4Box_20110801.zip』をダウンロードします。
そしてダウンロードした.zipフォルダを解凍し、中の『MP4Box.exe』をAviutlフォルダ内の、『aviutl.exe』と同じ場所に入れてください(この時、既に同じ名前のファイルが存在する場合は『ファイルを置き換える』を選択してください)。
x264guiExファイルのダウンロード
続いて下記のサイトにアクセスし、最新版の『x264guiEx_1.XX.zip』をダウンロードします。ページの下に行くほど最新のものになります。
※記事投稿時点(2017/1/26)での最新バージョンは『x264guiEx_1.75』です。
そしてダウンロードした.zipフォルダを解凍し、『auo』フォルダの中の次の3つ、
『x264guiEx_stg』『x264guiEx.auo』『x264guiEx.ini』
これらをAviutlフォルダ内の『Plugins』フォルダの中に入れてください(この時も、既に同じ名前のファイルが存在する場合は『ファイルを置き換える』を選択してください)。
以上でMP4エンコードを選択するために必要なファイルを導入し終えたので、Aviutlを起動してみます。
※このとき、『.Net Framework』のインストールが始まる場合があります。x264エンコードに必要なので、手順に従いインストールしてください。
そして『プラグイン出力』から『拡張x264出力(GUI)Ex』を選択し、エンコード設定の画面を確認してみてください。導入が上手くいけば、音声タブで『MP4Box.exe』が選択できるようになっていると思います。
▼右の「...」ボタンをクリックし、先ほど追加した『MP4Box.exe』を選択します。
後は『音声無し』のチェックボックスにチェックが入っていないことを確認し、エンコードを開始することで、エンコード後の動画に音声が正常に流れると思います。
以上の手順でダメな場合は1からの再インストールを!
『MP4Box.exe』が選択できない場合の対処法は以上です!
もしもこの手順を試してみてもダメな場合、Aviutlを1から再インストールしてみてください。以下の動画が非常に分かりやすいです!(゚∀゚)
AviUtlをインストールする方法 Ver2012 Part1(ニコニコ動画版)
AviUtlをインストールする方法 Ver2012(Youtube)
また、x264エンコードに関するおすすめ設定を以下の記事で紹介しています。是非参考にしてみてくださいね!
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【Aviutl】x264出力(GUI)Exエンコード時の画質重視おすすめ設定!
前にAviutlの画質を大幅に向上させるプラグインについて紹介した記事を出しました。 するとx264出力時の設定についても教えてほしいというご要望を多くいただきました。嬉しい限りです! そこで今回はA ...
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