皆さんはスポーツ用のヘッドフォン(イヤフォン)を購入する際に、どのような点を重視するでしょうか?
恐らくほどんどの方は、以下のような点に注目すると思います。
- 着け心地(激しく動いてもズレ落ちないもの)
- 防水防塵性(汗や水分で壊れにくいもの)
- コードレスタイプ(動きの邪魔にならないもの)
これら3点を満たすヘッドフォン(イヤフォン)は、探しても中々見つかりづらいものです。
そこで今回紹介するのが、骨伝導ヘッドフォンの『AfterShokz Xtrainerz』です!
"水泳でも利用できる耐水性"・"激しい動きでもズレ落ちないフィット性"・"耳かけ式の完全コードレス" の3点を特長を満たした、スポーツにはうってつけのヘッドフォンとなっています。
ブランド | Aftershokz |
材質 | チタンフレーム |
色 | ブラックダイヤモンド / サファイアブルー |
ストレージ容量 | 4GB(約1,200曲分) |
防水防塵性能 | IP68 |
スピーカータイプ | 骨伝導(耳かけ式) |
対応フォーマット | MP3、WAV、AAC、WMA、FLAC |
連続再生時間 | 最大8時間 |
充電時間 | 約2時間 |
本体サイズ | 約108(W)×122(H)×45(D)mm |
本体重量 | 約29g |
本製品は、水泳などの本格的なスポーツ用に開発された、完全防水型の骨伝導ヘッドフォンです。
IP68等級の防水・防塵性能を擁しており、完全に水没させても壊れることはありません。
▼プールやお風呂で使用しても大丈夫!
スピーカータイプは "骨伝導式" となっており、耳穴が塞がっていてもクリアで高音質なサウンドを楽しむことが可能です。
▼メガネの逆バージョンのように、耳にかけて使用する。耳穴は解放されたままなので、不快感や異物感が無い。
そして本製品最大の特徴として、本体に4GBのストレージを内蔵している点が挙げられます。
▼ヘッドフォン本体に音楽データを保存し、再生することが可能。
本製品はBluetooth非対応である代わりに、PCから内蔵ストレージへ音楽データ(MP3、WAV、AAC、WMA、FLAC)を取り込むことで、完全独立状態(スタンドアローン)で音楽を再生することが出来ます。
ヘッドフォン自体をスマートフォンやウォークマンなどの機器に接続する必要が無いため、手ぶらでスポーツに集中したい場合には非常にうってつけの製品となっています。
今回、提携先より本製品を提供したいただいたので、実際に使用した感想を元に、良かった点・悪かった点などを分かりやすく紹介していきます!
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製品本体および付属品
製品本体および付属品について紹介していきます。
▼製品外箱の様子。
▼フタを取ると、ヘッドフォンがスッポリ収まっています。
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧
- ヘッドフォン本体
- USBアダプタ
- 説明書一式(日本語対応)
- 保証書
- 耳栓(未使用状態)
- 収納ケース
▼説明書は日本語にも対応しているので、扱い方で困ることは無いでしょう。
▼専用のケースが付属しており、ヘッドフォン本体や付属品一式をまとめて収納することが可能。
▼水中対応の耳栓も付属。外音を気にせず音楽のみに集中したい場合は利用しましょう。
ヘッドフォン本体
ヘッドフォン本体は約29グラムと非常に軽く、柔軟性のあるチタンフレームのため、しなりがあって壊れにくくなっています。
▼汚れも付着しにくい素材。
▼横から見た様子。
▼内側から見た様子。
▼メガネのようなフックになっている部分を耳に引っかけて装着する。
そして骨伝導式のため、耳前に当たる部分には、通常のイヤホンのようなスピーカー穴は開いていません。
▼振動部には穴などが開いていないため、水や汗が入り込んで壊れる心配がない!
▼右耳側には『音量調節/曲送りボタン(+-)』および『電源/マルチファンクションボタン』が搭載されています。
▼内側には充電/データ転送用プラグが用意されています。
このように、ヘッドフォン自体は、非常にシンプルかつコンパクトなデザインとなっています。
ボタンや端子類を最小限にまで減らすことで、水に浸した場合でも壊れにくい設計がなされています。
USBアダプター
本製品の充電・データ転送を行うには、付属のUSB充電アダプターを使用します。
充電アダプターを開くと、内部に端子が確認できます。
ヘッドフォンの充電・データ転送を行う際は、ヘッドフォン本体のプラグ(上述)がこの端子に触れるように収納し、フタを締めます。
あとはUSB端子をコンセントやPCのUSBポートに接続することで、充電が行われます。
なお、満充電までは2時間ほどであり、最大6時間の連続使用が可能となっています。
曲の入れ方は非常に簡単!
『AfterShokz Xtrainerz』はBluetoothに対応しておらず、音楽を聴くためには内部ストレージに音楽データを保存する必要があります。
音楽データを入れる方法は非常に簡単です!
まずヘッドフォン本体をUSBアダプタに繋いだ状態で、USBケーブルをPCに接続します。
▼USB接続時にはアダプタのランプが点灯します。
するとPCにヘッドフォンが認識され、『XTRAINERZ』の名前で表示されます。
『XTRAINERZ』をクリックすると、ストレージ内部を確認することが出来ます。
▼購入時には、いくつかのサンプルミュージックが入っていました。
このストレージ内部に音楽データ(MP3、WAV、AAC、WMA、FLAC)を直接ドラッグ&ドロップするだけで、曲を追加することが出来ます。
▼追加したい音楽データを、ヘッドフォンのストレージ内にドラッグ&ドロップ。
これだけの手順で曲を追加することが出来るのです!非常に簡単ですね( ゚∀゚)
特別なPCソフトなども不要なため、PC初心者の方でも問題なく曲の出し入れを行うことが可能となっています。
逆に曲を削除したい場合は、ストレージ内の音楽データを削除するだけで取り除くことが出来ます。
複数のフォルダ分けも可能
ちなみに、フォルダごとに曲を分けておくことも可能です。
▼フォルダ別で音楽を整理。
フォルダ分けしておくと、音楽を再生する際に便利なのでオススメです!
各機能の操作方法
ヘッドフォンの右耳側に搭載されている3つのボタンを使って、多くの機能を利用することが出来ます。
▼各操作方法は以下の通りです(説明書にも記載されています)
機能 | 操作方法 | サウンド |
次の曲にスキップ | 音楽再生時に音量(+)ボタンを2秒間長押し | ビープ音1回 |
前の曲にスキップ | 音楽再生時に音量(-)ボタンを2秒間長押し | ビープ音1回 |
音量を上げる | 音楽再生時に音量(+)ボタンを1回押し | ビープ音1回 |
音量を下げる | 音楽再生時に音量(-)ボタンを1回押し | ビープ音1回 |
バッテリー残量チェック | 音楽再生時に音量(+)ボタン、もしくは音量(-)ボタンを1回押し | "充電されています" "およそ半分です" "残りわずかです" "充電してください" |
フォルダの選択/解除 | 音量(-)ボタンとマルチファンクションボタンを2秒間長押し | "現在のフォルダを再生します" "すべてのフォルダを再生します" |
次のフォルダ | "現在のフォルダを再生します” が選択状態のとき、音量(+)ボタンとマルチファンクションボタンを2秒間長押し | "次のフォルダです" |
言語設定 | 音量(+)ボタンと音量(-)ボタン2秒間長押し | 英語/中国語/韓国語/日本語が切り替わります |
フォルダ送りなどの機能が用意されているので、上述したように曲をフォルダ分けしておくとラクです。
なお、充電アダプターに搭載されているLEDインジケータの色や点灯状況から、ヘッドフォン本体の状態を確認することが出来ます。
▼LEDインジケータの点灯に対する本体ステータスは以下の通りです(説明書にも記載されています)
LEDインジケータの点灯 | 本体の状態 |
赤色(常時点灯) | 充電中 |
青色(常時点灯) | 充電完了 |
赤色(5秒毎の点滅) | バッテリー残量低下 |
赤色(1秒の点灯) | 電源オフ |
青色(1秒の点灯) | 電源オン |
赤色と青色が交互に点滅 | 操作を受け付けない状態(データ転送中など) |
実際に使用した感想
それでは、実際に使用した感想について紹介していきます!
▼実際に装着している様子。
高音質でクリアなサウンド
約20,000円のヘッドフォンだけあって、音質はかなり良好です。
骨伝導式のヘッドフォンは音質の悪いモデルが多いですが、本製品は骨伝導ヘッドフォンのリードメーカーであるアフターショックス製ということもあり、従来の耳を塞ぐタイプの同価格帯イヤホンと比べても、遜色のない音質で聴くことが出来ます。
特に中~高音域のサウンドに関しては透き通るように響きます。
ただし、低音に関してはそこまで迫力を期待しない方が良いでしょう。
本製品に限らず、骨伝導ヘッドフォンは振動で音を伝えるため、低音を無理に響かせようとすると、ヘッドフォン本体の振動が強くなって耳周りに不快さ(振動)を感じることがあります。
まったく低音が響かないということではありませんが、従来の耳を塞ぐタイプのイヤホンクラスの響きはありません。
耳穴を塞がない快適さ(長時間装着しても疲れない)
私は普段から骨伝導ヘッドフォンを愛用しています。
様々な理由がありますが、やはり最も大きな点は、耳の穴を塞がないので長時間装着しても快適であることが挙げられます。
普通のイヤフォンやヘッドフォンは耳を完全に塞ぐため装着感が強く、長時間使い続けているとどうしても疲れを感じたり、耳汗が溜まったりしてしまいます。
また、音の振動が鼓膜へ直に届くため、難聴の心配も出てくるでしょう。
しかし『AfterShokz Xtrainerz』のような骨伝導型であれば、それらの問題点が一気に解消されるワケです!
▼"ペインフリー" のデザインで、3~4時間ほど連続して装着しても痛くなりませんでした。
締付け感が無い一方で、チタンフレームが頭のカタチに完全にフィットしてくれるため、激しく動いても外れてしまうことはありません。
耳穴を開放しておくことで外部の音も入ってくるため、ランニング等で屋外を走る際も安心です。
骨伝導ヘッドフォンの快適さは、一度体験するともはや手放せなくなります!
曲送りなど各操作がスムーズ
上述したように、右耳側に搭載されている各ボタンを活用することで、曲送りやフォルダ変更などの機能を利用することが出来ます。
各操作に対する機能の応答性は良好であり、スムーズに想った通りの操作を行うことが出来ました。
各ボタンの間隔がやや開けられていることで、ミスタッチ(誤操作)してしまうこともありません。
任意の曲を再生できない
ただし、スタンドアローン型ヘッドフォンの最大の欠点として、やはり任意の曲を選んで再生できないという点が挙げられます。
本製品には当然ディスプレイがないため、好きな曲を再生しようと思うと、ボタンをクリックし続けてその曲までたどり着く必要があります。
フォルダ分けを行うことでメンドクサさは多少緩和されるものの、取り入れた曲数が多くなるにつれて、好きな曲をすぐに再生することが困難になってしまいます。
どうせならBluetoothにも対応して、"外部デバイスとの接続" or "ヘッドフォン内部の曲を再生" の2通りで利用方法を分けることが出来たらなお良かったですね。
本製品を利用する際は、あくまでオムニバス形式のランダム再生で曲を流しておく、といった感覚で利用すると良いかもしれません。
スタンドアローン型ヘッドフォンの決定版
今回紹介した『AfterShokz Xtrainerz』について、特長をまとめると以下の通りです。
良かった点
- コンパクトでスタイリッシュなデザイン
- 壊れにくく耐久性の高いチタンフレーム
- 完全水没環境でも使用可能
- 高音質でクリアなサウンド体験が可能
- 曲の管理(取り入れ・削除)が非常に簡単
- 長時間装着しても疲れない
- 耳穴を開放しておける快適さ
悪かった点
- Bluetoothに対応していたら尚良かった
- 低音には弱い
以上のように、高音質さと快適な装着性を兼ね備えた、骨伝導ヘッドフォンの決定版となっています。
単体で音楽再生が可能なスタンドアローン型ヘッドフォンの中では、個人的に最もオススメできる製品です。
音質が非常に良好なうえ、頭部への締付け感がなく長時間装着しても疲れません。
本体内部に曲を保存し再生できるため、スポーツなどに手ぶらで集中したい場合にはうってつけです。
そして何より、曲の管理(取り入れ・削除)が非常にシンプルで、誰でも簡単に扱える点がGOOD!
Bluetooth非対応な点で人を選びますが、スタンドアローン型のスポーツ用ヘッドフォンを探している方には絶対にオススメしたい一品です!
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