2020年3月11日(水)発売の、Xbox One, PC向け2Dアクションアドベンチャーゲーム『Ori and the Will of the Wisps』(オリとウィスプの意志)。
本作は、2015年にリリースされ世界中から非常に高い評価を得た『オリとくらやみの森(Ori and the Blind Forest)』の、約5年ぶりの続編となります。
▼前作のレビューはコチラを参照。
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『オリとくらやみの森 Definitive Edition』海外のレビュースコア&評価コメントまとめ
2019年9月28日(土)発売の、Nintendo Switch向けアクションゲーム『オリとくらやみの森(Ori and the Blind Forest: Definitive Edition)』。 ...
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ハード | Xbox One, PC |
発売元 | Moon Studios |
価格 | XB1, Win10版:3,150円(税込) Steam版:3,132円(税込) |
ジャンル | 2Dアクションアドベンチャー |
プレイ人数 | 1人 |
リリース日 | 2020年3月11日(水) |
このゲームについて:
小さな精霊オリが危難に遭うのはこれが初めてではない。
だが、運命の嵐に吹き飛ばされたフクロウの子クゥが窮地に陥ったとき、家族を再会させ、傷ついた世界を癒し、オリの真の運命を見いだすには、勇気以上のものが必要になる。
高い評価を受けたアクションアドベンチャー『オリとくらやみの森』のクリエイター達による待望の続編。
手描き風のタッチで描かれた多くの新たな友や敵が生き生きと動く広大な世界で、まったく新しい冒険に乗り出そう。
フルオーケストラによるオリジナルBGMに乗せて展開される『Ori and the Will of the Wisps』は、緻密に練り上げられたプラットフォームアクションと感動的なストーリーというMoon Studiosの伝統を受け継いでいる。
手書き風のグラフィックで描かれたファンタジーの世界を舞台に、小さな精霊 "オリ" を操作して敵を倒しつつ先に進んでいくアクションアドベンチャーゲームです。
美麗なグラフィックもさることながら、『インターステラー』や『インセプション』の音楽で有名なスタジオで録音された、フルオーケストラによる壮大なBGMを楽しむことも出来ます。
また今作では新たに剣・弓・槍などの物理的な武器が追加されたことによって、さらにアクション性を増したゲームとなっています。
前作の『オリとくらやみの森』は、世界中で非常に高い評価を得ており、今作は5年超しの続編ということもあって、世界中のファンから大きな期待のかかった作品となっています。
そんな今作について、海外メディアはどのようにレビューしているのでしょうか?
現時点で出ている海外メディアのレビュー点数(メタスコア)と、評価コメントを抜粋して紹介していきたいと思います!
※可能な限りネタバレを避けた内容を紹介しています。
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海外メディアの評価スコア&レビューコメント
TheSixthAxis -完璧な2Dアクションゲーム
Score:100点
本作で素晴らしい点は、目に見える全てのモノからストーリーが伝わってくることです。
ステージ上に登場する生き物1匹1匹においても、バックグラウンドを感じさせるほど説得力のあるデザインとなっています。
そして、印象的なビジュアルに合わせて響くオーケストラのBGMが素晴らしいの一言であり、どのようなシーンでも感情に訴えてくるインパクトがあります。
攻撃アクションなども前作から増えており、ゲーム性が格段に向上しています。
本作は、メトロイドバニアの2Dアクションゲームとして、完璧なタイトルの1つと言えるでしょう。
GOODな点
- 感情的でインパクトのあるストーリー
- ゲームプレイ性が強化されている
- 魅惑的なサウンドトラック
- 印象的なビジュアル
BADな点
- たまに、イライラするほど難しい部分がある
Generación Xbox -5年待った甲斐があった
Score:97点
今作は、信じられないほどの芸術センスと、印象的なサウンドトラックが組み合わさったおかげで、今年プレイできる中で最高のゲームになりました。
メインストーリ―自体は7~8時間ほどでクリアできますが、膨大なサイドミッションが用意されているほか、シークレット要素も多く隠されているため、優に2倍以上の時間を楽しむことができます。
登場するボスごとに攻略方法も異なっており、技・スキルを組み合わせて最も適した方法で立ち向かう戦略性を求められます。
ビジュアル・サウンド・ゲーム性の全ての面において傑作であり、5年待った甲斐は間違いなくありました。
GOODな点
- 芸術的に素晴らしい
- 感動的なサウンドトラック
- 中毒性のある楽しいゲームプレイ
- やり込み甲斐のある隠し要素
BADな点
- 特に無し
Hobby Consolas -機敏で強烈、感情的で楽しいゲームプレイ
Score:93点
本作のゲームプレイは機敏で強烈、感情的でとにかく楽しいです。
前作からの大きな変更点として、新たに剣・弓・槍などの武器が追加されたことで、流動的で爽快なコンボを決めることが出来るようになりました。
敵キャラの強さもやりがいのある難易度となっており、戦略を考える楽しさがあります。
また、登場するどのキャラクターのデザインも素晴らしく、特別な魅力があります。
多くを語らずとも没頭できる物語は、美しいグラフィックと惹きつけられるサウンドトラックによって、非常に感動的なものになっています。
このような作品を、30ユーロほどのお手軽な価格でプレイできることに喜びを感じています。
GOODな点
- 多くを語らずとも没頭できる世界観
- 挑戦的な難易度
- 素晴らしいサウンドトラック&ビジュアル
- 機敏で強烈、感情的で楽しいゲームプレイ
- 魅力的なキャラクター
- 手ごろな価格
BADな点
- 弓が強すぎて、他の武器の存在価値を損なっている
- 前作から、そこまで驚くほどの目新しさは無い
- たまにフリーズするバグが起きる(XB1版)※パッチ対策済み
Press Start Australia -改良された戦闘システムと武器
Score:90点
今作では新たに数種類の武器が追加され、様々な組み合わせを試すことで戦闘が単調になるのを防ぐことが出来ます。
移動や各アクションの操作性も滑らかで、広大なマップをストレスなく行き来することが出来ます。
ストーリーは10時間ほどでクリアできますが、心が温かくなるような場面が多く散りばめられており、全体を通して豊かで道筋の整ったシナリオとなっています。
そしてクリア後も、装備品の収集、サイドクエスト、タイムトライアルなど、多くの方法でやり込むことが出来ます。
GOODな点
- 豊かで道筋の整ったストーリー
- 2Dアクションゲームにふさわしい、広大なマップ
- 改良された戦闘システムと武器
- 滑らかな操作性
BADな点
- いくつかのバグ
- パフォーマンスの問題(処理落ちなど)
Everyeye.it -Xbox Oneでリリースされた最高のゲームの1つ
Score:90点
本作は見る・操作するの両方で素晴らしいゲームです。
ビジュアル・サウンドトラックはいずれも並外れたクオリティであり、特に音楽については、シンプルなストーリーを感情的なものへと引き上げています。
戦闘については新たに武器が追加されたおかげで基礎から見直されており、敵やボスとの戦闘がさらに楽しいものになっています。
芸術性・ゲーム性ともに息を飲むような出来となっており、Xbox Oneでリリースされた最高のゲームの1つであると言えます。
GOODな点
- ビジュアル・サウンドトラックともに並外れたクオリティ
- 賞賛に値するゲームプレイ
- Xbox Oneでリリースされた最高のゲームの1つ
- 基礎から見直された戦闘
BADな点
- たまに難易度が高すぎる部分がある
- ゲーム中にクラッシュすることがある
EGM -ゲーム中にクラッシュするバグが発生
Score:80点
"オリ" シリーズのファンにとって、今作は非常に良く作られた続編であり、より拡張されたマップ、より洗練されたアートとアニメーション、そして武器やアクションの追加など、あらゆる面で改善が施されています。
隠しアイテムをはじめとする探索要素も数多く用意されており、やり込み甲斐もあります。
一方で、個人的には期待していたほど目新しく革新的な部分が無かったのは残念です。
そして、最も問題なのがパフォーマンスの点についてです。
私が初日にXbox Oneで起動すると、20秒ごとにゲームが途切れるバグに遭遇しました。
また、メニューとゲームとを切り替えると、かなりの遅延が発生します。
公式は修正パッチの配布をアナウンスしていますが、現行機においてこのような不具合が発生するのは非常に迷惑です。
GOODな点
- 新しいアクションや武器の追加
- より広大になったワールド
- 多くの探索要素、隠しアイテムの数々
BADな点
- 起動時にクラッシュするバグが発生(修正パッチの配布有り)
- 期待していたほど、ゲームを際立たせる新しいものがなかった
総合評価(トータルスコア)
総合Score(XB1版):91点
総合Score(PC版):89点
GOODな点
- 中毒性のある楽しいゲームプレイ
- 多くを語らずとも没頭できる世界観
- 挑戦的な難易度
- ビジュアル・サウンドトラックともに並外れたクオリティ
- 魅力的なキャラクター
- 手ごろな価格
- 改良された戦闘システムと武器
BADな点
- たまに、イライラするほど難しい部分がある
- 前作から、そこまで驚くほどの目新しさは無い
- 起動時にクラッシュするバグが発生(修正パッチの配布有り)
※『総合スコア』は、本記事で紹介している以外にも、現時点でレビューを出している全ての海外メディアのスコアを集計して算出されているスコアです。
以上が、『Ori and the Will of the Wisps』についての海外メディアの感想となります。
現時点(記事投稿時点)で40件近くのメディアレビューが寄せられていましたが、すべてが80点以上と、前作に引き続き非常に高い評価を得ているゲームとなっています。
ゲーム性・システム・ビジュアル・サウンドなど、あらゆる点において前作を凌駕しており、レビュアーの中にはXbox Oneでリリースされたゲームの中で最高のタイトルの1つである、とまで述べる方もいました。
ビジュアル・サウンドが素晴らしいのは言わずもがな、新たに剣や弓などの武器が追加されたことで、戦闘もより爽快で中毒性の高いものに強化されているとのこと。
魅力的なキャラクター達によって織りなされるストーリーについても、魅力的で心温まる瞬間に溢れていると好評です。
メインシナリオ自体は10時間ほどでクリアできるようですが、収集要素やシークレット要素、タイムアタックなど、やり込める要素がふんだんに詰まっているため、クリア後も優に2倍以上の時間は遊び続けられるとのこと。
そして値段についても、これだけの傑作を約3,000円ほどで遊べる点が素晴らしいとされていました。
一方で、前作と比べて、期待していたほどの革新的な目新しさは無かったという意見もありました。
そして一番の問題として挙げられていたのが、ゲーム中にクラッシュするバグの存在です(XB1版)。
多くのレビュアーが購入日にクラッシュするバグに遭遇しており、中には酷い遅延に悩まされるレビュアーもいました。
この問題に対して公式は修正パッチの配布をアナウンスしていますが、そもそも現代において、このような不具合を発生させないでほしいとの声も上がっていました。
何はともあれ、前作同様に今作も2Dアクションゲームの傑作であることは間違いないようです。
ビジュアル・サウンド、そしてゲーム性の全てにおいてクオリティの高いゲームなので、シリーズ未プレイの方でも是非オススメしたい一作です!
※ただし、事前にパッチを当ててからプレイすることを推奨します。