2021年2月、中国の大手電子機器メーカーであるeMeet社は、自社が開発・販売するウェブカメラシリーズの最新モデルである『AI Webcam Jupiter』を発売しました!
本製品は同社が発売するウェブカメラの中でも、初めてAI機能を備えた製品としてリリースされます。
ウェブ会議に参加しているヒトを認識し、自動でズーム&フォーカスするなど、機能面においては最も充実したハイエンド機種となります。
ブランド | eMeet |
型名 | AI Webcam Jupiter |
映像解像度 | 1080p(フルHD)30fps 16 : 9 |
視野角 | 96° |
フォーカスタイプ | AIフォーカス |
搭載マイク数 | 4基 |
搭載スピーカー数 | 1基 |
対応OS | Windows XP,Vista和7/8 /10,Mac 10.4.3 など |
互換性のあるソフトウェア(一例) | Facetime, Zoom, Skype, Skype for business, Microsoft Lync, Google Hangout, Goto meeting, Bluejeans, webex, braodsoft, lifesize, Line,Slack |
『AI Webcam Jupiter』はカメラ・マイク(4基)・スピーカー(1基)がすべて備わったオールインワン仕様となっており、これ1台だけでリモートワークやウェブ会議を行うことが可能となっています。
映像解像度は1080p(フルHD)に対応しており、96°の広範な視野角で美しい映像を映し出すことができます。
WIndows・MacのいずれのOSにも対応しているほか、ほぼすべてのソフトウェアとの互換性があるため、汎用性にも優れています。
そして本機の最大の特長として挙げられるのが、最新の『AI機能』です。
Jupiterに搭載されたAIは、ヒトの動きを認識して、発言者がすべて画面に収まるようにオートフォーカス&オートズームを行います。
▼発言者を自動で追尾するため、いちいちカメラの視野内に移動する必要がない。
▼ウェブ会議参加者の姿が最も見やすくなるよう、拡大率や焦点などが自動的に調節される。
このように、快適で高品質なウェブ会議を実現するためにはうってつけのハイエンドウェブカメラ となっています。
今回、代理店より本製品を提供していただくことができたので、実際に使用した感想を元に『AI Webcam Jupiter』をレビューしていきます!
製品本体および付属品
製品本体および付属品について紹介していきます。
▼外箱の様子。
▼フタを開けると、ウェブカメラ本体がすっぽりと収まっています。
▼内容物をすべて取り出した様子。
なお、内容物一覧は以下の通りです。
内容物一覧
- ウェブカメラ本体
- USB Type-Cケーブル
- 説明書一式(日本語対応)
説明書は一部日本語に対応しているため、機能などを把握することができます。
シンプルで洗練されたデザイン
『AI Webcam Jupiter』本体のデザインは 非常にシンプル で、最低限のインターフェースがコンパクトな筐体に詰め込まれています。
▼実際に手に持ってみると非常に軽い。
▼前面に付属しているレンズカバーを外すと、レンズ部分が露出する。
使用していない時はレンズカバーを装着しておくことで、レンズへの汚れの付着を防ぐことができます。
▼筐体は艶やかな光沢が見られ、高級感がある。
▼本体上部にはサウンド出力用のスピーカー穴が開いています。
▼本体背面。給電&映像伝送用のUSB Type-C端子が搭載。
▼カメラ上部の首は左右90度ほどの向きまで回転させることが可能。
▼アーム部の裏面に別途スタンドを装着して設置することも出来るようになっている。
このように、コンパクトかつ洗練されたデザイン となっています。
手触り・見た目の質感的にも高級感があるため、オシャレなオフィスなどに設置しても違和感が無いでしょう。
設置&使用開始まで
『AI Webcam Jupiter』は プラグアンドプレイ に対応しており、使用するにあたって専用のソフトウェアやドライバをインストールする必要はありません。
そのため、データを勝手にインストールできない社用PCなどでも安心して使うことができます。
設置する際は、まず付属のUSB Type-Cケーブルを本体裏面の端子に接続します。
続いてウェブカメラ本体のアーム部を開き、ツメの部分をモニター上部へ嚙ませるように設置します。
これだけで設置は完了です!アーム部のツメと自重のおかげでシッカリと固定されるため、簡単にズレ落ちることはありません。
▼使用する際はレンズカバーを外すのを忘れずに。
▼実際に設置した様子。
あとはPC側のUSB端子に接続するだけで、あっという間に使用開始準備が完了します。
ドライバ・ソフトウェア等のインストールが不要なため、PC初心者でも簡単に扱うことができます!
公式ソフトウェア『eMeetlink』でカメラの調節を行う
本製品の開発元であるeMeet社は、製品の調節を行うことができる公式無料ソフトウェア『eMeetlink』を提供しています
本ソフトウェアを使用することで、ウェブカメラの各種パラメータを調節することが可能です。
『AI Webcam Jupiter』の使用を開始する前に、可能であればソフトをインストールして調整を行っておくことをオススメします。
eMeetlink上で、解像度などの重要な設定を変更することができます。
▼解像度は最大1080p(1920×1080)まで変更可能。
▼輝度やコントラストの調整が行えるほか、白黒モードなどのフィルタープリセットも用意されています。
そしてソフトウェアの更新がある場合は、バージョンのアップデート を行うことも出来ます。
本製品の機能を最大限活用するためにも、是非ともインストールしておきたいソフトです!
実際に使用した感想
それでは、実際に使用した感想について紹介していきます。
今回は機能テストとして、LINE通話やSkype会議などにおいて『AI Webcam Jupiter』を使用してみました。
鮮明で見やすいフルHD画質の映像
1080p(フルHD)解像度に対応した本製品のカメラのおかげで、実に鮮明でクリアな映像が映し出されました。
96°の広範な視野角をカバーする一方で、映像が変に魚眼レンズ的な歪みを生じることもありません。
▼目や口の動きまで明瞭に映し出された。
体や腕を激しく動かしてみましたが、これといった遅延や残像は見られませんでした。
上述したように公式ソフトウェア『eMeetlink』でコントラストや明るさを柔軟に調節できるため、使用する場所・状況に合わせて最適な映像を映し出すことが可能です。
ウェブ会議だけでなく、YouTuberの方々の配信用機器としても十分に利用できるでしょう。
便利な自動認識AI機能
そして本製品の目玉機能である "AIフォーカス" について確認してみました。
通話中、試しにわざと体と顔を画面ギリギリに移動させてみました。
すると、AIが顔と体の動きを認識して、通話主(私)の体が中央に映し出されるよう、自動で調節されたのです。
▼私が移動しなくても、カメラが勝手に中央に収めてくれる。
その後も何度か意図的にカメラの中央から外れてみましたが、そのたびに私を追従して 自動的にフォーカスしてくれます。
このように、ウェブ会議の場で最も注目するべき対象である発言者に対してAIがオートフォーカスすることで、より円滑なオンラインコミュニケーションを実現することが可能となっています。
発言者が交代する度に、いちいち席を移動するといった行動ともおさらばです!
高性能なノイズキャンセリングマイク
本製品に搭載されている4基のマイクは、周囲の雑音を除去する "ノイズキャンセリング" 機能に対応しています。
そのため、空調音や外からの環境音がウルサイ状況においても、私の声だけをしっかりと捉えて相手側に伝えることができていました。
計4基のマイクによる集音性能も高く、小さな声や、離れた場所からの発言でも問題なく拾うことが可能です。
ただし10人を超える規模でのウェブ会議にはさすがに対応しきれないため、大人数が参加する会議においては、以下のようなマイクスピーカーの購入をオススメします。
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格段に向上したスピーカー性能
個人的に最も驚いたのが、従来モデルより格段に向上したスピーカー性能 です。
従来モデルに搭載されているスピーカーは、相手側の声をギリギリ聞き取ることのできる最低限のサウンド品質となっていました。
しかし本製品のスピーカーは出力が強化されており、相手側の声が増幅され 非常に聞き取りやすくなっています。
PCサウンドと同期して音楽を流した際も、普通にクオリティの高い音質を実現できていました。
恐らく現時点で市場に出回っているマイク搭載ウェブカメラの中では、最も音質の良い機種の1つであると思います。
『AI Webcam Jupiter』のまとめ
今回紹介した『AI Webcam Jupiter』について、特長をまとめると以下の通りです。
良かった点
- コンパクトで軽量、洗練されたデザイン
- フルHD対応の高画質カメラ
- 公式ソフトウェアで細かな調節が可能
- 便利なAIフォーカス機能
- 集音性能の高い4基のマイクを搭載
- 高性能スピーカーを搭載
悪かった点
- 持ち運び・収納用のポーチ類が付属しない
以上のように、AIフォーカス機能を搭載した 次世代ウェブカメラ となっています。
フルHD解像度で美しい映像を映し出すことができ、満足度の高いウェブ会議が実現できるでしょう。
またカメラだけでなく、マイク・スピーカーの両面においても高いクオリティを実現できている点は素晴らしかったです。
これ1台でウェブ会議を開始できてしまう、まさにオールインワンの最新モデルです!
▼こちらのサイトでも分かりやすく紹介されています。
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