iPhoneやiPadなどのiOSデバイス内のデータを移行するフリーソフトは多々あります。しかし多くのフリーソフトは以下の問題を抱えていることが多いです。
- 動作が不安定
- 機能が限られていて出来ることが少ない
- 逆に無駄な機能が多すぎて複雑で分かりにくい
かといって『iTunes』を使おうと思ってもめちゃくちゃ使いづらいし...(´・ω・`)
しかし今回紹介するフリーソフト『EaseUS MobiMover Free』は、上記の問題をすべて解決したデータ移行・管理ソフトです。
iPhoneやiPadなどのiOSデバイス間、もしくはiOS ⇔ PC間でのデータ移行を非常に簡単に行うことができ、動作も軽くて快適。インターフェースもシンプルで、どの操作もワンクリックで出来てしまうという、もはやフリー(無料)ソフトとは考えられないクオリティを誇ります。
Windows・MacOSのいずれにも対応しているのが嬉しいところ。
ソフト名 | EaseUS MobiMover Free |
開発元 | EaseUS(イーザスソフトウェア) |
価格 | 無料(商用利用可能な有料版あり) |
対応OS | Windows:7/8/8.1/10
MacOS:10.12/10.13 MacOS X:10.7/10.8/10.9/10.11 |
対応iOS | iOS:8/9/10.1/10.2/10.3/11 |
対応デバイス | iPhone:4s/5/5s/6/6s/6 plus/6s plus/
7/7 plus/8/8 plus/X iPad:mini2, 3, 4/iPad Air/iPad Air2/iPad Pro |
対応ファイル形式 | 音楽:mp3/m4a/m4b/m4p/m4r/
rm/wav/wma/mdi/aac 画像:jpg/bmp/icon/tiff/png/gif 動画:mp4/mov/m4v/wmv/ rm/mkv/avi/flv その他:pdf/epub/html |
※ソフト情報は記事執筆時点(2019.8.9)のものです。最新情報は公式サイトをご覧ください。
公式も "世界一使いやすいデータ移行ソフト" と謳っており、実際に使ってみるとその使いやすさに驚かされます。
本フリーソフトの具体的な機能は以下の通りです。
出来ること
- iPhone、iPadのデバイス間でのデータ移行
- iPhone、iPad ⇒ PCへのデータ転送(バックアップ)
- PC ⇒ iPhone、iPadへのデータ転送
- iPhone、iPad内のデータ管理(追加・移行・削除)
非常に使いやすく、iPhone初心者の方にも是非オススメしたいソフトの1つです。
今回はこれらの機能について、ダウンロード&インストール解説も交えて紹介していきます!
ダウンロード&インストール方法
EaseUS MobiMover Freeのダウンロード&インストール方法はいたって簡単です(以下の紹介はWindows版になります)。
まずEaseUS MobiMover Freeの公式サイトにアクセスし、使用しているOSに対応するダウンロードボタンをクリックします。
クリックすると『mover_free_Installer_〇〇〇.exe』という名前の実行ファイルが自動ダウンロードされるので、ダウンロードが完了したらダブルクリックで起動します。
※以下のような画面が出現したら『はい』をクリックします。
出現したインストール画面にて、左下の同意欄にチェックを入れた状態で『今すぐインストールする』をクリックするとインストールが開始されます(数秒で完了します)。
インストール手順は以上です!
あとは、ソフトを起動した状態でiPhoneとPCをケーブルでつなぐと、以下のような管理画面が出現し、各種操作を行うことが出来ます。
▼EaseUS MobiMover Freeのホーム画面。無駄な選択肢が無く、非常にシンプルで分かりやすい。
次からは各機能を紹介していきます。
機能①:iOS端末 ⇔ iOS端末へのデータ転送
EaseUS MobiMover Freeホーム画面の『iOS端末からiOS端末へ』を選択すると、iPhoneやiPad間でデバイスのデータを直接移行することが出来ます。
まずデータのやり取りを行いたい2つのiOSデバイスをPCに接続します。
▼私の場合は『iPhone XR』と『iPad mini4』でやってみました。
デバイスを接続すると、以下のように『どのデータ』を『どちらから、どちらのデバイスへ』移行するかを選択できます。
▼私は試しに『ミュージック』データのみを選択してみました。
デバイス間の移行に対応しているデータは以下の通りです。
画像 | 写真・アルバム |
音声 | ミュージック、ボイスメモ、着信音、オーディオブック |
動画 | 映画、テレビ番組、ミュージックビデオ |
その他 | 連絡先、メモ、Podcast、ブック |
移行したいデータにチェックを入れた後、『コピー』をクリックするとデータの移行が開始されます。
『移行に成功しました』の表示が出たら完了です。移行にかかる時間は非常に短く、容量の大きなデータでも早く転送が完了します。
▼試しに移行先である『iPad mini4』の音楽アプリを確認してみると、iPhone XR内の音楽データ外構出来ていることが確認できる(コピーのため、移行元のiPhone側にもデータは残ります)。
iOS端末 ⇔ iOS端末の移行手順
- "移行元" と "移行先" のデバイスを選択
- 移行したいデータを選択
- 『コピー』をクリック
このように非常にシンプルな手順で、素早く簡単にデータをデバイス間で移行させることができるのです。iTunesとは比べ物にならないくらい使いやすいです(゚∀゚)スゲエ
機能②:iOS端末 ⇒ PCへのデータ転送
続いてiOS端末 ⇒ PCへデータを移行する方法です。
ホーム画面より『iOS端末からPCへ』を選択すると、移行するデータの選択画面が表示されます。ここでiOSからPCにデータを移行したい(バックアップしたい)データを選択します。
▼基本的にはiOS間での移行と手順は同じ。今回は試しに写真データを選択。右側のフォルダアイコンをクリックすると、保存したいPC上の場所を選択できる。
iOSからPCへの移行に対応しているデータは以下の通りです。
画像 | 写真・アルバム |
音声 | ミュージック、ボイスメモ、着信音、オーディオブック |
動画 | 映画、テレビ番組、ミュージックビデオ |
その他 | 連絡先、メッセージ、メモ、Podcast、ブック、ボイスメール |
移行したいデータを選択した後、『転送』をクリックするとデータの転送が開始されます。
『移行に成功しました』の表示が出たら完了です。指定したPC上の場所に『Exported by MobiMover 〇〇〇』というフォルダが作成され、中に選択したデータが元の形式のまま保存されています。
iOS端末 ⇒ PCへの移行手順
- データを移行したいPC上の場所を選択
- 移行したいデータを選択
- 『転送』をクリック
この場合も、移行にかかる時間は非常に短く、容量の大きなデータでも早く転送が完了します。iTunesでは複雑で苦労していたバックアップ作業も、このように一瞬で完了できました。
機能③:PC ⇒ iOS端末へのデータ転送
今度は逆にPC ⇒ iOS端末へのデータ移行(インポート)方法です。
ホーム画面の『PCからiOS端末へ』を選択すると、以下のようにiOS端末に入れたい(インポートしたい)データの選択画面が表示されます。
『ファイルを追加』で移行したいデータを選択するか、もしくはデータをそのままウィンドウにドラッグすると、インポートするデータの一覧として表示されます。
▼今回も試しに、画像データを入れてみました。ちなみに『フォルダーを作成』よりデータをフォルダ分けしてインポートすることも可能。
PCからiOSへの移行に対応しているデータは以下の通りです。
画像 | 写真・アルバム |
音声 | ミュージック、ボイスメモ、着信音、オーディオブック |
動画 | 映画、テレビ番組、ミュージックビデオ |
その他 | 連絡先、メッセージ、メモ、Podcast、ブック、ボイスメール |
データを選択した後、『インポート』をクリックするとiOS端末へのデータのインポートが開始されます。
▼ちなみに画面右側の『自動転送』をオンにしておくと、選択(もしくはドラッグ)したデータが自動的に端末へインポートされます。
『インポートに成功しました』の表示が出たら完了です。
▼試しにiPhone内の写真アプリを確認してみると、新たに『By MobiMover』というフォルダが生成され、選択したデータが保存されていました。写真以外のデータの場合も、同様に各アプリ内にインポートされます。
PC ⇒ iOS端末への移行手順
- "移行先" のデバイスを選択
- 移行したいデータを選択(もしくはドラッグ)
- 『インポート』をクリック
こちらも簡単にiOS端末内にデータを入れることが出来ます。特に『自動転送』をオンにしておけば、PC上のデータをヒョイヒョイっとドラッグしていくことで次々にデータを入れることが出来、非常に便利です。
機能④:iOS端末内のデータ管理
EaseUS MobiMover Freeでは、データの移行だけでなくiOS端末内の各データの管理(追加・削除)を行うことも出来ます。
iOS端末をPCに接続した状態で、ホーム画面上部の端末名を選択します。
すると以下のように、iOS端末内の各データを操作することが出来る管理画面が表示されます。
▼項目がアイコン分けされており、操作したいデータを見つけやすい。
この画面では、iOS端末内のほとんどのデータについて操作を行うことが出来ます。操作可能なデータは以下の通り。
音声 | ミュージック、ボイスメモ、着信音 |
画像 | 写真、アルバム |
動画 | 映画、テレビ番組、ミュージックビデオ |
その他 | 連絡先、メッセージ、アプリ、PodCast、電子書籍など |
ためしに画像の中の『写真』を選択してみます。すると以下のように端末内の画像データがズラリと一覧で表示され、1つ1つのデータについて移行・削除などの操作を行うことが出来ます。
▼特定のデータを選択して右クリックすることでも項目を選択できる。直観的な操作が可能。
また『音声』の中の『ミュージック』を選択した場合は、以下のように音楽データがプレイリストごとに表示され、管理を楽に行うことが出来ます。
▼画面左下の『プレイリストを追加』より、新たにプレイリストを作成することも可能。
このように、iOS端末内のデータについて簡単に操作することが出来ます。また、1つ1つのデータについて直感的に操作することが出来るため、iTunesよりもはるかに使いやすい管理機能となっています。
営利目的で利用可能なPro版(有料)も用意
EaseUS MobiMover Freeでは今回紹介した無料版(フリー版)の他に、サポートがより充実し、かつ商用利用可能なプロ版『EaseUS MobiMover』が有料で販売されています。
フリー版と比べ、プロ版には以下の利点があります。
『EaseUS MobiMover PRO』の利点
- 商用利用が可能
- 永久の無料アップグレード対応
- 永久保証のテクニカルサポート
つまり、仕事などで本ソフトを利用する際は、このプロ版を購入する必要があります。
値段自体は非常にリーズナブルで、専門のテクニカルサポートも受けられるようになるため、クリエイターや個人事業主の方々にはオススメです。
『EaseUS MobiMover Free』についてのまとめ
今回紹介した『EaseUS MobiMover Free』についてまとめると以下の通りです。
『EaseUS MobiMover Free』のまとめ
- インターフェースがシンプルで操作しやすい
- iOSデバイス間のデータ移行が簡単に行える
- iOSデバイス ⇔ PC間のデータ移行が簡単に行える
- iOSデバイス内のほぼすべてのデータを操作可能
- 商用利用向けのPRO版が販売中
このように、無料のフリーソフトとは思えないほどの機能を利用することが出来ます。
ソフトの動作自体も軽く安定しており、見た目もシンプルで使いやすいため初めてiPhoneを購入した人でも簡単に扱うことが出来るため、データ管理ソフトとしてオススメの一本です!(゚∀゚)