地震や津波、台風や大雪など天災に見舞われることの多い災害大国日本では、停電時にも電気を利用することのできる『ポータブル電源』(家庭用蓄電池)の需要が高まりつつあります。
特に新型コロナウイルスの感染が広まっている昨今では、避難所に行かずとも、自宅で非常時の電気をまかなうことが重要となっています。
また最近では、電力需要に対する供給のひっ迫により、計画停電などの言葉も耳にするようになりました。
現代社会において、電気はいつでも使えるようにしておきたいですよね。
そこで今回オススメするのが、スマートフォンやタブレットをはじめとする電子機器を、何回でも満充電できる大容量バッテリーを内蔵した家庭用蓄電池『BLUETTI EB55 ポータブル電源』です!
▼537Wh/168,000mAh大容量バッテリー内蔵
メーカー | BLUETTI |
品番 | EB55 |
バッテリー容量 | 537Wh/168,000mAh |
定格出力周波数 | 50/60Hz |
定格出力電力 | 700W |
安全認証 | PSE, FCC, CE, UN38.3, MSDS, UL, SAA and RoHS |
出力ポート | ・AC出力 100-120V,Max 700W(サージ1400W)×4 ・5521出力 12V/10A×2 ・シガーソケット12V/10A×1 ・USB-A出力 5V/3A×4 ・USB-C Max 100W× ・ワイヤレス充電 Max15W×1 |
入力ポート | ・AC充電(12V-28V,200W Max) ・PV充電 (12V-28V,200W Max) ・カー充電(12V/24V) |
本体サイズ | 278×200×198mm |
本体重量 | 約7.5Kg |
今回紹介する『BLUETTI EB55 ポータブル電源』は、537Wh/168,000mAhの大容量バッテリーを内蔵した家庭用蓄電池です。
筐体サイズは278×200×198mm、約7.5Kgとやや重めですが、充実したポート類が搭載されており、スマホやタブレット端末はもちろん、扇風機や車載冷蔵庫といった家電に対しても安定した電力供給を行うことができる電気容量を誇っています。
▼上部には取っ手が付いており、キャンプなどアウトドアな場面への持ち運びも可能。
ワイヤレス充電にも対応しており、スマホなどの対応デバイスを筐体上部に置くだけで充電が可能。
▼同時に最大13台のデバイスへの給電が可能。搭載する液晶ディスプレイで充電・給電の状況をリアルタイムに把握できます。
デバイス毎の給電例
- 電動工具(80W):約8時間
- 冷蔵庫150W(1200W):約3時間
- スロークッカー(200W):約2時間
- パソコン(80W):約6時間
- デジカメ:約120回
▼メーカー公式サイトの商品ページでは、入力ワット数に対する稼働時間をシミュレートすることが出来ます。
内蔵されている電池には「リン酸鉄リチウム(LiFePO4)電池」が採用。リン酸鉄リチウムは熱分解温度が高いため安定性に優れており、2,500回以上の充電にも耐える長寿命な電離となっています。
そしてポータブル電源自体には、自宅コンセント以外にも車載シガーソケット経由や、ポータブルソーラーパネルを用いて充電を行うことも可能です。
▼停電などにより電気が利用できない場合でも、自然エネルギーを利用して電気を溜めることが出来ます。
また「デュアル高速充電」および「マルチ高速充電」に対応しており、ACアダプター×2(合計290W)を使用した場合、最短2時間でフル充電が可能です。
本体背面にはLEDライトも搭載。SOS点滅機能に対応するなど、実用的な機能を擁した設計となっています。
以上のように、実用的な電気容量とインターフェースを備えつつ、持ち運び可能な筐体サイズを実現したオススメのポータブル電源となっています。
災害時における停電のみならず、キャンプなどのアウトドアな場面でのバッテリーとしても重宝するでしょう!
製品本体および付属品
製品本体および付属品について紹介していきます。
▼製品外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧
- ポータブル電源 (EB55)本体
- ACアダプター充電器(90W)
- カーチャージャケーブル (車からXT60)
- MC4ソーラー充電ケーブル (MC4からXT60)
- 取扱説明書
- 保証カード
- 合格証明書
▼説明書は日本語に完全対応しているので安心です。
▼付属ケーブル一式
▼車から充電できる車載用充電シガーソケット。
▼ソーラーパネル(別売り)等から給電できるMC4ソーラー充電ケーブル。
▼自宅コンセントから給電できるACアダプター。
ACアダプターのサイズは結構大きい。
▼スマホよりも一回り大きなサイズ。
このように、付属ケーブルが充実しているため、購入後すぐに幅広いデバイスへ接続できる点は嬉しいですね!
ポータブル電源 本体外観
▼ポータブル電源の外観。大容量バッテリーに対して、278×200×198mmと比較的コンパクトなサイズ。
▼真上から見た様子。
▼筐体上部には「ワイヤレス充電ポート」Max15W)が用意されています。
▼上部には取っ手が付いており、持ち運び時に便利です。
▼ただ筐体重量は約7.5Kgと重めのため、結構ズッシリ感があり、子供やお年寄りが持ち運ぶ際は苦戦するかもしれません。
▼正面にはディスプレイおよび主要ポート&ボタン類が集約されています。
▼左右の側面には吸排気用の穴が空いています。
▼背面にはLEDライトが大きく搭載。脇にはLED点灯ボタンが用意されています。
▼底部の様子。四隅にゴム製の滑り止めが施されています。
搭載インターフェース
続いて、ポータブル電源本体に搭載されているインターフェースを紹介していきます。
▼本体正面に全ての機能が集約。中央にはディスプレイが内蔵されています。
▼左側にはDC(XT60-F)入力ポート、充電器(7909)入力ポート、USB-A出力ポート×4、USB-C出力ポート×1、DC出力ボタン(USB・ワイヤレス充電)が用意。
▼DC入力ポートおよび充電器入力ポートはゴム製キャップで保護されています。
▼右側には5521・シガーソケット出力ボタン、DC(5521)出力ポート×2、シガーソケット出力ポート、AC出力ボタン、AC出力ポート×4が用意。
▼シガーソケット出力ポートもゴム製キャップで保護されています。
いずれかの出力ボタンを押すとポータブル電源が起動し、ディスプレイにバッテリー残量などの情報が表示されます。
以上のように、比較的コンパクトな筐体に、入力・出力の両方で充実したポート類が集約されています。
幅広い電気機器への充電に対応できるため、利便性・汎用性に優れていると言えます。
また、自宅コンセントだけでなくソーラーパネルやPCポート、シガーソケットなど、ポータブル電源自体への充電方法も複数用意されているため、災害用電源としても優秀です。
非常灯・モールス信号機能を搭載したLEDライト
本体背面には LEDライトが搭載されており、点灯ボタンを押すことで暗所を照らすことが出来ます。
▼点灯ボタン
▼強力な光で周囲を明るく照らすことが可能。
そして点灯ボタンを複数回押すことで、点灯パターンを以下のように切り替えることが出来ます。
- 1回クリック:弱点灯
- 2回クリック:強点灯
- 3回クリック:SOS点灯モード
- 4回クリック:電源OFF
▼点灯の様子 ※強い光の点滅に注意
このように、単なる照明以外にもSOSモールス信号を発信する機能も搭載されているため、キャンプなどで遭難した時などにも安心な機能となっています。
高速かつ安定した給電が可能
実際に本製品を使用して、所有する電気機器に対して充電(給電)を行ってみました!
まずはスマホをUSBポートに接続して充電をテスト。
DC出力ボタンを長押しするとLEDランプが点灯し、出力が開始されたことを示します。この状態でUSBケーブルを繋ぐだけで給電が行われます。
▼ディスプレイには出力情報も表示されます。
スマホのバッテリー残量が100%になるまで充電を行ってみましたが、途中で充電が途切れることも無く、終始安定した給電が可能でした。
所有するAndroidスマホで試した場合、30分ほどで50%分の充電が可能でした。
通常の家庭用コンセントに引けをとらないくらいの充電速度であり、十分に実用的であると言えるるでしょう!
AC(コンセント)出力の場合もUSB出力の場合と同様に、AC出力ボタンを長押しした後、ACポートにコンセントを接続しデバイスに挿すだけで給電が行われます。
ACポートの方が、USBポートよりも30~40%ほど速い速度で充電を行うことが可能でした。充電速度を重視するのであれば、意識して出力の大きいACポートを利用すると良いでしょう。
▼加湿器などの家電を接続した場合でも、途切れることなく安定して最大出力で稼働させることが出来ました。
もちろん、各ポートに複数の電気機器を同時接続した場合でも、安定した充電を行うことが出来ます。
▼USBポートおよびAC出力ポートに多数台接続した様子。
複数のポートを利用した場合でも、安定性が損なわれたり、1つ1つの出力が落ちることはありませんでした。
多数の電気機器を一気に充電したい場合でも、問題なく対応できるポータブル電源となっています!
ワイヤレス充電に対応
DC出力ボタンをONにした状態で、筐体上部のポートに対応デバイスを置くだけで、ワイヤレス給電を行うことが出来ます。
いちいちケーブルを繋ぐ必要が無いため、実に便利な機能です。
また、ワイヤレス給電を行うことで、ポートを1つ分節約できる(空けておける)というメリットもあります。
ポータブル電源への充電
続いてポータブル電源自体への充電方法について紹介していきます。
AC(コンセント)入力
最も一般的な充電方法は、ACケーブルを使用して自宅コンセントから充電する方法でしょう。
充電中はディスプレイで残量をリアルタイムに確認できます。
ただしここで注意したいのが、本製品でAC充電を行う場合、事前に電源周波数地域設定を合わせておく必要があるという点です。
▼周波数設定があっていない場合、コンセントに接続していても正常に充電が行われません。
周波数設定の変更方法
周波数設定を変更する場合、「DC電源ボタン」と「AC電源ボタン」を同時押しします。
するとディスプレイ上の電源周波数(50Hz/60Hz)が点滅します。
ここで「AC出力ボタン」を押して、自身の居住地域の周波数に合わせましょう。もし住んでいる地域の周波数が分からない場合は、以下のようなサイトを参考にしてみてください。
▼私の場合、60Hz地域に住んでいるため「60Hz」にセットしています。
これで、ポータブル電源に対して正常にAC入力充電が行われるようになります!
なお、周波数設定中に「DC出力ボタン」を押すと、ECOモードを切り替えることが出来ます。
車載シガーソケット入力
付属のシガーライタープラグコードを利用することで、自家用車のシガーソケットから電気を取り出すことが可能です。
▼シガーソケット
災害などに見舞われて自宅コンセントが利用できなくなった場合などは、車から電気を取り出すことが出来ます。
災害用電源として優秀な設計であると言えるでしょう!
ソーラーパネル入力
そして本製品はソーラーパネルを用いた充電も可能です。
今回は私が所有している120Wソーラーパネルを使って、実際に太陽光充電を行ってみました!
-
災害時やアウトドアの必需品『BALDR ソーラーパネル』レビュー!持ち運び可能な120W充電器
日本は地震や台風などの災害に見舞われることの多い災害国家であり、そのたびに大規模な停電が発生し、電気が使えない事態に陥ることが多々あります。 そのため、最近では太陽光の自然エネルギーを活用して発電する ...
続きを見る
▼快晴の夏日、自宅ベランダにソーラーパネルを設置。
パネルに太陽光が当たっていれば、ケーブルを接続した途端に充電が開始されます。
災害による停電時でも、『ポータブル電源』と『ソーラーパネル』の2つのアイテムを所有していれば、電子機器の充電への心配がある程度は緩和されるでしょう。
▼太陽が存在している限り、ほぼ無尽蔵に充電を行うことが可能です。
有事の備えとしては、まさに必要不可欠なセットであると言えますね!
大容量バッテリーを備えた実用的なポータブル電源
【個人的な評価】
- 性能:(☆4.5)
- デザイン:(☆4.5)
- 扱いやすさ:(☆5)
- 価格(コスパ):(☆4.5)
- 総合評価:(☆5)
今回紹介した『BLUETTI EB55 ポータブル電源』について、特長をまとめると以下の通りです。
良かった点
- 実用的な大容量バッテリー
- 充実した入出力インターフェース
- SOS機能付きの強力なLEDライトを搭載
- コンセント、シガーソケット、ソーラーパネルからの充電に対応
- 多数機器同時接続時でも、安定した給電が可能
悪かった点
- 筐体重量が重め
- 周波数設定を手動で切り替える必要がある
- ACアダプターがでかい
以上のように、比較的コンパクトな筐体に、実用的な大容量バッテリーと様々なデバイスとの互換性を擁するインタフェースを備えた、実用性の高いポータブル電源となっています。
給電の速度・安定性はともに良好であり、ACポートなどは自宅コンセントと同様の感覚で利用することができた。複数ポートを同時使用した場合でも、給電能力に支障をきたすことはありませんでした。
そしてポータブル電源自体への充電方法も充実しており、もし完全に停電してしまった場合でも、自家用車のシガーソケットや太陽光(ソーラーパネル)を利用して充電できるため、災害用電源としては非常に重宝するでしょう!
「デュアル高速充電」および「マルチ高速充電」に対応しており、最短2時間でフル充電が可能な点も魅力的。
ただ、筐体重量が7キロ超えと重めなため、お年寄りの方や子供が一人で持ち運ぶ際は苦戦するかもしれません。
何はともあれ、自宅に1台は非常用電源を備えておきたい場合には、是非オススメしたい一品です!
スプリングセール開催!
2023年3月7日(火)~ 27日(月)までの期間において、BLUETTI 公式サイトにて商品が最大33%OFFになるスプリングセールが開催されます!
お得な割引に加えて、購入金額100,000円 / 200,000円 / 300,000円(いずれも税込)以上で、対象商品が1点プレゼントされます。
- 100,000円:マルチメーター
- 200,000円:携帯用三脚
- 300,000円:アウトドア食器セット
▼こちらの記事もオススメ!
-
『CHOETECHソーラーチャージャー&ポータブル電源セット』レビュー!災害時からアウトドアな場面まで大活躍
日本は地震や大雨、台風などが多発する自然災害大国です。そのため、いつ災害による停電などに見舞われてもおかしくありません。 生活の大部分を電化製品に頼っている現代において、電気が使えない状況というのは非 ...
続きを見る
-
『BALDR PIONEER 200 ポータブル電源』レビュー!持ち運びやすくて多機能な家庭用蓄電池
地震や津波、台風や大雪など天災に見舞われることの多い災害大国日本では、停電時にも電気を利用することのできる『ポータブル電源』(家庭用蓄電池)の需要が高まりつつあります。 特に新型コロナウイルスの感染が ...
続きを見る