記事やコンテンツを分類するためのツールとして、『タクソノミー』および『ターム』と呼ばれるものがあります。
タクソノミーとタームの違いは?
『タクソノミー』とは、例えば "カテゴリー" や "タグ" などのことを総称した呼び方です。
また、『ターム』とはタクソノミーの中の小分類のことを言います。
たとえば...
- カテゴリー(タクソノミー) ⇒ フルーツ
- ターム ⇒ リンゴ, ミカン, ブドウ
ようは記事やコンテンツに名前を付けて、管理しやすくするためのツールだと思えばOKです。
ワードプレスでは、初期の状態で "カテゴリー" や "タグ" といったタクソノミーが用意されています。
ただし、『functions.php』にコードを数行追加するだけで、自分で簡単にタクソノミーを追加することができるのです。(通称:カスタムタクソノミー, カスタム分類)
カスタムタクソノミーを追加することで、例えば『Search & Filter』などのフィルタープラグインを利用する際に、さらに細かくソート条件を設定することができます。
そこで今回は、ワードプレスでカスタムタクソノミーを簡単に設定する方法について、注意点も含めて分かりやすく紹介していきます!
カスタムタクソノミーの設定方法
以下のコードを、ワードプレスの『編集画面』⇒『外観』⇒『テーマエディター』⇒『functions.php』を開き、どこでも良いので以下のコードを貼り付けてください。
▼例として、"プラットフォーム(platform)" という名のカスタムタクソノミーを追加してみました。
// ブログにタクソノミーを追加する
register_taxonomy('platform', 'post', array( // ターム:プラットフォームを追加
'labels' => array(
'name' => 'プラットフォーム'
)
));
上記のコードの『register_taxonomy('〇〇〇'』と『'name' => '〇〇〇'』の〇〇〇の部分を改変するだけで、好きなタクソノミーを追加することが出来ます。
非常に簡単ですね!(゚∀゚)
タクソノミーの編集(タームの追加)が可能に
上記の方法で『functions.php』にコードを追加することで、メニュー画面にカスタムタクソノミーの項目が新たに追加され、編集することが出来ます。
▼また、投稿の編集画面でも、タグのようにカスタムタクソノミーの編集(タームの追加)が出来るようになります。
カスタムタクソノミーを設定する際の注意点
カスタムタクソノミーの設定は、少々デリケートな作業です。
少しの記述ミスでも全く動作しなかったり、悪い場合はサイト全体に不具合が起きるため、以下で述べる点に気を付けてください。
注意点①:コードを記述する際に、不要なスペースは入れない
タクソノミーが正常に機能しない場合、『functions.php』に記述したコード中に、不要なスペース(空白)が入っている場合があります。
▼例えば以下のような場合が考えられます。
上記のように不要なスペースが一文字でも入っているだけで、カスタムタクソノミーが正常に動作しなくなる可能性があります。
スペースはすべて削除しておいてください。
注意点②:タクソノミーのスラッグとして使えない単語に気を付ける
実は、タクソノミーのスラッグ(予約語)には、使ってはいけない単語が複数あります。
スラッグとは、『register_taxonomy('〇〇〇'』の〇〇〇に入る部分の文字列のことです。
以下に挙げる文字列は、もしもスラッグに使うとエラーの原因になります。
▼タクソノミーのスラッグとして使えない単語(一例)
- attachment
- author
- calendar
- cat
- category
- day
- debug
- error
- feed
- minute
- more
- page
- post
- posts
- preview
- search
- subpost
- tag
- taxonomy
- type
- year
- name
ちなみに私は、この中の "day" をNGと知らずにスラッグとして使ってしまったため、サイト内の固定ページにアクセスできない不具体が発生しました(´・ω・`)
上記のNGコードはほんの一例です。気づかないうちにNGワードを利用すると予想外のエラーが発生することもあるため、もしも何かおかしいな?と思ったら、スラッグを変更してみてください。
エラーが起きたらすぐにコードを見直しましょう!
カスタムタクソノミー・タームの設定方法、および注意点は以上です。
上述した通り、カスタムタクソノミーは便利な反面、デリケートなモノなので扱いに注意が必要です。
もしもカスタムタクソノミー前後で何か不具合を感じたら、すぐにコードの見直し&修正を行ってくださいね!