『XPPen Artist pro19(Gen2)』レビュー！4K高解像度18.4インチ、16,384筆圧レベル対応の高性能液晶タブレット

15年以上のグラフィックタブレット開発の経験を活用して、信頼性の高い液晶ペンタブレット、ペンタブレットとスタイラスペンなどの製品を開発・販売してきたXPPen社は、2024年8月26日に同ブランドの最新モデル『XPPen Artist pro19(Gen2)』をリリースしました！

XPPenが開発した最新スマートチップ「X3 Pro」を搭載しており、16,384レベルの筆圧に対応。4K解像度の18.4インチディスプレイを備えるなど、全体的に非常に洗練されたスペック構成の液タブとなっています。

今回、メーカー様より本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基に良かった点・悪かった点を分かりやすく紹介していきます！

新製品リリース Artist Pro 19 (Gen2) 液晶ペンタブレット 【メーカー保証2年】

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今回紹介する『XPPen Artist pro19(Gen2)』は、解像度3840 x 2160、アスペクト比16:9、4K高解像度の18.4インチディスプレイを備えた液タブです。16：9アスペクト比の広い描画エリアにおいて、思う存分に自身の想像力を表現することができます。

▼Calman Verified認証済みのクリエーター向け液晶ディスプレイを採用。滑らかなカラーグラデーションを実現しています。

液タブ自体はシンプルかつスタイリッシュな見た目となっており、X-Edge人間工学に基づいた曲線を描くデザインで手首の疲れを和らげ、長時間作業を続けても身体への負担を最小限に抑えられます。

16,384の筆圧レベルに対応した最新スマートチップ「X3 Pro」を搭載。そしてシリーズ初の試みとして「X3 Proローラーペン」「X3 Proスリムペン」のデュアルスタイラスペンが付属しており、あらゆる用途に対応します。

本製品はシリーズトップクラスのビジュアル忠実度を実現しており、99.8% sRGB色域をカバーし、250cd/m2の輝度を誇ります。10.7億色の表示色に対応するため、非常に自然かつカラフルな描画を楽しめます。

さらに本製品には片手デバイス「ワイヤレスショートカットリモートACK05」が同梱されており、Bluetooth接続により片手で様々な機能へ瞬時にアクセスできるようになります。

製品本体および付属品

製品本体および付属品について紹介していきます。

▼製品外箱の様子

▼内容物をすべて取り出した様子。

▼ユーザーマニュアルは日本語にも完全対応。

▼豊富な替え芯が付属。長期に渡って使用し続けられるようになって居ます。

▼2本指グローブ

▼様々な形状の電源アダプタが付属しています。

▼付属ケーブル類が充実。購入後すぐに幅広いデバイスと接続して使用開始できます。

液タブ本体の外観

▼液タブ本体の外観。シンプルな外観で460×306.6×21.54mmの筐体サイズに対し、409×230mmの広い作業エリアを備えています。

▼厚みは約2cmと、非常に薄いです。

▼側面

▼背面

▼背面左端には電源ボタン、明るさ調節ボタンが用意。

▼背面中央にはフル機能USB Type-Cポートが2つ用意。

▼背面の様子。サラサラとした手触りで高級感があります。

▼中央には、スタンドやアームを接続できる穴が用意されています。

▼左右には折りたたみ式のスタンドが用意されており、展開することで作業しやすい角度で液タブを設置できます。

▼設置した様子

▼スタンドを別途用意する必要が無い点は非常に便利ですね！

スタイリッシュなデザインの筐体に、必要な機能がすべて集約されています！

備品の見た目にこだわるクリエイターの方でも満足できる仕上がりだと思います。

デュアルスタイラスペン

本製品には「X3 Proローラーペン」「X3 Proスリムペン」のデュアルスタイラスペンが付属しています。

バッテリーなし（充電なし）で使用できるペンであり、世界最高クラスである16384レベルの筆圧感度を実現。従来の約2倍の検知能力で滑らかな描き心地でより効率的な作業を可能にします。

▼専用のペンケースが付属。

▼ケースもスタイリッシュでオシャレです。

▼フタを開けた様子

ペンケース内には2本のスタイラスペンに加えて、Bluetoothレシーバー（ACK05接続用）、標準替え芯×6、フェルト替え芯×2、芯抜きなどが収まっています。

▼Bluetooth非搭載PCとの接続時に利用する、レシーバーが付属。

デュアルスタイラスペンについて紹介していきます。

▼細身の「X3 Proスリムスタイラスペン」

▼先端にはエクスプレスキーが2つ搭載されています。

▼太めの「X3Proローラーホイールスタイラスペン」

▼先端にはエクスプレスキーが2つ、ホイールが1つ搭載されています。

X3Proローラーホイールスタイラスペン先端のキー搭載部は、付属のボタンキャップと交換することができます。

▼キャップは簡単に取り外し可能。

▼ボタンキャップを交換した様子。

エクスプレスキーによる操作が不要な場合は、プレーンのキャップと換装することで誤操作を防ぐことができます。

ユーザーの用途に応じて、ハード面でも細かなカスタマイズが可能な点は嬉しいですね。

ペンは電磁感知式のため、使用するために充電や電池などは必要ありません。

驚異的な16Kレベルの筆圧感度に加えて、3gのON荷重、60°の傾き検知に対応。10 mmの読み取り高さに対応するなど、スタイラスペンとしては非常に優れたスペックとなっています。

ちなみに、いずれのペンも公式ソフトウェアを利用することで機能を自由にカスタマイズできます（後述）。

ワイヤレスショートカットリモートACK05

そして本製品には片手デバイス「ワイヤレスショートカットリモートACK05」が付属しており、片手で様々な機能へ瞬時にアクセス可能。こちらもスタイラスペンと同様、専用のソフトウェアを利用することで機能を自由にカスタマイズできます。

▼円形のローラーホイールに加えて、カスタマイズ可能なエクスプレスキーが計10個用意。

▼リモートはポケットにすっぽり収まるサイズであり、コンパクトで持ち運びにも適しています。重量はわずか75gと非常に軽量。

▼上部には電源スイッチが搭載。

▼側面には充電用のType-Cポートが用意。

ワイヤレスショートカットリモートにはバッテリーが内蔵されており、Bluetooth接続に対応しているため、ワイヤレス（コードレス状態）での使用が可能となっています。

プラグアンドプレイ対応で接続後すぐに利用可能

本製品はプラグアンドプレイに対応しており、PCやスマホ・タブレット端末と接続後、すぐに利用を開始することが出来ます。

DP Altモード対応デバイスとの接続

DP Altモード対応のType-Cポートを備えたデバイスに対しては、ケーブル一本で接続を完結できます。

▼DP Altモード対応のAndroidタブレットと接続した様子。

▼付属のType-C to Cケーブル一本のみで給電＆映像伝送が可能。

外出時など、近くにコンセント等が無い場合には便利な接続方法だと言えます！

HDMIポートを備えたデバイスとの接続

一方で、DP Altモード非対応デバイスに対しては、付属の3-in-1ケーブルと、USB Type-Cケーブルを用いて接続を行います。

▼3-in-1ケーブルを電源アダプタ、デバイスのHDMIポート＆USB-Aポートと接続（左）。もう片方のポートには、Type-Cケーブル経由でコンセントに繋ぎます（右）。

使用開始にあたりドライバやソフトウェアのインストールが不要なため、PC初心者でも簡単に使用を開始することが出来ます。

▼PCと接続した様子。

▼液晶タブレットのディスプレイ出力情報。

非常に心地よい手触りと、快適な描き心地

本製品を使用して、GIMPやIllustrator、フォトショップ等で色々と描いてみました。

▼2種類のペンを使い分けることで、繊細でダイナミックな描画が可能！

さすがは16,384（16K）レベルの筆圧感度に対応していることもあり、ペンを握って液タブの描画エリアを軽くなぞるだけで、流れるようにスラスラと描くことができました。

▼実際に描いている様子

3gのON荷重、10 mmの読み取り高さに対応しているため、細い線から太い線まで、触れるか触れないか分からないほど軽いタッチでディスプレイ上に描くことが可能となっています。60度の傾き検知機能のおかげで、わずかな傾きで細い線・太い線などの描き分けも直感的に行うことが出来ます。

▼描画面から1cmほどの高さからでも、ペンに反応します。触れるか触れないか分からないほど軽いタッチでも、しっかりとディスプレイ上に描くことが可能です。

反応性も良好であり、ペン先の動きに対して描画の遅延や位置ズレなどは一切感じられませんでした。

▼18.4インチ、16：9アスペクト比の非常に広い描画エリアにおいて、思う存分に自身の想像力を表現することができます。

▼描いている時はペン先の沈み込みもほとんど感じられません。

Calman Verified認証済みのクリエーター向け液晶ディスプレイを採用しており、滑らかなカラーグラデーションを実現。本物の紙に鉛筆で描くときのような感触でペンを走らせることができます。

▼色鮮やかな描画エリア。99.8% sRGB, 96% Adobe RGB, 98% P3の色域により、細部まで細やかで、深みのある色合いを見せます。

178度の広い視野角に対応しているほか、フルララミネーション加工が施されたスクリーンのおかげで、照明などによる照り返しもほとんど感じられません。

液タブの描画エリアには余計な段差がなく、枠も、ボタンも、隙間もありません。手触りはサラサラしており、ペンで描く際も心地の良い感触を味わうことが出来ます。指に強い力を入れてペンを走らせても、ガリガリとした不快な感触は一切ありません。

▼流れるようにスムーズなペンさばきが可能

▼作業領域はペンのみに反応するため、描画面に指や腕が触れても反応しません。人肌に反応しないため、ストレスなく描画に集中できます。

そして人間工学に基づいた流線形デザインのおかげで手首の疲れを和らげることができ、長時間作業を続けても身体への負担を最小限に抑えられます。

▼手前側に向けて滑らかなカーブを描くフォルム。

▼手首を乗せた際に心地よいフィット感があり、手首が疲れづらいです。

メイン・サブモニターとしても普通に使える

液タブはPC画面をそのまま出力（拡張・複製）することができます。

上述したように本製品は4K高解像度に対応しており、発色も非常に良好なため、メインモニターもしくはサブモニターとしても普通に利用できるほどの品質となっています。

▼ウェブサイト閲覧時、細かい文字まで明瞭に読み取ることが出来ます。

▼動画を再生した場合でも、高画質でカラフルな映像を楽しめます。

また、タッチペンを用いたページスクロールやクリック操作も感度が良いため、ウェブブラウジングも快適です。

▼実際に操作している様子

純粋に液タブとして使用するも良し、PC用のモニターとして兼用するも良しの、汎用性の高い製品となっています！

作業効率を向上させるワイヤレスショートカットリモート

ペンタブ本体から完全に独立し、多くの機能を搭載している「ワイヤレスショートカットリモートACK05」は非常に便利な存在です。

▼リモート上部の電源レバーをスライドさせることでオンになり、Bluetooth接続が可能となります。

▼リモートとマウスを並べた様子。非常にコンパクトなサイズで、デスク上に設置しても邪魔に感じません。

Bluetooth非対応PCと接続したい場合には、付属のレシーバーをUSBポートに装着しましょう。

そして、後述するソフトウェアを用いることで、ワイヤレスショートカットリモートの各ボタンに好みの機能を自由に割り当てることが出来ます。

ボタンやダイヤルの応答性は良好であり、Bluetoothによるワイヤレス接続時でも、入力時に遅延等は一切感じられませんでした。

▼ダイヤルやボタンは押しやすいサイズ感。

▼ズームイン・アウトなどもダイヤル回転で直感的に操作可能！

▼ダイヤル中央のボタンを押すことで、ダイヤルスクロール時の機能を変更できます。

この片手デバイスをうまく使いこなすことで、作業効率を飛躍的に向上できるでしょう。

公式の無料ソフトウェアで機能をカスタマイズ

液タブ本体に加え、「スタイラスペン」や「ワイヤレスショートカットリモート」の各ボタンは、開発元であるXPPenの公式サイトにて配布されている無料ソフトを利用することで、機能を細かくカスタマイズすることが出来ます。

• ソフトウェア＆ドライバーダウンロード | XPPen

上記リンクにアクセス後、Artist pro19(Gen2)対応のソフトウェアをダウンロード＆インストールしてください。

インストール完了後、ソフトウェアを起動すると、接続しているXP-PENの製品が認識され以下のような画面が表示されます。

このソフトウェア上では、液タブ本体の描画範囲に関する調整や「スタイラスペン」「ワイヤレスショートカットリモート」の機能カスタマイズを行うことが出来ます。

▼描画エリアや作業エリアに関する調節が可能。

▼作業エリアを90°回転させることで、液タブを縦置きして使用することも出来ます。

▼スタイラスペンの調節も可能。

▼ペンに搭載されているボタンのショートカット機能を、細かくカスタマイズできます。

▼設定内容を保存したファイルのインポート＆エクスポートも可能。異なるデバイスで液タブを使用する際に、設定内容を引き継ぐことができます。

▼アプリケーションごとに、設定内容を分けて保存することも可能となっています。

そしてリモートの各ショートカットキーにも、好みの機能を割り当てることができます。

▼各ボタンに好みの機能を割り当て可能。

▼リモートも、描画角度を90度回転させることで、設置方向を変更して使用できます。

板タブとしても利用可能

なお、本製品は板タブとしても利用することができます。

液タブ上部の電源ボタンを3秒以上長押しすることで、インジケータの点灯色が黄と青の点滅に変わり、板タブモードになります。

▼板タブモードで使用している様子

板タブモードでは、ディスプレイ上に映像が表示されず、複製表示されているモニターに描画が反映されます。

液タブ＆板タブのいずれの利用方法も可能な2-in-1仕様となっています。ユーザーの用途や状況に応じて使い分けられる点は嬉しいですね！

4K高解像度18.4インチ、16,384筆圧レベル対応の高性能液晶タブレット

今回紹介した『XPPen Artist pro19(Gen2)』について、特徴をまとめると以下の通りだ。

以上の通り、スタイリッシュな外観と優れた機能性とを両立させた高性能液タブとなっています。

無駄を省いたスタイリッシュかつオシャレな見た目となっており、主張しすぎない色合いと形状を採用したデザインのため、ガジェット自体のビジュアルを重視する方には非常にオススメしたいモデルです。人間工学に基づいたデザインがなされており、長時間使用し続けても手首などが痛くなりづらいです。

筐体サイズは大きめのため持ち運びには適さないですが、マウントやアーム接続に対応しているため、デスク上から浮かせて設置しても良いでしょう。付属の「ワイヤレスショートカットリモート」はコンパクトサイズのため、スペースの限られているデスク上で場所を取らない点がGOOD。

リモートは非常に便利です。ペンタブからファクションボタン類を独立させたリモートのおかげで、非常に多くの機能へ瞬時にアクセスすることが出来ます。専用ソフトウェアで機能を細かくカスタマイズして、自身に最適な作業環境を実現することも可能。設定プリセットの保存・切り替えが可能であったり、アプリケーションごとの設定を保持出来たりと、ユーザーの利便性をシッカリ考慮して作られていることが伺えます。

そして16,384（16K）レベルの筆圧感度に対応したデュアルスタイラスペンの描き心地は抜群。Calman Verified認証済みのクリエーター向け液晶ディスプレイを採用しており、滑らかなカラーグラデーションを実現。本物の紙に鉛筆で描くときのような感触でペンを走らせることができます。

18.4インチ、16：9アスペクト比の非常に広い描画エリアにおいて、思う存分に自身の想像力を表現することができます。

10万円台前半で、できるだけ高性能な液タブを求めている方には、間違いなくオススメしたい一品です！

新製品リリース Artist Pro 19 (Gen2) 液晶ペンタブレット 【メーカー保証2年】

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