以前の記事で、削除されてしまったWEBページを再び見ることのできるサイトとして「Wayback Machine(Internet Archive)」を紹介しました。
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削除されてしまったWEBページを再び見たい場合はこのサイト!インターネット図書館『Internet Archive』
「見たいサイトが消えてしまっている!(404Not Found このページは存在しません)」 「とあるWEBページ上のコンテンツ(画像・動画など)が消えており観れなくなっている」 ...なんて経験が皆 ...
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「Wayback Machine(Internet Archive)」とは、アメリカの団体が1996年からアメリカの団体によって運営されているサービスのことです。
このサービスはWEB上の数千億を超えるページを、様々な日時の時点で魚拓として保存しているため、とあるウェブページの様々な日時における状態を、誰でも無料で閲覧することができます。
しかしサイト運営者側からすると、過去の黒歴史が延々とインターネット上に誰でも見られる状態で残り続けるため、なんとかして情報を削除したい!という方も多いと思います。
そこで今回は、Wayback Machine(archive.org)に掲載されている自分のサイト情報を削除してもらう方法について、実体験をもとに分かりやすく紹介していきます!
※2024年2月に、実際に筆者が削除申請を成功させた体験談を基に執筆しています。
削除してもらうには、申請メールを送る必要がある
Internet Archive(Wayback Machine) に掲載されている情報は、たとえサイト運営者であっても自分で削除することはできません。
情報を削除してもらうには、運営の公式アドレスへ削除申請メールを送る必要があります。
メールの送信先
- info@archive.org
- wayback@archive.org
申請メールを送る際は、上記2つのメールアドレスを送信先(To)に含めて送ることで、申請が通りやすくなります。実際に筆者も2つの宛先へ同時に送信することで、削除に成功しています。
削除申請メールの送信前に行うべきこと
削除申請メールを送る前に、申請する人物が本当にそのサイトの所有者(運営者)であることを証明しておく必要があります。
所有権を証明するために、以下①②の手順をこなしておきましょう。
手順①:「waybackverify.txt」のアップロード
まず最初に、情報削除を申請したいサイトのドメイン直下に「waybackverify.txt」をアップロードします。
PC上にテキスト(.txt)を新規作成して、以下の文を記載してください。
Exclusion Request
DOMAIN: 【情報削除を申請したいサイトのドメイン】 (and all subdomains)
TIME PERIOD: 【サイトの開設年月】to present (and future)
*I have sent you a request via email: 【削除申請を送るメールアドレス】
【メール送信日】
※コチラからテンプレートをダウンロード(右クリック⇒名前を付けて保存)して使用していただいても構いません。
▼上記を日本語に翻訳すると、以下の通り。
除外リクエスト
ドメイン: 【情報削除を申請したいサイトのドメイン】 (およびすべてのサブドメイン)
期間:【サイト開設年月】~現在(そして将来)
※メールでリクエストを送信しました:【削除申請メールアドレス】
【メール送信日】
つまり、waybackverify.txtをサイト内にアップロードすることで、本当に管理者がそのサイトの情報を削除したい旨、そして削除依頼をこのメールアドレスから送りますよ、という旨を伝えることができます。
記載例
【例】2015年3月から運営している https://program-testing.com というサイト情報の削除依頼を、program@gmail.comというメールアドレスから2024年2月21日に送りたい場合。
Exclusion Request
DOMAIN: program-testing.com (and all subdomains)
TIME PERIOD: March 2015 to present (and future)
*I have sent you a request via email: program@gmail.com
February 21, 2024
waybackverify.txtの作成が完了したら、サイト情報を削除したいドメインの直下(ルートディレクトリ)にアップロードしましょう。
例:サイトURLが「https://program-testing.com」の場合、ルートディレクトリにアップロードすると「https://program-testing.com/waybackverify.txt」となるようにアップロード。
WordPressサイトの場合は「public_html」内に置きます。
アップロード完了後は、https://(ドメイン)/waybackverify.txt にアクセスすると、記載したwaybackverify.txtの内容が確認できるようになっているはずです。
手順②:サイト上にコピーライト表記を記載
続いて、削除依頼を申請する人物が本当にそのサイトの所有権を所有していることを証明するために、サイト上にコピーライト表記を記載しておきます。
コピーライト表記は、一般的に以下のように記載します。
著作権日付は、手順①でwaybackverifyに記載した【サイトの開設年】に合わせると良いでしょう。
記載場所は特に決まりはありませんが、サイトの最下部(フッター部分)に記載するのが一般的です。
▼当サイトでも、サイト下部に記載しています(全ページ共通)。
削除申請メールを送信
上記①②の手順が完了したら、いよいよ削除依頼メールを送信しましょう。
メールの送信先
- info@archive.org
- wayback@archive.org
申請メールを送る際は、上記2つのメールアドレスを送信先(To)に含めて送ることで、申請が通りやすくなります。実際に筆者も2つの宛先へ同時に送信することで、削除に成功しています。
メールを送る際は、手順①の「waybackverify.txt」に記載したメールアドレスを利用しましょう。
送信先(To):
info@archive.org
wayback@archive.org
題名:
Formal Request To Remove My Domain From Internet Archive Wayback Machine
メール本文:
Hello
I am 【サイト運営者名】, owner of the following:
【情報削除を申請したいサイトのドメイン】
I’m officially requesting the immediate removal of the above domain from web.archive.org and the Internet Archive Wayback Machine.
The Copyright Notice on the above site can be found at the bottom of each page.
I am requesting removal of the above domain, from 【サイト開設年】up to and including today and all days going forward.
Following link is evidence that I am the owner of the above site.
Please refer to these and you could find my email address and request in it.
【waybackverify.txtをアップロードしたURL】
Thank you for your prompt attention.
Kind regards,
【サイト運営者名】
▼上記を日本語に翻訳すると、以下の通り。
題名:
Internet Archive Wayback Machineからドメインを削除するための正式なリクエスト
メール本文:
こんにちは
私は【サイト運営者名】、以下のオーナーです:
【情報削除を申請したいサイトのドメイン】
私は、上記のドメインを web.archive.org と Internet Archive Wayback Machine から即時削除することを正式に要求します。
上記サイトの著作権表示は各ページの下部に記載されています。
【サイト開設年】から今日までと今後ずっと、上記のドメインの削除をリクエストします。
次のリンクは、私が上記のサイトの所有者であることを証明するものです。
これらを参照してください。そこに私のメールアドレスとリクエストが記載されています。
【waybackverify.txtをアップロードしたURL】
早速のご対応ありがとうございます。
敬具、
【サイト運営者名】
まず【サイト運営者名】は、手順②でサイト上に記載したコピーライトの著作権者名と同じ名前にしてください。
なお「The Copyright Notice on the above site can be found at the bottom of each page.(上記サイトの著作権表示は各ページの下部に記載されています。)」の部分は、コピーライトを表記した場所に合わせて必要に応じて変更してください。
そして【waybackverify.txtをアップロードしたURL】は、手順①でwaybackverify.txtをアップロードしたURLを記載します。
【サイト開設年】に関しても、waybackverifyに記載したサイトの開設年と同じにしましょう。
メール文例
【例】fukafukaが2015年3月から運営している https://program-testing.com というサイト情報の削除依頼を送りたい場合。
Hello
I am fukafuka, owner of the following:
program-testing.com
I’m officially requesting the immediate removal of the above domain from web.archive.org and the Internet Archive Wayback Machine.
The Copyright Notice on the above site can be found at the bottom of each page.
I am requesting removal of the above domain, from 2015 up to and including today and all days going forward.
Following link is evidence that I am the owner of the above site.
Please refer to these and you could find my email address and request in it.
https://program-testing.com/waybackverify.txt
Thank you for your prompt attention.
Kind regards,
fukafuka
以上を踏まえて、題名とメール本文を完成させたうえで、申請メールを送信しましょう。
最短で半日以内には削除が完了
メール送信後、申請が受理された場合は、Internet Archive公式より削除が完了した旨のメールが届きます。
筆者の場合、水曜日の20:00頃に申請を出したところ、翌日木曜日の午前2:00頃に返信メールが届いていました。
そしてその日の10:00頃に「Wayback Machine(Internet Archive)」を確認してみたところ、サイト情報がすべて削除されていることが確認できました!
このように、筆者の場合は申請メール送信から半日足らずで、Wayback Machine(archive.org)に掲載されている自分のサイト情報の削除が完了しました。
休日や祝日をはさむと削除までもっと日数がかかる場合もあると思いますが、最短で半日以内には削除が完了することが確認できました!
Wayback Machine(Internet Archive)に残る黒歴史を完全削除
以上の通り、必要な準備を行ったうえで公式に削除申請メールを送ることで、インターネット上に残り続けている黒歴史を完全に削除することができます。
ただし、今回紹介した手順は2024年2月時点のものであり、今後必要な手順が変更になる可能性があるので注意してください。
昔の痕跡を削除したい方は、ぜひ試してみてくださいね。
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