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GEEKOM XT13 Proレビューのメイン画像
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ガジェットレビュー

『GEEKOM XT13 Pro』レビュー!圧倒的な性能を誇る、手のひらサイズのミニPC

2024年6月27日

数多くのPC関連商品を手掛けるメーカー「GEEKOM」(台湾)は、2024年の同ブランドの最新小型PCとして『GEEKOM XT13 Pro』を発売しました!

記事執筆時点で公式サイトおよびAmazonからの購入が可能であり、以下の2モデルが販売されています。

  • Intel Core i7-13620H / 32GB RAM / 1TB SSD
  • Intel Core i9-13900H / 32GB RAM / 2TB SSD

117mm x 112mm x 49mm、約553gというコンパクトかつ軽量な筐体サイズに対して、「Intel Core i9-13900H / i7-13620H」および「32GB RAM」を搭載することで実に優れたパフォーマンスを発揮。USB 4ポートを含む充実のインターフェースを備えており、一般的なデスクトップPCに引けを取らない性能を誇っています。

今回、メーカー様より本製品(Intel Core i9-13900H / 32GB RAM / 2TB SSD)を提供していただいたので、実際に使用した感想を基に良かった点・悪かった点を分かりやすく紹介していきます!

GEEKOM XT13 Proのアイコン画像

【ゲマステ限定割引クーポンコード】

ブランド GEEKOM
型名 XT13 Pro
OS Windows 11 Pro (64bit)
CPU Intel Core i9-13900H / i7-13620H
RAM 32GB DDR4-3200MHz ※最大64GBまでの拡張に対応
ストレージ 1TB / 2TB PCIE Gen 4×4 SSD ※最大2TBまでの拡張に対応
対応通信規格 Wi-Fi6E、Bluetooth 5.2、有線LAN
グラフィック ‎Intel® Iris® Xe (i9用)
Intel® UHD (i7用)
インターフェース ・USB 3.2 Gen 2 Type-A ×3
・USB 4.0 ×2
・USB 2.0 Type-A
・3.5mmステレオヘッドセットジャック
・RJ45
・HDMI 2.0 ×2
・DC入力
・電源ボタン
本体サイズ 117mm x 112mm x 49mm
本体重量 約553g

今回紹介する『GEEKOM XT13 Pro』は、Windows 11 Pro(64bit)を搭載したミニデスクトップPCです。

CPUに「Intel Core i9-13900H / i7-13620H」を搭載しており、RAMは32GB DDR4-3200MHzを採用。1TB/2TB SSDをストレージに備えるなど、プライベートから仕事まで、大抵のPC作業を快適にこなせるだけのスペック構成となっています。

GEEKOM XT13 ProのCPU性能解説画像

i9搭載モデルのグラフィック処理には「‎Intel® Iris® Xe」を使用しており、高い3D処理能力を備えています。

拡張性にも優れており、RAMは最大64GBまで、ストレージは最大2TBまでの増設が可能です。

GEEKOM XT13 Proの拡張性解説画像

通信規格は有線LANに加え、デュアルバンドWi-Fi6EとBluetooth5.2に対応。

GEEKOM XT13 Proの通信規格解説画像

コンパクトな筐体には筐体には充実のインターフェースが用意。USB 4 や USB 3.2 Gen2 などの最新規格に対応したポートを備えており、高速データ伝送が可能となっています。

インターフェース構成説明画像

【インターフェース構成】

  • USB 3.2 Gen 2 Type-A ×3
  • USB 4.0 ×2
  • USB 2.0 Type-A
  • 3.5mmステレオヘッドセットジャック
  • RJ45
  • HDMI 2.0 ×2
  • DC入力
  • 電源ボタン

▼最新規格「USB 4.0」による高速データ伝送に対応。

USB4.0による高速データ伝送

▼8K出力に対応。2つのHDMIポートと、2つのUSB 4.0ポートを使用することで、最大4画面への同時映像出力も可能となっています。

複数画面への映像出力説明画像

パッケージに付属するVESAマウントを使用することで、モニター裏などへ設置できるため、省スペース化にも貢献します。

そして冷却システムには、GEEKOMが独自開発した「IceBlast」を採用。低ノイズと高気流を実現し、熱を迅速に放散します。これにより、高いパフォーマンスを維持しながら、内部温度の過上昇を防ぐことが出来ます。

冷却システムの説明画像

以上の通り、手のひらサイズのコンパクトな筐体サイズに対して、実用的なスペック構成を実現したミニデスクトップPCとなっています。仕事からクリエイティブな作業、ゲーミング、動画視聴にいたるまで、あらゆる用途に適した最新モデルです。

製品本体および付属品

製品本体および付属品について紹介していきます。

▼製品外箱の様子

外箱の様子

フタを開けた様子

箱を開けた様子

▼内容物をすべて取り出した様子。

内容物一覧

内容物一覧

  • GEEKOM XT13 Pro本体
  • 電源アダプタ
  • 電源ケーブル
  • ユーザーマニュアル
  • HDMIケーブル
  • VESAマウント&ビス

▼VESAマウント&ビスが付属。モニター裏へPCを取り付けることが出来ます。

VESAマウント&ビス

▼電源アダプタは比較的コンパクトなサイズ。

電源アダプタ

▼コンセントプラグは3ピン形状のため、一般的な日本家庭での使用時には2ピン変換アダプタが必要となるでしょう。

3P形状の電源コード

▼3P⇔2P変換アダプタ

3P⇔2P変換アダプタ

3P⇔2P変換アダプタ-正面

3P⇔2P変換アダプタを装着した様子

PC本体の外観

▼PC本体の外観。シルバーを基調としたシンプルかつスタイリッシュなデザイン。

GEEKOM XT13 Pro本体の様子-真上視点

GEEKOM XT13 Pro本体の様子-斜め左視点

GEEKOM XT13 Pro本体の様子-斜め右視点

▼117mm x 112mm x 49mm、約553gの軽量かつコンパクトな筐体サイズで持ち運びにも適しています。

GEEKOM XT13 Proを手に持った様子

▼見た目的にも、触った質感的にも高級感があります。

GEEKOM XT13 Proを手に持った様子-底部

▼厚みは5cmほどのため、カバンなどに入れても支障なく持ち運べるでしょう。

GEEKOM XT13 Proを手に持った様子-正面

GEEKOM XT13 Proを手に持った様子-側面

▼底面の様子。VESAマウントブラケット取り付け用の穴が空いています。

底部の様子

拡張性に優れた設計

底面のカバーをドライバーで取り外すと、SSD&RAM拡張用のスペースが現れます。

底部カバーをドライバーで取り外している様子

底部カバーを外した様子

内部基盤1

▼PC内部の様子。RAMは最大64GBまで、ストレージは最大2TBまでの増設(換装)に対応しています。

内部基盤2

内部基盤3

インターフェース構成

続いて本体インターフェースについて紹介していきます。

▼筐体正面には、画像左からUSB 3.2 Gen 2 Type-Aポート×23.5mmオーディオジャック電源ボタンが搭載。

PC正面の様子

▼右側面の様子。盗難防止用のケンジントンロックが用意。

PC右側面の様子

▼左側面の様子。

PC左側面の様子

▼後部の様子。DC入力HDMI2.0 ×2USB 4.0 ×2USB 3.2 Gen 2 Type-AUSB 2.0 Type-ARJ45ポートが用意。

PC後部の様子

【インターフェース構成】

  • USB 3.2 Gen 2 Type-A ×3
  • USB 4.0 ×2
  • USB 2.0 Type-A
  • 3.5mmステレオヘッドセットジャック
  • RJ45
  • HDMI 2.0 ×2
  • DC入力
  • 電源ボタン

以上の通り、限られたスペースに充実のポート類が集約されたインターフェース構成となっています。作業用PCとしても十分に実用性の高い構成と言えます

USBポートが複数用意されているおかげで、複数のデバイスに対して高速伝送を行うことができます。

そして2つのHDMIポートと、2つのUSB 4.0ポートを使用することで、最大4画面への同時映像出力も可能となっています。

実際に使用した感想

それでは、『GEEKOM XT13 Pro』を実際に使用した感想を紹介していきます!

▼ウルトラワイドモニターに接続。

PCをモニターに接続した様子

▼デバイスの仕様。

PC仕様表

▼映像出力情報。3440×1440解像度のウルトラワイドモニターに接続した場合でも、100Hzの高リフレッシュレートで滑らかに描画されます。

ディスプレイの詳細設定画面

▼2TB SSD搭載モデルでは、初起動時に1.81TB分が使用可能領域として割り当てられていました。

ストレージ容量の確認

▼CrystalDiskMarkでのテスト結果。読み込み・書き込みともに優れたスコアを記録しています。

CrystalDiskMarkでのテスト結果

▼Windowsエクスペリエンスインデックスの測定結果。

Windowsエクスペリエンスインデックスの測定結果

非常にコンパクトで省スペース

わずか117mm x 112mm x 49mmの筐体サイズの本製品は、とにかくコンパクトで場所を取りません。場所の狭いデスク上にも問題なく設置できます。

▼省スペース化にはうってつけ!スッキリとした作業環境を実現したい方にもオススメです。

PC接続の様子-遠くから視点

▼マウスと並べると、筐体のコンパクトさがより一層際立ちます。

PCとマウスを並べた様子

▼マウスやキーボードなどの周辺機器はBluetooth接続に対応したものを使用することで、デスク上をさらにスッキリと収められるでしょう。

PCをモニターに接続した様子-真上視点

また、付属のVESAマウントを使用してPCをモニター裏へ取り付けることで、PCにデスク上のスペースを占有させることなく、広々と使うことが出来ます。

▼モニター裏へミニPCを取り付けた様子(画像は同ブランドのIT13

モニター裏へミニPCを取り付けた様子

モニター裏へミニPCを取り付けた様子-ズーム

大抵の作業を快適にこなせる性能

最初に、一般的なPC用途として考えられるウェブブラウジング(Webサイト閲覧)や、動画視聴時のパフォーマンスを確認してみました。

ウェブブラウジングに関しては、画像多めのサイトからスクリプトが多用されたサイトまで、いずれもスムーズに読み込むことが可能でした。

ウェブサイト閲覧の様子

▼ページスクロール時にも画面がカクついたり、遅延の発生などはほとんどありません。

ウェブサイト閲覧の様子2

また、YouTuberなどの動画サイトにて動画を再生した場合でも、高画質映像を問題なく視聴することが出来ました。

4K動画もスムーズに視聴可能!ただし再生時の快適さは通信速度に依る部分もあります。

動画視聴の様子

▼4K画質設定で動画を再生している最中に、固まったりカクつくことは一切ありませんでした。

動画視聴の様子2

また、Microsoft Officeなどの作業用ソフトウェアを使用して、様々な作業を行ってみました。

エクセル画面

この場合においても、計算処理や描画処理、ファイル出力などがスムーズに行われ、ストレスを感じることなく作業を行うことが出来ました。

▼複数ウィンドウを同時表示した場合でも、快適に作業をこなすことが可能です。

2つのウィンドウを同時表示

このように、根本的なスペック自体がそこそこ優れているため、一般的なPC用途に関しては何の問題も無く動作することが確認できました。32GB RAMのおかげで、いくつかの作業を並行して行った場合も、いたってスムーズに動作します。

リモートワーク(仕事)用や、オンライン授業用のメインPCとしても、オススメできる性能となっています。

ゲーミングも快適に楽しめる

FF14ベンチマークテスト実行の様子

本製品のゲーミング性能についても確認してみました。

『FF14ベンチマークテスト』を実行してみます。

テスト条件①

  • 1920×1080
  • 高品質(デスクトップPC)
  • ウィンドウモード
  • DirectX 11

FF14ベンチマークテスト結果-高品質

上記①の条件でベンチマークテストを行った結果、スコア4,310点、評価は "普通" でした。

高品質設定のFF14を、いたって普通のパフォーマンスで遊べるという結果が出ました。

続いて、品質設定を落として再テストを行ってみました。

テスト条件②

  • 1920×1080
  • 標準品質(デスクトップPC)
  • ウィンドウモード
  • DirectX 11

FF14ベンチマークテスト結果-標準品質

上記②の条件でベンチマークテストを行った結果、スコア6,061点、評価は "やや快適" でした。

画質はやや落ちるものの、より快適にFF14をプレイできる結果となりました。

この筐体サイズでここまでのゲーミングパフォーマンスを擁する点は驚きですね!

また他にもマインクラフト(PC・Java版)もプレイしてみましたが、その場合も常時40fps~60fps以上で快適に遊ぶことが出来ました。

仕事やクリエイティブ作業、そしてゲーミングにも利用できる高性能なミニPCとなっています。

優れた廃熱性&静音性

本製品は、発生する熱を内蔵ファンによって外部へ逃がします。

高負荷時にはファンが高速回転してPC動作音がフォーンと大きくなりますが、それでも耳を近づけない気にならないほどの動作音でした。

▼耳を近づけると、かすかにフォーンという排気音が聞こえてくる程度

動作音の確認

静音性に関しては優れていると言えます。

ちなみに、レビュー時には重めの処理を実行するなどして、本製品を2時間ほど連続使用して、本体に負荷を与えてみました。

それでも、ファンの音は気にならず、本体もほとんど熱を持ちませんでした。

▼数時間連続使用しても、全然熱くならない。

上部からの熱の確認

▼背面に手を当てると、わずかに暖かさを感じる程度。

後部からの廃棄熱の確認

▼高負荷状態で、4時間連続使用した後の内部温度(CPUID HWMonitor計測値)。最大値で80度を超えることはありましたが、高負荷時でも50~60度前後で温度は安定していました

CPUID HWMonitorの計測結果

GEEKOMが独自開発した「IceBlast」を冷却システムに採用していることで、優れた静音性・排熱効率を実現できています。

長時間の作業用途を前提にミニPCを探している方でも、安心して利用することができるでしょう。

圧倒的な性能を誇る、手のひらサイズのミニPC

GEEKOM XT13 Proのアイコン画像

今回紹介した『GEEKOM XT13 Pro』について、特長をまとめると以下の通りです。

良かった点

  • コンパクトかつ軽量で持ち運びにも適したサイズ
  • 優れた拡張性
  • スタイリッシュかつオシャレなデザイン
  • 充実したインターフェース構成
  • 「USB4ポート」と「USB 3.2 Gen 2ポート」を複数搭載
  • 大抵の作業をこなせる実用的な性能
  • ゲーミングも設定次第ではそこそこ快適に楽しめる
  • 4K・60fpsで快適動作
  • 最大4画面への同時出力に対応
  • 優れた静音性と廃熱性能

悪かった点

  • 付属ケーブルが3P形式(2P変換アダプタが必要)

以上のように、ウェブサイト閲覧・動画視聴・データ作業など、幅広い用途をスムーズこなすことのできる、実用的な性能を備えるミニデスクトップPC となっています。仕事からちょっとしたクリエイティブ作業まで、活用の幅は広いでしょう。

この性能と充実したインターフェース構成にもかかわらず、本体サイズおよび重量は実にコンパクトかつ軽量なため、ディスプレイ裏に取付けるも良し、外出先に持参するも良しの、汎用性に優れたモデルと言えます。

基礎性能自体が素晴らしく、4K・60fpsでもスムーズに描画されます。FF14レベルのPCゲームでも設定次第ではある程度快適に遊べるレベルのパフォーマンスとなっています。

また静音性や廃熱性能も優れており、長時間の連続使用時でもパフォーマンスへの顕著な影響は見られませんでした。

このサイズでこれだけのパフォーマンスを発揮できるモデルは、現状かなり少ないのではないでしょうか。

見た目的にもスタイリッシュで高級感があるため、満足度の高い所有感も得られると思います。

実用的な性能のミニデスクトップPCを探している方には、ぜひオススメしたいモデルです!

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ふかふか

SNSフォロワー13万人以上、ウェブコンテンツクリエイターとして活動しています!国内・海外の多数の企業と提携し、年間250以上のガジェットレビューを行っています。見やすく・分かりやすくがモットー!

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