2021年2月、中国の大手電子機器メーカーであるeMeet社は、自社が開発・販売するマイクスピーカーシリーズの最新モデルである『eMeet M2 Max』を発売しました!
周囲の環境音(ノイズ)をシャットアウトできる "ノイズキャンセリング機能" や、人の声だけをクリアに拾うことの出来る "Voice IA機能" などが搭載された、ハイエンドモデルのマイクスピーカーとなっています。
ブランド | eMeet |
メーカー | Shenzhen eMeet technology Co.,Ltd. |
型番 | M2 Max |
電源 | リチウムイオン電池(充電式) |
カラー | ブラック |
本体重量 | 615 g |
本体サイズ | 18 x 18 x 4.5 cm |
集音可能人数 | 最大15人 |
接続方法 | Bluetooth, USB |
『eMeet M2 Max』は、従来モデルである eMeet M2 の機能をフルアップグレードした製品です。
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eMeet M2 ではスピーカーアウトプット(出力)が3W/85dbであったのに対して、『eMeet M2 Max』では5Wにアップグレード。相手からの話し声を低音から高音まですべての領域でクリアに聞き取れるようになっています。
また、最大8人まで対応可能であった eMeet M2 に対して、『eMeet M2 Max』最大15人までの集音に対応しています。これにより、1台だけでさらに大規模なウェブ会議の場でも利用可能となりました。
▼360度の音を明瞭に集音できる。
▼また同製品を2台連結することで、最大20人までの会議に対応させることも可能。
USBケーブルによる有線接続のほか、Bluetoothにより無線(ワイヤレス)通信にも対応。最大12時間まで持続可能な大容量バッテリーも内蔵しているため、状況や場所を選ばずに使用することができます。
ほかにも計4基のプロ用マイクを内蔵、通話音声の安定化を図るオートゲインコントロール機能を搭載するなど、従来モデルよりも全面的にクオリティアップしています。
品質の高いウェブ会議を実現したい場合には、まさにうってつけの ハイエンドマイクスピーカー となっています。
今回、代理店より本製品を提供していただくことができたので、実際に使用した感想を元に『eMeet M2 Max』をレビューしていきます!
製品本体および付属品
製品本体および付属品について紹介していきます。
▼外箱の様子。
▼フタを取ると、本体がすっぽりと収まっています。
▼本体の下には、充電コード、説明書一式、USBドングル(アダプタ)が入っています。
▼内容物をすべて取り出した様子。付属のUSBケーブルの長さは1m近くあり、少し離れた場所のPCとも接続することができます。
内容物一覧は以下の通りです。
内容物一覧
- マイクスピーカー本体
- USB Type-Cケーブル
- USBドングル(Bluetooth接続用アダプタ)
- 説明書一式(日本語対応)
説明書は日本語に対応しており、機能や使い方について不明な点がある場合でも安心です。
軽くてコンパクトな本体
『eMeet M2 Max』本体の重さは約600グラムほどであり、実際に手に持ってみると想像以上に軽いです。
▼必要最低限のインターフェースのみが搭載されたシンプルなデザイン
▼裏面にはゴム製の滑り止めが施されており、傾斜のある場所に設置してもズレ落ちることはありません。
直径は18センチであり、500mlペットボトルよりも小さいです。最大15人まで対応可能な大人数用マイクスピーカーとしては非常にコンパクトな部類となっています。
なお、本体裏面のくぼみには、Bluetooth接続用のUSBドングルを収納しておくことが可能です。
▼紛失する心配を減らすことができる!
本体は指紋など汚れの付着しづらい素材で設計されており、手触りはサラサラです。
搭載インターフェースおよびポートについて
本体上部には、操作のためのインターフェースが集約されています。
いずれもタッチ操作に対応しており、反応性は良好でした。
本体側面には計4つの高性能プロ用マイクが搭載。
▼360度の話者の声を漏らさず相手に届けることが可能となっています。
また同じく側面には、アイコンが印字されたゴム製カバーが装着されています。
カバーを開けると、以下のインターフェースが搭載されています。
もしも15人以上でウェブ会議を行う場合は、同製品を連結用ポートから2台連結することで、対応人数を20人まで増やすことができます。
このように、本体自体は実にシンプルなデザインとなっています。
初めて同種の製品を利用する方にとって扱いやすい設計です!
プラグアンドプレイで簡単接続!
『eMeet M2 Max』をPCなどのデバイスに接続する方法は、いたって簡単です。
付属の "Type-C USBケーブル" もしくは "USBドングル" をデバイス側に接続します。
そして本体の電源ボタンを長押して、マイクスピーカーを起動します。
すると自動的に設定が完了され、あっという間にマイクスピーカーが使用可能になります。
本製品はプラグアンドプレイに対応しており、使用する際に専用のドライバやソフトウェアをインストールする 必要はありません。
そのため、ソフトウェアやドライバ類を自由にインストールできない社用PCなどでも、安心して利用することができます。
『eMeet M2 Max』を実際に使用した感想
それでは、本製品を実際に使用した感想について紹介していきます!
ボリュームやミュート状況が視覚的に判る
マイクスピーカーの上部にはLEDライトが搭載されており、製品の状態を視覚的に表してくれます。
たとえばボリューム調整ボタンを押すと、音量の大きさがライトの円周で表されます。
また、中央のミュートボタンを押すと、円周が赤く点灯してミュート状態を表します。
ほかにも、使用中に電源ボタンを押すと充電残量が表示されるなど、視覚的にマイクスピーカーの状態を把握することが可能です。
音声などで伝えられると通話の邪魔になりかねないので、便利な機能であると言えます。
従来モデルよりはるかに向上したスピーカー音質
実際に本製品を用いて、LINE通話で会話の音質を確認してみました。
結果として、スピーカーの音質は従来モデル(eMeet M2など)よりもかなり向上しており、相手側の小さな声でも明瞭に聞き取ることができました。『eMeet M2 Max』には オートゲインコントロール機能 が搭載されているため、ボソボソとした相手側の声を増幅してこちら側に伝えてくれるのです。
低めの声から高めの声まで、様々な発声を試してもらいましたが、いずれの音域においても聞き取りづらくなることはありませんでした。
ちなみに通話以外にも音楽視聴も試してみましたが、低音が響かない点を除けば、ある程度クオリティの高いサウンドを楽しむことができました。
雑音を除去してヒトの声だけをクリアに拾い上げる
『eMeet M2 Max』には強力なノイズキャンセリング機能、およびエコーキャンセリング機能に加えて、独自技術である "Voice IA機能" も搭載されています。
▼人の声を自動認識して拾い上げるVoice IA機能。利用するためには本体上部のボタンをタップする。
これらの機能のおかげで、周囲の話者の声を相手に明瞭に届けることができます。
今回は、試しに自宅の窓を全開放して、道路の騒音がバンバン飛び込んでくる環境で通話を試してみました。
通話相手に確認したところ、こちら側の騒音(ノイズ)は全く聞こえず、私の話し声のみがクリアに伝わっていたとのこと。
また、マイクの周囲をクルクル回ってみたり、距離を近づいたり離れたりしてみました。
そのような場合でも、私の話し声は一定の音質で保たれており、ひずんだり聞き取りづらくなることは無かったとのこと。
▼使用中、私の方向を自動で認識して声を拾っている様子が確認できる。
LINEのほかにもSkype会議などで合計で3時間ほどの通話に利用してみました。
総合的な感想としては、価格に見合った通話品質を実現できていると言えます。
公式ソフトウェア『eMeetlink』で各機能の調節が可能
本製品の開発元であるeMeet社は、製品の調節を行うことができる公式無料ソフトウェア『eMeetlink』を提供しています
『eMeetlink』を起動すると、製品本体ソフトウェアの 最新バージョンへのアップグレード を行うことができるほか、各機能の詳細な調節を行うことができます。
▼待機時間やピックアップゲインの調整なども可能。
もしも製品購入後に各種調節を行いたい場合は、導入してみてはいかがでしょうか。
無線(Bluetooth)より有線接続時の方が安定する
本製品について、Bluetoothによる 無線接続 およびUSB Type-Cケーブルによる 有線接続 の両方を試してみました。
結果としては、有線接続時の方が安定した音質で通話を行うことができます。
もちろんBluetooth接続時でも、十分クリアな音声で会話が可能です。しかし有線接続時の方が特にスピーカーの音質が向上し、相手側の声がより聞き取りやすくなります。
そのため、本製品を使用する際は、可能であれば有線接続で使用することをオススメします。
ケーブルが邪魔 or 届かないといった場合にのみ、Bluetooth接続を利用すると良いでしょう。
『eMeet M2 Max』のまとめ
今回紹介した『eMeet M2 Max』について、特長をまとめると以下の通りです。
良かった点
- コンパクトで軽量なデザイン
- 無線・有線のいずれの接続にも対応
- 最大15時間稼働するバッテリーを内蔵
- 強力なノイズ&エコーキャンセリング
- 価格に見合った通話音質
- 1台だけで多人数会議に対応できる
悪かった点
- 有線接続時に比べて無線(Bluetooth)接続は少し音質が落ちる
- 持ち運び用のポーチ(ケース)が付属していてほしかった
本製品の利点としては、1台だけで最大15人もの多人数会議に対応できること が挙げられます。
直径18センチというコンパクトなサイズでこれだけの多人数会議に対応できるマイクスピーカーは、恐らく現時点で本製品だけではないでしょうか。
通話時の音質も従来モデルより確実に向上しており、よりクリアで聞き取りやすい通話を実現することができました。
ただし持ち運び性能に優れている分、収納用のポーチ類が付属してほしかったところです。
いずれにせよ、高品質なウェブ会議を実現するためのマイクスピーカーを探しているのであれば、本製品は間違いなく選択肢の1つに入るでしょう。
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