世界市場、特にヨーロッパ、アフリカ、アジアで多くのモバイルデバイスをリリースしてきたBlackviewは、2023年7月に同ブランドの最新スマートフォン『Blackview N6000』を発売しました!
Blackview初のミニタフネススマホであり、4.3インチディスプレイを搭載した小型の筐体は、MIL-STD-810H規格の耐久性およびIP68・IP69K等級の防水・防塵規格に対応。これまでで最も頑丈なスマホを謳っています。
今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基に良かった点・悪かった点を分かりやすく紹介していきます!
頑丈で性能も高い4.3インチのミニタフネススマホ
今回紹介する『Blackview N6000』は、4.3インチに非常にコンパクトな筐体に対して、「IP68&IP69K」「MIL-STD-810H」の高度な防水防塵・耐衝撃性能を実現。MTK Helio G99 オクタコアプロセッサーおよび8GB LPDDR4Xによる優れたパフォーマンスを発揮する、頑丈かつ高性能なミニタフネススマートフォンとなっています。
ブランド | Blackview |
モデル名 | Blackview N6000 |
カラー | ブラック, オレンジ |
防水防塵規格 | IP68&IP69K |
耐衝撃規格 | MIL-STD-810H |
ディスプレイ | 4.3インチ(Gorilla Glass 5コーティング) |
解像度 | 1200×540 |
リフレッシュレート | 60Hz |
OS | DokeOS 3.1(Android 13ベース) |
CPU(SoC) | MTK Helio G99 オクタコアプロセッサー |
RAM | 8GB LPDDR4X(最大16GBまでの拡張に対応) |
ストレージ | 256GB UFS2.1 |
マイクロSDカード | 対応(最大1TBまで) |
SIMカード | デュアルnano SIM対応 |
対応通信規格 | Wi-Fi(IEEE802.11 a/b/g/ n/ac) Bluetooth, GPS NFC:対応 |
対応バンド | LTE_FDD: B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28A/28B/30/66 LTE-TDD:B34/38/39/40/41 WCDMA: B1/B2/B4/B5/B8 CDMA:BC0/BC1/BC10 GSM: 850/900/1800/1900 |
搭載カメラ | フロント:16MP リア:48MP |
バッテリー容量 | 3,380mAh(18W急速充電対応) |
本体サイズ | 133×65.25×18.4mm |
本体重量 | 約208g |
MediaTek Helio G99オクタコアプロセッサー搭載、最大16GBまで拡張可能なRAMと256GBの内部ストレージを採用。Android 13ベースのDokeOS 3.1を採用。そしてBlackviewの独自テクノロジー「ArcSoft® 5.0アルゴリズム」を搭載した16MP+48MPのカメラが内蔵されるなど、小型ボディに優れたスペックを詰め込んだタフネスモデルです。
重さわずか208g、幅65.25mmという携行性に優れたコンパクトサイズのN6000は、手のひらにしっかりとフィットし、片手でのラクラク操作を可能にしています。「コーニングゴリラガラス」で保護された4.3インチのQHD+ディスプレイは文字サイズを自由に調整可能。小さな画面でも情報をハッキリと確認できます。
また、Smart-PA超線形ボックススピーカーを搭載しているため、通話から動画視聴まで、快適なサウンド体験を実現しています。
厳しい環境に立ち向かうために作られたN6000は、クラシックなBlackviewのデザインと、固体電池(ソリッドステートバッテリー)などの選ばれた材料を採用することで、より高い耐久性を実現しています。
「IP68&IP69K」の防水防塵規格、そして軍事レベル耐久規格である「MIL-STD 810H」の認証を取得しています。これにより、15mの水中で30分間の防水試験、5mからの落下試験および60mの投げ試験、最大20,000kgの重量に耐える耐衝撃試験をクリアするほどの頑丈さを実現しています。
また、-40℃から80℃までの極端な温度にも耐えることができます。
N6000には、小さなボディながら3,880mAhのバッテリーが搭載されており、高エネルギー密度の固体電池(ソリッドステートバッテリー)のおかげで、最大18日間のスタンバイ状態維持が可能となっています。
N6000は、MediaTek Helio G99オクタコアプロセッサーと最大16GBまでの拡張に対応したRAMを搭載しており、Antutuベンチマークで403,181のスコアを達成しています。また、多くのデータを保存するために256GBの内部ストレージが用意。
また、N6000はAndroid13をベースとした独自OSの「DokeOS 3.1」を採用しており、シンプル化されたインターフェースと、StepCountアプリやToolKitアプリなどのユーザー向けの新しいアプリにより、利便性が向上、ユーザーのプライバシー保護とセキュリティもより高まっています。
ユーザーの多様な写真撮影ニーズに対応するため、N6000には「48MP Samsung®製リアカメラ(テトラピクセル技術&スーパーPDオートフォーカス&スマートISO)」が搭載されており、優れた撮影能力を実現しています。これにより、昼夜問わず、室内外問わず同じクリアさで撮影することができます。
また、16MPのフロントカメラ(Quad Bayerカラーフィルターアレイ&Re-mosaicアルゴリズム)を搭載することで、より高い色精度で自然な色合いの自撮りを可能としています。さらに、最新の「ArcSoft® 5.0アルゴリズム」と様々なカメラモード(HDR、ナイトモード、美顔モード、ポートレートモード、パノラマ)を組み合わせることで、写真の結果を従来モデルよりも15%改善しています。
N6000は他にもプロモードや美顔モード付きの2Kビデオ録画などの機能を組み込んでおり、ユーザーが忘れられない瞬間を逃さないよう、驚くべき写真撮影能力を実現しています。
さらに、4-in-1ナビゲーションシステム採用、デュアルnanoSIM対応、NFCサポート、指紋認証と顔認証にも対応しており、ユーザーの生活をより便利にするミニタフネススマホとなっています。
製品本体および付属品
製品本体および付属品について紹介していきます。
▼製品外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧
- スマホ本体
- ユーザーマニュアル
- USB Type-Cケーブル
- 電源アダプタ
スマートフォン本体の外観
▼本体サイズは133×65.25×18.4mm。シンプルかつ頑丈さを感じさせるデザインとなっています。
▼前面中央には16MPのフロントカメラが内蔵。
▼背面の様子。
▼背面には48MPのリアカメラに加えて、スピーカー穴が用意されています。
▼本体重量は約208gであり、コンパクトなサイズに対してややズッシリ感があります。
▼手に持つだけで堅牢さが伝わってきます。
▼ごついデザインにカッコよさを感じる方も多いと思います!
▼PCマウスと同程度の大きさで、携行性にも優れています。
本体インターフェース
続いて、インターフェース構成について紹介していきます。
▼本体左側面の様子。カードスロットとファンクションキーが用意。ファンクションキーには、設定より好みのアプリを割り当てることが出来ます(後述。)
▼カードスロットはキャップで厳重に保護されており、水や塵の侵入を防ぎます。手でスロットを取り外し、デュアルnanoSIMカードもしくはマイクロSDカードを挿入できます。
▼右側面には電源ボタン、音量調節ボタンが用意。電源ボタンは指紋認証に対応しています。
指紋認証の精度は優れており、登録した指を電源ボタンにパッとかざすだけで、瞬時にロックを解除できます。
▼上部の様子。
▼下部の様子。Type-Cポートが用意されており、こちらもキャップに保護されています。
この通り、コンパクトな筐体に必要最低限のポート類が用意された、シンプルなインターフェースとなっています。
AnTuTuベンチマークスコア結果
『Blackview N6000』の AnTuTuベンチマークスコア を計測してみました。
AnTuTuベンチマークとは?
スマートフォンやタブレットなどのデバイスの性能を測るための、標準的なベンチマークのこと。
結果は、AnTuTu Benchmark v10.0.7-OB7で約40.2点でした!
AnTuTu Benchmark v10.0.7-OB7において、40万点以上のスコアを記録!
ウェブサイト閲覧や動画視聴程度であれば、問題なく快適にこなせる性能だと言えます。ゲーミングに関しても、軽めのゲームアプリであれば比較的スムーズに遊ぶことが出来るでしょう。
実際に使用した感想
それでは、実際に『Blackview N6000』使用した感想について紹介していきます。
一般的なスマホ用途は快適にこなせる性能
スマートフォンを様々な用途に利用した際のパフォーマンスを確認してみました。
まずはブラウザアプリを用いて複数のウェブサイトを閲覧してみましたが、いずれの場合もスムーズかつ迅速にページが表示されました。
▼画像多めのサイトでもスピーディーに読み込まれます。
▼1200×540解像度ディスプレイのおかげで小さな文字まで明瞭に描画されて見やすいです。
▼ウェブサイト閲覧時のスクリーンショット
どんな重いページでもキビキビと瞬時に遷移してくれるため、ストレスのないウェブブラウジングを楽しむことが可能です。
ただ仮想キーボードも小さいため、慣れるまでは文字入力時にミスタッチを何度か繰り返すでしょう。
続いて、YouTubeやニコニコ動画などで動画を視聴してみました。
最高画質設定で映像を再生した場合でも、スムーズに動画を再生することが出来ました。
▼再生中に動画がストップしたり、ラグったりすることもなく、安定した再生が可能。
発色も良く、映像がカラフルで綺麗!実車映画からアニメまで、満足度の高い視聴体験を楽しめました。
ただし、WidevineはL3サポートのため、ネットフリックスやAmazon Primeビデオなどにおいて高画質設定の映像を再生することはできません。
以上の通り、ウェブサイト閲覧や動画視聴など、大抵のスマホ用途を快適にこなせるだけの性能となっています。
趣味目的だけでなく、リモートワークやオンライン授業、ウェブ会議用などあらゆる作業に対して快適にスマホを利用できるでしょう!
スピーカー品質はイマイチ
実際にいくつか音楽を再生して、本製品のスピーカー品質を確認してみました。
『Blackview N6000』は背面にスピーカーを1基内蔵するのみであり、音圧は弱く立体感も無く、低音に関してはほとんど潰れてしまっています。
高い防水防塵規格を実現した弊害か、スピーカーの音が非常にくぐもって聴こえ、中~高音域の音に関しても聴き取りづらく感じてしまいました。
スピーカー品質に関してはお世辞にも良いとは言えないレベルです。
便利なファンクションキー
本製品の左側面にはファンクションキーが用意されています。
▼オレンジ色のボタン。
ファンクションキーには、設定より好みのアプリを割り当てることができます。
▼1回押した場合、長押しした場合のパターンにそれぞれ好きなアプリを設定可能。
利用頻度の高いアプリを設定しておくことで、咄嗟の場合に瞬時にアプリを起動できるため、使いこなせれば実に便利な機能だと思います!
実用的なカメラ性能
また、前後のカメラ性能について確認してみました。
まずは前面(フロント)カメラについて。
▼実際に撮影した画像
画質は実にクリアで明るく、人物の輪郭から表情、背景にいたるまで明瞭に映し出すことができていました。カメラを大きく動かしても気になる残像は発生しません。
続いて背面(リア)カメラについて。
▼実際に撮影した画像
リアカメラに関しても品質の高い写真を撮影することが出来ました。
遠景撮影時には遠くの建物までクリアに映し出すことが出来ており、近景撮影時には葉の表面の葉脈に至るまで、詳細に撮影できていました。肉眼で見た場合に近い色合いを表現できています。
以上の通り、リア・フロントともに優れたカメラ性能であると言えます。
ウェブ会議やオンライン授業にはもちろん、旅行時などの記念撮影用端末としてもそこそこ活躍できるでしょう。
ゲーミング性能について確認
最後に、いくつかゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスを確認してみました。
『マインクラフト』プレイ時
まずは『統合版マインクラフト』(旧マイクラPE)プレイ時について。
ワールドを作成した入ってみましたが、こちらも『PUBG』の場合と同様、快適にプレイすることが出来ました。
▼遠くのチャンクまで瞬時に読み込まれます。
▼負荷の重くなりがちなバイオームでも、フレームレート低下やカクつきなどは一切感じられません。
たくさんのMOD(アドオン)を導入してマイクラPEをバリバリ遊びたい方や、友達と一緒にマルチサーバーで遊びたい場合でも、問題なく快適に動作するでしょう。
『PUBG』プレイ時
続いてオンラインバトルロワイヤルゲーム『PUBG』プレイ時について。
▼グラフィック品質は "HD" まで、フレーム設定は "高" まで設定可能でした。
実際にいくつか試合に参加してみましたが、プレイヤーの密集する場所などでもカクつきを感じることはなく、全体的に快適なゲームプレイが可能でした。
▼HD画質プレイ時。光や影の表現が美しく、遠くの景色もクリアに描画されます。
▼発色も良好。大きめの画面で遠方まで索敵しやすいです。
素早く動いたり視点移動を行った場合にも描画遅延や酔いを感じることが無く、終始快適なゲームプレイが可能でした。
ただやはり画面が小さいため、、PUBGのように複雑な操作を要求されるゲームはややプレイしづらく感じます。
『原神』プレイ時
そして最後に、激重ゲームとしても有名な『原神』をプレイしてみました。
『原神』はかなり重めのゲームアプリであり、下手なスマホ・タブレットでは起動すらできません。
『Blackview N6000』では画質設定がデフォルトで "最低" に設定されていました。
▼最低画質設定では、支障なくヌルヌルと操作できます。
▼画質設定を "低" に上げるとデバイス負荷が "やや高い" となりますが、この状態でもフレームレート低下をほとんど感じることなくプレイすることが可能でした。
▼ただ、流石に "中" 以上に上げるとフレームレート低下が顕著に発生し、お世辞にも快適なパフォーマンスとは言えません。
▼画質を "低" に設定したときの様子。十分に綺麗なグラフィックで原神の世界を冒険できます。
このように『原神』クラスのゲームアプリでも、画質設定をある程度落とすことで、比較的スムーズにプレイすることが可能でした。
そこそこ長持ちするバッテリー
本製品は 3,380mAhのバッテリーを内蔵しています。
実際に使用してみたところ、動画視聴、ウェブブラウジング、少々のゲームアプリ起動などを日中に行ってみましたが、計9時間ほどは充電なしでも利用し続けることが可能でした。
一般的な利用方法であれば、外出先に持参しても、充電せず1日間は余裕でバッテリーがもつと思います。
また、18W急速充電に対応しているおかげで、わずかな充電時間であっという間にバッテリーを回復することが可能です。
頑丈さ・実用的な性能・優れた携行性の3点を満たしたミニタフネススマホ
今回紹介した『Blackview N6000』について、特長をまとめると以下の通りです。
良かった点
- コンパクトかつ軽量な筐体
- 高い防水防塵・耐衝撃性能を実現
- 実用的な性能
- 優れたカメラ性能
- ゲームアプリも画質設定次第で快適にプレイ可能
- 指紋認証対応
- 便利なファンクションキー
悪かった点
- スピーカー品質はイマイチ
- 慣れるまでタッチ操作で誤操作を起こしやすい(画面が小さいため)
以上の通り、非常にコンパクトな4.3インチサイズに対して、十分に実用的な性能を擁するミニスマホとなっています。
とにかく携行性に優れており、デュアルnano SIMの挿入にも対応。筐体が頑丈で、ちょっとやそっとの衝撃を加えたり、浅瀬に水没した場合でも故障しづらいため、アウトドアな場面へ携行するサブスマホとしては十分に使えるでしょう。
ディスプレイの発色はカラフルで美しく、ウェブブラウジングからゲームプレイ、動画視聴まで満足度の高い体験が可能でした。カメラはフロント・リアのいずれに関しても優れており、記念撮影、オンライン通話など幅広い用途に活用できると思います。
そしてコンパクトなサイズに対して基本的な性能が高く、原神レベルのゲームアプリでも設定次第ではスムーズに遊ぶことができました。ただし画面が小さいため、複雑な操作を要求されるゲームには向いていないと思います。
キャンプや登山へ携行するための頑丈なスマホを探している方にとって、非常にうってつけのスマホだと言えます!
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