2019年9月19日(木)発売の、PS4, ニンテンドースイッチ, Xbox One, PC(Steam), iOS, iPad向けターン制サバイバルゲーム 『Overland』。
終末の世界を舞台にした、ターン制のサバイバルゲームです。1つのマップは9×9マスほどの大きさであり、襲ってくる謎のクリーチャーから逃げつつ、必要物資を収集して、車に乗り込んで脱出します。
ハード | PS4, Xbox One, Nintendo Switch, PC, iOS, iPad |
開発元 | Finji |
価格 | 2,570円(税込) |
ジャンル | サバイバルゲーム |
プレイ人数 | 1人 |
リリース日 | 2019年9月19日(木) |
このゲームについて:
このターンベース型のサバイバルゲームの舞台は終末の世界。北米を横断する生存者の一団が生き残れるよう彼らを導こう。
不気味なクリーチャーと戦い、取り残された生存者を救出し、燃料や救急箱、武器などのアイテムを探しながら旅を続けよう。
ボロボロの盗難車の代わりとなる車を手に入れたいのか、犬を救出したいのか…目的に合わせて次の目的地を決めよう。ただし忘れてはならない。すべての行動に良くも悪くも何らかの結果が伴う。
危機一髪の状況や、まるで映画のワンシーンのような逃亡、苦しい判断を求められる場面、犬を救うか見捨てるかを巡っての口論などあらゆる過酷な状況…そして世界の終わりに備えよう。
敵クリーチャーと味方キャラクターは、交互にターン制で動きます。マップは毎回ランダムで生成されるため、アイテム・敵キャラの配置も全て異なります。
マップ上に存在するバットや鉢植え、稀に拾える銃火器などで攻撃することも出来ますが、基本的に敵クリーチャーは強いため、いかに見つからず、できるだけ多くの物資を回収して車に戻るかが重要になってきます。
世界観は中々ダークであり、途中で出会った仲間たちをやむなく見捨てる選択が必要になるなど、ハードなゲーム性となっています。
そんな今作について、海外メディアはどのようにレビューしているのでしょうか?
現時点で出ている海外メディアのレビュー点数(メタスコア)と、評価コメントを抜粋して紹介していきたいと思います!
※可能な限りネタバレを避けた内容を紹介しています。
海外メディアの評価スコア&レビューコメント
Vandal -独自の世界観と面白いターン制の戦略とを組み合わせ
Score:82点
本作は注目すべきタイトルです。従来のサバイバルジャンルを基礎として、独自の世界観と面白いターン制の戦略とを組み合わせることに成功しています。
ストーリーにおける仲間との出会い、主人公の過去などについても良く描かれており説得力があります。非常に緊張感のあるサバイバルゲームを楽しむことが出来るでしょう。
GOODな点
- 素晴らしいゲームデザイン
- 緊張感のあるゲームプレイ
- 魅力的なキャラクター・環境のデザインおよび世界観の設定
- 良く作り込まれたストーリーとセリフの数々
BADな点
- たまに運要素に頼る時がある
- 繰り返し試行錯誤が必要になることがある
GameSpot -ポータブルデバイスでのプレイに合った、一口サイズのゲーム
Score:80点
本作の一口サイズのフィールドにおけるシンプルなターン制のシステムが、ゲームプレイの緊張感と、勝利の喜びなどの感情を巧みに高めています。SwitchやiOSなど、ポータブルデバイスでのプレイに非常に合っています。
マップ上にランダムに生成されるキャラクター達は、性格こそ単純なものの、世界観と雰囲気のおかげで同情的に感じることができ、助けたいという気持ちが湧きます。
GOODな点
- シンプルなターン制のシステムが、ゲームプレイの緊張感と、勝利の喜びなどの感情を巧みに高めている
- 印象的なアートデザインと、落ち着いたオーディオトラック
- 雰囲気が出ている
- ランダムに生成されるキャラクターにも同情できる
- 良いイヌがたくさんいる
BADな点
- ランダムに生成されるゲーム要素により、たまに絶望的な状況が作り出されることがある
IGN -挑戦的で、興味深いゲーム性
Score:75点
本作にはランダムな特殊能力があり、後のエリアで生き残るために、ステージ上で見つけた装備品などでアップグレードして強化する要素があります。また、バックパックを着用したり、様々なアクションを行うことが出来るイヌも非常に便利です。
一方で、インターフェースが使いづらく、一つの動作を行うのに、何度もクリックを繰り返す必要があります。また、操作ミスも頻繁に起こり、運転しようと思ったら誤って歩いてしまったことが何度もありました。
GOODな点
- 挑戦的で興味深いゲーム性
- ランダムな特殊能力の数々
BADな点
- インターフェースが煩雑で使いづらく、操作ミスを招く
- 大半のスキルは、非常に有用性が低い
The Indie Game Website -持ち運びアイテムの制限が非現実的
Score:50点
本作で一番イライラさせられる点は、持ち運びできるアイテムの制限です。各キャラクターは、バックパックが無いと1つのアイテムしか持ち運ぶことが出来ず、車も同様に1つしか運べません。
また、本ゲームの目的は西に逃げることですが、頑張ってステージをクリアしていっても、特に何かを達成したり、得られるものがあるというワケでもないため、達成感が薄いです。そのため、リプレイ性が低くなっています。
GOODな点
- 全ての決定が重要となる、ターンベースの仕組み
- 便利な『元に戻す』ボタン
- どのキャラクターと旅を続けるか、放棄するかを自由に選択できる
BADな点
- ランダム生成により、クリア不可能に思えるマップが生成されることがある
- アイテムの持ち運び上限が、厳しく制限されている
- 頑張ってクリアしても達成感が無い
総合評価(トータルスコア)
総合Score:71点
GOODな点
- 素晴らしく魅力的なゲームデザイン
- 雰囲気が出ており、緊張感のあるゲームプレイ
- 印象的なアートデザインと、落ち着いたオーディオトラック
- ランダムな特殊能力とアイテムを駆使した攻略
BADな点
- アイテムの持ち運び上限が厳しく、イライラする
- ランダム生成により、クリアが不可能に思えるマップが生成されることがある(運要素)
- 操作ミスを招く、使いづらいインターフェース
- ステージをクリアして進んでも、あまり達成感が無い
※『総合スコア』は、本記事で紹介している以外にも、現時点でレビューを出している全ての海外メディアのスコアを集計して算出されているスコアです。
以上が、『Overland』についての海外メディアの感想となります。
ターン制のシステムと、終末の世界を舞台とした独特な物語を組み合わせることで、非常に雰囲気が出ており、緊張感のあるゲームとなっているようです。
特殊能力とマップ上に散らばっているアイテムを利用して攻略する必要があり、戦略性も高いものになっています。
一方で、低評価を付けられている点として、持ち運びアイテムの厳しい制限が挙げられています。各キャラクターともに、手持ちで1つのアイテムしか持ち運びできません。また、車に積むことが出来る量も限られているため、イライラさせられると述べるレビュアーもいます。
また、インターフェースがゴチャゴチャして使いづらく、一つのアクションを行うために何度もクリックする必要があります。また、操作ミスも起こりやすい設計になっている点についても、不満を述べているレビュアーもいました。
しかし、本作の独特なゲーム性と良い雰囲気については概ね高評価を得ており、手軽に楽しむことのできるポータブルゲームを探している方にはうってつけであると言えます!