中国のミニPCブランドである「GMKtec」は、2024年の最新モデルとして『Nucbox G5』をリリースしました!
手のひらサイズの非常にコンパクトな筐体に対して、実用的な性能と優れた静音性を実現したWindows 11 Pro搭載モデルとなっています。
今回はこの『NucBox G5』(12GB + 512GBモデル)についてメーカー様より提供していただいたので、実際に使用した感想を基に良かった点・悪かった点を分かりやすくレビューしていきます!
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ブランド | GMKtec |
型名 | Nucbox G5 |
OS | Windows 11 Pro (64bit) |
CPU | Intel AlderLake N97 |
GPU | インテル ウルトラHDグラフィックス(最大1.2GHz) |
RAM | 12GB LPDDR5 |
ストレージ | 512GB SSD(M .2 2242 SATA III)※最大2TBまでの増設に対応 |
対応通信規格 | Wi-Fi 5(802.11a/b/g/n/ac), Bluetooth 4.2, 有線LAN(1000M) |
インターフェース | ・USB 3.2 (Gen1) ×3 ・TFカードスロット ・USB Type-C(給電用) ・HDMI (4K@60Hz) ×2 ・3.5mmジャック ・LANポート (RJ45) |
本体サイズ | 72× 72 × 44.5mm |
本体重量 | 約206g |
今回紹介する『NucBox G5』は、Windows 11 Pro(64bit)を搭載したミニデスクトップPCです。
72× 72 × 44.5mm、約206gという非常に軽量かつコンパクトな筐体サイズを実現しており、どのような場所でも設置可能。デスクトップパソコンでありながら、外出先への持ち運びにも適した製品となって居ます。
▼幅広い用途に活用可能。
CPUには "Intel AlderLake N97" を、RAMは12GB LPDDR5を搭載しており、一般的なPC作業であれば十分快適にこなせるだけのスペック構成となっています。
ストレージには512GB SSD(M .2 2242 SATA)を採用。大量のデータを保存できるほか、本体起動からデータ転送まで高速で行うことが可能です。拡張性にも優れており、SSDは最大2TBまで拡張できます。
通信規格は有線LANに加え、Wi-FiとBluetoothに対応。
そしてコンパクトな筐体には充実のインターフェースが用意されており、2つのHDMIポートを利用した2画面同時出力も可能です。
【搭載インターフェース】
- USB 3.2 (Gen1) ×3
- TFカードスロット
- USB Type-C(給電用)
- HDMI (4K@60Hz) ×2
- 3.5mmジャック
- LANポート (RJ45)
持ち運びにも適した手のひらサイズの筐体に対して、実用的なスペック構成を実現したミニデスクトップPCとなっています。
製品本体および付属品
製品本体および付属品について紹介していきます。
▼製品外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧
- PC本体
- 電源アダプタ
- ユーザーマニュアル
- ワランティカード
▼ユーザーマニュアルは日本語にも対応しています。
▼電源アダプタは比較的コンパクトなサイズで場所を取りません。
PC本体の外観
▼PC本体の外観。黒を基調としたスタイリッシュなデザイン。
▼約206gと非常に軽いです。
▼厚みも4.5cmほどのため、ズボンのポケットにも入るほどのコンパクトさとなっています。
▼マウスと並べると、コンパクトさが一層際立ちますね。
▼底面の様子。VESAマウントブラケット取り付け用の穴が空いています。
底面のカバーをドライバーで取り外すと、SSD拡張用のスペースが現れます。
▼▼最大2TBまでのSSDストレージ拡張が可能。
インターフェース構成
続いて本体インターフェースについて紹介していきます。
▼本体正面。電源ボタン、USB 3.2 (Gen1) ×2 が用意。
▼右側面にはカードスロット、盗難防止用ロック穴が用意。
▼左側面の予数。
▼背面の様子。USB 3.2 (Gen1) 、USB Type-C(給電用)、HDMI (4K@60Hz)×2、3.5mmジャック、LANポート (RJ45) が用意。
以上の通り、限られたスペースに充実のポート類が集約されたインターフェース構成となっています。
2つのHDMIポートを利用した2画面同時出力が可能。作業用PCとしても十分に実用性の高い構成と言えます。
実際に使用した感想
それでは、『NucBox G5』を実際に使用した感想を紹介していきます!
▼今回のレビューではウルトラワイドモニター(3440×1440)に接続して使用しました。
▼実際に接続した様子。主要USBポートが背面に集約されているため、スタイリッシュに利用したい方は、Bluetooth対応マウス&キーボードを接続すると良いでしょう。
▼映像出力情報。
▼デバイスの仕様。
▼512GB SSDモデルでは、445GB分が利用可能領域として割り振られています。
▼CrystalDiskMarkのベンチマークテスト結果。
▼Windowsエクスペリエンスインデックスの測定結果。一番低いグラフィックスのスコアが足を引っ張っていますが、全体的にはそこそこ頑張ったスコアだと言えます。
非常にコンパクトで場所を取らない
本記事で繰り返し述べている通り、本製品はとにかくコンパクトで場所を取りません。
▼省スペース化にはうってつけ!スッキリとした作業環境を実現したい方にもオススメです。
一般的なPC作業は快適にこなせる性能
最初に、一般的なPC用途として考えられるウェブブラウジング(Webサイト閲覧)や、動画視聴時のパフォーマンスを確認してみました。
ウェブブラウジングに関しては、画像多めのサイトからスクリプトが多用されたサイトまで、いずれもスムーズに読み込むことが可能でした。
▼ページスクロール時にも画面がカクついたり、遅延の発生などはほとんどありません。
▼画像や動画といった埋め込みファイルもスピーディに描画されます。
また、YouTuberなどの動画サイトにて動画を再生した場合でも、高画質映像を問題なく視聴することが出来ました。
▼4K動画もスムーズに視聴可能!ただし再生時の快適さは通信速度に依る部分もあります。
▼4K画質動画を再生中に固まったり、カクつくこともありませんでした。
そして Microsoft Officeなどの作業用ソフトウェアを使用して、様々な作業を行ってみました。
この場合においても、計算処理や描画処理、ファイル出力などがスムーズに行われ、ストレスを感じることなく作業を行うことが出来ました。
▼複数ウィンドウを同時表示した場合でも、快適に作業をこなすことが可能です。
このように、根本的なスペック自体がそこそこ優れているため、一般的なPC用途に関しては何の問題も無く動作することが確認できました。12GB RAMのおかげで、いくつかの作業を並行して行った場合も、いたってスムーズに動作します。
リモートワーク用や、オンライン授業用のメインPCとしても、オススメできる性能となっています。
ゲーミング性能の確認
FF14のベンチマークソフトを利用して、ゲーミング性能についても確認してみました。
テスト条件
- 1920×1080
- 標準品質(デスクトップPC)
- ウィンドウモード
- DirectX 11
上記の条件でベンチマークテストを行った結果、スコア1,874点、評価は "設定変更が必要" でした。
デスクトップ用の最低設定まで落としてテストを実施してみましたが、プレイには適さないという結果に。さすがにオンボードグラフィック処理では、FF14クラスのPCゲームを快適に遊ぶことは難しいですね。
軽めのブラウザゲームやマインクラフトなどのPCゲームであれば問題なく遊べると思いますが、本製品はあくまで仕事・作業用デバイスとして活用すると良いでしょう。
優れた廃熱性・静音性
本製品の静音性は実に優れており、高負荷な作業を長時間続けた場合でも、ほとんど動作音が聞こえてきません。
▼耳を近づけると、かすかにフォーンという排気音が聞こえてくる程度。
レビュー時には重めの処理を実行するなどして、本製品を4時間ほど連続使用して、本体に負荷を与えてみました。
それでも、ファンの音は気になるほど大きくならず、本体もほとんど熱を持ちませんでした。
▼数時間連続使用しても、全然熱くならない。
▼背面に手を当てると、わずかに暖かい熱が伝わってくる程度。
今まで数多くのミニデスクトップPCをレビューしてきましたが、ここまで優れた静音性を実現しているモデルは初めてです!
ただ、HWMonitorを用いて内部温度を測定したところ、高負荷使用時にCPU温度が70~80度まで上昇することがありました。
熱がこもってしまうことでパフォーマンス低下につながる恐れがあるため、ミニPCの設置場所は通気性の優れた位置に設置することをオススメします。
手のひらに収まるサイズで実用的な性能を備えたミニPC
今回紹介した『Nucbox G5』について、特長をまとめると以下の通りです。
良かった点
- コンパクトかつ軽量で持ち運びにも適したサイズ
- スタイリッシュな見た目
- 充実したインターフェース構成
- 3画面同時出力対応
- USB3.2 Gen1ポート搭載
- 大抵の作業をこなせる実用的な性能
- 優れた静音性と廃熱性能
- リーズナブルな価格
悪かった点
- ゲーミングやクリエイティブ用途には向かない
以上のように、ウェブサイト閲覧・動画視聴・データ作業など、幅広い用途をスムーズこなすことのできる、実用的な性能を擁するミニデスクトップPC となっています。
筐体サイズが72× 72 × 44.5mmと、数あるミニPCの中でもかなり小型であり、デスク上に設置しても場所を取りません。重量も約206gと軽いため、外出先へ持ち運ぶ用途にも適しているでしょう。
実用的な性能と充実したインターフェース構成にもかかわらず、本体サイズおよび重量は実にコンパクトかつ軽量なため、ディスプレイ裏に取付けるも良し、外出先に持参するも良しの、汎用性に優れたモデルと言えます。
静音性や廃熱性能も優れており、長時間の連続使用時でもパフォーマンスへの顕著な影響は見られませんでした。ただ、内部温度上昇によるパフォーマン低下を避けるために、ミニPCの設置場所は通気性の優れた位置に設置することをオススメします。
一方でオンボードグラフィックのため3D処理能力は低く、ゲーミングやクリエイティブ用途にはあまり向かないので注意してください。
何はともあれ、価格も比較的リーズナブルであり、ちょっとした作業用に実用的なミニデスクトップPCの購入を検討している方には、ぜひオススメしたいモデルです!
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モデル | 通常価格(税込) | セール価格(税込) |
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