数多くのモバイルモニターを手掛けてきたMAGICRAVEN社は、同ブランドの最新モデルとして『MAGICRAVEN 14インチ モバイルモニター』(P142Q17D)をリリースしました。
1万円台前半というリーズナブルな価格ながら、2K解像度に対応した14インチIPSディスプレイを搭載。スピーカー内蔵、専用のスタンドケースが付属するなど、コストパフォーマンスに優れたモデルとなっています。
今回、メーカー様より本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基に良かった点・悪かった点を分かりやすく紹介していきたいと思います!
ブランド | MAGICRAVEN |
型番 | P142Q17D |
ディスプレイサイズ | 14インチ, 3:2, IPSパネル |
解像度 | 2160×1440(2K)HDR対応 |
コントラスト比 | 1500:1 |
リフレッシュレート | 60Hz |
視野角 | 178度 |
ピーク輝度 | 330cd/m2 |
色域 | 100%sRGB |
搭載ポート | ・USB Type-C ×2 ・mini HDMI ・Micro USB ・3.5mmオーディオジャック |
スピーカー | 搭載 |
厚み | 約5mm |
本体重量 | 約475g |
今回紹介する『MAGICRAVEN 14インチ モバイルモニター』は、14インチ、2160×1440(2K)解像度、HDR対応の光沢IPSディスプレイを搭載したモバイルモニターです。厚さ5m、本体重量わずか約475gという非常にコンパクトなデザインとなっており、自宅におけるサブモニターとしての利用だけでなく、外出先での利用にも適したモデルです。
▼タブレットのように持ち運べる手軽さ!画面保護カバーとしてもスタンドとしても機能する「カバースタンド」が付属しています。
▼HDR(ハイダイナミックレンジ)・60fps(FreeSync)対応 のIPSスクリーンによる美しく滑らかな映像を楽しめます。
▼通常より大きめの3:2アス比のディスプレイを採用。
▼178度の広視野角に対応しており、どの角度からでも美しい映像を楽しめます。
筐体本体には USB Type-Cポート、Micro USBポート および mini HDMIポート が搭載されており、PCやスマホ、タブレット端末はもちろん、ニンテンドースイッチやPS5、XSX|Sなど最新の家庭用ゲーム機への接続にも対応します。
▼充実したポートが用意。
▼DP Altモード対応のデバイスであれば、ケーブル一本で給電&映像伝送を行うことが可能。
スピーカーも内蔵されており、スタンドアローンでサウンドを楽しむことも出来ます。
低ブルーライトモードも搭載しており、細かな作業を長時間続ける場合に眼精疲労を予防することが可能です。
このように、幅広い用途・デバイスに用いることの出来る、汎用性の高いモバイルモニターとなっています。
今回、提携先より本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を元に良かった点・悪かった点などを分かりや
製品本体および付属品
製品本体および付属品について紹介していきます。
▼製品外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧
- モニター本体
- 電源アダプタ
- ユーザーガイド
- スマートカバー
- HDMI - mini HDMIケーブル
- USB Type-C - Type-Cケーブル
- USB Type-C - USB-Aケーブル
- クリーニングクロス
- クイックガイド
- 保証書
▼ユーザーマニュアルは日本語に完全対応しています。
▼画面を拭くためのクリーニングシートが付属。
「HDMI - mini HDMIケーブル」「USB Type-C - Type-Cケーブル」「USB Type-C - USB-Aケーブル」の3種類のケーブルが付属。購入してすぐに様々なデバイスと接続してモニターを利用することができます。
モバイルモニター本体の外観
▼モバイルモニター本体。ベゼル(画面縁)の幅が非常に狭く、14インチの画面に対してコンパクトな筐体サイズに収まっています。
▼背面の様子
▼背面中にはサウンド出力用のスピーカー穴が空いています。
▼本体重量は約475gと軽く、10インチ型タブレット端末と同程度の重さで持ち運びに適しています。
厚みは最も薄い部分で約5ミリほど。ポート類が集約されている下部が、やや出っ張った形状となっています。カバンなどに入れて持ち運んでも支障にならないでしょう。
インターフェース構成
続いて、インターフェース構成について紹介していきます。
▼(正面から見て)本体左側面の様子。画像右側からmini HDMIポート、Type-Cポート2、Type-Cポート1が用意。
▼(正面から見て)本体左側面の様子。画像左側から電源ボタン、メニューボタン、音量調節ボタン/操作ボタン、リターンボタン、OTGポート、3.5mmオーディオジャックが用意。
このように、限られた筐体サイズに対して、必要なポート類・操作インターフェースがすべて詰め込まれたデザインとなっています。
カバースタンドが付属
本製品には、ディスプレイ保護カバーとしても、スタンドとしても機能するカバースタンドが付属しています。
▼モニター本体とはマグネットで吸着します。
▼完璧に折りたたむことで、ディスプレイを保護したままモニターを持ち運べるカバーとしても機能します。
そしてカバースタンドを折りたたむことで、モニタースタンドとして機能します。
▼モニターを設置した様子。
▼設置時の安定性は良く、カバーの溝に沿って2段階の角度で調節できます。
別途スタンドを持ち運ぶ必要もないため、機能性・携行性に優れたモバイルモニターであると言えます。
実際に使ってみた感想
それでは、『MAGICRAVEN 14インチ モバイルモニター』を実際に使ってみた感想について紹介していきます!
なお、今回のレビューでは私が所有しているタブレット端末『Lenovo Legion Y700 2023』や ニンテンドースイッチ(有機ELモデル)、PS5に接続して使用してみました。
タブレット端末『Lenovo Legion Y700 2023』接続時
『Lenovo Legion Y700 2023』はDP Altモードに対応しているため、Type-Cケーブル1本のみでモニターと接続することができます。
タブレットの映像をミラーリングした場合、表示遅延などはほとんどなく、快適な映像複製が可能でした。
▼ミラーリング時の挙動
2K解像度に対応したIPSディスプレイでは、ウェブサイト閲覧時の細かな文字まで非常に鮮明に描画されます。
コントラスト比は1500:1に対応しており、映画などを視聴した場合でも明暗のクッキリ分かれた映像が描画され、臨場感のある映像体験が可能です。
ただ、光沢IPSディスプレイへの映り込みがやや気になりましたね。
ニンテンドースイッチ接続時
▼スイッチ本体とモニターを、付属のmini HDMIケーブルを用いて接続。
▼ニンテンドースイッチ等のゲーム機と接続する場合、モニターへ別途コンセントから給電を行う必要があります。
▼十分に満足度の高い綺麗な映像でゲームを楽しめます。
▼実際にプレイしている際の様子
気になる遅延なども一切見受けられず、滑らかな描画でゲームを楽しめました。
リフレッシュレートは60fpsに対応。さすがにハイエンドモデルのモバイルモニターと比べると描画の滑らかさは劣りますが、激しく動き回るアクションゲームやシューディングゲームをプレイした場合でも、ゲームプレイに支障はありませんでした。
プレイステーション5(PS5)接続時
最後に、プレイステーション5(PS5)と接続した場合も試してみました。
▼Switchに場合と同様、モニターにはコンセントから別途給電が必要です。
▼映像出力情報。PS5と接続した場合は1920×1080(FHD)解像度で描画されます。
▼近くのオブジェクトから遠方の建物の細部に至るまで詳細に描画されており、HDR対応のおかげで、色合いも非常に綺麗です。
▼実際にプレイしている際の様子
スピーカーの音質は及第点
本製品にはスピーカーが内蔵されています。
中~高音域に関してはよく響きますが、低音に関してはほとんど潰れてしまっており、音圧も弱いため、サウンドの迫力には期待できないでしょう。
音を聞き取る分には問題のない音質ですが、あくまで及第点レベルといったところでしょうか。
本製品は側面に3.5mmオーディオポートを搭載しており、外付けスピーカーやイヤホン等でもサウンドを楽しめます。迫力のあるサウンドを楽しみたい場合は別途スピーカーやヘッドセットの用意をオススメします。
▼オススメの外付けスピーカー
充実した設定項目
本製品には充実した設定項目が用意されています。
▼右側面のメニューボタンを押し込んでメニューを呼び出す。
明るさやコントラストなどの一般的な項目が用意されているほか、HDR や 低ブルーライトモード などの切り替えも可能です。
▼言語が日本語に完全対応している点も嬉しいですね。
▼ FreeSync機能 も用意されており、安定したフレームレートでゲーミングを楽しめます。
好みに応じて、映像品質を細かく調節できるのは嬉しいですね!
1万円台前半で2K対応、カバースタンド付きの高コスパモデル
今回紹介した『MAGICRAVEN 14インチ モバイルモニター』について、特長をまとめると以下の通りです。
良かった点
- 軽量かつ薄型で、持ち運びに適したデザイン
- 薄ベゼルのスタイリッシュな外観
- 充実した付属品
- カバースタンドが付属
- HDR対応の色鮮やかな映像出力
- FreeSync機能対応で滑らかな描画
- リーズナブルな価格
悪かった点
- 光沢パネルへの映り込みがやや気になる
以上の通り、綺麗な2K映像、FreeSync機能対応の滑らかな描画、持ち運びやすい筐体サイズなどの点で、全体的に汎用性の高いモバイルモニターに仕上がっています。
2K解像度、HDR対応のディスプレイは十分に美しく、1500:1のコントラスト比に対応した映像も深みのある色合いで満足度の高い映像体験が可能です。PC用のサブモニターとしてだけでなく、次世代ゲーム機のモニターとしても十分に活躍できると思います。
カバースタンドが付属しているおかげで、別途スタンド類を用意せずとも、デスク上に置いたり、ディスプレイを保護したまま持ち運べる点も実に便利ですね。
スピーカー品質はイマイチですが、3.5mmオーディオジャックが用意されているので、イヤホンや外付けスピーカーを接続すれば音の問題は解決するでしょう。
価格も1万円台前半と非常にリーズナブルで、実用性の高いモバイルモニターを探している方には、是非オススメしたいモデルの1つとなっています!
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