新型コロナウイルスの影響により、最近では在宅ワーク(テレワーク)やオンライン授業などの機会が増え、自宅でPCを使用する方が増えてきましたね!
安定したパフォーマンスで作業したい場合は "デスクトップPC" がオススメです。しかしデスクトップPCはノートPCやタブレット端末と比べてサイズが大きく、自宅のスペースを取ってしまうというデメリットもあると思います。
そこでオススメなのが、手のひらサイズの "小型デスクトップPC(ミニPC)" です。
しかしミニPCには性能が低いモデルが多く、下手な製品を選ぶと、せっかく購入したのに使い物にならなかった... なんて事態にもなりかねません。
そこで今回は、手のひらに載るほどコンパクトかつ軽量な筐体サイズに対して、仕事からPCゲームまで快適に行うことの出来る高い性能を擁するオススメのミニPC『Beelink U59(N5105搭載モデル)』について紹介したいと思います!
▼手のひらサイズの小型PC
ブランド | Beelink |
型名 | U59 |
OS | Windows 11 Pro |
CPU | Intel® Celeron® N5105 |
RAM | 8GB DDR4 SDRAM |
ストレージ | 512GB SSD |
グラフィック | Intel UHD Graphics |
インターフェース | イーサーネット(有線LAN) x2 USB 3.0 x4 Type-C x1 HDMI x2 3.5mmイヤホンジャック x1 DCポートx1 |
本体サイズ | 12.4 x 11.3 x 4.2 cm |
本体重量 | 750 g |
今回紹介する『Beelink U59 N5105』は、ミニデスクトップPCを多く開発・販売してきたBeelinkより、2022年3月に発売された最新モデルです。
OSには最新のWindows 11 Pro(64bit)を採用。CPUには "Intel® Celeron® N5105"、RAMは8GBを搭載しており、一般的なPC作業を快適にこなせるだけのスペック構成となっています。
ストレージには512GB SSDを採用。大量のデータを保存できるほか、本体起動からデータ転送まで高速で行うことが可能です。
拡張性にも優れており、RAMは最大16GBまで、ストレージは最大2TBの2.5インチSATAHDD/SSDへの換装に対応しています。
通信規格はイーサネット(有線LAN)に加え、Wi-FiとBluetoothに対応。
映像は、最大4K解像度出力が可能です。
また、2つのHDMIポートとType-Cポートを介した 3画面同時出力にも対応しています。
そして何より筐体サイズが12.4 x 11.3 x 4.2 cmと 非常にコンパクトかつ軽量 で、持ち運びにも適した大きさとなっています。
▼置き場に困らず、付属の金具を用いてモニター裏へ取り付けることも可能です。
筐体には充実したポート類が用意されており、一般的なデスクトップPCとほぼ同様に扱うことが可能です。
【搭載インターフェース】
- イーサーネット(有線LAN) x2
- USB 3.0 x4
- Type-C x1
- HDMI x2
- 3.5mmイヤホンジャック x1
- DCポートx1
小型デスクトップPCと言えば放熱性能が心配されるところですが、本モデルは内部に静音性に優れた冷却ファンが搭載されており、長時間の高負荷利用時でも、内部温度の過度な上昇を防ぐことが可能となっています。
このように、実用的な性能・省スペース性・携行性のいずれにおいても優れた、オススメの小型デスクトップPCとなっています。
今回、提携先より本製品(8GB RAM + 512GB SSDモデル)を提供していただいたので、実際に使用した感想を元に良かった点・悪かった点などを紹介していきます!
製品本体および付属品
製品本体および付属品について紹介していきます。
▼製品外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧
- PC本体
- 電源アダプタ
- ユーザーマニュアル
- HDMIケーブル(長・短)
- 壁掛け式ブラケット&ビス類
▼説明書は日本語にも対応しています。
▼付属の金具マウント&ビス類を使って、モニター裏への取り付けが可能です。
▼電源アダプタのほかに、HDMIケーブルが2種類(長・短)付属しています。
▼電源アダプタは比較的コンパクトなサイズに収まっています。
▼持ち運び時にもそこまで邪魔にならないでしょう。
PC本体の外観
▼PC本体の外観。黒を基調としたスタイリッシュなデザイン。
▼片手にスッポリ収まるほどのサイズ。
▼12.4 x 11.3 x 4.2 cm、約750 gの軽量かつコンパクトな筐体サイズのおかげで、どこに設置しても邪魔になりません。
▼厚みも4.2cmと薄く、カバンなどに入れて持ち運んでも支障にならないでしょう。
▼背面の様子。両側にゴム製の滑り止めが施されているほか、マウント取り付け用の穴が空いています。
インターフェース構成
続いて本体インターフェースについて紹介していきます。
▼本体正面には、画像左から『USB 3.0ポート』×2『Type-Cポート』『イヤホンジャック』『電源ボタン』が搭載。
▼両側面には吸排気用の穴が空いています。
▼背面の様子。画像左から『USB 3.0ポート』×2『LANポート』×2『HDMIポート』×2『電源(DC)ポート』が用意。
以上の通り、限られたスペースに充実のポート類が集約されたインターフェース構成となっています。
2つのHDMIポートとType-Cポートを介した3画面同時出力にも対応しており、作業用PCとしても十分に実用性の高い構成と言えます。
実際に使用した感想
それでは、『Beelink U59 N5105』を実際に使用した感想を紹介していきます!
▼今回のレビューではウルトラワイドモニター(3440×1440)に接続して使用しました。
▼HDR描画に対応。ただし21:9アス比モニターの場合、解像度は2580×1080までしか選択できませんでした。
▼デバイスの仕様。今回のレビューでは8GB RAM + 512GB SSDモデルを提供していただきました。
▼512GBストレージモデルでは、474GB分が利用可能領域として割り振られています。
▼実際に接続した様子。主要USBポートが背面に集約されているため、スタイリッシュに利用したい方は、Bluetooth対応マウス&キーボードを接続すると良いでしょう。
▼マウスと並べた様子。筐体のコンパクトさが際立ちます。
一般的な作業は快適にこなせる性能
最初に、一般的なPC用途として考えられるウェブブラウジング(Webサイト閲覧)や、動画視聴時のパフォーマンスを確認してみました。
ウェブブラウジングに関しては、画像多めのサイトからスクリプトが多用されたサイトまで、いずれもスムーズに読み込むことが可能でした。
▼ページスクロール時にも画面がカクついたり、遅延の発生などはほとんどありません。
▼画像や動画といった埋め込みファイルもスピーディに描画されます。
また、YouTuberなどの動画サイトにて動画を再生した場合でも、高画質映像を問題なく視聴することが出来ました。
▼4K動画もスムーズに視聴可能!ただし再生時の快適さは通信速度に依る部分もあります。
▼HDR描画に対応しているため、実にカラフルな映像を楽しめます。
そして Microsoft Officeなどの作業用ソフトウェアを使用して、様々な作業を行ってみました。
この場合においても、計算処理や描画処理、ファイル出力などがスムーズに行われ、ストレスを感じることなく作業を行うことが出来ました。
▼複数ウィンドウを同時表示した場合でも、快適に作業をこなすことが可能です。
このように、一般的なPC用途に関しては何の問題も無く動作することが確認できました。
8GB RAMのおかげで、いくつかの作業を並行して行った場合も、いたってスムーズに動作します。
リモートワーク用や、オンライン授業用のメインPCとしても、オススメできる性能となっています。
ゲーミングはキツい
本製品のゲーミング性能についても確認してみました。
『FF14ベンチマークテスト』を実行してみました。
テスト条件
- 1920×1080
- 標準品質(デスクトップPC)
- ウィンドウモード
- DirectX 11
上記の条件でベンチマークテストを行った結果、スコア1277点、評価は "設定変更が必要" でした。
さすがにオンボードグラフィックのため、ゲーミングには適していないという結果に。
ブラウザゲーム程度であればスムーズに遊べると思いますが、FF14やマインクラフトなど処理の重めな3Dゲームを遊ぶ用途には適していないと言えます。
ミニPC最新モデル FF14ベンチマークスコア比較表
当サイトで今まで紹介したミニPCの最新モデルについて、FF14ベンチマークテストを実行した際のスコアを一覧で紹介しています。
ミニPCのゲーミング性能に興味のある方は、是非参考にしてみてください!
※いずれもレビュー時点で配布されていたベンチマークテストツールによる、1920×1080ウィンドウモードでの実測値です。
モデル名 | スコア | |
標準品質 | 高品質 | |
MINISFORUM TL50 | 6719 | 4002 |
Beelink GTR5 | 6161 | 3805 |
MINISFORUM EliteMini HX90 | 5144 | 3053 |
Beelink SER4 | 4962 | 3190 |
Minisforum EliteMini HM90 | 4680 | 2980 |
GMK NucBox2 | 3640 | - |
Beelink SEI 8 | 3282 | 1738 |
Beelink SER3 | 2201 | 1381 |
NiPoGi Radeon Vega 3 | 1883 | - |
Beelink U59 | 1190 | - |
ACEPC Mini PC AK2 | 1184 | - |
Beelink MINI S | 1137 | - |
CHUWI LarkBox | 1052 | - |
なお、スコア値の目安は以下の通りです。
引用元:ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマークとは
実に優れた廃熱性・静音性
本製品は、発生する熱を内蔵ファンによって外部へ逃がします。
高負荷時にはファンが高速回転してPC動作音がフォーンと大きくなりますが、それでも耳を近づけない気にならないほどの動作音でした。
▼耳を近づけると、かすかに排気音が聞こえてくる程度
静音性に関しては非常に優れていると言えます。
ちなみに、レビュー時には重めの処理を実行するなどして、本製品を4時間ほど連続使用して、本体に負荷を与えてみました。
それでも、ファンの音は気にならず、本体もほとんど熱を持ちませんでした。
▼数時間連続使用しても、全然熱くならない。
▼背面に手を当てると、わずかに暖かい風を感じる程度。
以上の通り、優れた静音性・排熱効率を実現できていると言えます。
長時間の作業用途を前提にミニPCを探している方でも、安心して利用することができるでしょう。
手ごろな価格で実用的なミニデスクトップPC
【個人的な評価】
- 性能:(☆4)
- デザイン:(☆5)
- 扱いやすさ:(☆5)
- 価格(コスパ):(☆4.5)
- 総合評価:(☆4.5)
今回紹介した『Beelink U59 N5105』について、特徴をまとめると以下の通りです。
良かった点
- コンパクトかつ軽量で持ち運びにも適したサイズ
- スタイリッシュな見た目
- HDR対応
- 一般的な作業はスムーズにこなせる実用的な性能
- 優れた静音性と廃熱性能
- リーズナブルな価格
悪かった点
- ゲーミングには適していない
以上のように、ウェブサイト閲覧・動画視聴・軽作業など、幅広い用途に適した実用的な性能を擁するミニデスクトップPCとなっています。
ゲーミングには向いていませんが、最低限の作業を行うには十分な性能とコスパのモデルだと言えます。
この性能と充実したインターフェース構成にもかかわらず、本体サイズおよび重量は実にコンパクトかつ軽量なため、ディスプレイ裏に取付けるも良し、外出先に持参するも良しの、汎用性に優れたモデルです。
また静音性や廃熱性能も優れており、長時間の連続使用時でも顕著なパフォーマンスへの影響は見られませんでした。
手ごろな価格で実用的なPCを探している方には、是非オススメしたいモデルです!
ただし、正直のところ以前紹介した『Beelink MINI S』と性能・コスパ的にはほとんど大差ないため、あまり進化を感じられないモデルだとも言えるかもしれません。
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