数多くのペンタブレットをリリースしてきたUGEE社は、リーズナブルな価格で充実した機能を利用できる、エントリーモデルの液晶ペンタブレット(液タブ)の『UGEE UE12 PLUS』をリリースしました!
2万円前後の非常にリーズナブルな価格に対して、幅広いデバイスとの接続に対応。8個のショートカットキーとスクロールホイールを備え、8192レベルの筆圧感度に対応するなど、優れたスペック構成の液タブとなっています。
今回、メーカー様より本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思います!
なお、2023年のブラックフライデーセール期間(11/17~)において、公式販売サイト&Amazonページにて、本製品を20%OFF~の大幅割引価格で購入することが可能です!
- Amazon商品ページ
- 公式販売サイト
ブランド | UGEE |
モデル名 | UE12 PLUS |
描画領域 | 11.6インチ(256×144mm) |
解像度 | 1920×1080(FHD) |
色空間の切り替え機能 | 対応 (sRGB/Adobe RGB/DCI-P3) |
コントラスト比 | 1000:1 |
視野角 | 178度 |
色域 | sRGB:147% Adobe RGB:95% DCI-P3:99% |
輝度 | 200cd/㎡ |
対応OS | Windows 7(以降) Mac OS X 10.10 (以降) Chrome OS 88 (以降) Android9.0 (USB3.1 DP1.2) 以降 Linux |
ペン種別 | 充電不要スタイラスペン |
筆圧 | 8192レベル |
傾き | ±60° |
反応速度 | 220pps |
インターフェース | USB Type-C ×2 |
本体サイズ | 224×355×12mm |
『UGEE UE12 PLUS』は、11.6インチ(256×144mm)の描画領域を備えた液晶ペンタブレットです。
▼AGフィルムにより、ディスプレイ表面の光の反射が抑えられ、視認性を向上させています。
Windows、Mac OSに加え、Linux、Android、Chrome OSデバイスへの接続にも対応。高い互換性を備えています。
DP Alt(DisplayPort Alternate Mode)モードに対応したType-Cポートを備えるデバイスに対しては、付属のType-C to Cケーブル一本で給電&映像伝送を行うことが出来ます。
ディスプレイ解像度は 1920×1080(フルHD)に対応。sRGB:147%、Adobe RGB:95%、DCI-P3:99%という高い色域カバー率により、多様かつ鮮明な色彩を実現しています。
▼色空間の切り替え機能に対応。
8192レベルの筆圧感度に対応しており、±60度の傾き検知機能も搭載。付属の電源不要スタイラスペンを用いて、線の太さ・色の深さの微妙な変化を、力の入れ具合で細かく表現することが可能となっています。
そして筐体には8つのショートカットキー+スクロールホイールを搭載。公式の無料ソフトウェアで機能を自由にカスタマイズすることが出来ます。
何より筐体自体が非常にコンパクトかつ軽量であり、自宅で容易に場所を移動できるのはもちろんのこと、外出先にも手軽に持ち運ぶことが出来ます。
そして価格は2万円台前半と実にリーズナブルであり、液タブを初めて購入する方にはうってつけのエントリーモデルとなっています。
製品本体および付属品
製品本体および付属品について紹介していきます。
▼製品外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧
- 液タブ本体
- スタイラスペン
- 交換用ペン先×10本(未使用)
- ペン先エクストラクター
- USB-A to C ケーブル
- USB-C to C ケーブル
- ユーザーマニュアル
- 保証書
▼説明書は日本語にも対応しています。
▼「USB-A to C ケーブル」と「USB-C to C ケーブル」が付属。
液タブの外観
▼正面から見た様子。11.6インチディスプレイを搭載したスタイリッシュなデザインです。
▼滑らかな作業領域。
▼背面の様子。ゴム製の滑り留めが施されており、作業中に液タブが移動したりズレてしまうのを防いでくれます。
▼本体は非常に軽く、持ち運びに適しています。
▼横から見た様子。約12mmと薄いです。
インターフェース構成
続いてインターフェース構成について見ていきます。
▼ディスプレイの左側には、8つのショートカットキー&スクロールホイールが用意。
下部には、付属のスタイラスペンを収納できるラベルが用意されています。
▼右側面には2つのType-Cポートが用意。
▼「USB-C 1」ポートはフル機能のUSB-C直接接続用、「USB-C 2」ポートは3-in-1接続または補助的な電源供給用に用意されています。
▼上部にはLEDインジケータ、電源ボタン、明暗調整ボタンが用意。
このように、最低限のポート類が搭載されたシンプルなデザインとなっています。
電源不要で利用できるスタイラスペンが付属
本製品には電源不要で利用できるスタイラスペンが付属しています。
▼先端には2つのファンクションボタンが搭載されています。
ペンは電磁感知式のため、使用するために充電や電池などは必要ありません。
ペンの筆圧感度は8192レベルに対応しており、これは現時点における最高水準。60°までの傾き検知にも対応しており、力を入れずとも、軽いタッチでスラスラと思い通りに描くことができます。
▼交換用ペン先×10本&ペン先エクストラクターも付属。
デバイスへの接続方法
液タブを利用するためには、WIndows, Mac, Android, Chrome OS, Linuxデバイスのいずれかに接続する必要があります。
接続方法は主に3種類が用意されており、DP Altモード対応のType-Cポートを備えたデバイスであれば、Type-C to Type-Cケーブル1本で接続が可能です。
▼Type-C to Type-Cケーブル1本で接続する場合。
▼給電に対応していないType-Cポートに接続する場合は、付属のType A to Cケーブルを用いて、コンセント等から液タブへ別途給電を行う必要があります。
▼Type-Cポートを備えていないデバイスに接続する場合は、USB-A端子とHDMI端子を備えた3-in-1ケーブルを自前で別途用意する必要があります。
▼同じ開発会社のブランド「XPPen」の3-in-1ケーブルが利用出来ます。
パッケージに3-in-1ケーブルが同梱されていない点がやや不親切ですね。
DP Altモード対応のType-Cポートを備えたデバイスであれば、Type-C to Type-Cケーブル1本で給電と映像伝送を同時に行えるため、最もスムーズな接続方法だと言えます。
▼DP Altモード対応のタブレットと接続した様子。
▼ケーブル1本のみで済むため、デスク周りをスッキリできます。また、タブレットから液タブへ給電できるため、外出先でも利用することが可能です。
なお、今回のレビュー時にはMacbook Air (M2)と接続して液タブを使用しました。
▼Macbook Air (M2) のType-CポートもDP Altモードに対応しているため、ケーブル1本の接続のみで済みます。
▼付属のTYpe-Cケーブルは液タブ側の接続部がL字形状になっているため、接続部の端子が邪魔に感じることはありません。
専用の無料ソフトウェアをインストール
液タブの利用を開始する前に、専用の無料ソフトウェアを下記の公式サイトからインストールしておきましょう。
▼ "UE12 PLUS" 対応の最新ソフトウェアをインストールしてください。
インストール後、ソフトウェアを起動すると、接続しているUGEEの製品が認識され、以下のようなウィンドウが表示されます。
このソフトウェア上では、液タブ本体とスタイラスペンに関する調整を行うことが出来ます。
▼液タブ正面に用意された8つのショートカットキー、およびスクロールホイールに、好みの機能を割り当てることが可能。
▼ショートカットコマンドを自由にカスタマイズすることができ、液タブを自分が最も使いやすいように調節できます。
▼描画領域に関する調整も可能。
▼描画面の角度を90度変更することで、液タブを縦置きして利用できるようにもなります。
▼スタイラスペンに搭載されたファンクションボタンの設定変更も可能。
▼筆圧の調整機能も用意されています。
このように無料ソフトを用いることで、ユーザーの利便性に合わせて細かなカスタマイズが出来る点 は嬉しいですね!
実際に使用した感想
それでは、実際に『UGEE UE12 PLUS』を使用した感想について紹介していきます。
綺麗で色鮮やかなディスプレイ
1920×1080(フルHD)解像度に対応したディスプレイでは、綺麗で色鮮やかな映像が描画されます。
▼明るい色から深みのあるダークな色調まで、鮮明な色彩で表現される。
178度の広い視野角に対応しているほか、AGフィルムにより、ディスプレイ表面の光の反射が抑えられたスクリーンのおかげで、照明などによる照り返しもほとんど感じられません。
▼角度をつけてもキチンと綺麗な映像が見えます。
▼液タブの明るさも、上部のボタンを押すことで簡単に調節できます。
軽いタッチでスラスラと描ける
そして本製品を使用して、ペイントソフトで色々と描いてみました。
実際に文字を色々と描いてみましたが、ペンを握ってディスプレイに軽く触れるだけで、流れるようにスラスラと描くことができました。
▼実際に描いている様子
触れるか触れないか分からないほど軽いタッチでも、しっかりとディスプレイ上に描くことが可能となっています。
▼描画面から1cmほどの高さからでも、ペンに反応します。
反応も良好であり、ペン先の動きに対して描画の遅延や位置ズレなどは一切感じられませんでした。
また、力の入れ加減やペン先の傾きを調節することで、太線から細線まで思い通りに描き分けることが可能となっています。
ペンをディスプレイ上に接触させた際も、沈み込みはほとんど感じられません。
これにより優れた書き心地を実現していると同時に、液晶面へのキズを最小限に抑えることが出来ています。ただ、個人的にはスタイラスペンの後部先端に消しゴム機能などを割り当てられる機構を搭載してほしかったところです。
なお本製品のパネルはタッチ機能に非対応のため、素手でディスプレイを触れても認識されません。
▼素手でタッチしても反応しない。
この点は使用者によって賛否あるかもしれませんが、素肌が触れたことで誤認識される心配が無く、絵描きに集中することができるため、個人的には嬉しい設計です。
今までにいくつか液タブを使ってきましたが、リーズナブルな価格の割に、かなりスムーズで気持ち良く描ける液タブであると感じました!
メイン・サブモニターとしても普通に使える
液タブはPC画面をそのまま出力(拡張・複製)することができます。
上述したように本製品は解像度が高く発色も良好なため、メインモニターもしくはサブモニターとしても普通に利用できるほどの品質となっています。
▼サイト閲覧時、細かい文字まで明瞭に読み取ることが出来ます。
▼動画を再生した場合でも、高画質でカラフルな映像を楽しめます。
▼実際に液タブ上で動画を視聴している様子(音は接続中のMacbook Airから出力)。
純粋に液タブとして使用するも良し、PC用のサブモニターとして兼用するも良しの、汎用性の高い製品となっています!
長時間使用し続けても発熱は気にならない
レビュー時において本製品を連続4時間ほど使用してみましたが、液タブ本体はそこまで熱を持つことはありませんでした。
液タブは、製品によっては本体がかなり熱を持つものもあり、その場合、低温ヤケドなどの恐れがあります。
しかし本製品では長時間使用してもほとんど感じられないほどの発熱しかないため、安心して利用し続けることが出来るでしょう。
格安・実用的な高コスパ液晶ペンタブレット
今回紹介した『UGEE UE12 PLUS』について、特長をまとめると以下の通りです。
良かった点
- リーズナブルな価格(高コスパ)
- 薄型かつ軽量
- 軽いタッチでスラスラ描くことができる
- 幅広い色域をカバーしたカラフルなディスプレイ
- 長時間使用し続けても発熱は気にならない
- 無料の専用ソフトで詳細なカスタマイズが可能
悪かった点
- 3-in-1ケーブルが付属しない
- 持ち運びや収納用のディスプレイ保護カバーが欲しかった
以上の通り、2万円台前半というリーズナブルな価格に対して、優れた性能と汎用性を備えた高コスパな液晶ペンタブレットとなっています。
幅広い色域をカバーしたフルHD解像度対応のディスプレイは美しく、液タブとしてだけでなく、PCのサブモニターとしての用途にも十分に耐えうる品質となっています。
公式が配布している無料ソフトを利用することで、詳細なカスタマイズを行うことも出来ます。
そしてDP Altモードに対応しているデバイスに対しては、付属のケーブル1本のみで接続して液タブを利用できる点は実に便利でした。
一方で、持ち運びや収納用のディスプレイ保護カバーが欲しかったところですね。また、Type-Cポートを備えていないデバイスへ接続したい時のために、3-in-1ケーブルが付属していてほしかったです。
▼同じ開発会社のブランド「XPPen」の3-in-1ケーブルが利用出来ます。
何はともあれ、初めて液タブの購入を検討している方には、是非オススメしたいエントリーモデルです!
なお、2023年のブラックフライデーセール期間(11/17~)において、公式販売サイト&Amazonページにて、本製品を20%OFF~の大幅割引価格で購入することが可能です!
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